800. 総則 800.1.
多人数戦とは、3人以上のプレイヤーによって行なわれるゲームのことである。この章では、多人数戦で用 いられる選択ルールを取り上げる。
800.2.
これらのルールは多人数戦一般に選択できる選択ルールと、さまざまな変種ルールからなる。単一のゲー ムで複数の選択ルールを適用してもよいが、単一のゲームに適用できる変種ルールは1つだけである。
800.3. チーム戦のトーナメントでは、デッキ
構築などに関するさまざまな追加ルールがあるが、ここでは言及しない。現行のマジック・イベント規定(htt p://www.wizards.com/WPN/Events/Rules.aspx)を参照すること。
800.4.
2人対戦と異なり、多人数戦では1人もしくは複数のプレイヤーがゲームから除外されても続けることができ る。
800.4a プレイヤーがゲームから除外されたら、そのプレイヤーがオーナーであるオブジェクト(rule 109 参照)は全てゲームから除外され、そのプレイヤーにコントロールを与えている効果は終わる。その後、スタ ックにあるそのプレイヤーがコントロールするカードによって表されていないオブジェクトがある場合、それ らは消滅する。その後、なおそのプレイヤーがコントロールしているオブジェクトがあったら、それらは追放 される(このルールによって追放されたオブジェクトで、オーナーがそのプレイヤーでないものは、追放 領域に置かれる)。これは状況起因処理ではなく、プレイヤーがゲームから除外されたらすぐに発生する。
優先権を持つプレイヤーがゲームから除外される場合、ゲームに残っている、ターン順で次のプレイヤー に優先権が移動する。
例:アレックスは「あなたはエンチャントされているクリーチャーをコントロールする」というオーラ《精神の制 御》を、ビアンカの《突撃するグリフィン》に唱えた。アレックスがゲームから除外されたら、《精神の制御》も ゲームから除外され、《突撃するグリフィン》はビアンカのコントロール下に戻る。逆に、ビアンカがゲームか ら除外されたら、《突撃するグリフィン》がゲームから除外され、《精神の制御》はアレックスの墓地に置かれ る。
例:アレックスは「クリーチャー1体を対象とし、ターン終了時までそれのコントロールを得る」という効果を含 む《反逆の行動》を、ビアンカの《ルーン爪の熊》を対象にして唱えた。アレックスがゲームから除外されると
、《反逆の行動》のコントロール変更効果が終わり、《ルーン爪の熊》はビアンカのコントロール下に戻る。
例:アレックスは「対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚 探し、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り 直す」という《袖の下》をビアンカを対象にして唱え、そのライブラリーから《セラの天使》を出した。ビアンカ がゲームから除外されたら、《セラの天使》もゲームから除外される。アレックスがゲームから除外された場 合、《セラの天使》は追放される。
例:アレックスは「トークンでないクリーチャーが1体戦場に出るたび、起源室がアンタップ状態である場合、
そのクリーチャーのコントローラーは1/1のマイア・アーティファクト・クリーチャー・トークンを戦場に出す」と いう《起源室》をコントロールしていた。《起源室》がアレックスのコントロール下にあった間にアレックスのコ ントロール下で戦場に出したマイア・トークンはアレックスがオーナーなので、アレックスがゲームから除外 されたら、それらはすべてゲームを除外される。他のプレイヤーのコントロール下で戦場に出たマイア・トー クンは、そのプレイヤーがオーナーなので、ゲームに残る。
800.4b
あるオブジェクトのコントローラーが、既にゲームから除外されたプレイヤーになることになった場合、そうは
ならない。トークンが、既にゲームから除外されたプレイヤーのコントロール下で戦場に出ることになった場 合、そのトークンは発生しない。プレイヤーが、ゲームから除外されたプレイヤーによってコントロールされ ることになった場合、そうはならない。
800.4c ゲームに残っているプレイヤーにあるオブジェクトのコントロールを与える
効果が終わった時点で、そのオブジェクトのコントローラーをゲームに残っている他のプレイヤーに与える 効果が存在しない場合、そのオブジェクトを戦場に出したプレイヤーがすでにゲームを離れていたなら、
そのオブジェクトは追放される。これは状況起因処理ではなく、この処理はそのコントロール変更効果が終 わった瞬間に発生する。
800.4d
ゲームから除外されたプレイヤーがオーナーであるオブジェクトがいずれかの領域に生成される場合、そ のオブジェクトは生成されない。ゲームから除外されたプレイヤーがコントロールする誘発型能力がスタッ クに置かれる場合、それはスタックに置かれない。
例:《霊体の地滑り》は「プレイヤー1人がカード1枚をサイクリングするたび、クリーチャー1体を対象とし、そ れを追放する。そうした場合、次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーをオーナーのコントロール 下で戦場に出す」というエンチャントである。アレックスのターンに、ビアンカはこの能力を使い、アレックス の《惑乱の死霊》を追放した。そのターンの間に、ビアンカがゲームから除外された。ターン終了時に、《惑 乱の死霊》を戦場に戻そうとする《霊体の地滑り》の遅延誘発型能力が誘発するが、スタックに置かれない
