高齢者一人ひとりがいつまでも、住み慣れた地域で、自立した暮らしができるよう、
*自助・互助・共助・公助の組み合わせによって、地域全体で支え、安心して暮らせる居 住空間の整備やさまざまなバリアフリー化、活躍できる場づくりなどの高齢者福祉施策 の向上を図り、生涯にわたって、いきいきと、その人らしい生活が送れるまちを目指します。
■ 将来像の実現に向けた、現状と今後3か年の方向性
本区の人口全体に占める65歳以上の高齢者人口の割合(高齢化率)は、平成29年1 月現在で19.8%(42,433人)であり、区民の5人に1人が高齢者となっています。平成37 年(2025年)には、団塊世代が75歳以上の後期高齢者となり、また、ひとり暮らし高齢 者の世帯や高齢者のみの世帯の増加も予想されます。
こうした中、だれもが住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために、本区の人口構 成の特徴を踏まえ、「医療」「介護」「介護予防」「住まい」「生活支援」が一体的に提供さ れる地域包括ケアシステムを構築していきます。
そこで、地域包括ケアシステムの拠点として高齢者あんしん相談センターの充実を図る とともに、*地域ケア会議等を通じ、行政、関係機関・団体、区民等が連携を深め、「地 域ぐるみの支え合い」を進めていきます。また、元気高齢者や*ミドル・シニアをはじめと する区民や団体等が主体となって、高齢者の見守りや日常生活をサポートする体制をつく るため、多様な人材を発掘し、サービスの担い手になっていくような取組を進めていきます。
さらに、認知症施策を総合的に推進していくとともに、医療と介護を必要とする高齢 者が、適切な支援やサービスを受けられるよう、高齢者を取り巻く関係機関との協働に よる医療・介護連携の推進を図ります。また、介護保険制度の基盤をより一層整備す るため、在宅サービスの充実と合わせ、介護施設の整備を進めるとともに、介護人材 の確保に取り組んでいきます。
将来像 歳を重ねても、いきいきと自分らしく暮らせるまち
地域で支え合うしくみの充実
【指標の内容、設定理由・根拠】
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、地域における高齢者福 祉の拠点である高齢者あんしん相談センターが広く認知されるとともに、必要な人に必 要な支援が確実に行われるよう、特にアウトリーチ(訪問支援)を含めた相談支援、認 知症高齢者に対する支援並びに介護予防・日常生活支援総合事業などの介護予防及び 在宅医療・介護連携の推進といった役割を果たしていく必要があります。また、地域ケ ア会議等を通じて、地域団体、介護事業者、医療関係者、NPO法人、民間企業等の 様々な団体等がネットワーク化し、地域課題に取り組むことで、地域を支え合うしくみの 充実を図っていくことが急務です。
このような地域に根づいた活動を推進するため、高齢者あんしん相談センターの役割 や相談・支援内容等について、積極的な周知を図るとともに、高齢者人口に対する高 齢者あんしん相談センターの相談者数(実人数)の割合を指標として把握し、その結果 に基づき、高齢者あんしん相談センターの充実を図ることで地域包括ケアシステムの構 築を行っていきます。これらの取組により、平成31年度に相談者数(実人数)が高齢者 人口の約30%となることを目指します。
今後3か年の方向性の実現度を測るための指標
*福祉分野では、様々な助け合いの形態を、次のように定義する。
自助 自ら働いて、又は自らの年金収入などにより、自らの生活を支え、自ら健康を維持すること。
互助 インフォーマルな相互扶助、例えば、近隣の助け合いやボランティアなど 共助 社会保険のような制度化された相互扶助
公助 自助・互助・共助で対応できない困窮等の状況に対し、受給要件を定め必要な生活保障を行うことなど
*地域ケア会議 地域包括ケアシステムの実現に向けて、高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会 基盤の整備を同時に進めていくために開催する医療、介護等の多職種協働による会議
高齢者人口に対する高齢者あんしん相談センターの相談者数(実人数)の割合(%)
31
年度30
年度29
年度28年度 27年度
26年度 25年度
24年度 23年度
20 35
30
25
(%)
22.9
24.6
25.7 26.5 26.6 27.5 28.4 29.3 30.2
計画策定の考え方 財政状況と今後の財政見通し 分野別計画事業子育て・教育福祉・健康 コミュニティ・産業・文化 まちづくり・環境行財政運営附属資料
在宅サービスの充実と多様な住まい方の支援や取組
【指標の内容、設定理由・根拠】
今後、高齢者人口の増加が見込まれる中、施設入所希望者も増えていくことが予想 されます。介護が必要になっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられるよう、
