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4.2.1 古典電磁場(補足)

■偏極ベクトルの性質(45),(46) 第1.2.1節で述べたように,

式(43) :ε0µ= (1,0), 式(44) :εrµ= (0,εr), r= 1,2,3 で与えられる偏極ベクトルεrµ= (ε0µ,εr)は正規直交性(45):

εr·εsr0εs0εr·εs

=





00)2= 1 =−ζ0δ00 (r=s= 0)

0·10·εs= 0 =ζ0δ0s (r= 0, s= 1,2,3)

εr·εs=−δrs=−ζrδrs (r, s= 1,2,3)

=−ζrδrs

を満たす.

また

ε1= (1,0,0), ε2= (0,1,0), ε3= (0,0,1) よりi, j= 1,2,3に対して

1i)2+ (ε2i)2+ (ε3i)2= 1,

3 r=1

εriεrj = 0, =j であり,これらを

3 r=1

εriεrj=−gij (228)

とまとめられることに注意すると,完全性の条件(46):

r

ζrεrµεrν =−ε0µε0ν+

3 r=1

εrµεrν

=















00)2=1 =−g00 (µ=ν = 0)

1·0 + 0·

3 r=1

εri= 0 =−g0i ((µ, ν) = (0, i),i= 1,2,3)

3 r=1

εriεrj=−gij ((µ, ν) = (i, j),i, j= 1,2,3,∵(228))

=−gµν が満たされていることが分かる.

■Lagrangian密度(37):L = 14FµνFµν から導かれる共役な場(48):πµ = −F 第1.2.1節で述べた ように,自由電磁場のLagrangian 密度を式(37):L = 14FµνFµν で与えると,電磁場に共役な場の式 (48):πµ=−Fが導かれる.実際,

πλ ∂L

∂(∂0Aλ)=1 4

∂(∂0Aλ)FµνFµν において

Fµν

∂(∂0Aλ)Fµν =Fµν

∂(∂0Aλ)(gµαgνβFαβ) = (gµαgνβFµν)

∂(∂0Aλ)Fαβ=Fαβ

∂(∂0Aλ)Fαβ に注意すると

πλ=2×1 4

{

∂(∂0Aλ)Fµν

}

Fµν =2×1 4

{

∂(∂0Aλ)(∂µAν−∂νAµ) }

(∂µAν−∂νAµ)

=2×1

4(δ0µδλν−δ0νδλµ)(∂µAν−∂νAµ)

=(∂0Aλ−∂λA0) =−F: (48) を得る.

■Lagrangian密度(37),(49)の等価性 第1.2.1節で述べたように,自由電磁場のLagrangian密度(37):

L=1

4FµνFµν とFermiによって提案されたLagrangian密度(49):

LFermi=1

2(∂µAν)(∂µAν)

が,Lorenz条件の下で同じ場の方程式へと導くことを示す.

L=1

4FµνFµν

=1

4(∂µAν−∂νAµ)(∂µAν−∂νAµ)

=1

2(∂µAν)(∂µAν) +1

2(∂µAν)(∂νAµ)

=LFermi+1

2µ(AννAµ) (∵Lorenz条件(38) :µAµ= 0)

のように,2つのLagrangian密度の差はAννAµ/2の4元発散である.

ここで作用は時空のある領域ΩにわたるLagrangian密度の積分であることを思い出すと,一般に場の関数 Λµの4元発散µΛµだけ異なる2つのLagrangian密度は,領域Ωの表面にわたるΛµの積分だけ異なる2 つの作用を与える.ところで最小作用原理において領域Ωの表面での場の値,したがってΛµの値は固定され ているから,2つの作用の差は変分をとると落ちる.よって作用が停留値をとる条件に他ならない場の方程式 は,2つのLagrangian密度に対して共通となる.

■Lagrangian密度(37):L=12(∂µAν)(∂µAν)から導かれる共役な場(50):πµ =−A˙µ 第1.2.1節で述べた ように,Fremiの提案したLagrangian密度(37):L =12(∂µAν)(∂µAν)に対して共役な場が式(50):πµ =

−A˙µで与えられることが次のように確かめられる.