。《惑乱の死霊》は戦場に戻らない。
800.4e
戦闘ダメージがゲームから除外されたプレイヤーに割り振られる場合、そのダメージはただ割り振られない
。 800.4f
何らかのオブジェクトが、ゲームから除外されているプレイヤーに選択を求める場合、そのオブジェクトのコ ントローラーは別のプレイヤーを選んで選択を行なわせる。元の選択がオブジェクトのコントローラーの対 戦相手によって行なわれていた場合、可能なら、そのプレイヤーは他の対戦相手を選ぶ。
800.4g
何らかの効果が特定のプレイヤーの情報を必要とする場合、その効果はそのプレイヤーがゲームに残っ ている場合は現在の値を用いる。そうでない場合、その効果はそのプレイヤーがゲームから除外される直 前の、最後の情報を用いる。
800.4h
プレイヤーが自分のターンの間にゲームから除外される場合、そのターンはアクティブ・プレイヤーがいな い状態で継続される。アクティブ・プレイヤーが優先権を得る場合、その代わりに、状況に応じて、ターン 順で次のプレイヤーが優先権を得るか、スタックの一番上のオブジェクトが解決されるか、フェイズやステッ プが終了する。
800.4i
プレイヤーがゲームから除外されたとき、そのプレイヤーの次のターン、あるいはそのターン内のいずれか の瞬間まで持続する継続的効果は、そのターンが始まるはずだった瞬間まで残る。即座に終了するわけ でもなければ、永続するわけでもない。
800.4j
プレイヤーがゲームから除外されたとき、そのプレイヤーがオーナーであるオブジェクトの内でアンティ 領域にあるものはゲームから除外されない。これはrule 800.4aの例外である。rule 407〔アンティ〕参照。
800.4k プレインチェイス戦では、次元
コントローラーとされているプレイヤーがゲームを離れる場合、ターン順で次になる、ゲームを離れないプ レイヤーが次元 コントローラーとなった後で、前の次元 コントローラーがゲームを離れる。rule 309.5 参照。
800.5.
多人数戦において、各プレイヤーが最初にマリガンを行なう場合、6枚ではなく7枚の手札を引く。それ以 降のマリガンでは、通常通り1枚ずつ手札が減らされていく。
800.6.
双頭巨人戦以外の多人数戦において、開始プレイヤーは最初のターンのドロー・ステップを飛ばさない。
双頭巨人戦において、先攻のチームは最初のターンのドロー・ステップを飛ばす。rule 103.7 参照。
800.7. 「影響範囲限定」選択ルール(rule 801
参照)を使っていない多人数戦において、あるプレイヤーがゲームに勝利するという効果は、その代わりに そのプレイヤーの対戦相手すべてがゲームに負ける。
801. 「影響範囲限定」選択ルール 801.1.
「影響範囲限定」はほとんどの多人数戦に適用できる選択ルールである。「皇帝戦」変種ルール(rule 809 参照)では常に、また、5人以上のプレイヤーによるゲームではしばしば用いられる。
801.2.
プレイヤーの影響範囲とは、そのプレイヤーから何プレイヤー分離れたところまで影響が及ぶかという最大 の距離のことを言う。そのプレイヤーから指定された距離以内の席に座っているプレイヤーは、そのプレイ ヤーの影響範囲内にいる。あるプレイヤーの影響範囲内にいるプレイヤーがコントロールしているオブジ ェクトも、同じく影響範囲内にある。影響範囲は、呪文、能力、効果、ダメージ、攻撃、選択、勝利について 考慮される。
801.2a
影響範囲として選ばれる数字は、主として1席または2席である。プレイヤーによって影響範囲が違うことも ありうる。
例:影響範囲が1席の場合、自分自身とその隣に座っているプレイヤーだけが影響範囲内にいる。
例:影響範囲が2席の場合、自分自身とその両隣、さらにもう1席隣にいるプレイヤーまでが影響範囲内と なる。
801.2b プレイヤーは常に自分自身の影響範囲内にいる。
801.2c 各ターンの開始時に、誰が誰の影響範囲内にいるのかが決定される。
例:影響範囲1席のゲームで、アレックスはロブの左隣に座っていて、ロブの右隣はカリッサだった。カリッ サはアレックスの影響範囲内にいない。ロブがゲームから除外されると、その次のターンの開始時から、カ リッサはアレックスの影響範囲に入ることになる。
801.2d
オブジェクトは、そのコントローラーがプレイヤーの影響範囲内にある場合、そのプレイヤーの影響範囲内 にある。
801.3.
クリーチャーは、そのコントローラーの影響範囲内にいる対戦相手か、そのコントロールするプレインズウォ ーカーにだけ攻撃できる。影響範囲内に対戦相手がいない場合、そのプレイヤーのコントロールするクリ ーチャーは攻撃できない。
801.4.
プレイヤーの影響範囲外にあるオブジェクトやプレイヤーは、そのプレイヤーの呪文や能力の対象になら ない。
801.5.
複数のプレイヤーに選択を行なわせるカードが存在するが、これらのカードは「影響範囲限定」選択ルー ルを用いた場合には機能し方が異なる。