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高等教育インストラクショナルデザインプロセスにおけるスキル要件の検証

ドキュメント内 ALIC報告書書式 (ページ 36-43)

6. 実証実験結果

6.4 評価・考察

6.4.1 高等教育インストラクショナルデザインプロセスにおけるスキル要件の検証

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・  ログ

提出課題内容

掲示板ディスカッション内容

e

メールによるコミュニケーション内容 学習者アンケート

教員インタビュー プロジェクト記録

学習コンテンツなどからデータを収集した。

(7)

実証実験データ

データの内容によって分類される。

学習活動記録

学習者からのコース評価 学習成果

学習者特性

教材製作過程、形成的評価 メンタリング

総括的評価

1. カリキュラム:既存のカリキュ ラム内容と比較し、作成した教材 が既存のものを包含するものであ るか。また、内容として削除した ものであれば、何故削除したのか が示されているか

2002 年度に実施した同名授業において実施された内容 を分析した結果、学習する内容は 2002 年度と同じ内容 を扱う事となった。

2. 教員インタビュー:授業実施の 結果、学内環境で実施できた授業 であったと教員が評価できるか

SME の教授信念に合わせた教材を作ることができるよ うになった。

☆ ( 追 加 ) 大 学 全 体 と し て の カ リ キ ュ ラ ム や 授 業 回 数 な ど 、 さ ま ざ ま な 制 約 条 件 や 環 境 を 理 解 し 、 そ れ に 対 応 さ せ た コ ン テ ン ツ を 提 案 す る こ とができる

3. 制約条件の列挙:分析をした結 果に制約項目が最低1つ以上含ま れているか、かつ、設計への指針 を示しているか

教室に居残りが出来ないという制約がわかった。

学生に社会人が含まれているため、設計段階で浮きこぼ れ対策を講じる必要性が指摘できた。

1. カリキュラム上の発生する必 須学習項目が企画提案書に示され ているか

PC 初学者を対象とする授業が求められていることが明 確にされた。

2. 教員インタビューを行い、教 員の授業へのニーズを問うと共に ストーリーボードに反映させてい るか

教員の教授に対する信念を確かめることができた。

☆ ( 追 加 )「 大 学 組 織」、「教授者 」、「学 生」、「社会」の 4 つ の ニ ー ズ を 総 合 し 、 授 業 に 反 映 さ せ た コ ン テ ン ツ を 提 案 す る ことができる

3. 学生の授業に対する希望を聞 く場を用意しているか

当該授業が採った、資格試験準拠という方策の妥当性に ついて受講者にアンケートを行い、92%の学生が否定的 ではないという結果を得られた。

1. グループ属性を企画提案書に2 つ以上示されているか

PC の使用経験にばらつきが見られることが明確になっ た。

社会人学生の場合、仕事の関係上対面授業に出席できな い可能性のあることが指摘できた。

* 学 習 者 間 の 共 通 点 及 び 相 違 点 を 指 摘 で きる

2. 学習者レベルのばらつきのう ち教授方法に影響の出ると思われ るものが記述されているか、ま た、ない場合はない理由を示せて いるか

PC 経験の格差を緩和するための WBT による事前学習 という方策が選択できた。

対面学習において教授すべき学習目標を選別できた。

* 学 習 目 標 の 性 格 分 類ができる

1. 学習モデルの適用理由を示せ ているか

Excel の操作という学習テーマが手続き的知識型学習モ

デルに属することを指摘したことで、授業設計を支援で きた。

1. 環境と合わせ、学習メディア の使用に無理がないことを示せて いるか

各ファイルが 1MB 程度に抑えられていたことにより、

授業時間内のファイルの送受信に不具合は発生しなかっ た。

2. 学習モデルに合致させる理由 を示せているか

対面式授業の際に行う実習において、Excel を用いるこ とで、手続きを学べることや、WBT によって、事前に 必要となる知識はいつでも得ることが出来るようになっ ていた。

