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積分の性質

ドキュメント内 .1 1,... ( ) (ページ 124-128)

(c):[0,1] の区間分割∆ = {[(kN1,Nk]}Nk=1 を考える。Q, R\Q は共に稠密(例 2.3.4, 問 3.5.8)だから、∆の代表としてξ =k}Nk=1 Qとη =k}Nk=1 R\Q を選ぶことが 出来る。このとき、

sI(f,∆, ξ) =

N k=1

1·(1/N) = 1, sI(f,∆, η) =

N k=1

0·(1/N) = 0.

従って 、極限 sI(f) は代表の選び方により異なる(定義 10.1.5後の注参照)。\(2)/

10.1.7 I = (a, b] (−∞ < a < b < ) f R(I) なら、I の n 等分点ck = a+ kn(b−a) (k = 0,1, ..., n) に対し

I

f = lim

n→∞

1 n

n k=1

f(ck).

実際、上式右辺は、I の区間分割 {(ck1, ck]}nk=1,その代表(ck)nk=1 に関するリーマ ン和である。

10.1.1 記号は 定義 10.1.2 の通り、 ∆∈D(I) とする。|I|= ∑

D

|D| を示せ。

10.1.2 例 10.1.3 の各例について、d= 2 の場合に概念図を描け。

10.1.3 f : [0,1]R に対し以下を示せ:

(i)f > 0かつ logf ∈R([0,1]) のとき、lim

n

( n

k=1

f (k

n ))1/n

= exp (∫

[0,1]

logf )

. (ii) f ∈R([0,1]) のとき、lim

n

n k=1

( 1 + 1

nf (k

n ))

= exp (∫

[0,1]

f )

.

≤ |c|α(f,∆) −→0, sI(f+g,∆, ξ)

(∫

I

f+

I

g)

sI(f,∆, ξ)

I

f +

sI(g,∆, ξ)

I

g

α(f,∆) +α(g,∆)−→0.

以上と、積分の定義より (10.11)を得る。

(b):任意の ∆∈D(I) と代表ξ に対し

sI(f,∆, ξ)≤sI(g,∆, ξ).

従って m(∆)0 とすれば結論を得る。 \(2)/

次に述べる二つの命題の証明は10.4節で与えることにし,ここでは結果だけ先取り

する.

命題 10.2.2 (単調関数は可積分) I = [a, b]R, f :I −→Rが単調ならf ∈R(I).

命題 10.2.3 f, g∈R(I)とするとき、以下が成立。

(a) p∈[1,)に対し|f|p ∈R(I) (証明後の注参照).

(b) f g ∈R(I).

(c) infI|f|>0 なら1/f ∈R(I).

注:命題 10.2.3(a)について、より一般に次が成立する。f ∈R(I)が有界閉区間J R に値をとり、かつφ∈C(J)なら φ◦f ∈R(I). これを認めれば、例えば 0≤p <1に 対しても |f|p ∈R(I) である。

命題 10.2.4 (三角不等式) f ∈R(I) なら |f| ∈R(I) かつ ∫

I

f

I

|f|.

証明:命題 10.2.3(p= 1)より |f| ∈R(I).また、有限和に対する三角不等式より、区 間分割 ∆とその任意の代表 ξ に対し

|s(f,∆, ξ)| ≤s(|f|,∆, ξ).

上式で m(∆)0 とすれば所期の不等式を得る。 \(2)/

命題 10.2.5 (積分の区間加法性) f :I −→R を有界とする。このとき、I の区間 分割 ∆に対し

(a) f ∈R(I) ⇐⇒ 全てのJ ∆に対し f ∈R(J) 上の条件のいずれか(従って両方)が成り立てば、

(b)

I

f =∑

J

J

f.

証明は 10.6 節で与えることにし、ここでは幾つかの応用を述べる。

10.2.6 I,J を共にRd を有界区間、J ⊂I とする。このとき (a) R(I)⊂R(J).

(b) f ∈R(I),If 0 なら∫

If

Jf.

証明:(a): f ∈R(I) とし、∆ ∈D(I) を J ∆ なるようにとる。そうすれば、命題 10.2.5 (a) よりf ∈R(J).

(b): 更にf 0 なら、任意のD∈∆に対し∫

Df 0. 故に 命題10.2.5 (b) より

I

f = ∑

D

D

f

J

f.

\(2)/

10.2.7 f :I −→R を有界とする。このとき、

(a) f ∈R(I) ⇐⇒ f ∈R(I).

上のいずれか(従って両方)が成り立てば、

(b)

I

f =

I

f.

