本調査において、反応スタイルは改訂版RSQ & RRS尺度(磯和・南, 2014)と、拡張版 反応スタイル尺度(松本, 2008)の2つを用いて測定されている。本来的には2つとも同じ ものを測定するものであるが、前者は特に認知的側面に焦点を当てて、後者は特に行動的 側面に焦点を当てて測定を試みているという点で違いがある。しかしながら、考え込み型 反応の問題解決的考え込みと、拡張版反応スタイルの問題への直面化、および、考え込み 型反応の否定的考え込みと拡張版反応スタイルのネガティブな内省は、本当に測定してい る因子を弁別できていると考えてよいのであろうか。その点を確認するため。確認的因子 分析を行った。まずはTimes1のデータを用いて分析を行い、修正指標に従ってモデルの改 良を行った。その結果、問題解決的考え込みの項目「3.問題を克服するために計画を立てる」
と問題への直面化の項目「13.目標を立てる」の間に共分散を設定した段階で適合度が許容 範囲(GFI = .944、AGFI = .911、 CFI = .987、RMSEA = .034(90%C.I. : .000-.069)、
SRMR = .042)となったため、その結果を採用した(Figure3-1)。
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続いて、Times2 のデータを用いて同様の分析を行った結果、Times1 と同様のパスに加 え、問題解決的考え込みの項目4(4.状況が良くなることを願って、最近の状況について考 える)と項目6(6.自分の生活をどこか改善しようと決意する)の間、及び、問題への直面
化の項目14(14.何をすれば一番よいのかを考える)と項目16(16.どうしたら改善できる
かを考える)との間に共分散を設定した段階で適合度が許容範囲(GFI = .939、AGFI = .900、
CFI = .980、RMSEA = .045(90%C.I. : .000-.077)、SRMR = .049)となったため、その 結果を採用した(Figure3-2)。
以上のことより、考え込み型反応の問題解決的考え込みと拡張版反応スタイルの問題への 直面化の両因子は、極めて高い相関を有しているが、観測変数自体は弁別性が見られるも のと判断された。
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続いて、考え込み型反応の否定的考え込みと拡張版反応スタイルのネガティブな内省と の弁別性の確認を試みた。その結果、拡張版反応スタイルの項目18と項目4の間に共分散 を設定するように修正指標は示していたものの、その共分散を設定すると not positive
definiteとなり、適切な解が得られなかったため、別の修正指標に従い、考え込み型反応の
項目11と、拡張版反応スタイルの項目19との間に共分散を設定した。その結果、適合度 が許容範囲(GFI = .961、AGFI = .910、 CFI = .951、RMSEA = .072(90%C.I. : .000-.123)、
SRMR = .063)となったため、その結果を採用した(Figure3-3)。
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続いて、Times2についても同様の分析を行った。その結果、初回にて良好な適合度(GFI
= .973、AGFI = .942、CFI = .995、RMSEA = .020(90%C.I. : .000―.087)、SRMR = .049)
が得られたため、そのモデルを採用した(Figure3-4)
以上のことより、考え込み型反応の否定的考え込みと拡張版反応スタイルのネガティブ な内省の両因子は、極めて高い相関を有しているが、観測変数自体は弁別性が見られるも のと判断された。
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