1. 世界の石炭企業及び炭鉱等のランキング調査
1.4 主要産炭国の概況
1.4.1 豪州
Canberra Western Australia
Northern Territory
New South Wales
Victoria
Tasmania Perth
Darwin
Adelaide
Melbourne
Hobart Alice Springs
Cairns
Brisbane Queensland
Sydney South Australia
Producing areas Substantial economics Known coal areas
図
1-30豪州の石炭資源の賦存状況 出所)Australian Coal Association 資料より作成
(2)権益割り当て状況
豪州では、鉱業ライセンスの割り当ては州政府が実施している。そのため、州によりラ イセンス割り当ての進捗状況が異なっている。具体的には、Queensland 州では
GalileeBasin
のライセンスの割り当てが一巡したことで、直近で新規に生産可能な炭鉱のライセン
スの割り当てが概ね終わっている。とりわけ原料炭については、今後は既に操業中の炭鉱 の拡張などによる増産が中心となるため、買収などがなされない限り原料炭の生産企業の 構成は大きく変わらない見込みである。
一方、一般炭については、Galilee Basin で中国系企業が生産開始する可能性がある点、
ならびに
New South Wales州の
Gunnedah Basinにおいて未割り当ての地域が残っており、
最近では中国国営企業系の神華能源 (Shenhua Energy)の
100%子会社がGunnedah Basinの
Watermark地域で探査ライセンスを取得するなど、中国系企業が
100%資本でライセンスを獲得した事例も増えてきている。従って、一般炭の生産企業の構成は変化する可能性
がある。
Canberra Western Australia
Northern Territory
Queensland
South Australia
New South Wales
Victoria
Tasmania Perth
Darwin
Brisbane
Adelaide
Melbourne
Hobart Sydney Alice Springs
Cairns
権益の割り当て はほぼ終了。参 入手段は既存企 業への買収・出
資が中心に。
権益の未割り当 て地域が残って
いる。
権益割り当ては ほぼ終了したが、
開発が始まって いない地域が多 い。出資・買収 の余地はある。
図
1-31豪州各州における石炭権益の確保状況・投資機会 出所)海外ヒアリング結果より作成
(3)主要州における石炭産業の概要
・New South Wales 州
New South Wales
州(NSW 州)の石炭資源の多くは
Sydney-Gunnedah Basinから産
出されている(図
1-32)。Wollongong の南端から、Newcastle を通って
Queenslandまで
続いており、長さは
500km、幅は150kmにおよぶ。この他には、Gloucester Basin、なら
びに
Oaklands Basinがある。
NSW NSW GUNNEDAH
COALFIELD
HUNTER COALFIELD
NEWCASTTLE COALFIELD WERTERN
COALFIELD
SOUTHERN COALFIELD OAKLANDS
BASIN
GLOUCESTER BASIN
Sydney
Wollongong Port Kercia
Newcastle Singleton
GUNNEDAH BASIN
SYDNEY BASIN
PACIFIC OCEAN
図
1-32 New South Wales州の炭田図
出所)NSW Department of Primary Industries, Mineral Resources Division より作成
・Queensland 州
Queensland
州における現在の石炭生産の中心は
Bowen Basinであり、近年では
Brisbane
西部の
Clarence-Moreton Basinなどが開発されている。州内の埋蔵量(coal
inventory)のうち、65%が一般炭、残りが原料炭であり、原料炭資源の殆どはBowen Basin
にある。
Queensland Weipa
Cooktown
Cairns
Townsville Bowen
Mackay
Rockhampton
BRISBANE Hughenden
Mt. Isa
Warwick Emerald
Clermont Winton
Longreach
Charieville
Cunnamulla
Bowen Basin
Calen Coal Measures Callide Basin
Galilee Basin Ipswich Basin Laura Basin Maryborough Basin Clarence-Moreton Basin Mulgildie Basin
Styx Basin Surat Basin Tarong Basin
Coal export COAL MEASURES
Abbot Point
May Point
Gladstone
図
1-33 Queensland州の炭田図 出所)Queensland Department of Mines and Energy (DME)資料より作成
・Western Australia 州
Western Australia
州(WA 州)の資源産業の中心は天然ガス、鉄鉱石などであるが、石
炭も複数個所に賦存しており、その内の
Collie Basinで操業が行われている。
WA州におけ る石炭資源は一般炭が主であるが、原料炭及び褐炭にも生産ポテンシャルがある。これら
Basin
の鉱業権(もしくは探査ライセンス(exploration lease))の多くは既に割り当てら
れている。
現在、生産を行っているのは
2社で、Griffin Coal と、Wesfarmers 系の
Premier Coalが操業している。両者ともに、Perth より南に約
200km離れた
Collie Basinに炭鉱を有し ており、ともに一般炭を中心に産出し、主に地元の発電所に供給している。
原料炭は
Vasse-Treeton地域において開発ポテンシャルがある。Vasse-Treeton 地域は
Collie Basin
よりも海側にあるが、輸出インフラがないこと、露天掘りによる開発は難しい
可能性があること、ならびに海岸に居住地域があり、開発にあたってコミュニティーから
の反発の可能性がある点など、開発が容易ではないとされる。このように
WA州では、開 発にあたって困難が見込まれたり、生産規模が小さかったりして、所謂メジャーが権益取 得に動かなかった場所について、小規模のベンチャー的企業が進出を図っている。
Canberra Western Australia
Northern Territory
New South Wales
Victoria
Tasmania Perth
Darwin
Adelaide
Melbourne
Hobart Alice Springs
Cairns
Brisbane Queensland
Sydney South Australia
Producing areas Substantial economics Known coal areas
Collie Basin
Vasse-Treeton
Canning Basin