第3章 共通の災害応急対策計画
第6節 避難計画(福祉推進対策部・総務対策部・消防対策部)
応-56
第6節 避難計画(福祉推進対策部・総務対策部・消防対策部)
この計画は、災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、人の生命又は身体 を災害から保護し、危険な状態にある住民等を安全な場所に避難させることを目的とする。
なお、避難計画の詳細については、「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライ ン」(平成 26 年9月改訂、内閣府)を踏まえて別途作成する「避難勧告等判断・伝達マニュ アル」に定めるものとする。
第1 実施責任者
適切な避難勧告等の発令により、住民等の迅速・円滑な避難を実現することは、市長の 責務である。
ただし、状況により、関係法令に基づき避難のための立退きの勧告・指示、警戒区域の 設定、避難の誘導、避難所の開設及び避難所への受入れ・保護は、以下の者が行う。
なお、これらの責任者は相互に緊密な連携を保ち、住民等の避難が迅速かつ円滑に行わ れるように努める。
また、避難勧告等の解除に当たっては、十分に安全性の確認に努めるものとする。
1 避難準備(要配慮者避難)情報の提供(一般住民等へ避難準備・早めの自主避難を 呼びかけ、要配慮者へ早めの避難行動開始を求める。)
実施責任者 災害の種類 根 拠 法 備 考
市長 災害全般 なし 警報等の伝達時には、災害対策 基本法第 56 条により実施可能 2 避難の勧告(居住者等に自主的な避難を促す。)
実施責任者 災害の種類 根 拠 法 備 考 市長 災害全般 災害対策基本法第 60 条 ―
知事 災害全般 災害対策基本法第 60 条 市長ができない場合に代行
3 避難の指示(危険が目前に迫っているときに行い、勧告よりも拘束力が強い。)
実施責任者 災害の種類 根 拠 法 備 考 市長 災害全般 災害対策基本法第 60 条 ―
知事 災害全般 災害対策基本法第 60 条 市長ができない場合に代行 警察官
海上保安官 災害全般 災害対策基本法第 61 条
市 長 か ら 要 請 が あ る 場 合 又 は 市 長 が 避 難 の 指 示 を す る 暇 の ないとき
警察官 災害全般 警察官職務執行法第4条 ―
自衛官 災害全般 自衛隊法第 94 条 警察官がその場にいないとき
第3章 共通の災害応急対策計画 第6節 避難計画
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実施責任者 災害の種類 根 拠 法 備 考 知事又はそ
の命を受け た職員
洪水、津波 高潮 地すべり
水防法第 29 条
地すべり等防止法第 25 条 ― 水防管理者 洪水、津波
高潮 水防法第 29 条 ―
4 警戒区域の設定
実施責任者 災害の種類 根 拠 法 備 考 市長 災害全般 災害対策基本法第 63 条 ―
知事 災害全般 災害対策基本法第 73 条 市長ができない場合に代行 警察官
海上保安官 災害全般 災害対策基本法第 63 条
市長から要請がある場合又は 市長(委任を受けた職員を含 む。)がその場にいないとき 自衛官 災害全般 災害対策基本法第 63 条
市長(委任を受けた職員を含 む。)警察官等がその場にいな いとき
消防吏員
消防団員 火災 消防法第 28 条 消防警戒区域の設定 警察官 火災 消防法第 28 条
消防警戒区域の設定
消防吏員・団員がいないとき、
又は要求があったとき 水防団長
水防団員 消防機関に 属する者
洪水、津波
高潮 水防法第 21 条 ―
警察官 洪水、津波
高潮 水防法第 21 条
水防団長、水防団員、消防機関 に属する者がいないとき、又は これらの者の要求があったとき
