第9章 ハードウェア保守
15.1 調査資料の種類
本製品を使用しているシステムで問題が発生した場合、当社技術員が調査するための調査資料を採取してください。
調査資料は2種類存在し、以下に記載する用途に応じて、資料を採取してください。
1. 初期調査資料の採取
発生した問題の原因について、初期切分けを行うために必要な資料を採取し、当社技術員に連絡してください。
採取する資料は、サイズが小さく、電子メールなどで簡単に送付できるサイズになります。
詳細については、「15.1.1 初期調査資料の採取」を参照してください。
2. 詳細調査資料の採取
初期調査資料だけで原因を特定できる場合もあります。しかし、発生した問題の内容に応じて、さらに多くの調査資料が必要に なる場合があります。
このため、初期調査資料だけで原因を特定できなかった場合に備え、初期調査資料を採取したあと、原因を特定するための詳 細な調査で必要になる資料も採取します。
詳細調査資料は、発生した問題の原因を特定するために必要な多数の資料を採取するため、発生した問題の切分け用として 採取する初期調査資料よりもサイズが大きくなります。
当社技術員から依頼があった場合、採取した詳細調査資料を送付してください。
詳細については、「15.1.2 詳細調査資料の採取」を参照してください。
注意
問題が発生した場合は、すみやかに調査資料を採取してください。時間の経過と共に、調査に必要な情報が失われてしまう可能性が あります。
15.1.1 初期調査資料の採取
ここでは、発生した問題の原因を切り分けるために必要な調査資料の採取方法について説明します。
採取方法について
初期調査資料は、以下の方法で採取できます。
採取方法の特徴を踏まえ、問題が発生した環境やシステムの状態に応じて、適切な方法で資料を採取してください。
・ 管理サーバから資料を採取する方法
管理サーバ上で調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap -all)を実行する方法です。
ネットワークを利用して各管理対象サーバの調査資料を一括採取できるため、各管理対象サーバ上でコマンドを実行するよりも簡 単に資料を採取できます。
「管理サーバから資料を採取する方法(rcxadm mgrctl snap -all)」を参照し、資料を採取してください。
rcxadm mgrctl snap -allを実行するためには、約65Mバイトに加え、サーバ登録台数 * 約30Mバイトの空き容量が必要です。
・ 各サーバ上で資料を採取する方法
各サーバ上で調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap、rcxadm agtctl snap)を実行する方法です。
「各サーバ上で資料を採取する方法(rcxadm mgrctl snap、rcxadm agtctl snap)」を参照し、資料を採取してください。
rcxadm mgrctl snapを実行するためには、約65Mバイトの空き容量が必要です。
rcxadm agtctl snapを実行するためには、約30Mバイトの空き容量が必要です。
・ HBA address rename設定サービス環境の資料を採取する方法
HBA address rename設定サービスで発生した問題の原因を特定するために、必要な調査資料を採取する方法です。
「HBA address rename設定サービス環境の資料を採取する方法」を参照し、資料を採取してください。
HBA address rename設定サービス用サーバの資料を採取するためには、約8Mバイトの空き容量が必要です。
注意
【VMware】
VMware ESX 4の場合、以下のファイル、コマンド実行の出力結果も別途採取してください。
・ コピーコマンドを使用して直接採取し、当社技術員に送付してください。
/var/log/vmware/hostd.log /var/log/vmware/hostd-*.log /var/log/vmware/hostd-*.log.gz
・ 以下のコマンドを実行した出力結果を当社技術員に送付してください。
/usr/sbin/esxcfg-firewall -q
管理サーバから資料を採取する方法(rcxadm mgrctl snap -all)
管理サーバ上で調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap -all)を実行することで、各管理対象サーバの調査資料を一括して採取 できます。
調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap -all)を実行して資料を採取する方法を以下に示します。
採取方法
以下の手順で、管理サーバ上の資料を採取します。
1. OSの管理者権限で管理サーバにログインします。
調査資料を採取するためには、OSの管理者権限が必要です。
2. rcxadm mgrctl snapコマンドで-allを指定して実行します。
【Windows】
>"インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm" mgrctl snap [-dir dir] -all <RETURN>
【Linux】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl snap [-dir dir] -all <RETURN>
3. 採取した調査資料を当社技術員に送付します。
注意
・ 管理サーバから資料を採取する場合、管理サーバ上でマネージャが動作している必要があります。マネージャが動作できない場 合は、各サーバ上で資料を採取してください。
・ 管理サーバから資料を採取する方法では、以下の場合、管理対象サーバの調査資料は採取されません。
- 通信経路が確立できない場合
- 停止している管理対象サーバがある場合
どちらの場合も、他の管理対象サーバに対する調査資料の採取処理は継続されます。
実行結果はコマンドの実行ログで確認してください。
詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE コマンドリファレンス」の「5.7 rcxadm mgrctl」を参照してください。
採取に失敗した管理対象サーバについては、管理サーバ上でrcxadm mgrctl snap -allコマンドを再実行するか、失敗した管理対 象サーバ上でrcxadm agtctl snapコマンドを実行して資料を採取してください。
各サーバ上で資料を採取する方法(rcxadm mgrctl snap、rcxadm agtctl snap)
管理サーバから一括で管理対象サーバの調査資料を採取できるrcxadm mgrctl snap -allコマンドとは別に、実行したサーバの情報だ けを採取できるrcxadm mgrctl snapコマンドとrcxadm agtctl snapコマンドがあります。
