{ 地震発生後速やかに被災者を安全な避難所に避難させ、当面の居所を確保すること は被災者の精神的安定を得ることになる。このことから、仮設住宅提供のような復 旧対策を準備することが被災者の住生活回復への第一歩として必要である。
5.1 避難誘導
担当機関 社会省、国軍(陸・海・空)、警察、国家捜索・救 助庁、州、県・市
関連機関 国家防災庁、地域コミュニティ
{ 災害発生後、地方公共団体は住民の人命安全確保を第一にして、住民の避難誘導を 行うものとする。
{ 避難誘導を行う際、地方公共団体は避難場所や、避難路、災害危険地区、被害概況 等の情報、その他円滑な避難実施に必要な事項の周知広報に努めるものとする。
5.2 避難場所開設と管理
担当機関 公共事業省、保健省、社会省、州、県・市
関連機関 国家防災庁、国軍(陸・海・空)、警察、地域コミ ュニティ、住民
1) 避難場所開設
{ 地方公共団体は必要に応じて避難場所を開設し、住民に周知するものとする。必要 な場合には、地方公共団体はあらかじめ指定された以外の施設についても、その施 設管理者の同意を得た上で、安全確認を行った後に避難場所として開設する。更に、
地方公共団体は多様な避難場所を開設することに努めるものとし、被災地以外の施 設も含めて、ホテルの借り上げ、利用可能な住宅等を要援護者等(高齢者、障害者、
乳幼児、妊産婦等)の避難場所として開設する。
2) 避難場所の管理
{ 地方公共団体は各避難場所の適切な管理を行うものとする。地方公共団体は情報提 供や食料、飲料水提供、清掃等、避難者や住民及び自主防災組織等との連携を図り ながら実施するものとする。また、地方公共団体は、必要に応じて他の地方公共団 体に協力要請を行うものとする。
{ 地方公共団体は出来るだけ速やかに各避難場所の避難者情報を収集することに努 める。
{ 地方公共団体は避難場所の生活環境に注意を払い、良好なものとする事に努める。
避難が長引く場合には、地方公共団体は避難者のプライバシー保護や男女間のニー ズの違い等にも注意、配慮するものとする。
{ 地方公共団体は仮設住宅提供や、利用可能な公共住宅、民間空き家提供等によって 避難者の住生活を確保することにより早期に避難所を閉鎖する事に努めるものと する。
5.3 応急仮設住宅等
担当機関 公共事業省、保健省、社会省、州、県・市
関連機関
国家防災庁、国軍(陸・海・空)、警察、インドネ シア赤十字、電力会社、水道会社、地域コミュニテ ィ、住民
1) 被災州、県等の応急仮設住宅提供
{ 災害後、仮設住宅建設が必要な場合、州政府は国の関係省庁(例えば、国民住宅省 ) と迅速に協議を行い避難者の健康な住生活を確保するための仮設住宅を建設する ものとする。この場合、仮設住宅建設に際して二次災害を避けることが必要である。
州政府は被災者の仮設住宅への迅速で円滑な入居を管理するものとする。
2) 仮設住宅建設に必要な資機材調達
{ 被災した州政府は必要な場合、仮設住宅建設に必要な資機材調達を資材を保有して いる関係省庁に(例えば、農業省、工業省、公共事業省)直接あるいは非常本部等 を通じて要請するものとする。
{ 非常本部等は必要な場合、関係省庁と機関に資機材調達要請を行うものとする。
{ 要請を受けた省庁、機関はとるべき措置を決定し非常本部等と被災州政府に連絡す るものとする。
{ 決定した、とるべき措置に基づいて、関係省庁、機関は要請に応じて必要な資機材 を配布するものとする。
3) 広域的避難収容
{ 被災者の避難状況や収容状況にも依るが、広域避難が必要と認められる場合には、
被災した州政府は非常本部等を通じるか、あるいは直接関係省庁、機関に(例えば、
国軍、保険省、公共事業省、国家警察等)広域避難協力要請を行うものとする。
{ 要請がなされた場合には、非常本部等は総合的観点から広域避難計画を策定する。
計画案は避難関係省庁、機関に提出するものとし、各機関は計画に基づいて避難対 策を実施する。計画案は要請を出した被災州政府にも提出するものとする。
{ 避難関係省庁、機関及び緊急輸送関係省庁、機関、被災州は広域避難計画に基づい て適切に広域避難を実施するものとする。
5.4 要援護者への配慮
担当機関 保健省、社会省、県・市
関連機関 国防省、インドネシア赤十字、州、地域コミュニテ ィ、住民
{ 高齢者、障害者、乳幼児、妊産婦等の要援護者については避難誘導に際して、避難 所での生活や仮設住宅への受け入れ等十分な配慮を行うものとする。特に、避難所 での健康チェック、仮設住宅への優先入居等に配慮するものとし、高齢者や障害者 用の仮設住宅建設にも配慮するものとする。さらに、援護者のための情報提供等に も配慮を要する。