129
130
従属変数 独立変数 R2
思考と行動の検討_T1 社会的クリシン志向性_T1 .251 ** .063
破局的思考の緩和_T1 社会的クリシン志向性_T1 .287 ** .218
思考と行動の検討_T1 .302 ***
自己理解_T1 思考と行動の検討_T1 .329 *** .108
問題解決的考え込み_T1 思考と行動の検討_T1 .216 * .361
破局的思考の緩和_T1 .275 ***
自己理解_T1 .303 ***
否定的考え込み_T1 破局的思考の緩和_T1 -.205 ** .458
自己理解_T1 .508 ***
問題解決的考え込み_T1 .292 ***
うつ全体_T1 社会的クリシン志向性_T1 -.228 * .303
破局的思考の緩和_T1 -.232 **
否定的考え込み_T1 .395 ***
社会的クリシン志向性_T2 社会的クリシン志向性_T1 .497 *** .247
思考と行動の検討_T2 社会的クリシン志向性_T1 .186 * .272
思考と行動の検討_T1 .464 ***
破局的思考の緩和_T2 思考と行動の検討_T2 .156 * .492
破局的思考の緩和_T1 .581 ***
うつ全体_T1 -.165 *
自己理解_T2 思考と行動の検討_T2 .325 *** .290
自己理解_T1 .381 ***
問題解決的考え込み_T2 社会的クリシン志向性_T2 .114 † .560
思考と行動の検討_T2 .126 * 破局的思考の緩和_T2 .229 ***
自己理解_T2 .365 ***
問題解決的考え込み_T1 .350 ***
否定的考え込み_T2 破局的思考の緩和_T2 -.194 ** .510
自己理解_T2 .366 ***
問題解決的考え込み_T2 .361 ***
否定的考え込み_T1 .223 ***
うつ全体_T2 自己理解_T2 .249 *** .644
うつ全体_T1 .707 ***
破局的思考の緩和_T2 -.110 †
対人的柔軟性_T1 対人的柔軟性_T2 .448 ***
証拠の重視_T1 証拠の重視_T2 .083 n.s.
脱軽信_T1 脱軽信_T2 .468 ***
真正性_T1 真正性_T2 .481 ***
探究心_T1 探究心_T2 .424 ***
抑うつ感_T1 抑うつ感_T2 .285 *
不安症状_T1 不安症状_T2 .583 **
孤立感_T1 孤立感_T2 .319 **
うつ全体_T2 否定的考え込み_T2 .012 n.s.
† < .10 * p < .05 ** p < .01 *** p < .001
Table5-4 社会的クリシン志向性を組み込んだ2時点でのモデル パス係数 パス係数
〈一一〉
〈一一〉
乞之
一一歩 一一歩 一一歩 一一歩 一一歩
131
従属変数 独立変数 R2
対人的柔軟性_T1 社会的クリシン志向性_T1 .797 .636
論理の重視_T1 .729 *** .531
脱軽信_T1 .471 *** .221
真正性_T1 .734 *** .539
探究心_T1 .688 *** .474
抑うつ感_T1 うつ全体_T1 .817 .667
不安症状_T1 .881 *** .777
孤立感_T1 .750 *** .562
対人的柔軟性_T2 社会的クリシン志向性_T2 .756 .571
論理の重視_T2 .862 *** .744
脱軽信_T2 .479 *** .229
真正性_T2 .696 *** .485
探究心_T2 .746 *** .556
抑うつ感_T2 うつ全体_T2 .749 .561
不安症状_T2 .898 *** .806
孤立感_T2 .739 *** .545
† < .10 * p < .05 ** p < .01 *** p < .001
Table5-5 社会的クリシン志向性を組み込んだ2時点での対するモデル 潜在変数
↑ ↑ ↑
パス係数↑ ↑ 一
↑ ↑ ↑ 一 ↑ ↑
↑ ↑ ↑ 一 ↑ ↑
↑
132 適 合 度
GFI=.865 AGFI=.823 CFI=.969 R M S E A = . 0 3 9 S R M R = . 0 5 7
的
hm d
{ 疋
ud m 否 斬 刊
否定的 考え込み
Times2
思考と行動の 検 討 Times1
自己理解 Times1
問題解決的 考え込み
Times1
Times2
Times2
定p
<
.05 漕.p<
.01 浦 市 .p <'001 Figu陪5‑1Times1の社会的クリシン志向性を組み込んだ2時点における抑うつに対するモデル133
Figure5-1のモデルは、GFIとAGFIの値が.90を下回っており、適合が良いとは言えな
いことから、本モデルの係数を解釈することは危険である。しかしながら、少なくとも、
社会的クリシン志向性は抑うつを促進するようには働かないであろうことが確認された。
本モデルからは、抑うつを促進するどころか、むしろ抑うつを直接低める効果や、同時点 の「思考と行動の検討」を促す効果を持っていることが示唆されている。また、Times2の 社会的クリシン志向性は Times1 の社会的クリシン志向性のみから影響を受けているが、
R2は.247とそれほど高くなかった。このことから、今回扱った変数からは社会的クリシン 志向性の促進に関する示唆は得られなかったものの、前時点の社会的クリシン志向性で予 測できる割合は約 3 割であり、今回扱わなかった何らかの変数が社会的クリシン志向性に 影響を与えている可能性が示唆された。
なお、Figure5-1の修正指標はTimes1及びTimes2の「探究心」の観測変数とTimes2 の「不安症状」との間において高い値を示しており、両者の間に相関を仮定できることを 示していた。この相関を仮定した場合、適合度はGFI = .876、AGFI = .835、CFI = .985、
