Times2の首尾一貫感覚の3因子を従属変数、Times1の社会的クリシン志向性、Times1
のコミュニケーションスキルを独立変数、Times2の人格特性的特性自己効力感を介在要因 として、全ての独立変数から全ての従属変数にパスを引いたモデルを構築し、共分散構造 分析を行った。その結果、GFI = 1.000、AGFI = 1.000、CFI = 1.000、RMSEA = .000、
SRMR = .000という、極めて高い適合度が得られた(Figure5-1)。結果が煩雑であるため、
共分散や有意でなかったパスについては検討せず、有意となったパスを考察することとす る。
人格特性的自己効力感に対するパスでは、脱軽信(r=-.15, p<.05)、真正性(r=.24, p <.01)、 自己主張(r=.18, p<.05)の3つが有意となった。
有意味感に対するパスでは、表現力(r=.23, p<.01)、人格特性的自己効力感(r=.35, p<.001)
が有意になり、対人的柔軟性(r=.13, p .10)が有意傾向であった。
把握可能感に対するパスでは、自己統制(r=.21, p<.05)、人格特性的自己効力感(r=.45, p<.001)が有意となった。
処理可能感に対するパスでは、解読力(r=-.21, p<.05)、人格特性的自己効力感(r=.38, p<.001)が有意となった。
共分散は、有意味感と処理可能感(r=.34, p<.001)、把握可能感と処理可能感(r =.57, p<.001)が有意となったが、有意味感と把握可能感の間に共分散は見いだされなかった
(r=.06, p=.12)。
モデルの決定係数は、人格特性的自己効力感はR2=.32、有意味感はR2=.43、把握可能感
はR2=.27、処理可能感はR2=.23であり、時間的に先行する社会的クリシン志向性と、コミ
ュニケーションスキル(コミュニケーションへの特異不不得意認知)によって首尾一貫感 覚の約3割が説明可能であることが示された。
143 対人的
桑 軟 性
13t
回
表現力
把握司能感 銀総信
J t : i E
1'生E ヨ
自己統制
l
足三よ呈
解 続力
自己主強
適合震
~I
= 1
,0 0 0
A~I=I,Oω
C F I =
1.0 0 0
R Y S E A =
,0 0 0 S R
I&!=
,0 0 0
回 目
t<.10 J<p<出 帥 .< 印 象帥p(001 観測置数内町最値lま項目畢号
独立宜数聞の誤差共分散11轟
: e
を略した.Flgur<S.l首尾一貫感覚を導く諸要因の検討
144
その後、全てのパスが有意となるように、有意とならなかったパスや変数の削除、修正指 標に従ったパスの追加といった探索を行った結果、最終的にFigure5-2のモデルとなった。
対人的
I
.18帥 柔軟性 「一一一一一脱軽信
真 正 性
自己統制
l
表現力
解読力
自己主張
.19
・ ・
関係調笠
36
・ . .
民 己q
有意味感 18象
R'
=
.25 把握可能感豆三♀主
56*$$
適 合 度
G F I = . 9 8 4
A G F I = . 9 3 8
C F I = 1 . 0 0 0
RMSEA =
. 0 0 0
SRMR=. 0 3 1
t <.10依p<由 帥p< D1 1<1<依p<DOl 観測置数内的数値は唱目畠号
独立変数闘の該建共分散は昌記在時した.
FigureS・2首尾ー貫感覚を導く諸要因の検討
145
しかしながら、適合度は GFI = .984、AGFI = .938、CFI = 1.000、RMSEA = .000
(90%C.I. : .000-.053)、SRMR = .000)となり、各決定係数も初期のモデル(GFI = 1.000、
AGFI = 1.000、CFI = 1.000、RMSEA = .000、SRMR = .000)を下回ったことから、有意 でなくとも変数を残し、社会的クリシン全体、コミュニケーションスキル全体が首尾一貫 感覚を導いているモデルを採用した。首尾一貫感覚を導くためには、コミュニケーション スキルのなかでも真正性、自己統制、表現力にアプローチすることの有効性が示唆された。
解読力に関しては、処理可能感に対して負のパスを示している。これは、解読が得意で あると感じているものは、相手の意図を深読みしたり、相手の期待を過大に解釈したりす る傾向があることを示唆しているのかもしれない。つまり、「相手の雰囲気や意図を読んで いる」という理解が、本人の思い込みである可能性である。
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