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関数項級数

ドキュメント内 .1 1,... ( ) (ページ 187-193)

連続関数列 fnf に各点収束しても、f は連続とは限らない(問 13.1.1)。所が、局 所一様収束するならばf の連続性が保証される:

定理 13.1.4 D⊂Rd, fn C(D), n = 0,1, ... が f :D−→ Cに局所一様収束すれ ば、f ∈C(D).

証明:xn, x ∈D, xn −→x とし、f(xn) −→f(x) を言えばよい。任意の m, n∈ N に 対し

|f(xn)−f(x)| ≤ ||f(xn){zfm(xn)}|

(1)

+||fm(xn){z−fm(x)}|

(2)

+||fm(x){z−f(x)}|

(3)

.

K def.= {xn}n0∪ {x} はコンパクトである。fn −→f (局所一様)より () ∀ε >0, ∃m∈N, ∥f−fmK < ε/3,

従って、() の m に対し

(1) + (3)<2·ε/3.

一方、()の m に対しfm ∈C(D) より

∃n0 N, ∀n ≥n0, (2)< ε/3.

以上より ∀n≥n0 に対し(1) + (2) + (3)< ε. \(2)/

13.1.11 D Rd, f : D−→C, fn ∈C(D) (n N) とする。fn −→f (D 上各点収 束) を仮定するとき、以下に述べる条件について (a) ⇐⇒ (b) = (c) を示せ:

(a) fn−→f (D上局所一様)。

(b)xm, x ∈D, xm −→x ならlim

m sup

n∈N|fn(xm)−fn(x)|= 0. このとき、(fn)n0 は同程 度連続と言う。

(c) f ∈C(D).

ヒント:(a) =(c) (定理 13.1.4)なので(a) = (b) を言う際、(c) も仮定してよ い。(b) = (a) を言う際も、まず(c) を示してからそれを用いて (a) を示す。

定理 13.2.1 (ワイエルシュトラスのM-テスト) Dを集合、fn:D−→C(n N),

n=0

∥fnD <∞

なら関数項級数 s=∑

n=0fnD の各点で絶対収束し、かつ limN ∥s−

N n=0

fnD = 0.

証明:全ての x D に対し∑

n=0|fn(x)| ≤

n=0∥fnD. よって

n=0|fn|∥D

n=0∥fnD. 以上から、全ての x∈D に対し (1)

n=0

|fn(x)| ≤

n=0

|fn|

D

n=0

∥fnD. (1) より s=∑

n=0fnD の各点で絶対収束する。また、

∥s−

N n=0

fnD

n=N+1

|fn|

D (1)

n=N+1

∥fnD.

仮定より、上式右辺 0 (N 0). \(2)/

13.2.2 an, c C, (n N), ρ∈(0,] とし、巾級数:

f(z) =

n=0

an(z−c)n

は全ての z ∈Dρ(c) ={z C; |z−c|< ρ}に対し絶対収束するとする。このとき、

(a) 上の巾級数はDρ(c) = {z∈C; |z−c|< ρ} 上局所一様収束する。

(b) (a) で述べた収束は、一般には Dρ(c) 上一様でない。

証明: gn(z) = an(z−c)n, fn =∑n

j=0gj とする。

(a):任意のコンパクト集合 K ⊂Dρ(c) に対し∃r < ρ, K ⊂Dr(c). 従って、仮定より

n=0

∥gnK

n=0

|an|rn <∞.

従って、ワイエルシュトラス の M-テスト より fnK 上一様収束する。

(b): 今、c = 0, an 1 なら、f(z) は全ての z D1(0) で絶対収束する。所が、

xn= 1−n1 ∈D1(0) に対し

∥fn−fn1D1(0) =∥gnD1(0) ≥gn(xn) =xnn −→e1 >0

上式と 問 13.1.3よりfnD1(0) 上一様収束しない。 \(2)/

ワイエルシュトラスの M-テスト(定理 13.2.1) は関数項級数が、絶対かつ一様に収 束する為の十分条件を与える。一方、後で示すように(例 13.2.5)、

g(x) =

n=1

(1)n1xn

n , x∈[0,1]

