第2章 風水害応急対策計画
第3節 水防計画 (建設対策部下水道班・消防対策部)
応-39
第3節 水防計画 (建設対策部下水道班・消防対策部)
この計画は、水防法、沖縄県水防計画及び災害対策基本法の主旨に基づき、宜野湾市域に おける河川等の洪水又は高潮等の水害から住民の生命、身体及び財産を守ることを目的とす る。
第1 実施責任者
市長は、管轄する区域の河川、海岸等で水防を必要とするところを警戒、防御し、円滑 な水防活動が行われるよう、消防機関、水防団、その他必要な機関を組織する。
第2 水防責任
1 市の責任
市は、この水防計画に基づき区域内の水防に対処するよう努める。
2 ため池管理者の責任
ため池管理者は、水防管理者が水害を予想するときは水防管理者の指示に従う。
3 一般住民の水防義務
一般住民は、常に気象状況及び水防状況に注意し、水害が予想される場合は進んで水 防に協力し、また市、水防関係団体の長から出動を命じられた場合は、水防に従事する。
第3 水防本部の設置
沖縄気象台より洪水、大雨、津波及び高潮の発生のおそれのある警報等(以下「水害に 関する警報等」という。ただし、暴風警報を除く。)を受けたとき、又は市長が必要と認め たときからその危険が解消するまで水防本部を設置する。
なお、水防本部だけではその対応が困難と認めたときは、災害対策基本法第 23 条の2に 基づく市災害対策本部を設置し、この場合、水防本部は市災害対策本部に編入する。
第4 水防本部の組織構成
水防本部の組織構成は以下のとおりとする。
1 本部長 市長 2 副本部長 副市長 3 本部役員 各部長
第2章 風水害応急対策計画 第3節 水防計画
応-40
第5 水防本部連絡会議
1 連絡会議の設置
水防本部に連絡会議を置き、本部役員その他本部長が必要と認めるものをもって構成 し、本部長がこれを招集する。
2 重要事項についての協議
連絡会議は、水防対策上重要な事項について協議する。
第6 事務分掌
水防本部の事務分掌は、市災害対策本部の所掌事務に準ずる。
ただし、建設対策部及び消防対策部の事務分掌は以下のとおりとする。
1 建設対策部
(1) 水防本部の会議に関すること。
(2) 水害に関する警報等の受理・伝達に関すること。
(3) 災害情報の受理・伝達に関すること。
(4) 河川、土木等に関する水害調査及び報告に関すること。
(5) 水防に係る応急仮設対策に関すること。
(6) その他関係機関との連絡調整に関すること。
2 消防対策部
水防に関する情報の収集、動員配備等の消防対策部の事務分掌は、消防業務の性質上、
消防対策部長に委ねる。
第7 水防非常配備と出動
常時勤務から水防非常配備体制への切替えを確実に行うため、本部長は以下の要領によ り配備する。
1 水防非常配備体制の種類
配備体制 内 容
第1配備体制 気象情報により警戒を必要とする場合、情報連絡に必要な人員を配備 する。
第2配備体制 水防事態発生が予想されるに至った場合、所属人員の半数を配備す る。
第3配備体制
情報を総合して事態切迫するに至って、第2配備体制で処理困難な状 態が認められる場合は、完全水防体制のため所属人員全員を配備す る。
第2章 風水害応急対策計画 第3節 水防計画
応-41 2 非常登庁
水防本部員は、常に気象状況の変化に注意し、水防非常配備体制の発令が予想される ときは、進んで所属長と連絡を取り、又は自らの判断により登庁する。
第8 水害対策巡視
建設対策部及び消防対策部は、県からの通報又はその他の方法により水害に関する警報 等発表を知ったときは、危険が解消するまで絶えず河川、海岸堤防等を巡視する。
なお、水防対策巡視に当たっては、水防活動従事者の安全確保に十分配慮するものとす る。
1 水位の通報
巡視員は、河川及びため池等の水位を逐次、建設対策部・消防対策部に報告し、それ ぞれの管理者と情報交換に努める。
2 潮位の通報
海岸、漁港等の潮位の変動を絶えず監視し、危険潮位(平均潮位より2m以上)に達 したときは、直ちに関係対策部、関係機関、団体等に通報する。
第9 避難のための立ち退き
洪水、高潮又は津波等により著しい危険があると認めるときは、水防本部は、水防法第 22 条に基づき、第3章第3節「災害広報計画」及び第3章第6節「避難計画」に基づいて 避難のための広報及び誘導を実施する。