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針生ほしっぱの家

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第 2 章対策② 床構造や下階天井の防振対策

9. 針生ほしっぱの家

「中山間地域の地場産材活用と過疎に対応する施設整備」

用途 規模(延べ面積(㎡)) 木材利用

寄宿舎 280.97 木造(縦ログ、製材)

◆全体計画の解説

福島県南会津針生地区は、「都市・農村交流」「二地域居住の場」として30年もの間、都市部から多くの住 人を受け入れてきた。現在、都市部からこの地域に移り住んだ80件程の住民も地域住民とともに高齢化を迎 えている。中山間地域でありながら、新規入居者を受け入れて来たこの地域をモデルとして、過疎への課題 に取組みとして周辺集落とも連携した広域な地域活性化のため都市・農村交流を図り世代を超えた活動拠 点・学びの場を計画するものである。またこの地域は多雪地域で、冬期間の過酷な環境下、単身で生活する 人達の冬季間避難施設として縦ログ工法によって作られた。この建物は地場産の杉材を地域内で製材乾燥を 行い、一貫した地産地消システムの中で作られた。今後も急激な過疎化過疎地域におけるコンパクト居住の ケーススタディとして、施設運営を行いながら分析等も継続される。

第3章

◆木材利用または設計におけるポイント1

ほしっぱの家が建つ南会津町の町土は大部分が森林であり、主要 産業である林業への貢献とともに木造の施設として木材のみの厚 さで断熱性能を確保する試みを行った。240角の杉材は次世代省エ ネ基準の数値を確保するとともに、木質の心地よい空間と地域産業 への貢献を目的としている。

2タイプのパネル化による縦ログ工法

ほしっぱの家に用いられる縦ログは、240角の角材6本程をまと められたパネルと、120×180 材を二重にした角材の間に構造用合 板を挟み、耐力壁とするパネルの2タイプで構成される。パネル長

さは(L=2.94m4.94m)までとトラックで運搬できる寸法に設定

されている。

縦ログパネル建て方風景

◆木材利用または設計におけるポイント2

□プランの特徴

ほしっぱの家のプランは多目的な利用が可能な地域交流ホール・厨房・会議室と滞在可能な居室群(居室 14)と水廻り機能に分けられる。諸室の外部には軒の深いデッキ空間を持ち、内部の機能を補完する場と して機能する。

□周辺環境への対応

ほしっぱの家の形態は周辺の地形に呼応する。各諸室空間を区切る縦ログの連なる壁は諸室ごとに少しず つずれて配置され、縦ログパネルの高さの変化により屋根には緩やかな高低差が生まれることで、壁や屋根 のラインが周辺の地形変化に対応した形態となる。

屋根の高低差と縦ログパネルでつくられる箱には二重屋根のような空間ができる。この空間は防雪ネット により半外部の空間となり、夏場の日射・熱気の制御や諸室の熱気を上部に排気する等の多機能な緩衝帯と なっている。ほしっぱの家がもつデッキ空間や二重屋根の緩衝帯等は豪雪地域に建つ施設のケーススタディ として環境への対応等が検討される。

◆建物概要

名称 針生ほしっぱの家 木 材 利

木材の産地 福島県南会津産 所在地 福島県南会津町針生字

宮ノ下1742-2

構造材の種類 軸組材全般

用途 寄宿舎 木材使用量 125m3

用 途 地

指定無し 主な使用樹種 杉材

規模 敷地面積 2551.18m2 木材の発注方法 材工分離発注方式 建築面積 407.34m2 関係者 発注者名称 NPO法人南会津はりゅう

里の会

延べ面積 280.97m2 施工者名称 株式会社芳賀沼製作

軒高さ 6.075m 施工者の選定方法 一般競争入札方式

階数 地上 1 選 定 方 法

詳細

福島県内の施工業者(4 者)による一般競争入札 により施工業者を選定 構造形式 木造軸組+縦ログパネ

ル構法

設計者名称 株式会社はりゅうウッ ドスタジオ

構造 構造計算ルート 構造計算ルート適用無

(木造筋かい計算)

設計者の選定方法 随意契約方式

最大スパン 3.600m 選 定 方 法

詳細

設計者より見積書を徴 し、本事業に適した者か を精査した上で選定 防火上の地域区

指定無し 設備設計者名称 エム設備設計事務所

防・耐火 上 の 要

防・耐火建築物 準防火構造 木材供給者名称 原木 関根木材工業株式会社

主な外部仕上げ 屋根 ガルバリウム鋼板折板 屋根

製材 吾妻林業株式会社 外壁 杉材240角表し ス ケ ジ

ュール

竣工年 平成26

開 口

アルミ複合サッシ 設計期間 平成2510月~平成 2512

主な内部仕上げ 天井 塗装仕上げ(EP) 施工期間 平成2511月~平成 266

杉材240角表し

ビニル床シート

第3章

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