3 指圧の前準備と実践テクニック
4.2 首・肩
首や肩周りに関しては、とりわけ苦手な部分はありません。
筋肉もしっかりして肉付きも良い部位なので他の部位に比べて少し強めに指圧してください。
大好きな部分は疲労のたまった首の後ろや背骨に沿った部分です。
まず、首の周りを撫でてあげます。次に、首を左右に撫でてあげます。
気持ちよくなったところで風池、風門、翳風、肩井、肩外兪などの
首や肩のツボをしっかりと押してあげましょう。およそ3分で首と肩の指圧マッサージを行います。
知ってて損はない!わんこメモ
◆犬は肩がこらずに首がこる?
そもそも「肩がこる」という現象は、腕を上に上げたり(高いところのものを取る、洗濯物を干すな ど)、中空に留めたりする(おぼんで食事を運ぶ、タイピングをする、ピアノを弾くなど)際に収縮す る、僧帽筋や肩甲挙筋といった筋肉に疲労が蓄積する状態を言います。
こうした動きが多い人間の場合、肩がこるという現象は容易に発生します。
一方、犬は四足歩行です。基本的に前足は地面に接地していますので、前足を頭の上まで持ち上げた り、中空に留めて作業したりするといった動きは、限りなく皆無に近い状態です。
すなわち四足歩行で移動する犬は、人間とは違って僧帽筋や肩甲挙筋を使用する頻度が著しく低く、
肩に疲労がたまりにくい、つまり「犬は肩がこらない」とう特性があるのです。
では犬は何がこるかと言うと「首」です。
人間は直立二足歩行です。人間が視界を保とうとする場合、基本的には頭を首の骨(頚椎)の上に乗 せるだけで充分です。
姿勢が悪くて猫背の人は別ですが、首に力を入れなくても視界を保つことができるようにうまく構成 されています。
犬は四足歩行なので視界を保ったり、空気の匂いを嗅ごうとしたりする場合は、首の後ろに力を入れ て、頭蓋骨を持ち上げなければなりません。
首の後ろに人間にはないたくさんの筋肉が付いているという事実は、犬の生活の中で頭を上げるとい う動作が多くあることを裏付けています。
すなわち四足歩行で移動する犬は、人間と違って常に頭を持ち上げながら移動する必要があるため、
首の後ろに疲労がたまりやすい、つまり「犬は首がこる」という特性があるのです。