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ベランダ農園のポイント

ドキュメント内 ÿþÉR7_n0¬−føf (ページ 37-71)

第1項 ベランダ農園に必要な道具と場所

苗や資材入手はネットより、近くのホームセンターがお得

私は、野菜のタネなどは、インターネットで探して入手することも多いです。

しかし、野菜の苗や「野菜の土」や「プランターの土」などの資材を購入するときは インターネットだと入手する品目が限定され、しかも製品が高価で、送料も高いので ほとんど利用しません。

さらに、インターネット上での写真や説明だけでは、私が見てもわかりずらいです。

一方 最近のホームセンターは野菜の苗やその資材に力を入れているので 種類も多く、低価格の商品が多いです。

野菜の苗などは、自分の目で見たり、店員に聞いて買う方が間違いありません。

近くのホームセンターは、その地域の植え付けに適した時期に苗を販売しています。

さらに、

100

円ショップなどにもタネや野菜の土も販売しています。

①七つ道具

① 市販のプランターの土の入った袋(2リットルや5リットルなど)

② 野菜のタネ または 野菜の苗

③ カッター・・・ 袋に野菜を植えつける穴をあけるため

④ ジョーロ(4リットル程度)・・・水やり

⑤ 農ポリ(白3mmの太さで80m)のヒモ・・・野菜を固定するときに便利

⑥ 固形の発酵油かす・・・追肥用 ※タネまき(植え付け) 20日後から必要

⑦ 爪楊枝・・・袋の底面に排水の穴を開けるため(5ヶ所で充分)

←丸いヒモが 使いやすい 野菜の固定に 棒状の支柱でな 農ポリ

「肥料入り」の土

②野菜と袋の大きさ

野菜を栽培する土の入った袋のお奨めの目安が下記です。

2リットル   ・・ホウレンソウなどの葉を食べる野菜向き        タネをまく野菜

5リットル   ・・・ナスやミニトマト、キュウリのような実を食べる野菜向            苗を植えつける野菜

10リットル以上・・・トマトやズッキーニ、ミニカボチャ向き        ジャガイモなどの根菜

野菜を栽培する用土の入った袋は大きいほど、野菜の栽培に有利です。

追肥や水やり等の管理が楽です。袋が小さいほど、こまめな野菜の管理が必要です。

しかし、ベランダのように限られた面積で、多くの種類の野菜を栽培するためには野菜 を栽培する土の入った最低量の袋で栽培することが要求されます。

上記は、お奨めの大きさの袋を明記していますが

環境や栽培する人によっては、小さすぎることもあります。

その時は、一回り大きい野菜を栽培する土の入った袋を使って栽培して下さい。

③場所

ベランダ農園は、ベランダだけのものではありません。

屋上やバルコニー、室内など、どこでも 日の当たる場所なら大丈夫です。

日当たりが悪く、毎日ちょっとしか 日のささない場所でも大丈夫です。

土は勿論、砂場や芝生、コンクリート、アスファルト マンションやアパートだけでなく、一戸建て

店舗や事業所、工場、倉庫、駐車場

作者は、家の軒下など、風雨のしのげるところを「ベランダ農園」に適した 場所と設定しています。

突風に要注意

ベランダもビル風など意外に突風が多いです。

野菜を植えた袋は心配ないですが、トマトやナスなどが飛ばされた

④接木 ( つぎき ) 苗は初心者には危険

最近のホームセンターなどにも接木苗が見ら れます。

また、実用書も奨めているものも見られます。

「病気に強いのでお奨め」との表記です。

しかし、ベランダ農園では必要ありません。

また、栽培の失敗につながりやすいです。

接木苗の価格も通常の2倍位になります。

接木苗は、同じ野菜を連続栽培して、土壌の 病害を防ぐときに土壌の病害に強い植物を根 元に接木するのです。

接木した植物は肥料を吸収する力も大きいた め生育旺盛過ぎて、右の図のように

野菜の実る間隔が広がって、結果として収量 が少なくなります。

接木したのトマト

短い間隔で トマトが実る 長い間隔で

トマトが実る 茎や葉が

接木しない普通のトマト

区別のため 赤にしました

第2項 ①ベランダ農園の作り方  ( 野菜の配置 )

コマツナなど 草丈の低い野菜

トマトは雨がかからないように

トマトやミニトマトは 雨に弱い野菜です。

雨がトマトの根元の土にかか り、土の水分が増えるのも良 くありません。

日が当たらないとダメです。

キュウリやナスは雨が当たっ ても強い野菜です。

ニガウリなどは大丈夫です。

多くの野菜は雨に直接当たると病害の発生が増えます。

特に根元の土の水分が増えるのも良くありません。コマツナなども同様です。

降雨

②ベランダ農園の作り方  ( タネまき )

① 爪楊枝で袋の底面に排水穴を開ける

←爪楊枝

 ※大きい穴だと土が流出

② カッターで野菜の植え付け穴を開ける

←カッター

プランターの土

プランターの土

③ 穴より袋の中に満杯に水を入れる

プランターの土

←タネまき

④ タネまき

この土を少量取って置いて、タネまき後にタネの上にかける 5ヶ所の穴で充分

③ベランダ農園の作り方  ( 苗の植え付け )