πλ= ∂L

∂(∂0Aλ) =2×1

2(∂µAν)

∂(∂0Aλ)(∂µAν)

=(∂µAν0µδλν

=−∂0Aλ

=−∂0Aλ.

4.2.2 自由電磁場の正準量子化(補足)

■展開係数を電磁場で表す 第1.2.2節で述べたように,電磁場に対する正準交換関係(51)が展開係数に対す る交換関係(52)になることを確かめる.そのために電磁場を用いて展開係数を表すことを考える.自由スカ ラー場に対する議論[9, p.35]を参考にすると,

k≡k,k), ωk≡ |k|, f←→

µg≡f ∂µg−(∂µf)g として電磁場に対する結論

ar(k) =−iζr 1

(2V ωk)1/2ε(k)

d3xeik·x←→

0Aµ(x)

=iζr

1

(2V ωk)1/2ε(k)

d3xeik·xµ(x) +kAµ(x)}, (229) ar(k) =iζr

1

(2V ωk)1/2ε(k)

d3xeik·x←→

0Aµ(x)

=−iζr 1

(2V ωk)1/2ε(k)

d3xeik·xµ(x)−iωkAµ(x)} (230) にたどり着く(rについては和をとらない,式(50):πµ =−A˙µ).

実際,例えば式(229)は次のように確かめられる.まず一辺L,体積V =L3の立方体領域に関する周期境 界条件の下で許される波数ベクトルk= L(nは整数を成分に持つベクトル)に対して,eik·x/√

V の規格直

交性 ∫

d3x

V ei(kk)·x=δkk (231)

が成り立つことに注意する.すると式(229)において

d3xeik·x←→

0Aµ(x)

=

d3xeik·x{A˙µ(x)−iωkAµ(x)}

=

d3xeik·x

k,s

( 1 2V ωk

)1/2

εsµ(k)

×[

as(k)(−iωk)eik·x+as(k)(iωk)eik·x−iωk

{

as(k)eik·x+as(k)eik·x }]

∵(40),(41),(42) :Aµ(x) =∑

k,s

( 1 2V ωk

)1/2

εsµ(k) {

as(k)eik·x+as(k)eik·x }

=

d3xeik·x

k,s

( 1 2V ωk

)1/2

εsµ(k)

{−ias(k)(ωk+ωk)ei(kk)·x+ias(k)(−ωk+ωk)ei(k+k)·x }

=∑

k,s

( Vk

)1/2

εsµ(k)

{−ias(k)(ωk+ωkkkei(ωkωk′)t+ias(k)(−ωk+ωkk,kei(ωkk′)t }

(∵(231), t≡x0)

=∑

s

( Vk

)1/2

εsµ(k){−ias(k)}k

=−i(2V ωk)1/2

s

εsµ(k)as(k) なので,偏極ベクトルの正規直交性(45):

ε(k)εsµ(k) =−ζrδrs

を用いると

−iζr

1

(2V ωk)1/2ε(k)

d3xeik·x←→

0Aµ(x)

=−ζr

s

(k)εsµ(k)}as(k)

r

s

rδrs)as(k)

=ar(k) : (229) (∵ζr=±1,(ζr)2= 1)

を得る.同様に式(229)のHermite共役をとった式(230)が成り立つことを確かめられる.

ところで展開係数ar(k), ar(k)の表式(229),(230)は見掛け上,時刻x0に依る.そこでこれらが実際には 時刻x0に依らないことを確かめておこう.ar(k)の式(229)の時刻x0による微分

0

[ r

1

(2V ωk)1/2ε(k)

d3xeik·xµ(x) +kAµ(x)} ]

=iζr

1

(2V ωk)1/2ε(k)

∫ d3x∂0

[ eik·x

{−A˙µ(x) +kAµ(x) }]

(∵(50) :πµ=−A˙µ)

において電磁場Aµが波動方程式A¨µ2Aµ= 0を満たすことを用いると

∫ d3x∂0

{

eik·x(−A˙µ+kAµ) }

=

d3xeik·x {

k(−A˙µ+kAµ) + (−A¨µ+kA˙µ) }

=

d3xeik·x( ¨Aµ+ωk2Aµ)

=

d3xeik·x(2+ωk2)Aµ

=

d3xeik·x{(ik)2+ωk2}Aµ (部分積分した)

=0

なのでar(k)の式(229)は時刻x0に依らない.同様にar(k)の式(230)が時刻x0に依らないことも確かめ られる.