* 適 切 な 学 習 メ デ ィ アを選択できる

3. 対象者レベルを考慮した学習 メディアになっているか

前期において Windows、Word、Internet Explorer を学ん でおり、当該授業で扱ったメディアはそのような対象者 レベルを考慮していた。

* 学 習 環 境 と し て 必 要な LMS などの用件 定義ができる

1. LMS などの要件についての記

述とその根拠を精査する。その 際、少なくともゴール分析、学習 者の環境、プロジェクト目標の3 つの視点が含まれていることを確 認する

LMS について、大学内外に関わらず使用できること、

PC 初学者でも使用できること、対面授業と WBT のブ レンディッドであることから、それらを一括管理できる という要件が明確に出来た。

☆ ゴ ー ル 分 析 の 結 果 と 学 習 者 が 現 在 持 っ て い る 知 識 ・ ス キ ル と 、 こ れ か ら 開 発 し て い こ う と す る 学 習 コ ー ス の 取 得 に 必 要 と さ れ る 知 識 ・ ス キ ル と の 乖 離 の 状 況 を 把握し、(ギャップ分 析 ) 適 切 な ス キ ル ・ レ ベ ル の 設 定 が で き る

1. 教材の対象レベルを企画提案 書に明記しているか

企画提案書の「カリキュラム上の位置づけ」「学習対象 者定義」「前提知識」の項目に、それぞれ以下のように 記載した。

カリキュラム上の位置づけ:経営学部としてのコンピュ ータ教育の基礎授業であり、前期に基本的な PC リテラ シを受けている学生が対象

学習対象者定義:本大学二部経営学科1年生

前提知識:Windows の扱いは知っておく必要性がある

(PCの基本的操作は分かっていることが前提)。

1. 工程・時間:プロジェクト記 録から算出の根拠を確認する

開発した講義用資料等の全てのドキュメントに対し、工 程・時間から人員・コストを産出した。

☆ コ ー ス 実 施 に 必 要 な 資 金 、 人 材 等 を 算

出できる 2. 予算:プロジェクト予算や人 事制度との整合が取れているか検 算する

プロジェクトメンバの担当時間を元に予算を検算した。

設計プロセスでは表 6-9に示すような効果が認められた。

表 6-9 設計プロセスにおけるスキルの検証結果

検証スキル 分析手法・基準 認められた効果

1. 教員の求めたニーズ、信念を 合わせたストーリーボードになっ ているか

ストーリーボードの作成時、及び作業終了時に適宜、教 員(SME)によるレビューを行った。

教授の信念について教員インタビューを行い、再度確認 した。

* 教 授 の 信 念 や シ ラ バ ス に 応 じ た 学 習 目 標が明示できる

2. ストーリーボードとシラバス に乖離がないか

学生に対するアンケート結果から、学生は乖離の度合い が小さいと感じていることが分かった。

* 単 位 認 定 条 件 を 満 た し た カ リ キ ュ ラ ム が策定できる

1. 成績:出席、テスト時の単位 認定基準を定めてあり、それに基 づく成績がつけられているか

演習全体で150点を配点し、90点をポストテスト(4512点)、残り60点を各授業への出席点及び課題提出 点として10点ずつ割り振る、いう基準を示した。

☆ 複 数 の 教 授 方 法 に 応 じ た 学 習 目 標 が 明 示できる

1. 教授方法が異なる場合、1つの 教授方法に少なくとも1つ以上の 学習目標が明示されており、ま た、その選択理由が示されてい る。

WBTにおいては、WBT教材内の各学習目標と実業務の 関わり、及びMOUS試験に対するWBT教材の学習範囲 の位置付けが明らかにされた。

対面授業における学習目標はExcelの基本的な考え方で あること、実習課題が MOUS 試験対策としての位置づ けにあることが明らかにされた。

1. アンケートを含む記録の中か ら、情報ポリシーの改革によって 授業の改善が図られるものを抽出 できているか確認する

