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2.18 その他必要な事項

2.18.2 離陸重量に関する規定等

航空法第10条第3項の規定により、航空機の耐空証明は用途及び運用限界を指 定して行うこととされており、航空法第11条第2項の規定により航空機は耐空証

*6 「加速停止距離」とは、離陸滑走開始地点から離陸を断念し飛行機が完全に停止する地点までの距離のこと をいう。

*7 「離陸経路」とは、離陸滑走開始地点から離陸形態から巡航形態に移行が完了しなければならない高度に達 する経路のことをいう。

明において指定された用途及び運用限界の範囲内でなければ航空の用に供してはな らないこととなっている。また、航空法施行規則第12条の3第2項の規定により、

運用限界は飛行規程に規定された航空機の限界事項とし、耐空性審査要領(空検第 381号、昭和41年10月20日制定)において、事故機の該当する耐空類別が 飛行機 普通N(以下「N類」という )の航空機については、飛行規程の限界事。 項として最大重量を規定することとなっている。2.14.1(2)に記述したとおり、同 機の飛行規程にも最大離陸重量が記載されている。

2.6.1に記述したように、同機の耐空類別はN類に該当し、本邦内で飛行する自 家用小型機の多くもこれに該当する。この耐空類別は、航空法施行規則附属書第一

「航空機及び装備品の安全性を確保するための強度、構造及び性能についての基準」

(以下「航空機基準」という )によると 「最大離陸重量5,700kg以下の飛行。 、 機であって、普通の飛行(60°バンクを超えない旋回及び失速(ヒップストール を除く )を含む )に適するもの」となっている。。 。

同飛行場を利用する飛行機の大多数もN類であるが、離島との定期便を飛ばす航 空運送事業者の航空機の耐空類別は、飛行機 輸送C(以下「C類」という )に。 該当し、これは、航空機基準によると「最大離陸重量8,618kg以下の多発の飛 行機であって、航空運送事業の用に適するもの(客席数が19以下であるものに限 る。)」となる。

航空機基準への適合性を審査するための要領を定めた耐空性審査要領(以下「耐 審」という )におけるN類の離陸性能については、離陸距離を決定し、これを飛。 行規程の記載事項である性能資料に記載することが求められている。

一方、C類の場合は、加速停止距離 、離陸経路 並びに離陸距離及び離陸滑走距*6 *7 離を離陸性能として決定すること、離陸経路を除き飛行規程の性能資料に記載する ことが求められている。また、飛行規程の限界事項には、加速停止距離、離陸距離 及び離陸滑走距離などが適用された使用する滑走路長により定まる最大離陸重量を 記載することが求められている。

また、2.8.1に記述したとおり、航空法第73条の2及び航空法施行規則第 164条の14第1項の規定により、機長に対して、出発前に航空機の離陸重量、

着陸重量、重心位置及び重量分布が航行に支障がないことを確認するよう義務付け ている。

航空運送事業に使用される航空機においては、航空運送事業者は国土交通大臣の

認可を受けた運航規程に従う必要があり、運航規程の認可基準である航空局安全部 運航課長通達「運航規程審査要領細則 (空航第78号、平成12年1月28日制」 定)には、飛行計画の作成及び出発の可否の決定のため、航空法第73条の2で求 められる航空法施行規則第164条の14に規定された離陸重量の確認事項として、

次のように規定されている (抜粋)。 第3章 運航規程審査基準(その2)

(最大離陸重量が5,700キログラム以下の飛行機 (略)) 2.運航管理の実施方法

2-5 運航管理の基準

飛行計画の作成及び変更の基準として、以下の事項が適切に定めら れていること。

(1) 飛行計画の作成及び出発可否の決定

f.離陸重量、着陸重量、重心位置及び重量分布

① 使用空港等の標高、周辺の障害物、滑走路等の勾配、気象状態等 を基に算出及び補正される乾燥した滑走路面における離着陸重量が 次の条件に適合すること。

なお、湿潤・雪氷状態の場合は、適切に安全上の余裕度が加味さ れるようになっていること (飛行規程に要件が規定されている場。 合はその要件に従うこと )。

イ.離陸重量及び着陸重量が飛行規程に規定された性能上の最大重 量を超えないこと。

ロ.飛行機にあっては、飛行規程に基づく離陸距離が滑走路又は離 着陸地帯(以下「滑走路等」という )の有効長以下となる重量。 であること。

ハ.~ニ.(略)

② 重心位置が許容範囲内にあること。

同機は自家用航空機であるため、適用される運航規程を有していないが、2.14.1 及び2.14.4に記述したとおり、同機の飛行規程の第2章 限界事項の項には「注記 運用上制限される最大重量は、第5章「性能」を参照のこと 」並びに第5章。 性 能の項には「性能表の性能を得るには、図表の手順に従うことを忘れてはならな い 」及び「離陸滑走距離及び離陸距離のうちの適切な図表(中略)に出発空港の。 状況と離陸重量を代入して、離陸及び障害物越えに必要な滑走路長を決定する 」。 との記載がある。