■展開係数の交換関係(52)の導出 さて,展開係数を電磁場で表した式(229),(230)を用いて,電磁場に対す る正準交換関係(51)から展開係数に対する交換関係(52)を導こう.式(229),(230)は右辺が時刻x0に依ら ないから,これらを用いて得られる

[ar(k), as(k)]

=−i2ζrζs

1

2V(ωkωk)1/2ε(k)ε(k)

d3xd3xei(k·xk·x)µ(x) +kAµ(x), πν(x)−iωkAν(x)]

の右辺は時刻x0, x0に依らない.そこでこれを同時刻x0=x0≡tで評価すると [πµ(x) +kAµ(x), πν(x)−iωkAν(x)]

=[πµ(x, t), πν(x, t)]−iωkµ(x, t), Aν(x, t)] +iωk[Aµ(x, t), πν(x, t)] + (iωk)(−iωk)[Aµ(x, t), Aν(x, t)]

=−gµνk+ωk)δ(xx)

(∵同時刻交換関係(51) : [Aµ(x, t), Aν(x, t)] = 0,µ(x, t), πν(x, t)] = 0, [Aµ(x, t), πν(x, t)] =igµνδ(x−x)) なので上式は

[ar(k), as(k)] =1 V

ωk+ωk

2(ωkωk)1/2ζrζsgµνε(k)ε(k)ei(ωkωk′)t

d3xd3xei(k·xk·x)δ(x−x) となる.右辺の空間積分は

d3xd3xei(k·xk·x)δ(x−x) =

d3xei(kk)·x=V δkk (∵(231)) となるから,

[ar(k), as(k)] = ωk+ωk

2(ωkωk)1/2ζrζsgµνε(k)ε(k)ei(ωkωk)tδkk

を得る.右辺にはδkk があるため,その前の因子をk=kで評価すると [ar(k), as(k)]

=−ζrζs{gµνε(k)ε(k)kk

=−ζrζs(−ζrδrskk (∵(45) :ε(k)εsµ(k) =−ζrδrs)

sδrsδkk : (52) (∵ζr=±1,(ζr)2= 1)

を得る.同様に展開係数に対する交換関係(52)の残りの2式

[ar(k), as(k)] = 0, [ar(k), as(k)] = 0 も導ける.

■占有数表示Nr(k)の固有方程式 第1.2.2節で述べたように,状態(54):

|· · ·, nr(k),· · ·⟩=C



k,s

as(k)ns(k)



|0 が占有数演算子(53):

Nr(k) =ζrar(k)ar(k) の固有値nr(k)に属する固有状態であることを示す.

Nr(k)|· · ·, nr(k),· · ·⟩=r{∏

as(k)ns(k) }

ar(k)ar(k)ar(k)nr(k)|0 (∏

は(k, s)(̸= (k, r))についての積)において,

ar(k)ar(k) =ar(k)ar(k) + [ar(k), ar(k)]

=ar(k)ar(k) +ζr (∵交換関係(52)) を繰り返し用いてar(k)をar(k)nr(k)の右側に移動すると

ar(k)ar(k)ar(k)nr(k)|0= {

ar(k)nr(k)+1ar(k) +nr(k)ζrar(k)nr(k) }|0

=nr(k)ζrar(k)nr(k)|0 (∵ar(k)|0= 0) となる.よって占有数演算子Nr(k)の固有方程式

Nr(k)|· · ·, nr(k),· · ·⟩=(ζr)2nr(k)



C

k,s

as(k)ns(k)



|0

=nr(k)|· · ·, nr(k),· · ·⟩ (∵ζr=±1,(ζr)2= 1) を得るから,示された.

