研究テーマ
研 究 員
指導助言者
報 告 書
ユニバーサルデザインによるまちづくり
上西 正行(池田市) 比留間浩之(八尾市)
吉岡 秀周(八尾市) 河合 英樹(豊中市)
名倉 基博(堺 市) 野口 裕嗣(吹田市)
高尾 享(門真市) 堀江 優作(大東市)
花田 陽(岸和田市) 藤田 哲也(泉大津市)
朴井 晃(大阪府市町村振興協会)
田中 直人(摂南大学工学部教授)
老田 智美(㈱NATS環境デザインネットワーク:助言者助手)
佐々木浩美(摂南大学生:補佐)
松井 昭博(摂南大学院生:補佐)
さりげなく、だれにでもやさしいまちを目指して 概 要
バリアフリーを超える考え方がユニバーサルデザインではありません。また、この二 つは決して相反するものでもありません。自治体が取り組む「ユニバーサルデザインに よるまちづくり」とは、バリアフリーとユニバーサルデザインのそれぞれの概念、役割 を大切にすることであり、その認識を深めることから調査・研究を開始しました。
まず、ユニバーサルデザインをアメリカ的な人権にもとづく発想とヨーロッパ的な文 化に根ざした発想とを併せ持つ概念として整理し、ユニバーサルな視点を「普遍的な、
だれにでも必要な考え方で、今までの日本のまちづくりの延長線上にある取り組み」と とらえ、研究のキーワードを「さりげなく、だれにでもやさしい」まちづくりに置くこ とにしました。
そして、「さりげなく、だれにでもやさしいまち」を実現するため、研究対象をまち づくりの4つのフィールド(「公共空間:公園と道路」「公共施設:庁舎」「サイン:サ イン計画」「情報:広報紙(誌)」)にしぼり調査・研究を進めました。
そのなかで「基準を作成することは、ユニバーサルデザインにつながらない」という ことが見えてきました。そして、ユニバーサルな視点を入れたまちづくりの実現のため、
次の4つを提言しました。
①ハード整備に欠けていた視点の認識 ②住民参画のまちづくりの推進 ③情報の共有 ④情報のあり方再考
そして、以上4つの提言を可能にする行政と住民、住民同士などの「コミュニケーシ ョン」こそが、ユニバーサルデザインによるまちづくりにつながる重要な要素であると 認識しました。
研 究 員
指導助言者 報 告 書
高橋 繁生(池田市)
岩下 晋平(池田市)
福田 雅至(豊中市)
菊池 秀彦(豊中市)
平井 智子(高槻市)
北本 賢一(大東市)
寒川 成志(岸和田市)
古川 清博(枚方市)
足立 佐知子(大阪府市町村振興協会)
中川 丈久(神戸大学大学院法学研究科教授)
自治体法務
概 要
地方分権が実行段階に入り、各自治体は地域の状況に応じた独自政策を実現する政策 自治体への変革が求められています。法務の領域においても、政策の法制度化(独自条 例の制定)や職員の法務能力の向上が課題となっています。このような問題意識のもと、
「自治体法務」研究会では、地方分権時代の自治体法務の現状と課題、政策実現のため にあるべき姿について研究しました。
本研究会は自治体が「政策的」であろうとするならば、法務の役割は基本であり、か つ非常に重要であるとの認識から自治体法務について考えてみました。
報告書は3部構成になっています。
第1部では、分権時代になって本当に条例制定のフィールドが広がったのかどうかに ついて、現場職員の実感との乖離も含めて問題提起しました。この現状と課題を研究す る中で、地方分権一括法以前にも国に先駆けて独自条例を制定した先進自治体の存在を 知り、法の隙間を広げていく努力の必要性を痛感しました。
第2部第1章では、条例と政策との関係を理解し体系的に把握することと総合的な条 例づくりへの努力の必要性について述べています。ここでは政策の具体度別における条 例と総合計画の関係を整理し提案しています。
第2部第2章では、条例制定について時系列を追う形で整理しています。その中の条 例化の適否の検討段階で、要綱の取り扱いについて「テスト要綱」の提案をしています。
第3部では、理想的な自治体法務の展開を図るための要因をとりあげています。自治 体を構成する「行政」「住民」「議会」について、それぞれ理想実現化のための具体的な 対策について述べるとともに、広域的な連携のあり方について言及しています。
いろいろな先進事例を研究する中で本研究会が得た結論は、どこかの自治体の真似を するのではなく、地域の個性を大切にし独自のやり方で自治体の運営をしていくことが、