【避難勧告・指示と警戒区域の設定の違い】
警戒区域の設定には強制力があり、従わない場合には罰則もある。したがっ て、不必要な範囲にまで設定することのないよう留意する必要がある。
設定が考えられる場合として、
① 災害危険の範囲が広範囲で長期にわたる場合
② 応急対策上、止むを得ない場合
があり、最近では雲仙・普賢岳の火山災害(平成3年6月)時に警戒区域を 設定している。
5 避難の誘導
避難所への誘導は、避難の勧告・指示、避難準備情報の発令者及び警戒区域の設定者 が行う。
第3章 共通の災害応急対策計画 第6節 避難計画
応-58 6 避難所の開設及び受入れ・保護
避難所の開設及び受入れ・保護は市長が行う。なお、災害救助法が適用された場合に おける避難所の開設及び受入れ・保護は、知事の補助機関として市長が行う。
また、広域避難等において本市のみで対応不可能な場合は、県、近隣市町村等の協力 を得て実施する。
第2 避難勧告等の運用
1 勧告等の基準
避難準備情報、避難勧告・指示の基準は、災害の種類、地域等により異なるが、おお むね以下のとおりとする。
なお、情報発表の判断条件等の詳細については、別途「避難勧告等判断・伝達マニュ アル」に定めるものとする。
(1) 避難準備情報
ア 発令時の大まかな状況
要配慮者等、特に避難行動に時間を要する者が避難行動を開始しなければなら ない段階であり、人的被害の発生する可能性が高まった状況
イ 発令の目安となる状況
(ア) 1~3 時間後に河川増水や氾濫、重大な土砂災害のおそれがあるとき
(イ) 最大風速 50m/s 以上の非常に強い台風、又は特別警報の発表基準に該当する勢 力の強い台風が通過するおそれがあるとき
(ウ) その他諸般の状況から避難準備を要すると認められる場合 (2) 避難勧告
ア 発令時の大まかな状況
通常の避難行動ができる者が避難行動を開始しなければならない段階であり、
人的被害の発生する可能性が明らかに高まった状況 イ 発令の目安となる状況
(ア) 数年に一度の大雨を観測したとき、又は河川氾濫のおそれがあるとき (イ) 重大な土砂災害が発生するおそれが高まったとき
(ウ) 特別警報の発表基準に該当する勢力の強い台風が接近しているとき (3) 避難指示
ア 発令時の大まかな状況
前兆現象の発生や、現在の切迫した状況、地域の特性等から人的被害の発生す る危険性が非常に高い状況、又は人的被害が発生した状況
イ 発令の目安となる状況
(ア) 数十年に一度の大雨で重大な浸水害、土砂災害の発生するおそれが非常に高い とき
(イ) 特別警報の発表基準に該当する勢力の強い台風が接近しているとき
第3章 共通の災害応急対策計画 第6節 避難計画
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(ウ) 津波警報(注意報、特別警報を含む)を覚知、又は強い地震(震度4程度以 上)若しくは長時間のゆっくりとした揺れを感じて避難の必要を認めた場合 (エ) その他人命保護上避難を要すると認められる場合
(オ) 応急対策上、止むを得ない場合
各段階の発令基準は、おおむね以下のとおりとする。
■各段階の基準一覧
種類 避難準備情報 避難勧告 避難指示
梅雨前線 等に伴う 大雨によ る浸水害
・大雨警報(浸水害)又は 洪 水 警 報 が 発 表 さ れ た 場合
大 雨 注 意 報 の 発 表 に 伴い発令を検討
・記 録 的短 時 間大 雨 情報 が発表された場合
・記録的短時間大雨情報 が発表された場合 大 雨 特 別 警 報 の 発 表 に 伴 い 発 令 を 検 討
梅雨前線 等に伴う 大雨によ る土砂災 害
・大雨警報(土砂災害)が 発表された場合 大 雨 注 意 報 の 発 表 に 伴い発令を検討
