第 4 章 過労死等の防止のための対策の実施状況
1 過労死等事案の分析
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第 章過労 死等 の防 止の ため の対 策の 実施 状況
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第 章過労 死等 の防 止の ため の対 策の 実施 状況
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第 1-1 図 過労死等の実態解明に関する調査研究
なお、脳・心臓疾患の労災認定事案が最も多い運輸業については、(公財)大原記念労働科 学研究所との連携により研究を進めており、また、精神障害や過労自殺案件の解析は、国立 研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所に設置されている自殺予防総 合対策センター(平成 28 年4月1日から自殺総合対策推進センターに改組)との連携により 研究を進めている。
また、地方公務員の公務災害については総務省において、国家公務員の公務災害について は人事院において、過労死等事案の分析が進められている。
コラム5 (独)労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所・
過労死等調査研究センターにおける取組
1 労働安全衛生総合研究所における取組
厚生労働省が所管する(独)労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所は、事業 場における労働災害の予防並びに労働者の健康の保持増進及び職業性疾病の病因、診 断、予防その他の職業性疾病に係る事項に関する総合的な調査及び研究を行うことによ り、職場における労働者の安全及び健康の確保に資することを目的としている。
独立行政法人 労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所
本部棟(清瀬地区) 研究本館(登戸地区)
<研究概要>
過労死等防止対策大綱に基づき、過労死等の実態解明を目的として、平成22年1月から平成27年3月 までに労働基準監督署が作成した労災認定事案に係る復命書等を収集し、過労死等事案の分析を行う。
(労災疾病臨床研究:平成27年度~平成29年度労働安全衛生総合研究所・過労死等調査研究センター)
(1) 過労死等事案の分析等
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過労死等の実態解明に関する調査研究
(労災認定事案の調査研究に係るスケジュール)
【 27 年 度 】 【 28 年 度 】 【 29 年 度 】
データベース構築
事案収集 データ入力
解析で着目する主な項目*(予定)
数量的分析のための
・数値データ(労働時間等)
・カテゴリーデータ(健診の 有無等)に加え、
復命書に記載された調査内 容等をテキストデータで全て 入力する
(光学式文字読み取り装置
(OCR))による読込み作業、
手入力作業)
データの 検証・修正
原票との照合による入 力データの検証・修正 作業を行うことにより、
キーワードによる詳細 な分析も可能な、精度 の高いデータベースを 構築する
*業種、職種、性別、年齢、疾患、
時間外労働時間、勤務形態、裁量 労働制等労働時間制度の状況、既 往歴、健診や過重労働面接指導の 実施状況、労働時間以外の業務の 過重性、業務上の出来事 等
データベースに 基づく解析
事案収集
解析
・平成22年1月から平成 27年3月までの過去5 年間に決定された労災 認定事案に係る復命書 約3,500件を収集
<研究スケジュール>
<平成27年度の主な実施事項>
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2 過労死等調査研究センターにおける取組
過労死等調査研究センターは、過労死等防止対策推進法(平成 26 年6月 27 日公布、
同年 11 月1日施行)の制定を踏まえ、過労死等防止対策の推進に資するよう医学的見 地から調査研究を行うため、平成 26 年 11 月1日に(独)労働安全衛生総合研究所の組 織として登戸地区に設置された。当センターでは、過労死等に関する実態を把握するた め、過労死等の事案分析、疫学研究により過労死等の要因分析を行うとともに、実験研 究により疲労の蓄積が心身に及ぼす影響に関する調査研究を行っている。
具体的には、事案分析では、過労死等の労災認定事案の分析を行い、その実態を多角 的に把握、解明する。
疫学研究では、過労死等のリスク要因を明らかにし、健康影響との因果関係を調べる。
また、過労死等防止のため効果的な職場環境改善対策について提言できることを目指し ている。
実験研究では、大きく2つの研究を行うこととしており、一つは、長時間労働により、
作業中にどのように心臓や血管系に反応が出るかを調べることとしている。これによ り、脳・心臓疾患の発症を予防するための循環器疾患の管理方法についての提言ができ ることを目指している。(以下の写真は、実験研究の様子。)
連続血行動態測定装置一式 測定装置の装着イメージ 連続血行動態測定装置の測定 画面
もう一つは過労死やそれに関連する疾患(特に脳・心臓疾患)の発生には、ヒトの体 力(心肺持久力)が深く関わっているといわれており、労働者の体力を評価するための 指標、検査方法の開発を行い、労働者の健康管理に生かすことを目指すこととしている。
連続血行動態測定装置を装着してVDT作業を行う被験者実験の実験風景
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ランニングマシンによる測定 中の画面
心肺持久力の測定評価 システム
日 常 の 心 拍 数 や 活 動 量 を計測する機器
さらに、これら事案分析、疫学研究、実験研究の結果を踏まえ、過労死等の防止対策 に関する調査研究を行っている。また、過労死等の調査研究を行っている大学等の研究 機関と連携して調査研究の成果や情報を共有、収集、整理、分析することにより、過労 死等防止対策の推進に資することのできる医学分野の調査研究も行っている。
なお、この研究チームの中には、本研究所のスタッフのみでなく、国立精神・神経医 療研究センター、大原記念労働科学研究所、国立国際医療研究センターの専門家の方々 にも参画いただき、調査研究を進めていくこととしている。
(独立行政法人 労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 過労死等調査研究センター)