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送られてくるバリュー( Gift 型バリュー) によるモバイルプリペイドの利用シーンの考察 45

4 モバイルとプリペイド決済の融合

5.4 送られてくるバリュー( Gift 型バリュー) によるモバイルプリペイドの利用シーンの考察 45

5.4 送られてくるバリュー( Gift 型バリュー)によるモバイルプリペイドの利

Gift 型バリューのチャージ方式

・何時でも届く範囲で送り付け出来る

・利用者に使用制限をつけられる

・モバイル同士でやり取り可能     対価           * イベント参加

    銀行・クレジット会社   * 時間・労力の貢献

  (バリューチャージ会社)   * アンケート協力  等

          

モバイル端末 企業・公共団体等

     (利用者) (送り付け先)

チャージのやり取り

モバイル端末 親・一般家庭

(利用者) (送りつけ先) 

図 5-3 Gift型バリューの流れ

5.4.2 Gift 型バリュー決済の利用シーン

Gift 型バリューをどのような送り先から、どういった利用者に送付するかといった具体 案を考察する。

考慮するべき点は、バリューを送りつける側、特に企業だった場合、その企業において メリットが期待出来ないと流通していかない可能性がある。

また、普及に当たっては、バリュー自体が高額ではなく、モバイル同士でのやりとりが 可能でなければならない。また、現状での制度的な問題の解決が必要になる。

成人、未成年に対してのセグメント制が導入されると、自動販売機において、酒、タバ コ類に関しての需要が増えると思われる。

(1) モバイルアンケート

調査会社により、ユーザのモバイルにアンケートを送りつけ、ネットを介して広く

対価に応じたバリュー送り付け

使用制限付バリュー 利用者より対価支払い

意見を求め、分析する方法である。

送信したアンケートが、正しい書式で登録データとして認識されると、そのままバリ ューをモバイルに返送するシステムである。

モバイルは受信データかテキストかマネーかを識別し、マネーの場合には電子財布 に加算する。1 回あたりの調査協力費は 1 円から5 円が妥当であると思われる。使用 できる商品としては、モバイルならではの着メロ、画像、MP3等に充当できる。

(2) 展示会向け来場サービス

展示会などに参加申し込みを行う際、モバイルを介して入場手続きを行った人にバ リューを送るようにする。来場サービスとして、飲料自販機で1缶だけ購入出来たり、

不便な場所の会場では、交通機関の費用にも充てんできるようにする。

従って、送られるバリューの金額は、自動販売機で飲料を購入できる120円から、

交通費を考慮する場合には500 円程度になる。

また、新装開店のラーメン屋、本屋、コーヒーショップ等で、最低価格商品程度の バリューを送っておき、少し現金を足して商品が買えるようにすると販促にも繋がる。

また、タクシーを含む交通機関を巻き込むと利便性が高まる。

(3) 未成年向け(生徒、児童)決済サービス

個人間で送りあうバリューであり、主に親から子のモバイルにバリューを送る。お 小遣いや学校内での利用を考え、特定の日に一定額が自動的にチャージされるシステ ムであり、あらかじめ不適切な場所では利用できない設定をかけておくようにもでき る。

 

(4) リサイクル還元バリュー

地方公共団体が、環境保護に協力、参加した個人に対し、あらかじめ携帯電話番号 が記憶されたICタグを添付しておき、リサイクルを対象とした回収元から還元バリ ューをモバイルにショートメール機能で送信する。

転々流通型でバリューが利用できる事が特徴であるが、地方公共団体ばかりでなく、

民間からも転々流通型のバリューが発行されていて、それが使える流通側の対応がで きていることが条件になる。

(5) 動画メッセージ付きおもちゃギフト券

主におじいちゃん、おばあちゃん等から、孫へバリューを送り、その際動画メール に添付する。

おもちゃ屋で利用するたびに、その動画メッセージを開かなくてはならない。動画 メッセージのほか、静止画像、サウンドデータ、ゲーム等あらゆるメディアに添付で きる。また、特定のおもちゃ広告を流す事によりプレミアを付与する事もできる。レ ジで子供がモバイルをかざして使用し、バリュー価格としては、500円から 5,000 円 程度となる。使用済みになると、別のメッセージが流れる。

(6) サンプル利用プリペイド

モバイルを介して所定の手続き(サービス会員登録)を行った人を対象に所定のバ リューを送付する。登録を行った会員には、飲料、食品、化粧品などのメーカから、

メールにて商品案内やアンケートの依頼が届き、その時送られるバリューにより、試 飲や試食、試供品など1品が購入できる。

バリューの利用においては、リピート購入に繋がることから、指定店舗での利用や マーケティングにも応用できる。

(7) モバイルホテルディスカウント

ホテル等宿泊施設において、立地条件が悪く、客集めにも不便で、一層努力する必 要がある場合、オンライン広告を出し、広告をモバイルで見て、宿泊の意思を示した客 に対して、プリペイドバリューを送信する。

送られるバリューの金額は、想定宿泊料の5%から10%(1,000 Max)とし、宿泊 料金のディスカウントに使用できるほか、ホテルの売店、レストラン、喫茶店等でも ディスカウントに使用できる。

ホテルの場合は、空室対策としてディスカウント率を上げることもできる。また、

タクシー会社とタイアップの上、タクシー代のディスカウントへの応用も可能にする。