■Hamiltonianの式(55),(56) 第1.2.2節で述べたように,自由電磁場の系のHamiltonianが生成・消滅演算 子を用いて式(55),(56)のように表されることを確かめる.あらかじめ計算の方針を以下に示しておく.

Hamiltonianの定義式に電磁場のFourier展開(40),(41),(42)を代入する.

2種類の波数ベクトルk,k,2種類の偏極の指数r, sについての和が現れる.

Hamiltonian密度の位置x依存性が指数関数e±i(k±k)·xになる(複号任意).

位置xに関する積分を実行する.

δk,±k が現れる.

kについての和をとる.

展開に現れる2種類の偏極ベクトルε(k), εsµ(k)の引数がkに統一され,

ε(k)εsµ(k)が現れる.

偏極ベクトルの正規直交性(45)を用いる.

δrsが現れる.

sについての和をとる.

さて,以上の流れに沿ってHamiltonianを具体的に計算しよう.

H =

d3x(πµA˙µ− L)

=

∫ d3x

{

−A˙µA˙µ+1

2(∂νAµ)(∂νAµ) }

(

式(49) :L=1

2(∂νAµ)(∂νAµ), 式(50) :πµ=−A˙µ )

=

∫ d3x

[

k,k,r,s

1 2V

ωkωk

ε(k)εsµ(k)

× {ar(k)(−iωk)eik·x+ar(k)(iωk)eik·x}{as(k)(−iωk)eik·x+as(k)(iωk)eik·x} +1

2

k,k,r,s

1 2V

ωkωk

ε(k)εsµ(k)

× {ar(k)(−ikν)eik·x+ar(k)(ikν)eik·x}{as(k)(−ikν)eik·x+as(k)(ikν)eik·x} ]

(∵電磁場のFourier展開(40),(41),(42))

=

d3x

k,k,r,s

1

2V√ωkωkε(k)εsµ(k) (

ωkωk1 2kνkν

)

× {ar(k)eik·x−ar(k)eik·x}{as(k)eik·x−as(k)eik·x} において

∫ d3x

V {ar(k)eik·x−ar(k)eik·x}{as(k)eik·x−as(k)eik·x}

=

∫ d3x V

{

ar(k)as(k)ei(ωkk)tei(k+k)·x

−ar(k)as(k)ei(ωkωk′)tei(kk)·x

−ar(k)as(k)ei(ωkωk′)tei(kk)·x +ar(k)as(k)ei(ωkk′)tei(k+k)·x

}

(x(t,x))

=ar(k)as(k)ei(ωkk′)tδk,k

−ar(k)as(k)ei(ωkωk′)tδkk

−ar(k)as(k)ei(ωkωk′)tδkk

+ar(k)as(k)ei(ωkk′)tδk,k (∵(231)) であり,k =kのとき

kνkν=ωk2±k2= {

k2 (k=kに対して)

0 (k=kに対して) ,ωkωk1

2kνkν= {

0 (k=kに対して) ωk2 (k=kに対して)

となることに注意すると

H = ∑

k,k,r,s

1

2√ωkωkε(k)εsµ(k)

×{

ar(k)as(k)ei(ωkk′)tδk,k

−ar(k)as(k)ei(ωkωk′)tδkk

−ar(k)as(k)ei(ωkωk′)tδkk

+ar(k)as(k)ei(ωkk′)tδk,k

}

=

k,r,s

1

2ωkε(k)εsµ(k){ar(k)as(k) +ar(k)as(k)}

=∑

k,r,s

1

2ωkζrδrs{ar(k)as(k) +ar(k)as(k)} (∵(45) :ε(k)εsµ(k) =−ζrδrs)

=∑

k,r

1

2ωkζr{ar(k)ar(k) +ar(k)ar(k)}: (55) を得る.

さらに交換関係(52)を用いて

ar(k)ar(k) =ar(k)ar(k) + [ar(k), ar(k)] =ar(k)ar(k) +ζr

と書き換えると,式(56):

H =∑

k,r

ωkζrar(k)ar(k) +1 2

k,r

ωk (∵ζr=±1,(ζr)2= 1) を得る.

