第5章 野菜管理のポイント
私の持論としては、ベランダ農園の野菜は「自己流放任栽培」で充分と考えています。
しかし、実を食べる「果菜」特にナスなどは、伸びていく茎 または枝の管理で収量が 大きく影響を受けますので、基本的なことに限定して紹介します。
ここでは、お得な野菜のナス、ミニトマトに限定して紹介します。
コマツナなどの葉を食べる「葉もの」野菜は、タネを多めにまいて、混んできたら小さ いものから抜いて食べたり、早い時期より外側の葉から摘み取って食べれば長期に収穫 できてお得です。
ミニニンジンや二十日大根、カブなどの根菜もタネを多めにまいて、混んできたら小さ いものから抜いて食べたり、早い時期より食べれば特別問題はありません。
ミニカボチャやニガウリ
(
ゴーヤ)
さらにインゲンマメなどのツルが伸びる野菜も、そ のツルをベランダの「手すり」などに固定すれば良いので特別問題はありません。野菜栽培は、水やりと追肥に注意すれば何とかなります
栽培暦
葉もの コマツナ 【根菜 二十日ダイコンやミニニンジンなども準じて栽培できます】
月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
果菜 ナス
月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 主
な 作 業
主 な 作 業
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タネまき 収穫
● ■■
春まき後、約40日で収穫 秋まき後、約60日で収穫
● 2リットルの袋(プランター土 や野菜の土の入った袋)
● 主な管理は、水やり程度
● 1つの穴にタネを10粒程度まき、生長の大きさに応じて少しずつ抜いて、最終には2から3本を残す。
● 外側の葉から摘み取って食べると長期に収穫できる。
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苗植え付け 収穫
整枝(3本茎を残 す) 茎をヒモで固定
追肥 追肥 追肥 追肥 追肥 追肥 水やり
水やり
若返り剪 定
● 5リットルの袋(プランター土 や野菜の土の入った袋)
● ナスの苗に1番最初の花が咲いた頃に植え付けする。
● ヒモでナスの茎を結んで固定する。物干し竿を利用すると簡単。
● 整枝(花の下の茎を3本残し、その下の芽は摘む) その茎も倒れないようにヒモで固定する。
● 20日間隔を目安に追肥する。
①ナス
芽をすべて摘む 一番花の下の
2つの芽を伸ばす
物干し竿に農ポリを3本結び ナスの枝に絡ませて固定させる
芽をすべて摘む
茎を伸ばす基本・・・3本
若返り剪定
3本に伸ばし た枝を葉を3 枚程度残して 切る
夏に半数程度のナスの枝を切る。(更新剪定)
6
本植えてあれば3
本程度の枝を切る。※全部切ると夏の間ナスが収穫できなくなる。
切ったナスは、
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月に元気を回復して収穫できます。すぐに、発酵固形油かす
(
中粒)
を5つ追肥する。②ミニトマト
枝を伸ばす基本・・・1本
物干し竿に農ポリを1本結びミニトマトの枝に絡ませて固定させる
芽をすべて摘む 5房のミニトマト
が実ったら その上の 二枚の葉の 茎を切る
花を北向きに植えることが理想です。
ミニトマトは、全て同じ向きに実を付 けるので日差しによる日焼けを防ぐこ とが容易です。
茎は1本だけ伸ばします。
図のように農ポリを茎に絡ませて固定 します。
その際、葉の付け根から多数の芽が出 てきますので全て摘み取ります。手で 簡単に折れます。
順調に生育すれば、
5
房のミニトマトが 実ります。5
番目に青いミニトマトが形 になったらその上の2
枚の葉の上の茎をミニトマトの芽かき
わき芽 これを全て摘み取る
ミニトマトは、茎を1本だけ伸ばすことが基本です。
しかし、茎と葉の付け根より多数の芽が伸びてきます。
そのままにしておくと、あっという間に大きく伸びていきます。
伸ばすと茎や葉が密集し、そこが病害虫発生の原因となります。
よって、全てのわき芽を手で摘み取ることが必須です。
このことを「芽かき」と言います。