RMSEA = .027(90%C.I. : .000-.044)、 SRMR = .056、AIC=5774.436、BIC=6031.593 まで改善した(Table5-6、Table5-7)。その他、修正指標はTimes1、Times2の抑うつの各 観測変数と、Times1、Times2の社会的クリシン志向性の間に相関を設定するよう示してい たが、その値は値は3.0~5.0程度と低めであったため、ここでモデルの改善を打ち切った。
「探究心」は、「ものごとの理屈を考える」「他の人があきらめても、なお答えを探し求 める」「できるだけ多くの事実や証拠を調べる」の3項目で構成された合成得点である。ま た「不安症状」は、「悲しいと感じる」「急に泣き出すことがある」「何か恐ろしい気持ちが する」「なかなか眠れない」「過去のことについてくよくよ考える」「一人ぼっちでさみしい」
の6 項目から構成された合成得点である。これら2つの観測変数の誤差分散に相関関係が 想定できる、ということは何を意味しているのだろうか。そこから見えてくる姿は、(前後 関係は異なるが)疑問や不安なことがあった場合、そこから目を背けたり回避したりせず、
問題や疑問の原因を探究しようと、問題や目的に注意を向け続ける姿ではないだろうか。
「探究心」によって問題や疑問の原因を探究し、いろいろな可能性を検討しているうちに
「不安」が高まっていき、その「不安」からさらに探究行動を続ける、そうするとまた「不 安」なことに遭遇する、といった循環した因果関係を想定できるのかもしれない。この場 合、探究行動の結果得る情報は、ネガティブに歪んでいる可能性が想像される(気分一致 効果)。
134
従属変数 独立変数 R2
思考と行動の検討_T1 社会的クリシン志向性_T1 .240 ** .057
破局的思考の緩和_T1 社会的クリシン志向性_T1 .285 ** .217
思考と行動の検討_T1 .306 ***
自己理解_T1 思考と行動の検討_T1 .329 *** .108
問題解決的考え込み_T1 思考と行動の検討_T1 .216 * .361
破局的思考の緩和_T1 .275 ***
自己理解_T1 .303 ***
否定的考え込み_T1 破局的思考の緩和_T1 -.205 ** .458
自己理解_T1 .508 ***
問題解決的考え込み_T1 .292 ***
うつ全体_T1 社会的クリシン志向性_T1 -.232 * .307
破局的思考の緩和_T1 -.232 **
否定的考え込み_T1 .398 ***
社会的クリシン志向性_T2 社会的クリシン志向性_T1 .497 *** .278
思考と行動の検討_T2 社会的クリシン志向性_T1 .179 * .269
思考と行動の検討_T1 .464 ***
破局的思考の緩和_T2 思考と行動の検討_T2 .164 * .492
破局的思考の緩和_T1 .582 ***
うつ全体_T1 -.163 *
自己理解_T2 思考と行動の検討_T2 .325 *** .290
自己理解_T1 .381 ***
問題解決的考え込み_T2 社会的クリシン志向性_T2 .111 † .559
思考と行動の検討_T2 .127 * 破局的思考の緩和_T2 .229 ***
自己理解_T2 .365 ***
問題解決的考え込み_T1 .349 ***
否定的考え込み_T2 破局的思考の緩和_T2 -.194 ** .511
自己理解_T2 .364 ***
問題解決的考え込み_T2 .361 ***
否定的考え込み_T1 .225 ***
うつ全体_T2 自己理解_T2 .257 *** .662
うつ全体_T1 .736 ***
破局的思考の緩和_T2 -.060 n.s.
対人的柔軟性_T1 対人的柔軟性_T2 .448 ***
証拠の重視_T1 証拠の重視_T2 .083 n.s.
脱軽信_T1 脱軽信_T2 .468 ***
真正性_T1 真正性_T2 .481 ***
探究心_T1 探究心_T2 .424 ***
抑うつ感_T1 抑うつ感_T2 .285 *
不安症状_T1 不安症状_T2 .583 **
孤立感_T1 孤立感_T2 .319 **
うつ全体_T2 否定的考え込み_T2 .012 n.s.
† < .10 * p < .05 ** p < .01 *** p < .001
Table5-6 社会的クリシン志向性を組み込んだ2時点でのモデル 顕在変数 パス係数
一 一 一
一 一 歩 一 一 歩
乞之 一 一 歩
一 一 歩
一 一 歩
一 一 歩
135
従属変数 独立変数 R2
対人的柔軟性_T1 社会的クリシン志向性_T1 .783 .613
論理の重視_T1 .744 *** .553
脱軽信_T1 .476 *** .227
真正性_T1 .720 *** .518
探究心_T1 .703 *** .494
抑うつ感_T1 うつ全体_T1 .815 .665
不安症状_T1 .879 *** .772
孤立感_T1 .754 *** .569
対人的柔軟性_T2 社会的クリシン志向性_T2 .725 .525
論理の重視_T2 .883 *** .779
脱軽信_T2 .478 *** .228
真正性_T2 .664 *** .441
探究心_T2 .769 *** .592
抑うつ感_T2 うつ全体_T2 .730 .533
不安症状_T2 .915 *** .837
孤立感_T2 .754 *** .569
† < .10 * p < .05 ** p < .01 *** p < .001
Table5-7 社会的クリシン志向性を組み込んだ2時点での対するモデル 潜在変数 パス係数
一 一 一 一 一 一 一 一 一
ε=
一 一 一
ε=
一 一 一 一 一 一 一 一 一
ε=
一 一 一
乏二
136