■非同時刻交換関係[Aµ(x), Aν(y)]の式(58) 第1.2.2節における非同時刻交換関係[Aµ(x), Aν(y)]の式 (58)を,実Klein-Gordon場に対する計算[2, pp.53–54]を参考にして確かめる.まず生成演算子どうし,消 滅演算子どうしは交換するから

[Aµ(x), Aν(y)] = [Aµ+(x), Aν(y)] + [Aµ(x), Aν+(y)]

となる.右辺第1項は

[Aµ+(x), Aν(y)] = 1 2V

k,k,r,s

1

kωk)1/2εrµ(k)εsν(k)[ar(k), as(k)]ei(k·xk·y) (∵電磁場のFourier展開(40),(41),(42))

= 1 2V

k

1 ωk

{∑

r

ζrεrµ(k)εsν(k) }

eik·(xy) (∵交換関係(52) : [ar(k), as(k)] =ζrδrsδkk)

=−gµν 2V

k

1 ωk

eik·(xy)

(∵偏極ベクトルの完全性の条件(46))

と計算できる.後の都合のためにこれ以降はV → ∞の極限をとった結果を示すことにする.今,波数空間の 体積要素3kの中には周期境界条件の下で許される波数ベクトルk= 2π

Lnを(波数空間の)位置ベクトルに 持つ点が 3k

(2π/L)3 個含まれるため(nは整数を成分に持つベクトル),近似的に

k

3k (2π/L)3

(∑は体積要素3kについての和)

と置き換わり,V → ∞の極限で

1 V

k

∫ d3k (2π)3 となることに注意すると

[Aµ+(x), Aν(y)] =1 2gµν

∫ d3k (2π)3ωk

eik·(xy)≡ −igµν+(x−y), (232)

+(x)≡ − i 2

∫ d3k

(2π)3ωkeik·x: (105) を得る.よって

[Aµ(x), Aν+(y)] =[Aν+(y), Aµ(x)] =igµν+(y−x) (233)

≡ −igµν(x−y), (234)

(x)≡ −+(−x) = i 2

∫ d3k (2π)3ωk

eik·x: (106) となるから式(58):

[Aµ(x), Aν(y)] =−igµν∆(x−y) =iDµν(x−y),

∆(x)+(x) + ∆(x) =

∫ d3k

(2π)3ωksin(k·x), Dµν≡ −gµν∆(x)

が導かれる.

■スカラー光子,縦波光子 第1.2.2節で述べたように,条件式(59):∂µAµ+|Ψ = 0が式(60):{a3(k) a0(k)} |Ψ= 0に書き換えられることを確かめる.条件式(59)にAµ+の定義式(41)を代入すると

0 =µAµ+(x)|Ψ=∑

k,r

( 1 2V ωk

)1/2

εrµ(k)ar(k)(−ikµ)eik·x|Ψ

となる.ここで式(43)のスカラー偏極,式(44)の横偏極,縦偏極に対して,最右辺におけるµ, rに関する 和は

r

kµεrµ(k)ar(k) =∑

r

{ωkεr0(k)k·εr(k)} ar(k)

ka0(k)− |k|a3(k)

=−ωk{a3(k)−a0(k)} となるから,全てのkに対して式(60):

{a3(k)−a0(k)} |Ψ= 0

が成り立つ.

次にエネルギー期待値の式(61)を導こう.Hamiltonianの式(57):

H =∑

k,r

ωkζrar(k)ar(k) により

Ψ|H|Ψ=∑

k

ωkΨ|

r

ζrar(k)ar(k)|Ψ

=∑

k

ωk

[

Ψ|

2 r=1

ar(k)ar(k)|Ψ+Ψ|{

a3(k)a3(k)−a0(k)a0(k) }|Ψ

]

となる.ところが式(60):{a3(k)−a0(k)} |Ψ= 0を用いると,最右辺において

Ψ|{

a3(k)a3(k)−a0(k)a0(k) }|Ψ

=Ψ|[

a3(k){a3(k)−a0(k)}+ {

a3(k)−a0(k) }

a0(k) ]|Ψ

=0 となるから式(61):

Ψ|H|Ψ=Ψ|

k

2 r=1

ωkar(k)ar(k)|Ψ を得る.