分権時代の自治体法務にとってもっとも大切なことである、ということでした。
研 究 会
委 員
地方財政研究会
研究テーマ 受益と負担の一致をめざした地方財政制度のあり方
中井 英雄(近畿大学商経学部教授) 井上 雅司(箕面市)
畠中 富雄(高槻市) 奥村 良夫(摂津市)
北村 昌彦(枚方市) 内藤 正博(守口市)
田中 一行(東大阪市) 本多 著由(松原市)
角野 隆昭(河内長野市) 中野 博文(美原町)
川上 博(泉大津市) 田宮 克昭(熊取町)
中野 秀才(阪南市) 神谷 雅之(大阪府)
西川 公康(大阪府)(オブザーバー)
概 要
長期にわたる不況の中で、市町村財政は一段と厳しさを増しています。その一方で、
少子高齢化や環境問題等新たな行政課題への対応、さらには地方分権の担い手として地 域の特性を活かしたまちづくりの推進など、市町村の役割はこれまで以上に大きなもの となっています。
こうした状況の中で、住民に身近な行政主体として市町村が住民の期待に応えていく ためには、事務事業の見直し、財政情報の公開等市町村自らの努力とともに、税財源の 移譲、地方交付税制度の見直し等の抜本的な制度改革の検討が必要となっています。
平成12年度は「地方財政連続講座」を実施し、問題の所在、今後の方向性等について 有識者から講演いただき、平成12年度は「連続講座」において各論者が言及された「受 益と負担の一致」をキーワードに、指導助言者から地方交付税や補助金、自主財源の充 実等に関する問題提起とともに、英国・ドイツの地方財政制度についてのレクチャーを 受けて、地方財政制度のあり方について議論しました。
今年度は研究会委員の所属団体における「受益と負担の一致」の取り組みの現状報告と 問題提起を受けて議論をしました。議論を進める中で、「受益と負担の一致」をめざすた めには、住民と行政の協働がポイントであること、そのためには情報公開と行政の意識 改革が必要であることが明らかになりました。
報告書は、これらの議論を踏まえて、各委員の政策提案のレポートで構成しています。
委 員
研究テーマ 揺籃期におけるNPO政策のあり方
松端 克文(桃山学院大学社会学部専任講師)
水谷 綾(大阪ボランティア協会 NPO推進センター NPO活性化事業担当)
田宮 義直(池田市)
重松 剛(箕面市)
岡田 光正(吹田市)
山田 正則(高槻市)
西尾 和三(枚方市)
中路 清(枚方市)
前波 敬純(寝屋川市)
倉本清三郎(八尾市)
北村 知美(八尾市)
大江 正幸(河内長野市)
野口 徹(堺 市)
岡田 茂生(堺 市)
本越 努(大阪府)
概 要
平成10年3月に特定非営利活動促進法(いわゆる「NPO法」)が制定され、我が国に おいて、NPOが社会を構成する重要なセクターとして広く認められるようになってきま した。自治体行政においても、住民と行政のパートナーシップを具体化するに際して、
「住民活動やNPOへの支援」、あるいは「NPOとの協働」を重要な政策課題としつつあ り、これらNPOに関わる自治体の政策は、新たなステージに入ったといえます。
しかし、一方では、NPO政策が一種の「ブーム」に終わってしまう危険性や、自治体 財政の悪化が進む中で、NPOが単なる「安上がりのサービス供給主体」としてとらえら れる危険性が存在しています。こうしたNPO政策における危険な傾向を放置すると、市 民社会の構築にとって大きな禍根を残すことになるという認識のもと最終年度の研究を 始めました。
研究会では、①NPO政策のあり方について、再度、原理的な確認を行うとともに、②自 治体側からの視点にとどまらないNPO政策のグランドビジョンを整理し、そして、③そ れらの視点を踏まえて、現在、展開されている先進自治体におけるNPO政策の把握をす るとともに、④NPO政策が抱えている問題点や課題を整理することを目的に研究を進め ました。また、研究にあたっては、大阪府内外の自治体にアンケート調査を行い、さら に各地のNPOセンターやNPO団体を訪ね、ヒアリングを行いました。
現在、自治体におけるNPO政策はまだまだ揺籃期にあります。研究では、NPOの 特質、自治体において確立されている「NPO支援・協働の原則」、NPOの活性化に 向けた条件整備などの整理を行った一方、具体的なNPO政策への提言を行いました。
NPOの支援や活動拠点となる施設、NPOへの事業委託、NPOの人材育成・確保、
NPOへの情報提供、NPOとのパートーナーシップを可能にする行政内改革などの各項目