は一様収束するが、x = 1 まで含めた g(x) の一様収束はワイエルシュトラスの M-テ ストから直接には得られない( g(1)は絶対収束しない)。このように、必ずしも絶対 収束しない関数項級数が一様収束する為の十分条件(定理 13.2.4)を与えよう。そのた めに次の補題を用意する。補題の条件は少し複雑に見えるかも知れないが、pn= 1/n, qn = (1)n1 といった具体例 (上記 g(1) に対応する)を念頭におくと意味が分りやす いだろう。

補題 13.2.3 (ディリクレの収束判定法)数列 pn[0,),qn C(nN)に以下の 条件を考える:

(a) 全てのn Nに対し pn≥pn+1. (b) Qn=q0+...+qn は有界。

(c1) lim

n pn= 0.

(c2) Qn が 収束。

このとき、(a),(b)に加え、(c1) または (c2) を仮定すれば、

sn =

n m=0

pmqm は収束し、極限 s は次を満たす:

|s−sm| ≤2pm+1sup

jm|Qj −Q|. (13.5) 但し (c1)を仮定するとき Q∈C は任意、また、(c2) を仮定するときQ= limnQn.

証明:まず(a),(b)を仮定する。n ≥m≥0,Q∈Cに対しqj = (Qj−Q)−(Qj1−Q) に注意すると、

sn−sm =

n j=m+1

pjqj =

n j=m+1

pj(Qj −Q)−

n1

j=m

pj+1(Qj −Q)

=

n1

j=m+1

(pj −pj+1) (Qj−Q)

| {z }

(1)

+pn(Qn−Q)

| {z }

(2)

−pm+1(Qm−Q).

よって、sn の収束を言うには、(1),(2) の収束(n→ ∞) を言えばよい。

(1) について:

n1

j=m+1

|(pj−pj+1) (Qj −Q)| ≤ sup

jm+1|Qj −Q|

n1

j=m+1

(pj−pj+1)

pm+1 sup

jm+1

|Qj −Q| (n に無関係な有限値).

よって、 (1) は n についての級数と考えて絶対収束する。

(2) について: (c1) を仮定すると

|(2)| ≤pnsup

j |Qj−Q| −→0, n−→ ∞. また、(c2) を仮定し、Q= limnQn とすると、

|(2)| ≤p0|Qn−Q| −→0, n−→ ∞.

以上から sn の収束が言えた。また、上で得られた不等式を組み合わせると、

|sn−sm| ≤ |(1)|+|(2)|+pm+1|Qm−Q|

pm+1 sup

jm+1|Qj −Q|+|(2)|+pm+1|Qm−Q|

2pm+1sup

jm|Qj−Q|+|(2)|.

また、上の議論より limn(2) = 0 だから上式でn → ∞とすれば (13.5) を得る。

\(2)/

定理 13.2.4 (ディリクレの一様収束判定法a) D を集合とし、関数列 pn:D−→[0,), qn:D−→C, (nN) について以下の条件を考える:

(a) 全てのx∈D, n∈N に対し pn(x)≥pn+1(x).

(b) Qn=q0+...+qn についてsup

n0∥QnD <∞. (c1) lim

n ∥pnD = 0.

(c2) ∥p0D <∞ かつQnD 上一様収束。

このとき、(a),(b)に加え、(c1) または (c2) を仮定すれば、関数項級数 sn =

n m=0

pmqmD 上一様収束し、極限 s は次を満たす:

|s(x)−sm(x)| ≤2pm+1(x) sup

jm|Qj −Q|(x) x∈D. (13.6) 但し (c1) を仮定するとき Q:D→C は任意、また、(c2) を仮定するとき Q(x) = limnQn(x).

