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の操縦士の判断に余裕が生まれ、安全性の向上に寄与するものと考えられるこ とから、国土交通省航空局は、滑走路長を最大限に利用するために効果的な取 付誘導路の滑走路への接続方法等の事例を取りまとめ、空港の設置・管理者に 周知する必要がある (3.10.2)。

(2) 機長による出発前の確認の徹底

気象情報の入手、飛行計画の作成(重量及び重心位置の確認を含む。)、 エンジン試運転等の基本的知識、確実な確認の励行等のため、講習会等を強 化することとした。

a 航空安全講習会等の操縦士が受講する講習会に講師を派遣してその充 実を図るとともに、航空局職員による講義を実施し、機長による出発前 確認の徹底など、安全確保について啓発している。加えて、航空局から の依頼を受けた関係団体は、同講習会において、飛行規程に基づく重量 重心の確認や離陸性能の確認についての講習を実施している。

b 小型航空機の運航の安全確保についてのパンフレット(出発前の確認

。) として、離陸重量、重心位置及び重量分布の確認手順の再点検を含む を、操縦技能審査員から特定操縦技能審査を受審する操縦士に配布し、

安全確保について啓発している。

(3) 自家用機整備を行う整備士に対する確実な整備の励行等

小型航空機を整備する整備士等を対象とした講習会において、航空機等の マニュアル及び関連法令を遵守し、適切に整備を実施することが重要である ことについて、航空局職員から周知・啓発している。

(4) 自家用機の航空保険加入

適切な航空保険が付保された航空機に搭乗することを呼びかけるパンフ レットについて、操縦技能審査員から特定操縦技能審査を受審する操縦士に 配布し、保険加入を奨励している。加えて自家用機が国管理空港及び場外離 着陸場を使用する場合には、無保険の状態で飛行することがないよう航空保 険(第三者賠償責任保険)に加入していることを条件とし、飛行前に加入状 況の確認をしている。また、国が管理する空港等以外においても空港設置・

管理者に対し、同様の対策を講じるよう指導している。

(5) 情報サービスの提供

飛行中の航空機に対する既存の情報提供サービスの更なる活用を促進する ため 「TCAアドバイザリー業務」及び「広域対空援助業務(AEIS 」の概要を、 ) まとめた資料を作成し、小型機操縦士向け講習会等で配布した。

(6) 事業許可の適切な取得

事業許可取得に向けた指導の強化、啓発活動及び航空機使用事業の許可取 得に向けた情報提供を充実させた。

a 地方航空局や業界団体を通じて、事業許可取得に向けた啓発ペーパーを 用いて自家用機操縦士や航空機所有者等に周知した。

b 事業許可取得に必要な手続のフローチャートや申請書様式等を用い、事

業許可取得に係る負担の軽減を図った。

(7) 小型機を使用する事業者への施策の展開

自家用機を対象とした(1)及び(2)の措置について、運航規程及び整備規程 等に出発前確認及び機体整備等の手順等を明文化している航空運送事業者及 び航空機使用事業者にも周知した。

(8) 小型機が発着する空港の設置・管理者との連携の強化

① 空港管理担当者との定期的な情報交換

a 同飛行場の設置・管理者(東京都)の空港管理担当者と、引き続き意 見交換をすることとした。

b 空港管理担当者全体について、一般財団法人航空機安全運航支援セン ターが毎年実施する研修の機会を活用して、意見交換をすることとした。

② 空港管理担当者への研修

地方管理空港(公共用ヘリポート含む )の実務担当者に対する研修を。 実施(平成27年度)し、空港におけるSMS(安全管理システム)の 知識を深め、安全向上に資する取組を強化することとした。

(9) 小型機運航者の組織化

小型機運航者について、空港ごとに組織化を進め、意思疎通の強化及び安 全対策の徹底を図ることとした。

a 平成27年度空港管理者研修にて、小型機運航者への安全情報の共有等 を空港委員会を通じて実施することを推奨した。

b 関係団体を通じて、空港に常駐している小型機運航者に対し、空港設置 管理者が開催する空港委員会への自家用機の団体等も含めた積極的な参加 を促した。

(10) 新たな安全対策や安全啓発活動等の取組の推進

平成28年度から「小型航空機等に係る安全推進委員会」を定期的に開催 し、有識者、関係団体等の意見を踏まえながら、今後の小型航空機の安全対 策の構築に係る調査・検討を行うとともに、新たな安全対策や安全啓発活動 等の取組を推進している。

5.1.2 同飛行場の設置・管理者(東京都)により講じられた措置

(1) 平成28年1月20日、国土交通省航空局、同飛行場を拠点にしている航 空運送事業者及び自家用機の団体から講師を招き、同飛行場の事業者及び自 家用機の運航者(19社及び個人2名)に対して、安全対策の周知・啓発を 目的として、任意参加での安全講習会を開催した。

(2) 同飛行場を拠点として使用する航空機使用事業者等全10者の航空機への

安全点検を3回(平成27年7月(事故後)~9月、10月~12月、及び 平成28年1月~3月)実施した。