B.海中造林による魚介藻類の資源増大をめざして
(岩礁生態系の環境容量の拡大による資源増大)
研 究 担 当 者
チ…ムリーダー
サブリーダー
服部茂畠a)(南西海区水産研究所)
尾形哲男b)(南西海区水産研究所)
高僑善彌 (南西海区水産研究所)
小川良徳。)(南酉海区水産研究所)
(〜58.8.16)
(58.8.16〜61.4,1)
(61.4.1〜
(57.8.16〜
東北区水産研究所 講西海区水産研究所 福島県水産試験場 宮城県水産試験場
山□県内海水産試験場 水産工学研究所 養殖研究所
秋山和夫・谷羅稲也。原素之・菊池省苔・浮永久
月舘潤一・吉川浩二・燭本亮・松永浩畠・薄浩則・船江克美 佐藤美知男・大和田淳。入代守正・鈴木宏・秋元義正 佐藤陽一。長田穣・末永 章
竹本惣次郎・高由繁昭。吉岡貞範・河本良彦・宮後蜜博 安永義暢・杜多哲d)・萩野静也・上北征男・明細定満・
飯倉敏弘・北村章二
a)現 粟#ヒ区かく産研究所 b)現 1ヨ=本=海区水産研究所
。)退職
d)現養殖研究所
B・海中造林による魚介藻類の資源増大をめざして
(岩礁生態系の環境容量の拡大による資源増大)
1.はじめに…….・…………・…………一……・…爆5 1,餌料海藻群落の造成と管理………45 2.幼稚仔育成海藻群落の造成と管理………46 丑.アラメ・カジメ類の海中林造成と管理……47 1.アラメの生活史………・………・…一・……47 2.アラメ群落の変動特性…………・……・…・50 3.アラメの海中造林………・……・…・54 4.植食動物について………58 躯。ホンダワラ類の海中林造成と管理…………67 1,入工種苗による弓場造成………67
2,
3.
4.
5.
人工基質投入による下場の拡大………77 造成弓場における魚介類の群集
構造と生産 ………83
藻類発育に嬉適な流況条件………87 藻場の水理と物質の集積……・・………・89 IV むすび……・…………○… ……… … 96 1.成果の総i括・…・…………・・…・…・………96 2.今後の問題点………・・………・97 引用文献………・・……・……・…… …971.はじめに
我が国の沿岸域には大型褐藻類の群落が形成され,このうち,コンブ科勢門は有用野営動物に餌料を供給 するので漁業生産の場となっている。また,ホンダワラ科群落は沿岸姓魚介類の産卵場,幼稚仔保育場,
摂解場等として,さらに回遊性魚類の産卵及び幼稚仔保育基質となる流れ藻の供給場として沿岸水産資 源の再生産に重要な役罰を果している。
しかしながら,沿岸水産資源を培養するために,積極的に,かつ計画的に大型海藻群落を拡大し,管 理する技術は確立されていない。これらの技術が確立されるならば,我が麟沿岸の岩礁域の漁業生産性
は向上するほか,広汎にわたる海藻群落に関連する有用魚介類資源の培養に寄与する。
岩礁生態系においては「餌料海藻群落の造成と蟹理」技術と「幼稚仔育成海藻群落の造成と管理」技 術の確立をめざして,昭鵜58年度から実証的研究を続けて来た。
研究の内容は以下の通りである。
喋.餌料海藻群落の造成と管理
我が圏沿岸に分布する代表的なコンブ科植物のコンブ類,アラメ・カジメ類は,海藻のなかでも特に 大型の種類である。その生産力は極めて大きく,豊富な餌料をアワビ類,ウニ類などの有用三食動物に 供給している。言た,これら動物の生活圏としての場を形成する点でも重要な意味をもっている。
残が国東北以南のアラメ・カジメ類分布域では,両種の群落が著しく衰退し,いわゆる磯焼け現象を 起こし,石灰藻類が極相状態で優占して,アワビ類・ウニ類の生産が低下している漁場が各地にみられ る。この原霞の一つとして,アラメ・カジメ類の発芽後,藻体が小型のまま経過する約1年の期間に 受ける植食動物による食:害が極めて大きいことが想定される。アラメ・カジメ類群落の保護・造成に対
しては群落遷移の法則性を解明し,植食動物の捕食圧を麟回し,対象海域に人工青成植苗を定着させる