aこの呼び名の是非はわからないが、引用の便宜の為、こう呼ぶことにする。

証明:各 x∈D 毎に 補題13.2.3 を適用して、sn の各点収束と (13.6)を得る。(13.6) より、

∥s−smD 2∥pm+1Dsup

jm∥Qj−Q∥D. よって (c1) または(c2) を仮定すれば lim

m ∥s−smD = 0. \(2)/

13.2.5 ε≥0,Dε={z C; |z| ≤1, |1 +z|> ε} とする(絵で説明)。

(a) ε >0 ならg(z) =

n=1

(1)n1zn

nDε 上一様収束する。

(b) x∈(1,1]に対しlog(1 +x) =

n=1

(1)n1xn

n . 右辺は [1 +ε,1]上一様収束

する。

証明:(a): 定理13.2.4で D=Dε,pn = 1/n, qn(z) = (1)n1zn とすると、

Qn(z) = z

n1

m=0

(−z)m =z1(−z)n 1 +z

従って、

|Qn(z)| ≤ 2

|1 +z| 2 ε

となり、定理 13.2.4の仮定 (a),(b),(c1) が満たされ、所期の一様収束が判る。

(b): f(x) = log(1 +x) とする。(a) より、g の収束は [1 +ε,1] 上一様だから g C([−1 +ε,1]R) (定理 13.1.4). また、x(1,1)なら f(x) = g(x) (例 7.5.4). そこ で、x1 として x= 1 でも等式が正しいことが分る。 \(2)/

定理 13.2.6 (アーベルの定理) 複素数列(an)n0 に対し ∑

an が収束するとする。

このとき、

sn(x) =

n m=0

amxm, n∈N

x∈[0,1]について一様収束し、極限 s(x) は [0,1]上連続。

証明:D= [0,1], qn(x) =an, pn(x) =xn とすると 定理 13.2.4 の仮定(a), (b), (c2)が 満たされ、所期の一様収束が判る。s(x) の連続性は定理13.1.4 による。 \(2)/

13.2.7 y∈[1,1] に対しArctany=

n=0

(1)ny2n+1

2n+ 1 .特に y= 1 とすれば

n=1

(1)n

2n1 = 1 1 3+ 1

5 1

7+....= π

4, (ライプニッツの級数).

証明:y (1,1) に対しては 命題 8.3.2 で示した。右辺の級数を f(y) として、f(y) が[1,1]で一様収束すれば 定理13.1.4よりy =±1での連続性が判り結論を得る。と ころが、f(y) の部分和は奇関数なので [0,1] 上での一様収束を言えば十分。今、f(1) は y= 1 で収束する(交代級数収束定理:命題 4.3.3(b)、あるいは 補題 13.2.3より)。

従って、定理13.2.6 よりf(y) は [0,1] 上一様収束する。 \(2)/

13.2.1 fn(x) = ∑n j=1

1

1+xj2n → ∞ のときx∈ (0,) について局所一様収束す るが、一様収束はしないことを示せ。

13.2.2 Arcsin y=

n=0

(2n1)!!y2n+1

(2n)!!(2n+ 1) (命題 8.3.1 参照)の右辺は y [1,1] に ついて一様収束することを示せ。

13.2.3 (⋆) 全ての点で微分不可能な連続関数x∈R に対し g(x) = (x−[x])(1 (x[x])), ([x] は x の整数部分)f(x) =∑

n=14ng(4nx) とおく。以下を示せ。(i):

f∀x∈R で連続。(ii):f は ∀x∈R で微分不可能。ヒント:gn(x) = 4ng(4nx), ま た x∈R, k= 1,2, . . . に対し

δk(x) = {

4k1, if x∈ ∪m∈Z[ 2m

4k+1, 2m+14k+1

),

4k1, if x∈ ∪m∈Z[2m1

4k+1 , 42mk+1

)

とおく。このとき、|gn(x+δk(x))−gn(x)| の値は、n≤k,n > k に応じて各々4k1, 0 となることを示し、limk→∞ f(x+δkδ(x))f(x)

k(x) が存在しないことを結論せよ。

13.2.4 x∈[1,1]に対し∑

n=1 xn+1

n(n+1) = (1−x) log(1−x) +x を示せ。

13.2.5 f(x) =∑

n=1

(1)n1

x+nx∈[0,)について一様収束し、連続関数になるこ とを示せ。

13.2.6 (⋆) z C\{−1}, |z| ≤1に対しLog (1 +z) =

n=1

(1)n1zn

n を示せ(命題 8.4.1参照)。

13.2.7 x∈[1,1]に対し次を示せ:

n=0

(1)nx2n+1 (2n+ 1)2 =

x

0

Arctany

y dy

x= 1 のとき、この級数(積分)の値をカタラン数 と言う。

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