8 心臓機能障害(ペースメーカ等植え込み者)の障害認定基準の見直しに関 するQ&A
※平成26年2月18日厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課事務 連絡「心臓機能障害(ペースメーカ等植え込み者)及び肢体不自由(人工 関節等置換者)の障害認定基準の見直しに関するQ&Aについて」より抜 粋
○心臓機能障害(ペースメーカ等植え込み者)について
問1 ペースメーカ等を植え込んだ後、指定医の診断書・意見書の記載が可能 となる時期はいつか。
(答)
ペースメーカ等の植え込み手術による身体活動への影響がみられなくなっ た時期に診断を行う。その時期については、それぞれの事例で判断されたい。
問2 ペースメーカ等植え込み者の再認定は3年以内に実施することとなる が、再認定を行うことができる最短期間はどの程度か(1年程度で実施し てもよいか)。
(答)
再認定の時期については、3年程度で状態が改善する場合が多いとの専門家 の意見を受けて目安を定めたものであり、基本的には植え込みから3年経過時 の直前に実施することを想定しているが、当初の認定の際に、医師の診断書・
意見書で改善する時期が明らかな場合などについては、それぞれの事例で判断 の上、設定しても差し支えない。
問3 体内植え込み型除細動器(以下「ICD」という。)の植え込み者で3 級又は4級の認定を受けた者については、作動の度に1級認定、3年以内 の再認定を繰り返し行うのか。
(答)
ICDの植え込み者で3級又は4級の認定を受けた者については、ICDが 作動し、身体障害者手帳(以下「手帳」という。)の再交付の申請があった場 合は、1級と認定することとなり、再交付から3年以内に再認定を行うことと なる。また、再認定において3級又は4級になり、その後にICDが作動し、
再申請があった場合は同様の手続きを繰り返すことになる。
問4 肢体不自由などで身体活動能力(メッツ)が測れない場合は、どのよう に評価すればよいのか。
(答)
障害の状態によって評価が困難な場合には、植え込み後の心機能の検査所 見等から類推するなど、医学的知見に基づき判断されたい。
問5 ペースメーカ等の植え込みから3年を経過した者からの新規申請の場 合、再認定の基準を用いるのか。また、3年以内の再認定の必要があるの か。
(答)
ペースメーカ等の植え込みから3年を経過した者から手帳の申請があった 場合については、再認定の基準を用いる。また、その場合においては、更なる 再認定の必要はない。
問6 再認定までの間に状態が変動したとして再申請があった場合、当初予定 していた再認定はどのように取り扱うのか。
(答)
再認定の時期までに状態が変動したとして手帳の再申請があった場合、等 級の変更の有無にかかわらず、当初の予定どおり植え込みから3年以内に再 認定を行うことが原則であるが、当初設定した再認定の時期と再申請の認定 時期が接近しており、その間に状態の変化がないと判断される場合は、再申 請に対する認定をもって再認定としても差し支えない。
問7 18歳以前に心疾患を発症したが、ペースメーカ等の植え込みが18歳 以降の場合であっても従来どおり1級と認定してよいか。
(答)
18歳未満で心疾患を発症し、その疾患を原因として植え込んだことが確 認できる場合は1級と認定する。
問9 ペースメーカ等の植え込み者について、依存度(クラス)やメッツ値で は3級相当の障害であるが、心臓機能障害の認定基準の(1)ア(ア)(4 級相当の場合は(1)イ(ア))を満たす所見が認められる場合、上位の 等級に認定してよいか。また、再認定は必要か。
(答)
お見込みのとおり、上位の等級に認定しても差し支えない。なお、3年以 内の再認定は必要である。
問10 ICDの作動の確認については、誤作動かどうかを含め、何をもって 判断するのか。
(答)
ICDの作動については、ICDの記録を基に医師において確認されたい。
問11 ICDが作動した際の認定に当たってはメッツ値にかかわらず作動し たことをもって1級と認定してよいのか。
(答)
認定に当たっては、ICDの作動が確認されればメッツ値に関係なく1級 と認定されたい。
問12 両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT−D)については、
どのように取扱うのか。
(答)
ICDと同様に取り扱われたい。
問14 ペースメーカ等の植え込み者について、再認定時において医師の意見 があった場合、さらに再認定を付すことは可能か。
(答)
