400. 総則 400.1.
領域は、オブジェクトがゲーム中に存在しうる場所である。通常、「ライブラリー/Library」「手札/Hand」「
戦場/Battlefield」「墓地/Graveyard」「スタック/Stack」「追放/Exile」「統率/Command」の7つの領域 が存在する。古いカードでは「アンティ/ante」領域を用いるものもある。ライブラリー、手札、墓地はプレイ ヤーごとに存在し、他の領域はすべてのプレイヤーが共用する。
400.2.
公開領域とは、その領域にあるカードのうちで何らかのルールや効果によって特に裏向きにされているも の以外のカードの表をすべてのプレイヤーが見ることができる領域である。墓地、戦場、スタック、追放、ア ンティ、統率
領域が公開領域である。非公開領域とは、すべてのプレイヤーがカードの表を見ることができるわけでは ない領域のことである。その領域にあるカードの表がすべて公開されていたとしても、ライブラリーと手札は 非公開領域である。
400.3.
オブジェクトが、オーナー以外のライブラリー、墓地、あるいは手札に行く場合、オーナーの該当する領域 に行く。
400.4. カード・タイプによっては、入ることのできない領域が存在する。
400.4a インスタント・カードやソーサリー・カードが戦場に出る 場合、そのカードは元あった領域に残る。
400.4b 次元 カード、現象 カード、ヴァンガード・カード、計略 カードが統率 領域を離れる場合、そのカードは統率 領域に残る。
400.5.
ライブラリー、墓地、スタックにあるオブジェクトの順番は、効果またはルールによらない限り、並べ替えるこ とはできない。他の領域にある、裏向きの束に含まれるオブジェクトについても同様である。それ以外の他 の領域にあるオブジェクトは、そのオーナーが望む通りに並べ替えることができるが、誰がコントローラーか
、タップあるいは反転しているかどうか、それにつけられているオブジェクトが何かは全てのプレイヤーに明 白でなければならない。
400.6.
オブジェクトがある領域から他の領域に移動する時、どのイベントがそのオブジェクトを動かすのかを決定 する。その移動先が公開領域であれば、すべてのプレイヤーはその移動に影響を及ぼす能力が存在する かどうかを見る。その後、そのオブジェクトそのものからのものもそれ以外のものも含む、そのイベントに適 用可能な置換効果を適用する。効果やルールの複数の指示が矛盾している場合、そのオブジェクトのコ ントローラー(コントローラーが存在しない場合、オーナー)が、どの効果を適用するか、そしてその効果が どう機能するかを決める(同一のものが複数存在することによっても矛盾は発生する。例えば、複数の「破 壊」効果が同時に発生する場合、お互いに矛盾する)。その後、そのイベントがそのオブジェクトを動かす。
400.7.
