8-1.幹線道路の整備方針 (1) 交通需給バランス
将来の幹線道路網及び整備水準を検証するため、将来交通量の推計を行う。
① 将来交通量の推計手順
国土交通省の道路交通センサス自動車起終点調査車種別 OD※表(平成 17 年)を基に、長野 県で作成した推計用データに基づき推計する。
図.交通量推計の手順
※ OD:出発地・目的地(origin and destination)それぞれの道路を通行している自動車の 内容調査をもとに、出発地・目的地を整理したもの。
b) 現 況 配 分
現況配分
平成 17 年道路交通 センサスとの整合性
のチェック
c) 交 通 量 推 計
平成 42 年交通量推計 配分手法 a) 計 画 準 備
ゾーニング
OD表の作成 現況再現用(H17)
交通量推計用(H42)
ネットワークの作成
ネットワーク 平成 17 年道路交通センサス
自動車起終点調査車種別OD表
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② 推計準備
交通量推計に必要なゾーニング、OD 表の作成及びネットワークの作成を行う。
図.ネットワーク図
③現況交通量配分結果
■国道及び主要地方道、一般県道の一部等に混雑が発生している。
図.現況交通量図(市内全域)
平成
17
年OD
表を用いて、現況の道路網に交通量を配分し、平成17
年の道路交通セン サスと整合を図った結果、国道及び主要地方道、一般県道の一部等に混雑が発生している。73
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図.現況交通量図(市街地)
図.現況交通量混雑度図(市内全域)
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図.現況交通量混雑度図(市街地)
④将来交通量配分結果
■将来交通量の減尐及び交通量の分散化により一部を除き混雑が解消されている。
■既定の都市計画道路に機能面で不用な路線がある。
図.将来交通量図(市内全域)
平成
42
年のOD、既定の都市計画道路が整備された場合のネットワークを使用し、将来 の交通量配分を行った結果、将来交通量が減尐するとともに交通量が分散することから、一部を除き混雑が解消する。一方、既定の都市計画道路に機能面で不要な路線があること が判る。
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図.将来交通量図(市街地)
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図.将来交通量混雑度図(市内全域)
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図.将来交通量混雑度図(市街地)
(2) 幹線道路整備方針(将来幹線道路網)
①幹線道路の問題、課題及び整備方針
須坂市全体における幹線道路網の問題、課題を再度整理し、整備方針を次の様に設定 した。
表.幹線道路の問題、課題及び整備方針
視 点 問題・課題 整備方針
道路網パターン から
幹線機能の高い放射状道路は存在 するが、環状道路が存在しない。
よって、市街地に交通が集中し、わか りづらい道路網となっている。
交通の効率的な分散を図るため、環 状道路の整備を図る。
ネットワークの 連結性から
既定道路網にはT字路や行き止まりの 道路が多く、連結性に欠ける。
円滑な交通の流れを確保するため、
連結性に配慮した道路網整備を図る。
交 通 需 給 バ ラ ン スから
交通量配分結果から、既定道路網の みでは、国道403号を中心とする南北道 路、国道406号を中心とする東西道路 軸に混雑が予想される。
併せて、見直しを行う必要がある都市 計画道路が存在する。
国道403号、国道406号を中心に道 路軸の整備を図る。
※ 社会経済情勢を反映させた都市計 画道路網とするための見直しを行う。
都市間流動から
長野市への通勤による自動車流動が 多いことから、屋島橋・村山橋付近にお いて、交通渋滞が生じる。
新設橋梁により、長野市とのネットワー クの強化を図る。
地域間格差から 市街地の北部と南部では、道路網に 地域間格差が生じる。
環状道路の新設等により、市街地北 部の道路網の強化を図る。
観光面から
多くの観光施設、文化施設があるにも かかわらず通過点となり、観光の入り込 み客数が伸び悩んでいる。
わかりやすい道路網の構築により、観 光ネットワークの強化を図るとともに、観 光的景観の阻害要因となっている電線 類の地中化を図る。
また、あわせて快適な歩行空間を創 出する。
環境面から 温室効果ガスの過剰排出の抑制
道路改良により歩行者、自転車利用 者の利便を向上させると共に、慢性的交 通渋滞を解消し、温室効果ガスの過剰 排出を抑制する。
防災面から 災害発生時における緊急交通路の確 保
災害時の緊急輸送路・避難路の確保 を図る。
②将来幹線道路網の構築
将来における須坂市の基本的な考え方は、現在ある放射状パターンの道路網を活かし、
放射環状型の道路パターンとし、次に示す構想路線(4路線)を新規に追加する。
1) 中環状道路
2)(仮)千曲大橋及び(仮)千曲大橋と国道403号を結ぶ道路 3) 須坂駅西口の南北道路
