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53,636   68,083   ひな販売羽数  

採卵用    肥育頬瀾   ぬ き雄  

232 】   443   190  

357   156  

92,498千円  

55,784   21,720  

14,994  

5.総資産    l司定賢慮   親  

その他資産  

133,717   77,617   28,192   27,908   負  債  

自己資本  

出資金  

0 0 0 0  0 0 0 0 1  1 1  1   O 1 3 1  0 9 3 9  

2 1 2 1  

O 1 6 0  7 5 7 9 1 1 1 2   3 8 6 9  7 3 0 5 2 2 3 4   5 1 7 4  9 3 9 5  

3 3 3 8  

あろうか.前述のように36年7月,組合贈卵部が設立され,その後37年10月から大幅に組織が改変される.それま   で養鶏部門においては作米所了1iuとよばれる組織で運営されていたが,後にみるように37年10月よりポ巣部側に転換  

するのである..(邦2−1図参照)   

まず,組合全体の組織をみると組合業鍬ま職能別に分担されるい 全体の指揮,封画,調整を行う組合長はじめ会   計,建設,販売,購買,炊事,家事,育雄など8戸の成員がそれぞれ1職能を分担する.   

ー43−  

の   指   標   年次J  

\  

38年  

■■ ■ ̄  ̄ ̄ 

丁「「←と二  

108,363(745)  

87,180(112)  

60,443(230)  

備  考   昭和35年  

千閏 %   161,725(1,114)  

125,267(161)  

123,870(470)  

両部門の   内部取引   を除外  

千円 %   84,469(582)  

77,696(100)  

26,337(100)  

了†ij、¢  

80,649(100)  

59,939(74.3)  

10,259(12..8)  

3,629(4.5)  

1,799(2.2)  

2,501(3..1)  

2,522(3.1)  

千円 %   14,517(100)   

14,51ア  

「 戸「房   14,226(100)  

11,399(80.1)   

369(2.6)   

910(6.4)   

150(1.1)   

998(7.0)   

402(2.8)  

千円 %   51,600(355)  

51,600  

〜 ̄ ̄←  

1巧「房   48,857(100)  

37,398(76u5)  

5,226(10..7)  

2,447(5.0)  

1,080(2.2)  

1,664(3.4)  

1,044(2.2)  

6.粗収益   飛 部 門   卵 部 門  

千円 %   104,596(100)  

69,368(66.3)  

19,609(18.7)   

4,242(4…1)   

2,883(2.8)   

3,394(3.2)   

5,099(4…9)  

千円 %   160,597(100)  

104,975(65.4)  

30,275(18.8)   

6,479(4.0)   

6,501(4.0)   

6,131(3.8)   

6,234(4.0)  

7.経営費   生産経 空賢   人 件 費   償 却 費   販 売 費   借入金利子   そ の 他   一・般管理費  

千円   1,128(388)  

△9,230   10,357(1,580)  

千円 %   290(100)  

290  

粗収益   一経営費   8.純利益  

異 部 門   卵 部 門   9.成員報酬   

1戸≡■1り報酬  

10.成員所閑    1戸当り成員   所得    11.ひな発牡羽数  

純利益十    成員報酬   1,052  !1,568  

昭和28年  29  30  31  32  33  34  35  36  37  38   

6千羽  20  23  35  50  70 100  200  250  6001,200  

仙→W→ 

(個人卿卵場)一・∽−−仙肝+仙→←(組合網卵場)】   

注1)1の成員数については,当初8戸の夫妻15名(竹内組合長のみ単独参加)であった。昭和38年より,夫人が組合から家   庭に戻ったために8名に減少している。  

2)6および8については,養剋部門が本部的性格をもつために,共通管理班(人件門も相当含む)を多く負指している。  

改良研究関係の人件彗やその他凹用の負担も多く,それが同部門の成果に大きく影響している.  

他方,ポ澱聞椚の飼養管珊の組織の方は,後述するように7作業所に同一形態で各成員家族によって管理され   る.その他,組合府営啓発として各作業所に幼穎(30日びな)を供給する育雛邦,秤難攻艮を行う原種部(36年後   半より),ブロイラーを育成する肥育部(37年5月より)等があり,それぞれ噂門化して運営されていたのである、   

さて,この組合の組織運営上の特色ほ米所制作であるが,その前に組倉全体の運営」二環要な2点,すなわち経営   計画と技術研究の面について若干ふれておこう.   