ある領域から他の領域に移動したオブジェクトは、以前の状態の記憶を失い、以前の状態と関係のない新 しいオブジェクトになる。このルールには7つの例外がある。
400.7a
スタックにあるパーマネント呪文の特性を変更する、呪文や起動型能力や誘発型能力の効果は、その呪 文であったパーマネントにも適用され続ける。
400.7b
スタックにあるパーマネント呪文からのダメージに適用される軽減効果は、その呪文であったパーマネント からのダメージにも適用される。
400.7c
パーマネントの能力が、そのパーマネントが唱えられる際に行なわれた選択やマナの支払いに関する情 報を必要とする場合、その能力はそのパーマネントになった呪文の解決時のそれに関する情報を用いる。
400.7d
オブジェクトがある領域から他の領域に移動することによって誘発する能力(例えば、「怨恨が戦場から墓 地に置かれたとき」など)は、その誘発型能力が誘発した時に移動した先の領域が公開領域である場合、
その領域においてそのオブジェクトから変わった新しいオブジェクトを見つけることができる。
400.7e
エンチャントされているパーマネントが戦場を離れたことによって誘発するオーラの能力は、それがエンチ ャントしていたパーマネントが戦場を離れるのと同時に墓地に置かれた場合、そのオーラがオーナーの墓 地に置かれてなったオブジェクトを見つけることができる。また、そのオーラがパーマネントにつけられてい ないことによる状況起因処理(rule 704.5n
参照)によってオーナーの墓地に置かれた場合にも、オーラがオーナーの墓地に置かれてなった新しい オブジェクトを見つけることができる。
400.7f 土地でないカードに、唱えられるようにする能力を与える
効果があった場合、その能力はそのカードが唱えた結果としてスタックに移動してなったオブジェクトにも 適用され続ける。
400.7g
解決中の呪文や起動型能力は、その呪文が唱えられたり能力が起動されたりしている間に、ある領域から 他の公開領域に移動しているオブジェクトに何らかの処理を行なうことができる。
400.8. 追放
領域にあるオブジェクトが追放された場合、領域は移動しないが、新しく追放されたのと同じように新しい オブジェクトになる。
400.9. 統率 領域の表向きのオブジェクトが裏向きになった場合、それは新しいオブジェクトになる。
400.10.
そのゲームの領域のいずれにも存在しないオブジェクトはゲームの外部にあるという。ゲームの外部は領 域ではない。
400.10a プレイヤーのサイドボードにあるカードは、ゲームの外部にある。rule 100.4 参照。
400.10b
ゲームの外部にあるカードをゲーム内に持ち込む効果が存在する。それらのカードは、ゲーム終了までゲ ーム内に残る。
400.10c
ゲームの外部にあるカードは、呪文や能力の影響を受けない。これの例外は、それらの記載された特性定 義能力(rule 604.3 参照)と、それらのカードをゲーム内に持ち込む呪文や能力だけである。
400.11.
プレイヤーにいずれかの領域に対して何かをさせる効果(「あなたの手札をあなたのライブラリーに加えて 切り直す/Shuffle your hand into your
library.」など)が存在する。その処理はその領域にあるすべてのカードに機能する。領域そのものは影響さ れない。
401. ライブラリー
401.1. ゲームが始まるとき、各プレイヤーのデッキはそのライブラリーとなる。
401.2.
それぞれのライブラリーは、一つの、裏向きの束でなければならない。プレイヤーはライブラリーのカードを 覗いたり、その順序を変化させてはならない。
401.3.
プレイヤーはいつでも、任意のプレイヤーのライブラリーに残っているカードの枚数を数えることができる。
401.4.
何らかの効果が同時に複数枚のカードを同じライブラリーの上または下に置く場合、それらのカードのオ ーナーがその置く順序を決めることができる。そのライブラリーのオーナーは、どのような順番でライブラリ ーに置いたのかを公開しない。
401.5.
他の呪文が唱えられている間に呪文や能力がカードを引かせた場合、その引いたカードはその呪文が唱 え終わる(rule 601.2h
参照)まで裏向きのままである。裏向きである間、それは特性を持たないものとして扱う。これは能力の起動 に関しても同じである。効果によってプレイヤーが引く
カードを公開する(または公開してもよい)場合、そのカードは呪文が唱えられたあと、あるいは能力が起動 されたあとで公開される。
401.6.
プレイヤーに、ライブラリーの一番上のカードを公開してプレイするように指示し、あるいはプレイヤー1人 が自分のライブラリーの一番上のカードを見てもよいとする効果が存在する。呪文を唱えている間に一番 上のカードが入れ替わった場合、その呪文が唱えられ終わる(rule 601.2h
参照)まで、新しいカードは公開されないし、見てはならない。これは能力の起動に関しても同じである。
401.7.
何らかの効果によってライブラリーの一番上のカードが公開されている状態でプレイしている場合、その特 定のカードが一瞬であれ非公開になった後で再び同じカードが公開されたとしても、新しいオブジェクトと なる。
401.8.
