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超小型衛星の打上げ機会を提供

ドキュメント内 金井宇宙飛行士プレスキット A改訂版 (ページ 31-34)

ISS のモジュールで唯一、エアロックとロボットアームの両方をあわせ持つ「きぼう」日本実験棟の機能を活用 すれば、超小型衛星を放出することができます。JAXA が開発した小型衛星放出機構(JEM-Small Satellite Orbital Deployer: J-SSOD) は、CubeSat 規格の超小型衛星を「きぼう」のエアロックから 船外に搬出し、「きぼう」ロボットアームで把持した後、衛星を放出し、軌道に乗せることができます。

2012 年 10 月に最初の 5 機を放出して以降、米国製の放出機構(NanoRacks CubeSat Deployer: NRCSD)等も加わって非常に多数の超小型衛星を放出しています。J-SSOD の衛星搭載 ケース 1 台には、1U(10cm 立方)サイズであれば 3 機、2U(20×10×10 cm)と 1U サイズであ れば 2 機、3U(30×10×10 cm)サイズであれば 1 機が搭載可能です。2017 年 1 月には、最大 12U までの CubeSat が放出できるように容量を倍増させました。今後も最大 48U まで放出できる装 置を開発する予定です。また、50kg 級の少し 大きな超小型衛星も放出できるよう J-SSOD M という放 出機構も開発し、2016 年 4 月に、フィリピン国産衛星第 1 号となる「DIWATA-1」(50kg 級)の「きぼ う」からの放出に成功しました。

http://iss.jaxa.jp/kiboexp/equipment/ef/jssod/

図4.1.1-14 超小型衛星の放出 (右:TechEdSat-3の放出)

図4.1.1-15 J-SSODの能力拡張計画

図4.1.1-16

小型衛星放出機構(J-SSOD)(右上)と、

親アーム先端取付型実験プラットフォーム (MPEP)(左上)

図4.1.1-17

J-SSOD-M1から放出されたフィリピンの 50kg級衛星DIWATA-1

https://twitter.com/astro_timpeake/stat us/725317159077969920

【参考】フィリピン共和国 国産開発第1号となるDIWATA-1の「きぼう」からの放出成功 (2016/4/27)

(JAXA初となる50kg級超小型衛星の放出成功)

http://iss.jaxa.jp/kiboexp/news/20160427_diwata-1.html

【コラム 1-1】超小型衛星とCubeSat

超小型衛星にもいろいろ種類があり、50kgサイズでも超小型衛星となりますが、J-SSODを使って放出 するのはCubeSatと呼ばれる10cm角の大きさの片手で持てるサイズの超小型衛星です。CubeSatは、

サイズや仕様が国際的に決められており、10×10×10 cmサイズ(重量は1.33kg以下)のものを1U、

20×10×10 cmサイズのものを2U、30×10×10 cmサイズのものを3Uと呼びます。CubeSatは、通常 の衛星と比べると短期間で開発でき、費用も安いことから主に大学や企業などが教育や人材育成、技術 実証などの目的で利用しています。最近ではさらにサイズを大きくした6Uサイズも使われるようになりました。

図4.1.1-18

CubeSat(星出宇宙飛行士が手に持って いるのが1UサイズのCubeSat)

http://iss.jaxa.jp/library/photo/2012012 5_hoshide_2.php

図4.1.1-19

NanoRacks社のCubeSat放出機構

(NRCSD)を「きぼう」エアロックのスライドテ ーブルに設置する若田宇宙飛行士

3UサイズのCubeSat 16機(48U相当)を放 出できます。

http://iss.jaxa.jp/library/photo/iss038e0 53269.php

【コラム 1-2】「きぼう」エアロックを利用して放出された超小型衛星

「きぼう」を利用した超小型衛星の放出は2012年10月4日に初めて行われましたが、その後、アメリカの 企 業 を 中 心 に 超 小 型 衛 星 の 放 出 ニ ー ズ が 非 常 に 高 ま り 、 米 国 の NanoRacks 社 が 開 発 し た NRCS(NanoRacks CubeSat Deployer)を使えば3UサイズのCubeSatを16機も放出できるため、

2017年11月24日時点で計205機の放出を行っています(100機目は2015年10月6日に放出)。この うちJAXAが放出した数は計25機です(Diwata-1を含む)。これらの衛星はだいたい3から10ヶ月程度で 大気圏に再突入しています(軽いものほど早く落下します)。

CubeSatよりもやや大きな50kg級の超小型衛星の放出も増えてきており、既に5機放出しています。

米国は、NASAが開発したCyclops「サイクロプス」という放出機構を使って2014年11月に放出しました。

また米国NanoRacks社もKaberという50kg級衛星を放出する機構を開発し、2017年10月に放出に 成功しています。

JAXAも50kg級の超小型衛星を放出可能な放出機構J-SSOD Mを開発し、2016年4月27日に

50kg級の超小型衛星(フィリピンのDiwata-1)を放出しました。

ドキュメント内 金井宇宙飛行士プレスキット A改訂版 (ページ 31-34)