(1)経常計耐   

−・般に共同経営における計画は安易であり,実損と著しく異なる例が多いが,本組合の計画はきわめて堅実なも  

のであり,実緋と対比して次年度の計画の基礎としている.まず生存率,産卵率,苅卵収入,廃鶏収入,飼料費等   

ー44−・  

欝2−7表  入雛及び鶏年度末羽数  

昭和35年   36年   l   37年  

自   レ   グ   ロ  ッ ク ホ ン    横 斑 ロ ッ ク  

肥   育  

ブ ロ イ  ラ −   ひ  

難 の 年 末 総 羽 数  

欝2−1図  経営組織と規模の変化  

36年   38年  

35年  

32人(15人)   45人(15人)  

従 事 者 数  

(かっこ内は成員数)  

作 業 組 織  

17人(15人)  

10月  

・−・・ケく・−+・   事業部制  

←− 【 【一作某所制  

1月  

新卵字卵舎稼動   膵卵場兼営  

採卵経営   魚卵中心  

換  転  こ  心  中  

鶏 種  

肥育穫鶏に重点   経 常 形 態  

飼 養 羽 数  

(各 年 末)  

瀾  

万  7   

3   4.2万羽  

第2−2図  作業所時代の組合組織   組 合 長  

ー肥育部︵三七年五月より︶   戸  1原種部︵三六年後半より︶   −背離部  

第二  

T第三   

丁第四  

︑   耶  丁東五  

手堅ハ   

﹁第七   +  

第  山作業所ノ  

各作業所どとに(自レグ,横斑ロック,ロックホ−ン,肥育,プロイラ・−,中大線,成親管理,  

難糞処理)   

を過去の経験や実績から予測し,各月どとの計画をたてている.ここで36年皮の年間の計画を実績と対照させる   と,羽数で計画より英紙が8.5%祓,鶏卵収入で8%増,飼料費2%増,収支(収入は卵,鶏糞,廃鶏等,支出で   ほ飼料費)差引は14.2%の増加である.同年9月に台風時の浸水により,羽数も減じ計画とは若干の差異が発生し   ているのであるが,そのような災害や価格変動を考慮にいれると,相当の正確性があり,計画主体の技術的,経済   

−45 −   的な知識や経験の深さと市況や経営全般の状況についての把握能力,企画能力のあることが知られる.   

このような合理的な計画は,大規模経営において重要な財務や資金ぐりの堅実性の要求から出ているものである   が,同時に各作某所に達成目標を明示し,達成意欲と義務感を生じさせる.さらに達成による自信と満足感とを与   え,組織維持の誘因となるといえるであろう(組織における誘因は単に物質的,経済的なものと解されてはならな   い.共同経営においては経済的誘因が大きな制約を受けているため,非経済的誘因を極力利用し,経済的誘因の欠   陥を補うことが重要であろう)。   

なお,このような堅実かつ合理的な年々の短期計画のほかに,前記の卿卵,廃鶏事業の兼営,および年3剖の売   上高の増加という長期計画をもつ点も注目されるのである.   

(2J研究部門   

本組合の特色の一つとして研究活動や研究投資の患視をあげなければならない.個人経常時代においてほ時間的   制約から深めえなかった研究を組合で実施しうる点ほ大経営の一つの有利性である.   

具体的事例としてほ,給餌方法の優劣を比較するために,約1,200羽の鵜を7作某所にそれぞれ約170羽程度ずつ   配分し,第2−8表のように給餌方法によって,残存羽数,給餌鼻,産卵率等の1年間の成果を比較した.その結   果,どの方法によっても大差ほないため,最も労働時間の少ない粉餌に決定し,統一・的に採用している.そのイ払  

節2−8表  給餌方法別試験結果概要   試験終了時  

羽   数   給 餌 方 法  

粉   餌   練   餌   准   水  

平   均  

135    138    129    134  

113.9    112.3    116.8    114.3  

2  5  0  2  

8  6  0  8  

6  6  7  6   

(期間:昭和35年8月〜36年7月)   

鶏舎どとの労働時間の計測によって,最も能率的な鶉舎を次年度に建築している.また7作業所に発の銅盤管理の   権限を要せ,創意を発拝させているが,それによって各作業所どとの方法と成果の比較検討が可能となり,全般的   に技術水準が高められ,能率化しうる体制がとられている.これらの点に本組合における大経常の長所が認められ   るのである.   

なお,創米2年日の36年度より原種部門(570羽)で秤難攻艮研究を行い,さらに37年度にほその規模を拡大し,  

研究投資を行っている点が注目される.これは卵卵部の兼営による像良びな生産のための種鶏改良研究である.一   般の農業とはその性格を若干異にしているとほいえ,年間売上高の3%という一・般大企菜なみの研究費を投ずる方   針をとり,独自のひなの創出を意図している点に,−般の共同経常の水準をぬいた計画と研究への熱意とが認めら   れるのである.   