効果によってプレイヤーがカードをライブラリーの「上からN番目」に置く場合、そのライブラリーにN枚のカ ードがなかった場合、そのプレイヤーはそのカードをそのライブラリーの一番下に置く。
402. 手札 402.1.
手札は、プレイヤーが引いたカードを持っておく場所である。他の効果によってカードが手札に戻されるこ ともある。ゲームの開始時に、それぞれのプレイヤーは通常7枚である初期手札枚数分のカードを引く。rul e 103〔ゲームの始め方〕参照。
402.2.
それぞれのプレイヤーに手札の上限が決まっており、通常は7枚である。プレイヤーはその手札に何枚で もカードを持つことができるが、クリンナップ・ステップの間に、手札の上限を越える分のカードを捨てなけ ればならない。
402.3.
プレイヤーはその手札を便利なように並べ、そして好きなだけ見ることができる。他のプレイヤーの手札を 見ることはできないが、いつでもその枚数を数えることはできる。
403. 戦場 403.1.
プレイヤー間のやりとりの主な舞台になるのは戦場である。戦場は、最初は空である。プレイヤーがコントロ ールするパーマネントは、通常、そのプレイヤーの目の前の戦場に置かれるが、(他のプレイヤーのパーマ ネントにつけられたオーラなどの)特定の場合には、他のプレイヤーにより近いところに置かれることがある
。 403.2.
カードに、プレイヤーや他の領域について明記されていない限り、呪文や能力は戦場にのみ影響を与え
、また、戦場にあるものだけを考慮する。
403.3. パーマネントは戦場にのみ存在する。戦場に存在するオブジェクトはパーマネントである。rule 110〔パーマネント〕参照。
403.4.
パーマネントが戦場に出たとき、それは新しいオブジェクトとなり、その同じカードによって現わされていた パーマネントとは rule 400.7
に記された例外を除いて無関係である。(これは他の領域に移動するオブジェクトについて言える。) 403.5. かつて、戦場は「場/in-play」領域と呼ばれていた。カードに「場にある/in play」「場から/from play」「場に/into
play」などの表現で書かれている場合、戦場を参照する。そのように記載されているカードは、オラクルで 訂正されている。
404. 墓地 404.1.
プレイヤーの墓地とは、そのプレイヤーの捨て札の束である。打ち消された、捨てられた、破壊された、ま たは生け贄に捧げられたオブジェクト、ならびに解決が終わったインスタント 呪文やソーサリー
呪文はオーナーの墓地の一番上に置かれる。各プレイヤーの墓地は、最初は空である。
404.2.
それぞれの墓地は、一つの、表向きの束でなければならない。プレイヤーは、それぞれの墓地のカードを いつでも見ることができるが、その順序を変えることはできない。認定イベントに適用される追加のルール によって、プレイヤーは墓地にあるカードの順番を変えてもよいとされることがある。
404.3.
何らかの効果やルールによって2枚以上のカードが同時に墓地に置かれる場合、それらのカードのオーナ ーがその順序を決めてもよい。
405. スタック
405.1. 呪文が唱えられたら、物理的にスタックに置かれる(rule 601.2a
参照)。能力が起動され、あるいは誘発したら、カードによって表されてはいないけれども、その能力がスタ ックの一番上に置かれる。rule 602.2a、rule 603.3 参照。
405.2.
スタックは、それに加えられた呪文や能力の順序を記録している。オブジェクトがスタックに積まれたとき、
それは既に積まれている全てのオブジェクトの上に積まれる。
405.3.
何らかの効果によって複数のオブジェクトが同時にスタックに積まれる場合、アクティブ・プレイヤーのコン トロールするものが最初に積まれ、それからAPNAP順(rule 101.4
参照)で他のプレイヤーのオブジェクトがスタックに積まれる。1人のプレイヤーが複数のオブジェクトをコン