証明:I ̸=I の場合を言えばよい。I の区間分割 ∆ = {D1, D2, ...}D1 =I,|Dk|= 0 (k 2)なるものが存在する(例 10.1.3参照)例 10.1.6よりk 2 に対しf ∈R(Dk) かつ∫

Dkf = 0. 従って、区間加法性(命題10.2.5)より結論を得る。 \(2)/

定義 10.2.8 (ベクトル値関数の積分) V =Rk とする(V =C もk = 2 の場合とし て含める)。f :I −→V の可積分性と積分を次のように定義する:

f = (fj)kj=1I 上可積分 ⇐⇒def. f1, ..., fk ∈R(I).

また、f が I 上可積分なら

I

f def.= (∫

I

f1, ...,

I

fk )

. 特に V =C の場合、

fI 上可積分 ⇐⇒def. Ref,Imf ∈R(I).

また、f が I 上可積分なら

I

f def.=

I

Ref+i

I

Imf.

注:定義10.2.8 より、ベクトル値関数の積分の性質は、実数値関数の積分のそれに帰

着する。例えば、積分の線形性(命題 10.2.1(a))がベクトル値で成立することは明ら か。以下でも、定理、命題等は簡単のために実数値関数の場合に述べるが、実数値固有 の性質を用いるもの(例えば 命題 10.2.1(b))以外は容易にベクトル値に拡張される。

従って、実数値の場合に述べた事柄でも、断りなくベクトル値に応用することがある。

10.2.1 1≤p <∞, f R(I) に対し∥f∥p =(∫

I|f|p)1/p

とおく。1p + 1q = 1 とする とき、以下を示せ;

(i)s, t 0に対しst≤ 1psp+1qtq,(等号成立 ⇐⇒ sp =tq).

(ii) f, g ∈R(I) に対し∥f g∥1 1

p∥f∥pp+1 q∥g∥qq.

(iii) f, g ∈R(I) に対し14∥f g∥1 ≤ ∥f∥p∥g∥q (ヘルダーの不等式)

10.2.2 1 p q < とする。ヘルダーの不等式を用い、次を示せ:∥f∥p

∥f∥q|I|1p1q.

10.2.3 ヘルダーの不等式を用い、次の(更に一般的な)不等式を示せ;p, q, r∈[1,),

1

p +1q = 1r, f, g∈R(I)に対し∥f g∥r ≤ ∥f∥p∥g∥q.

10.2.4 (⋆) 1≤p < ,f, g ∈R(I)に対し∥f+gp ≤ ∥f∥p+∥g∥p (ミンコウスキーの 不等式)を示せ。ヒント:p= 1なら容易。以下1< p <∞,h=|f+g|とする。∥h∥p = 0 なら所期不等式は自明。従って、∥h∥p > 0 としてよい。∥h∥pp (∥f∥p +∥g∥p)∥h∥pp1 を示し、両辺を ∥h∥pp1 で割れば結果を得る。

10.2.5 f : [0,) R, limx→∞f(x) = c∈ R, 任意の T > 0 に対し f ∈R([0, T]) とする。limT→∞ 1

T

[0,T]f =cを示せ。

10.2.6 区間の列 I =I0 ⊃I1 ⊃I2 が、|In|>0,In∋a(∀n N)かつ diam(In)0 をみたすとする。このとき、 f ∈R(I) かつ fa で連続なら、limn 1

|In|

Inf =f(a) となることを示せ。

10.2.7 f :I −→Rが有界かつ不連続点が有限個なら f ∈R(I)であることを示せ。

10.2.8 (⋆) 独立確率変数列の数学的構成:

A を有限集合、pα >0 (α ∈A) は∑

αApα = 1 を満たすとする。また Ω = [0,1] に対 しΓΩの確率を P[Γ] =∫

Γ で定義する(積分が意味をもつとき)。この問題の目 的は関数 Xn : Ω→A (n= 1,2, . . .)であって性質;

(1) P(ω;Xj(ω) =α) = pα, ∀α∈A (2) P (∩n

j=1{ω;Xj(ω) = αj})

=∏n

j=1P(ω;Xj(ω) =αj) ∀αj ∈A

14ヘルダーの不等式の特別な場合(p=q= 2)はシュワルツの不等式 と呼ばれる。。

を満たすものの構成である。これは「コインを何度も投げる」といった独立試行の数 学的表現である。例えばコイン投げ続けて、 Xnn 回目に 表か裏かを表わす( A= {表,裏}, pα 1/2 ) と思えば 、(1), (2) はその表現としてふさわしい。

Ω = [0,1]の閉部分区間の列{Iα12···αn;n 1, αj ∈A}を次のように定める;まずΩを閉 区間Iα1 (|Iα1|=pα1, α1 ∈A)に分割する。次に各Iα1 を閉区間Iα1α2 (|Iα1α2|=pα1pα2, α2 ∈A) に分割、以後は同様の手順を繰り返す。Xn : Ω→A

Xn(ω) =α if ω∈

α1,···n1A

Iα1···αn1

と定義するとき、(1), (2) を示せ。

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