第4節 作業所制の組織と運営  

−・般に共同経営においては,革新的技術体系を基礎としない限り,個人経営よりも低能率である.これは農企業  

経営においても同一であり,エーレポーの指摘するように,雇用労働者を多数使用する大経営においては,経営の   成果は労働者の労働意欲を生じさせうるか否かにかかっているのである42).ところで,共同経営の成員は,企業経   

− 46 一  

常における労働者にくらべ,自ら出資し経営する経営主体であるゆえに,労働意欲の点ではるかに問題ほないはず   であるが,実際には企業経営以上の困難さをもっているともいえるのである.   

ここで,労働を分析的に触感すると,それは大槻正男博士の指摘されるように次の構成をもつであろう.  

現実の労働=純粋労働部分+非経済的労働部分+羅内目的的行動部分   

この純粋労働部分に原因する労働苦痛部分のみが,労働結果効用との均衡計静において問題となる苦痛である.  

その他の非経済的労働部分や都内目的的行動部分による苦痛は,非経済的報酬や行動それ自体に伴う快感によっ   て,相殺される性質のものである.したがって労働力の集約的利用のためにほ,純粋労働部分を償う賃金上昇も詔   要であるが,同時に非経済的労働部分や在内目的的行動部分の比率の上昇をほかることが必要となって−くるのであ  

る.非経済的労働部分の上月には社会的尊敬が刺我となり,在内目的的行動部分の上昇には労働者白身の労働のリ   ズムに従って作業するt,と,および労働者自身の自発的創意initiativeを生じさせることである43).   

さて,家族経督と共同経営とを比較すると,家族経営の経営者ほ,自己の意思庭よって経営の計画と道営を行   い,創意を自由に発揮しうる.さらに,経常の成果を酒接に社会より支払われる点に大きな特徴をもち,この2点   が/卜農労働の強靭さの根幹をなしているといえ.るであろう.   

これに対して,共同経営においては経常の釘画権や決定権ほ組織機関に委ねられ,個人意思は組織機関を通して   間接的にしか反映されないのが原則である.また分配も組織機関を通して間接的に行われ,しかもそこでは個人の   経営に対する貢献度に対応する反対給付でなく,分配の技術的囚難さのために多くは頭割りの均等主義か,労働毘  による評価にならざるをえない.  

したがって,個人経営者ほ上述の2点においては,より完全な経営者であり,自発的意欲の「自然発生機柄」と   もいうべき性格をもつ.これに対して,共同経営者は出資者として危険負担をし,経営者として計画や決定に参画   するが,個人意思を良いたり,個人の自由な創意を発揮することは必ずしも容易ではない.他方,分配面の不満と   あいまって,個人経営に比較して「半経営者」的性格となる可能性が多い.それゆえ,自発的意欲の「抑圧機構」  

を備えているといってもよい場合が多いのである.そのため,共同経営においてほ妥当な分配と創意の余地を残す   ことによって,いかに自発的意欲を発揮し,半経営者的性格から本来の経営者的性稀へ個復せしめるかが,組織運   営の主要な課題となるように思われる.   

さて,ここでそのような問題はどのように解決されるであろうか.具体的に作某所の組織と運営をみよう.この   作米所制は平坦な1区画の敷地を7等分したものであるが,その内容ほ次のどとくである.   

1 家族的労働力構成   

作業所の労働力柵成は,組合長を除く7所帯の成員のうち,1所帯が1作業所を担当し,男子成員(夫)が式任   老として,その妻およびそれぞれの親類や友人より任意に1名をえらび,合計3名の労働力で桃成されるのを原則  

とした.家族的,同族的な血縁関係を紐帯とし,家族経営の延長的性格をもつものといえるであろう.ただし,35   年発足以来36年末までは夫婦2名で管理し,37年庶より1名ずつ増加したのであるが,これは前記の親類や友人に   必ずしも限らず,7作業所の半数は所用労働者によっていたのである.  

2 飼養管理の分権制と統一利   

一般に共同経営においてほ,個人の作菜は中央集権的に統一・的に行う場合と,分権的に担当者に桁限と責任とを  

委ねて行わせる場合があると考えられる.前者は統一性を謹んじる場合であり,後者は成員個人の自由な創意と責   任を蚤視する場合であるといえよう.いずれも経営部門や作業の性格により事情も異なるけれども,統一性を強調   すれば,個人の創意を減殺し,個人の自由に委ねれば統一性首損なうであろう.したがって前者の適当な組合せの   研究が必要となるのであるが,この作某所においてはどうであろうか.