ペースメーカ等の植え込み者の再認定については、ICDの作動に伴うもの を除き、繰り返して再認定を行うことは想定していないが、医師の意見等があ った場合には、適宜判断されたい。
9 診断書記載例と留意事項(心臓機能障害)
【記載例1(適切な事例)】
第4号様式(第2条関係)
身体障害者診断書・意見書
総括表 ( 心臓機能障害 18歳以上用 )
氏 名
○ ○ ○ ○
明治・大正 昭和・平成 38年 8月 3日生(50)歳 男 ・ 女 住 所① 障害名
心 臓 機 能 障 害
② 原因となった 交通、労災、その他の事故、戦傷、
疾病・外傷名 戦災、疾病、先天性、その他( )
③ 疾病・外傷発生年月日 平成 10年 10 月 頃 日・ 場所
④ 参考となる経過・現症(エックス線写真及び検査所見を含みます。)
10 年前より狭心症発作を認め、徐々に増悪、平成 25 年 8 月 23 日精査を行い、
冠動脈 2 枝障害、10 月 8 日、12 月 16 日の 2 回にわたり冠動脈形成術(PTCA)
を行うも、現在も狭心症症状の悪化が見られ、日常生活に大きな支障がある。
障害固定又は障害確定(推定) 平成20年 9月 20日
⑤ 総合所見
現在狭心症症状強く、家庭内での日常生活にも著しい制限があるため、今後冠 動脈形成術あるいは心臓手術(A‑C バイパス)を行う予定。
【 将来再認定 要(軽減化・重度化)・ 不要 】(再認定時期 平成 27年 4月)
⑥ その他参考となる合併症状
胃潰瘍
上記のとおり診断します。併せて以下の意見を付します。
平成 26 年 4 月 21 日
病院又は診療所の名称 ○○病院 所 在 地 ○○○○
電 話 番 号 ○○○‑○○○‑○○○○
診療担当科名 循環器 科 15 条指定医師氏名 ○ ○ ○ ○
○
印身体障害者福祉法第15条第3項の意見【障害程度等級についても参考意見を記入】
障害の程度は、身体障害者福祉法別表に掲げる障害に ・該当する ( 3 級相当)
・該当しない
備考 1 「② 原因となった疾病・外傷名」欄には、心室中隔欠損症、心筋梗塞こうそく等原因となった基礎疾 患名を記入してください。
2 障害区分や等級決定のため、相模原市社会福祉審議会からお問い合わせする場合があります。
①→「原因疾病・外傷名」欄に は、障害の原因となったいわ ゆる病名をできるだけ正確 に書く。例えば、単に心臓弁 膜症という記載にととめず、
種類のわかるものについて は僧帽弁狭窄・閉鎖不全症 等と記載してください。ま た、動脈硬化症の場合は冠動 脈硬化症といった記載する こと。
原因が明らかでない場合は
「不明」と書く。
原因疾病・外傷の発生原因 については、原因区分の該当 する項目に○を付け、該当す る項目がない場合は「その他」
の( )内に内容を書く。
②→ 「疾病・外傷発生日」欄は、
原因疾病等の発生年月日を 書くが、発生日が確定できな ければ「頃」として良い。発 生日が不明な場合は医療機 関の初診日を書く。不明確な 場合は推定年月を書く。
場所が判明していれば、市 町村名(都道府県名)等を書 く。
③→「経過・現症」欄には、障 害が固定するまでの経過及 び障害の原因を明確に示す 現症について、障害認定の上 で参考となる事項を書く。
④→「障害固定日」欄には、障 害固定又は障害確定(推定)
の時期について手術を含む 治療の要否との関連をも考 慮して記載する。確定できな ければ「○年○月頃」とする。
1 面
⑤→「総合所見」欄には、障害認定に必要な症状の固 定又は永続する障害の状態を書く。
等級意見に対する根拠を具体的に明記すること。
⑥→
「再認定」欄には、成長期の障害、進行性病変による障害、手術等により変化が予測される場合に、将来再認定の時期を 書き、軽減化又は重度化にマルをつける。※不要の場合は必 ず不要にマルをつけること。
⑦→「合併症状」欄には、複合障害の等級について総 合認定する場合に必要となるので、他の障害(当該 診断書に記載事項のないもの)についての概略を書 く。
⑧→「医師名・押印」欄には、診断書・意見書を作成 した医師の氏名・押印、所属医療機関名と所在地を 書く。電話番号も記入すること。
医師の指定に係る医療機関以外の医療機関におい て診断書を作成する場合は、診断書発行に係る医療 機関名とともに( )書きで指定を受けた医療機関 名を書くこと。
⑨→「等級意見」欄には、基準との整合性に留意した 上で、該当すると判断する障害程度等級を書く。
なお、障害等級は、相模原市長が当該意見を参考 として、現症欄等の診断書の記載内容によって決定 するものである。
相模原市○○○○
心筋梗塞
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