調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snapまたはrcxadm agtctl snap)を実行して資料を採取する方法を以下に示します。
採取方法
以下の手順で、サーバ上の資料を採取します。
1. OSの管理者権限でサーバにログインします。
調査資料を採取するためには、OSの管理者権限が必要です。
2. rcxadm mgrctl snapまたはrcxadm agtctl snapコマンドを実行します。
資料を採取するサーバに応じて実行するコマンドが異なるため注意してください。
- 管理サーバの場合
【Windows】
>"インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm" mgrctl snap [-dir dir] <RETURN>
【Linux】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl snap [-dir dir] <RETURN>
- 管理対象サーバの場合
【Windows】
>"インストールフォルダ\Agent\bin\rcxadm" agtctl snap [-dir dir] <RETURN>
【Linux/VMware】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir dir] <RETURN>
【Solaris】
# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir dir] <RETURN>
3. 採取した調査資料を当社技術員に送付します。
詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE コマンドリファレンス」の「5.1 rcxadm agtctl」または「5.7 rcxadm mgrctl」を参照 してください。
HBA address rename設定サービス環境の資料を採取する方法
HBA address rename設定サービスで問題が発生した場合の調査資料の採取方法を以下に示します。
採取方法
以下の手順で、HBA address rename設定サービス用サーバ上の資料を採取します。
1. 調査資料を採取するHBA address rename設定サービス用サーバのファイルを採取します。
【Windows】
インストールフォルダ\WWN Recovery\rcxinstaller.logファイルとインストールフォルダ\WWN Recovery\var配下に存在するフォ ルダとファイルをすべて採取します。
【Linux】
/var/tmp/rcxinstaller.logファイルと、/var/opt/FJSVrcvhb配下に存在するディレクトリとファイルをすべて採取します。
2. 現象発生時の画面のハードコピーを採取します。
調査資料を採取するHBA address rename設定サービス用サーバ上で以下の操作を行い、画面のハードコピーを採取します。
Print Screenキーを押して、画像編集ツールにクリップボード経由で画像データを貼り付けたあと、ビットマップファイルなどのファ イル形式で保存してください。
3. システムのバージョン情報を採取します。
【Windows】
"マイ コンピュータ"を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。
[システムのプロパティ]画面の[全般]タブで、手順2.と同様の操作でOS種別、バージョンレベル、サービスパックなどの情報を採 取してください。
【Linux】
以下のコマンドをそれぞれ実行して出力結果を採取してください。
# cat /etc/redhat-release <RETURN>
# cat /proc/version <RETURN>
# cat /proc/meminfo <RETURN>
# cat /proc/cpuinfo <RETURN>
# rpm -qa <RETURN>
4. 採取した調査資料を当社技術員に送付します。
15.1.2 詳細調査資料の採取
ここでは、問題の原因を特定するために必要な詳細調査資料の採取方法について説明します。
初期調査資料だけで問題の原因を特定できなかった場合は、さらに詳細な調査資料が必要です。
採取方法について
問題の原因を特定するための調査資料は、各サーバ上で調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap -full、rcxadm agtctl snap -full) を実行して資料を採取します。
本機能を実行するためには、約80Mバイトの空き容量が必要です。
採取方法
資料を採取するサーバ上で、以下の手順で資料を採取します。
1. OSの管理者権限でサーバにログインします。
詳細調査資料を採取するためには、OSの管理者権限が必要です。
2. rcxadm mgrctl snap -fullまたはrcxadm agtctl snap -fullコマンドを実行します。
資料を採取するサーバに応じて実行するコマンドが異なるため注意してください。
- 管理サーバの場合
【Windows】
>"インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm" mgrctl snap -full [-dir dir] <RETURN>
【Linux】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl snap -full [-dir dir] <RETURN>
- 管理対象サーバの場合
【Windows】
>"インストールフォルダ\Agent\bin\rcxadm" agtctl snap -full [-dir dir] <RETURN>
【Linux/VMware】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl snap -full [-dir dir] <RETURN>
【Solaris】
# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxadm agtctl snap -full [-dir dir] <RETURN>
3. 採取した調査資料を当社技術員に送付します。
詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE コマンドリファレンス」の「5.1 rcxadm agtctl」または「5.7 rcxadm mgrctl」を参照 してください。
注意
【Hyper-V】
以下のファイルも別途採取します。
エクスプローラなどを使用して直接採取し、当社技術員に送付してください。
OSのシステムログ
Windowsシステムフォルダ\system32\wbem\logsフォルダ配下のすべてのファイル