区内に特別養護老人ホームなどの整備を図るとともに、在宅サービスを充実し、本人や 家族の希望に沿った多様な住まい方を支援できるよう取り組んでいきます。
また、「医療と介護の連携」「多様な主体による生活支援サービスの開拓」「効果的な 介護予防事業の展開」を進めることで、在宅生活が続けられるよう取り組んでいきます。
こうした取組を通じて、特別養護老人ホーム入所希望者名簿に登載される人数が減 少していくことを目指します。
31
年度30
年度29
年度28年度 27年度
26年度 25年度
24年度 23年度
0 1,000 800 600 400 200
(人)
792 802
683 663
502 448
392 392
293
特別養護老人ホーム入所希望者名簿に登載された数(人)
※28年度は実績値
健康で豊かな暮らしの実現
【指標の内容、設定理由・根拠】
これまで介護予防については、広く周知啓発を図ることにより、高齢者の健康維持・
増進への意識・関心は高まってきました。そのため、地域での高齢者の活動及び区の介 護予防事業への参加は増えており、生活機能の低下がみられる人は減少してきています。
様々な活動によって介護予防を実践している高齢者を評価する指標として、75歳以上84 歳以下の高齢者に送付している基本チェックリストにおいて生活機能の低下と判定される 人の割合を設定します。
基本チェックリストによる調査は、3年間を1サイクルとして実施しており、調査1年次 に対象者全員に送付し、2年次、3年次は未回答者に送付しています。そのため、各 サイクルの同じ年次の結果同士を比較し、前回の調査より該当率が低くなること(生活 機能の低下がみられる人が減少すること)を目指します。
*基本チェックリスト 高齢者を対象に要介護状態とならず、元気な生活を送っていただくため、運動機能、口腔 機能などの生活機能等の低下や低栄養状態を早期に発見することを目的とした「健康質問調
生活機能の低下がみられる高齢者の割合(%)
1年次(全員)
25.0 37.5 35.0 32.5 30.0 27.5 40.0
(%)
2年次(1年次未回答者) 3年次(1、2年次未回答者)
31
年度30
年度29
年度28年度 27年度
26年度 25年度
24年度
37.2 36.7
34.8 34.7
33.8 32.6
28.1 27.6
基本チェックリスト調査対象
※24年度から調査方法及び調査範囲を変更
計画策定の考え方 財政状況と今後の財政見通し 分野別計画事業子育て・教育福祉・健康 コミュニティ・産業・文化 まちづくり・環境行財政運営附属資料
事業番号 区分
事業概要(3年間)
事業名
高福01-01 民間事業者に対する支援を行い、特別養護老人ホーム及び 介護老人保健施設を整備します。
民間事業者による高 齢者施設の整備 事業量
●特別養護老人ホームの開設 2施設
●介護老人保健施設の開設 1施設
事業費 187百万円
高福01-02 ◎ 経年により老朽化が進んでいる旧区立特別養護老人ホーム
(文京大塚みどりの郷を除く。)について、事業運営を継続し ながら、施設、設備等の機能を原状回復する工事を行います。
旧区立特別養護老人 ホームの大規模改修 事業量
● 文京くすのきの郷 実施設計、改修 工事
●文京白山の郷 基本計画策定、実 施設計、改修工事
●文京千駄木の郷 基本計画策定
事業費 883百万円
■ 生活環境の整備 ■
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、高齢者本人、家族、地域 などが役割を分担して協力しながら、まちのバリアフリー化や施設整備などのハー ド面と、介護、医療体制の充実などのソフト面の両面から生活環境を整備します。
将来像の実現に向けた、今後3か年の計画事業
事業番号 区分
事業概要(3年間)
事業名
高福01-03 ◎ 住宅の確保に配慮を要する高齢者等に対し、住まいの確保 と、有する能力に応じ可能な限り住み慣れた地域で自立した日 常生活が営めるよう住まい方の支援を行うとともに、居住継続 をサポートするため、居住支援協議会において、必要な支援 策について協議します。
文京すまいるプロジェ クトの推進
事業量
●すまいる住宅の登録及び入居した場 合のオーナーへの謝礼等
●住まいの協力店の民間住宅情報提供 等連携
●ライフサポートアドバイザーによる安 否確認、生活指導及び相談事業等 住まい方の支援
●ライフプランセミナー 3回
●居住支援協議会 6回
●居住支援事業 2回
事業費 208百万円
高福01-04 ◎ 平成31年度の開設に向けて、当該施設を*サテライト型特別 養護老人ホームに転換するための改修工事を運営法人と協議 の上行います。
特別養護老人ホーム 文京大塚みどりの郷 の大規模改修 事業量
●実施設計、改修工事 事業費 1,100百万円
*サテライト型特別養護老人ホーム 他の場所で運営する本体施設と密接な連携を確保することにより、人員及び
計画策定の考え方 財政状況と今後の財政見通し 分野別計画事業子育て・教育福祉・健康 コミュニティ・産業・文化 まちづくり・環境行財政運営附属資料