アンケート結果から、頻繁にフリーズの現象が起きてい ることが判明した。

☆ 教 育 機 関 の 情 報 ポ リ シ ー に 対 す る 提 案 ができる

2. 情報ポリシーの具体的な改革 案として提案がまとめられている かどうかチェックする

情報実習室の端末仕様の、バージョンアップの可能性と 時期を問い合わせ、翌年度に変更という回答を得た。

併せて授業教室の使用時間延長は認められるかを問い合 わせたが、明確な回答は得られなかった。

開発プロセスでは表 6-10に示すような効果が認められた。

表 6-10 開発プロセスにおけるスキルの検証結果

検証スキル 分析手法・基準 認められた効果

1. メンバの特性:業務の配分過 程およびスケジューリング過程を 抽出し、作業時間との照合から効 率を確認する。

上級 IDer からのレビューをマイルストーンにし、各作 業を分担した。

実際の授業実施から逆算し、レビュー日を設定した。

☆ 効 果 的 な 教 材 開 発 を指導できる

2. 進捗管理:主にメンバ間の連絡 記録と作業時間記録から進捗管理 が適切であったか確認する。

進捗管理および連絡にeメールを用い、メールを全メン バに送信することで情報共有を図った。

(b)

国際コミュニケーション論

本実証実験では各スキルの内容的妥当性が問われていると解釈できるため、表

6-3に示した 16

個のスキルについて実際に実施できたかどうかを確認し、さらに各

プレイヤにどのように受け取られているかを分析した。

設計プロセスでは表 6-11に示したような効果が認められた。

表 6-11 設計プロセスにおけるスキルの検証結果

実証スキル 分析手法・基準 認められた効果

1. メディア:LMS 及びリンクサ イトへのアクセスログから全学習 者が全てのメディアを使用してい るかどうか確認する

最終授業まで到達した11名の終了者のうち、LMSへの アクセス回数が最も少なく、12 回の授業のうち 7 回分 しか受講していない終了者であっても、Web サイトに 18 回アクセスし、ビデオを視聴しなければ回答できな い課題に回答して、掲示板で4回発言していることが認 められ、全てのメディアを使用したことが確認できた。

2. 学習時間:ディスカッション を含む LMS へのアクセスログ、

およびビデオ視聴時間集計から授 業時間が 30 時間以上、あるいは 学習時間が合計 90 時間以上とな るよう設計、修正する      

ポストアンケートから算出した全学習者の実際の学習時 間は、合計して平均 105 時間 39 分となった。これを

「学修時間」とすると、同じく文部科学省の規定する 90時間を上回った。

* 単 位 認 定 条 件 を 満 た し た カ リ キ ュ ラ ム が策定できる

3. コミュニケ−ション:学生同 士、学生とメンタとのコミュニケ ーション手段および促進策を設 計、LMS や e メールによるコミ ュニケーション状況、提出課題が それを反映しているかを確認して 修正する

学習者を中心としたコミュニケーションの流れでは、学 習者が発する以上の情報が与えられた状態が保たれてい た。

開発プロセスでは表 6-12に示したような効果が認められた。

表 6-12 開発プロセスにおけるスキルの検証結果

実証スキル 分析手法・基準 認められた効果

1. タスク分析:授業内容を学習 タスクとして分析し、メディア選 択に結びつけていることを確認す る   

タスク分析の過程は学習目標の設定、その達成のための 学習タスクへの落とし込み、さらに学習プロセスに対応 した学習メディアの設定という順になった。ここでい う、「教材」にはテキスト、ビデオ、音声が含まれるこ とになった。

* 適 切 な 学 習 メ デ ィ アを選択できる

2. プレアンケート:学習者のメ ディア使用状況に応じたメディア 配分が行われているかチェックす る   

プレアンケートの結果から、ストリーミングビデオのエ ンコーディングや流通方法を工夫した。

ドキュメント内 ALIC報告書書式 (ページ 36-43)