・土 砂 災害 警 戒情 報 又は 記 録 的 短 時 間 大 雨 情 報 が発表された場合 大雨 特 別警 報の 発 表 に伴 い 発令 区域 の 拡 大を検討
・土砂災害警戒情報又は 記録的短時間大雨情報 が発表された場合 大 雨 特 別 警 報 の 発 表 に 伴 い 発 令 区 域 の拡大を検討
台風に伴 う高潮災 害
・強風注意報が発表された 場合
・沖縄気象台が、厳重な警 戒呼びかけや、特別警報 発 表 の 可 能 性 を 知 ら せ る 記 者 会 見 を 開 催 し た 場合
・高 潮 注意 報 又は 高 潮警 報が発表された場合
・高潮警報又は高潮特別 警報が発表された場合
高潮災害 を除く台 風災害
・強風注意報が発表された 場合
・沖縄気象台が、厳重な警 戒呼びかけや、特別警報 発 表 の 可 能 性 を 知 ら せ る 記 者 会 見 を 開 催 し た 場合
台風情報の発表(3 時間 毎)に伴い発令を検討
・沖 縄 本島 地 方に 台 風を 要 因 と す る 特 別 警 報 が 発表された場合
・暴 風 警報 又 は暴 風 特別 警報が発表された場合 強風 注 意報 の発 表 に 伴い発令を検討
・暴風警報又は暴風特別 警報が発表された場合
津波災害 ― ―
・津波注意報、津波警報、
津波特別警報のいずれ かが発表された場合
※「避難勧告等判断・伝達マニュアル」の災害別タイムラインの「防災気象情報」より抜粋整理
2 勧告等の伝達方法
避難勧告等の設定者は、以下の方法等によってその発令内容を迅速に住民等に周知徹 底するよう努める。
そのため、避難勧告等の伝達内容、伝達手段、伝達先をチェックリストとともにあら かじめ具体的に策定しておく。
第3章 共通の災害応急対策計画 第6節 避難計画
応-60 (1) 避難勧告等の内容
避難措置の実施者は、避難準備情報、避難の勧告・指示及び警戒区域の設定におい て、以下の事項を明らかにして発する。
ア 発令者 イ 対象区域
ウ 避難準備情報、避難の勧告・指示の発令及び警戒区域の設定の理由 エ 避難日時、避難先及び避難経路
オ 避難においての注意事項
(ア) 避難に際しては、必ず、火気危険物等の始末を完全に行うこと。
(イ) 避難者は、必要に応じて食料、日用品及び衣類等を携行すること。
(ウ) 避難者は、必要に応じ、防寒用雨具を携行すること。
(エ) 会社、工場においては、浸水その他の被害による油脂類の流出防止、発火し やすい薬品、電気及びガス等の保安措置を講ずること。
(オ) 災害に適した指定緊急避難場所へ避難すること。
(2) 避難勧告等の伝達
避難措置の実施者は、以下の方法によって、住民、滞在者等への周知を図る。
なお、緊急を要し以下の方法が難しいときは、消防団等による個別伝達を行う。
ア 放送による伝達(緊急有線放送による一斉放送)
イ 屋外同報無線による伝達 ウ 広報車による伝達 エ 伝達員による伝達
オ 関係者による直接口頭又は拡声器による伝達
カ 報道機関を通じて行うテレビ及びラジオ等による伝達 キ 各自治会の広報マイクによる伝達
(3) 放送を活用した伝達
市は、市長が避難勧告等を発令した際には、「放送を活用した避難勧告等の情報伝 達に関する連絡会設置要綱」(平成 17 年6月 28 日)に基づき作成された様式及び伝 達ルートにより、避難勧告等発令情報を県内放送事業者及び沖縄気象台に伝達する。
参考資料 3-5 避難勧告等情報の伝達手段と伝達先 3 関係機関への通知
避難準備情報、避難の勧告・指示又は警戒区域の設定を行った者は、おおむね以下に より必要な事項を関係機関へ通知する。
(1) 市長の措置
◆市長→知事(防災危機管理課)
(2) 知事の措置
ア 災害対策基本法に基づく措置
◆知事(防災危機管理課)→市長 イ 地すべり等防止法に基づく措置
◆知事(海岸防災課)→宜野湾警察署長