Sokol(ソコル)与圧服
⑥ ソユーズ宇宙船の太陽電池パネルと通信アンテナを自動展開
3.2 打上げ/軌道投入
ソユーズ宇宙船は、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられます。
離陸後、まず第1段ロケット(周囲の4本)が分離し、その後中央の第2段ロケットで上昇が続け られます。第2段ロケットが分離すると、その後、第3段ロケットの燃焼が開始され、打上げから約9分 後には、ソユーズ宇宙船は、初期軌道に投入されます。
ソユーズ宇宙船の打上げ/上昇シーケンスは以下のとおりです。
3.3 軌道投入後の作業
表3.3-1に、軌道投入完了後からISSドッキングまでの搭乗クルーの作業例を示します。
表3.3-1 軌道投入からISSドッキングまでの主な搭乗クルーの作業 (打上げ後、2日間かけてドッキングするケース)(1/3)
飛行1日目開始 Orbit 1
(軌道1周回目)
軌道投入後の作業(太陽電池パドルの展開、アンテナとドッキングプローブの展開)
・ 搭乗クルーは上記の展開作業を監視・確認。
・ 推進系の加圧状態、環境制御システム、および搭乗クルーの健康状態について地上に報告。
・ 地上との通信を確立。
・ 地上の追跡システムから入手した初期軌道投入データを受信。
Orbit 2
(軌道2周回目)
各システムの点検(姿勢制御センサ、「クルス」ドッキングシステム, 角加速度計、ビデオ画像ダウンリン クシステム、OMSエンジン制御システムなど)、手動による姿勢制御テストの実施
・ 搭乗クルーは各システムの点検状況をモニタし、データを確認。
・ 姿勢制御テストを手動で実施。
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡。
・ 手動姿勢制御(太陽方向に+Y軸を向けヨー回転を開始。)レート確立後、モーション・コント ロール・システム(MCS)を停止。
Orbit 3
(軌道3周回目)
・ 手動による姿勢制御(太陽方向に+Y軸を向けヨー回転)を終了。MCSの再起動。自動マヌ ーバの開始(LVLH(Local Vertical Local Horizontal)基準姿勢の確立)。
・ 軌道モジュールに入室。モジュール内の二酸化炭素除去装置を起動し、Sokol与圧服を脱ぐ。
・ 搭乗クルーはLVLH基準姿勢データを確認。
・ 軌道調整マヌーバ用のコマンド送信(軌道調整マヌーバ:DV1とDV2)
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡。
・ 自動マヌーバでDV1噴射に備えた姿勢に移行。(クルーの操縦は不要)
軌道調整マヌーバ(DV1)実施。
Orbit 4
(軌道4周回目)
・ 自動マヌーバでDV2マヌーバに備えた姿勢に移行。
軌道調整マヌーバ(DV2)実施。
・ 軌道モジュールと帰還モジュール内の圧力確認。
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
・ 手動による姿勢制御(太陽方向に+Y軸を向けヨー回転:2度/秒)を開始。レート確立 後、モーション・コントロール・システム(MCS)を停止。
・ 外部カメラの点検(LOS帯)
・ 食事 Orbit 5
(軌道5周回目)
・ 外部カメラ点検の結果報告、および搭乗クルーの健康状態の報告、与圧服の整備
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告 Orbit 6-12
( 軌 道 6-12 周 回 目)
搭乗クルー就寝
DV:
Delta Velocity表3.3-1 軌道投入からISSドッキングまでの主な搭乗クルーの作業 (打上げ後、2日間かけてドッキングするケース)(2/3)
飛行2日目開始 Orbit 13
(軌道13周回目)
搭乗クルー起床、起床後の活動, 軌道モジュールと帰還モジュールの圧力確認と報告
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
Orbit 14
(軌道14周回目)
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
Orbit 15
(軌道15周回目)
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
Orbit 16
(軌道16周回目)
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
Orbit 17
(軌道17周回目)
・ 姿勢制御(太陽方向に+Y軸を向けヨー回転)の終了。モーション・コントロール・システム
(MCS)を再起動し、自動マヌーバを開始(LVLH基準姿勢の確立)。
・ RHC-2の手動によるテスト制御
・ 軌道調整マヌーバ噴射のデータをアップリンク
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
・ 自動マヌーバで高度調整噴射の姿勢へ移行。
高度調整マヌーバ実施。
・ 手動による姿勢制御(太陽方向に+Y軸を向けヨー回転:2度/秒)を開始。レート確立 後、モーション・コントロール・システム(MCS)を停止。
Orbit 18
(軌道18周回目)
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
Orbit 19
(軌道19周回目)
・ 二酸化炭素除去装置のカートリッジ交換
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
Orbit 20
(軌道20周回目)
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
Orbit 21
(軌道21周回目)
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
Orbit 22 – 27
(軌道22~27周回 目)
クルーの就寝
表3.3-1 軌道投入からISSドッキングまでの主な搭乗クルーの作業 (打上げ後、2日間かけてドッキングするケース)(3/3)
飛行3日目開始 Orbit 28
(軌道28周回目)
搭乗クルーの起床、起床後の活動
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
Orbit 29
(軌道29周回目)
軌道モジュールと帰還モジュールの圧力確認・報告
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ レーダおよび無線トランスポンダ追跡の報告。
Orbit 30
(軌道30周回目)
Form 2 “Globe Correction”の読上げ
・ 自動ランデブコマンドタイムラインのアップリンク。
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ 無線トランスポンダ追跡。
飛行3日目自動ランデブシーケンス開始
Orbit 31
(軌道31周回目)
Sokol与圧服に着替え、軌道モジュールと帰還モジュール間のハッチを閉鎖し、帰還モジュールに着 席。
・ ソユーズ宇宙船の能動・受動状態でのステートベクトルのアップリンク
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ 無線トランスポンダ追跡。
Orbit 32
(軌道32周回目)
・ 姿勢制御(太陽方向に対する転回)を終了、MCSの再起動、自動マヌーバを開始(LVLH 基準姿勢の確立)。
自動ランデブシーケンスの開始。
搭乗クルーによるLVLH基準姿勢の監視と、自動ランデブシーケンスの実行。
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ 無線トランスポンダ追跡。
飛行3日目最終接近/ドッキング開始
Orbit 33
(軌道33周回目)
自動ランデブシーケンス(続き)、フライアラウンドマヌーバ、ISSとの距離保持 搭乗クルーによる監視。
・ フライアラウンド、ISSとの距離保持。
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ 無線トランスポンダ追跡。
Orbit 34
(軌道34周回目)
最終接近およびドッキング
・ 捕捉からドッキングシーケンス完了まで(通常約20分)。
・ ドッキングインタフェース圧力シールの監視。
・ 軌道モジュールへの移動、Sokol与圧服を脱ぐ。
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ 無線トランスポンダ追跡。
飛行3日目ISS船内入室
Orbit 35
(軌道35周回目)
ISSとソユーズ宇宙船の気圧の均等化
・ すべてのモジュール内の圧力確認・報告。
ハッチの開放、ISS船内へ入室。
・ テレメトリデータとビデオ画像のダウンリンク。
・ 無線トランスポンダ追跡。