一次集計の図18(19ページ)では、回答のあった虐待事例を知った「きっかけ」について分類し たところ、「その他の関係機関・団体等からの相談・連絡」(28.1%)が最も多く、ついで「被虐待者 本人からの相談」(24.5%)、「福祉サービス等の利用調整中に関係者から知らされた」(12.7%)、「福 祉サービス等の利用中に本人・家族等の様子から気づいた」(10.9%)の順となっていることを示した。
図100〜107は、回答のあった関係機関が虐待事例を知った「きっかけ」について、関係機関別に 示したものである。これらの図をみると、虐待事例を知った「きっかけ」は、次のように、それぞ れの関係機関の機能や役割、事業内容等に合致したものとなっている。
「入所・居住型施設」で生活している被虐待者のケース(図100)については、「福祉サービス等の 利用調整中に関係者から知らされた」(37.5%)、「福祉サービス等の利用中に本人・家族等の様子か ら気づいた」(25.0%)等が多くなっている。
「通所型施設・居宅介護事業所」(図101)については、「被虐待者本人からの相談」(48.4%)が約 半数を占め、「福祉サービス等の利用中に本人・家族等の様子から気づいた」(29.0%)が後続してい る。図100、101のいずれも、福祉サービスの利用を通じて被虐待者本人または本人に近しい親族等 の関係者から、あるいは福祉サービスを提供している関係機関等から直接知り得たケースが多いと いえる。
次に「民生委員や身体・知的障害者相談員」(図102)については、「悲鳴等異変に気づいた近隣住 民等からの通報」(37.5%)や「被虐待者本人からの相談」(25.0%)が目立っている。地域に密着し た支援活動を行っている一つの現れとして、地域の民生委員等に本人や近隣者から直接に連絡が入っ ている様子がうかがえる。
図103の県・市町・市町社協へは、「その他の関係機関・団体等からの相談・連絡」(38.4%)、「福 祉サービス等の利用調整中に関係者から知らされた」(23.1%)が多く、市町行政や作業所等の関係 機関や福祉サービス提供事業を介して間接的に連絡が入っている。
図104〜105は、生活支援センター等2次圏域および権利擁護センター等3次圏域における「きっ かけ」を示しているが、いずれも「その他の関係機関・団体等からの相談・連絡」「被虐待者本人か らの相談」が多い。関係機関から連絡が入るとともに、これらの圏域機関は、県民の方々に広く相 談窓口を開いていることから被虐待者本人からの相談も入っている。