④ 苗の植え付け用の穴を掘る

プランターの土

←手で穴を掘る

⑤ 苗を植え付ける

プランターの土

←手で穴を掘る

① 爪楊枝で袋の底面に排水穴を開ける

② カッターで野菜の植え付け穴を開ける

③ 穴より袋の中に満杯に水を入れる

植付け直後は、割り箸がお手ごろです。

④野菜の固定 『物干し竿利用』

物干し竿を利用して、トマトやキュウリ、

ナスなどを栽培する方法です。

物干し竿の長さに合わせて、その真下に袋 に植えつけたトマトやキュウリ、ナスを置 きます。

そこから上にヒモが緩まないように真っ直 ぐにヒモを伸ばして、物干し竿に結びます。

ポイントは、結んでも約50cm程度長めにヒ モがはみ出るように余裕を持ってヒモを切 ります。

トマトやキュウリ、ナスなどを伸長するご とに、そのヒモに交互に絡ませていきます。

茎をヒモで結ばなくても、ヒモに茎を交互 に絡ませるだけで大丈夫です。

野菜が伸びてきて、物干し竿を越えたら、

野菜を絡んでいるヒモを緩めると野菜も緩 むので野菜の先端が物干し竿をでない位置 で結びなおします。

野菜を 農ポリの

ヒモに絡ませ る

プランターの土の袋

農 ポ リ ヒ モ

農ポリヒモで物干し竿に結んで 固定する

農ポリヒモで袋を結んで固定す

④野菜の固定 『手すり利用』

ベランダの手すりにニガウリ(ゴーヤ)やミ ニカボチャ等のツルの野菜もお奨めです。

ニガウリ(ゴーヤ)やミニカボチャ等は、葉 が大きく、雨に当たっても病気に強いので 日除けにも最適です。

ニガウリ(ゴーヤ)は、茎が細く扱いやすい のが特徴で日除けの代表植物です。

ミニカボチャは、美味しいので、日除けと 収量の両方が期待できます。

ニガウリ(ゴーヤ)を植え付けた袋をベラン ダの手すり左右両端に1つずつ置いて、ニ ガウリ(ゴーヤ)のつるを両端からベランダ の手すり中央に伸ばし、それぞれつるが重 ならないようにベランダの手すりに農ポリ のヒモなどで結んで固定していくと、手す りの上下に広く日陰をつくるので効果的で す。

ニガウリ(ゴーヤなど)

袋栽培 袋栽培

ニガウリ

(

ゴーヤ

)

もキュウリのような、巻きひげを身近な支えるものを掴んでいきま 手すりに農ポリで結んで固定

野菜を農ポリで結んで固定

⑤ わからないときには何もしない

野菜は、本来 生命力の強い生き物です。人の手を少しだけ借りれば生きていけるのです。

しかし、ベランダのように限られた環境で野菜を栽培すると肥料や水が不足したり、病害 虫が発生することもあります。

ある日突然 野菜を見ると 野菜がおかしいことに気づくことがあります。

その時、対策がわからないときには、何もせず野菜に触れないほうが賢明です。

一般に夏には野菜は、日中にしおれて見えても翌朝には、シャキッと元気なことが多くあ ります。

知識の無いまま、あわてて肥料を与えたり、病害虫だと勝手に思い込んで農薬を散布した り何とか活性剤を与えたりすると

さらに、悪化していくことが多くあります。

まず、水が不足していないか、確認します。

しおれているときは、土にほとんどが水がないか、土が乾いています。

その時は、「袋栽培」でしたら、すぐに袋満杯に水を袋の中に入れます。

プランターなども、すぐにジョーロで土に水をかけます。プランターの底から水が滴り落

肥料欠乏のような症状のときも、水が不足しているときに起こることが多いです。肥料 が土に残っていても、水がないと根から吸えません。

逆に 水やりの回数が多すぎると、根が酸欠や萎縮したり衰えて肥料を吸えなくなり同 じような症状の出ることがあります。

水やりを改善することで元に戻ることもあります。

水やりに問題ない場合は栄養の過不足や病害虫です。

病害虫は、最初から全体に影響が出ることは少ないですので

部分の障害のときに考えられます。または、葉が茶色に変色したり、斑点。根元に悪臭。

見えない小さな害虫でも一部の葉が縮んだりします。

栄養の過不足は、全体に出やすいです。

特に過剰は、全体に葉の色が濃くなり、葉の外周りが反り返ってきます。

不足の症状は、根元近くの葉から葉色が脱色して黄色に変色し、上の葉に移っていくと きは、チッソ肥料不足です。すぐに、根元の土に追肥を行います。

逆に 生長の先端に近い葉から脱色し、黄色になって下の葉に移っていくときは カルシウムやマグネシウム等の微量要素の欠乏です。

生育期間中は、有効な対策がありません。購入した栽培用土に問題あることが多いです。

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