4) 福島バイパス
また、構想路線を含めた将来幹線道路網(道路形態分類図)について次頁に示した。
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図.将来幹線道路網(道路形態分類図)
※ 現在、社会経済情勢を反映した都市計画道路網とするための見直し作業を進めているが、作業途 中であることから、将来幹線道路網(道路形態分類図)へは反映しない。
③ 需給バランスからみた将来幹線道路網の検証
平成 42 年の OD、構築した将来幹線道路網を使用し、将来の需給バランスを検証した結 果、都市計画機能が不要となる都市計画道路等があることから、現在、社会情勢を反映さ せた都市計画道路網とするため、見直し作業を進めている。(詳細については、別冊「須坂 市都市計画道路網(素案)報告書」を参照)
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(3) 歩行者ネットワークの整備方針歩行者ネットワークは、
1.小学生の安全性の確保から「小学校周辺道路」
2.観光支援の観点から「観光周遊道路(歴史的道すじ)」
3.やすらぎ、うるおいある生活の観点から「地区の散歩道」
の 3 つを基本とし、各地区別に検討する。
また、構築した歩行者ネットワークは「地区別基本計画」に示した。
例)市道新町高橋線の整備イメージ
例)地区の散歩道の整備イメージ
8-2. 土地利用方針 (1) 土地需給バランス
ここでは、最終年次(平成32年)の目標フレームをもとに、住居系土地需要面積、工 業系土地需要面積を算出する。
なお、商業系土地需要面積の算出については、中心市街地における商店街の空洞化が 近年顕著であることから、既存商店街の活性化を図るとともに駅を中心とした生活圏形 成を目指すため、商業系市街地の拡大は予定しない。
① 概ねの住居系土地需要面積の算出
基準年 平成17年人口 53,700人、うち市街化区域内人口 32,500人
既存市街化区域内での収容可能人口の計算
市街化区域面積942haにおける公共施設用地などの非可住地はおよそ44%である。
このことから可住地面積は527.5haとなる
また、平成17年市街化区域人口を可住地面積で除した人口密度は61人/haである
よって、収容可能人口は527.5ha(可住地面積)×61人/ha(人口密度)
=32,177≒32,200人となる。
将来の住居系土地需要面積の計算
基準年 平成17年人口 53,700人、うち市街化区域内人口 32,200人 目標年 平成32年人口 48,623人、うち市街化区域内人口 30,800人
なお、将来における公共用地比率は、区域マスタープランにおける25%に設定する。
{(目標年における市街化区域内人口-既存市街化区域内の収容可能人口)÷人口密度}
÷(1-0.25)
目標年 {(30,800-32,200)÷61}÷(1-0.25)≒▲31ha
将来人口が減尐傾向にあることから、既存の可住地面積527.5haで、将来住居系土地需 要が満たされる結果となる。
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② 概ねの工業系土地需要面積の算出
概ねの工業系土地需要面積は、以下の手順により面積を算出する。
なお、設定に用いた基準は、都市計画区域マスタープランで用いられた基準を準用する。
ア)想定工業用地面積の計算
製造品出荷額等を敷地生産性で除した値を想定面積として算出する。
敷地生産性は製造品出荷額等を行政区域全体の工業系用途面積で除した値で示される。
敷地生産性の値は、平成 14 年から平成 19 年まで平均した値、6.4 億円/ha を採用する。
(単位:億円) 年 度 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平 均 敷地生産性 5.634 6.068 6.677 6.348 6.688 6.854 6.378
目標年における想定面積
目標年(H32)における、製造品出荷額等の推計値は 1,659 億円 このことから、想定工業用地面積は 259.2ha と算出される。
イ)新たに市街化区域編入可能純工業面積の計算
工業用地の区域別面積 (単位:ha)
市街化区域 市街化調整区域 都市計画区域外 103.8 47.2 37.8
想定工業用地面積-純工業用地面積-既存工業敷地面積で算出する。
純工業用地面積=工業系用地総面積-市街化区域工業用地とならない面積で算出する。
工業系用地総面積:工業専用地域面積(81ha)+工業地域面積の 70%(51.8ha)=132.8ha 非工業用地面積:工業用地総面積(132.8ha)×非可住地面積比率 44.8%=59.5ha 非可住地面積比率:市街化区域用途地域面積内(914ha)での公共施設用地などの非可住 地(409.9ha)の割合
純工業面積:工業用地総面積(132.8ha)-非工業用地面積(59.5ha)=73.3ha 既存工業敷地面積(工業系用途地域以外に存在する敷地面積):115.5ha
目標年における市街化区域編入可能純工業面積=259.2ha-73.3ha-115.5ha=70.4ha と なる。