第 6 章 可搬性小型システムを使ったネット ワークシステムの構築手法ワークシステムの構築手法
6.4 評価
第6 章 可搬性小型システムを使ったネットワークシステムの構築手法
図 6.5: 利用者画面一覧機能
参加者の賛成・反対などの様子を観測したい場合がある.この機能を利用することによ り,全体の意見把握や移り変わりなどの変化を観測することができる.
本システムでは画面の背景色を変化させる機能をつけている.これにより,賛成(青色)
を背景色にして,賛成の理由を書いてもらうことができる.さらに,反対や賛成の数が集 計できるようにした.この様子を図 6.6に示す.
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図6.6: 意見集計画面
図6.7: パネルディスカッションの様子
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図6.8: プロジェクタで投影した画面
6.4.2 測定方法
パネルディスカッションは90分行われた.この間のedutab boxで,topコマンドを30 秒に一回起動し,その結果をサーバ内に保存した.
topコマンドからは,サーバのCPU負荷,ネットワークトラフィック,メモリ使用量な どを記録することができる.
6.4.3 結果
パネルディスカッションにおける議題は3回提示され,それぞれの議題ごとにパネラが 答えをedutabに書いて発表し,議論した.議論は1回目15:39,2回目15:57,3回目16:20 であった.また,16:16には接続が一時途切れるトラブルが発生した.
サーバプロセスにおけるCPUとメモリの使用率を図6.9,ネットワークトラフィックを 図6.10に示す.
CPU使用率は議題がだされ書き込みを行うたびに5〜15%程度使用され,最大で32%で あった.また,メモリ使用率は5%程度から2回目の議論の際には12%程度だった.
サーバにおけるトラフィックは送信が最大で650Kbps,受信が350Kbpsであった.
6.4.4 考察
パネルディスカッションはか公共図書館のホールを会場として用いて行われた.学外の ネットワーク環境のない施設でも無線LAN環境を構築してパネルディスカッションを行
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図6.9: サーバプロセスのCPUとメモリ使用率
図6.10: ネットワークトラフィック
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うことができた.電源さえ確保できれば,場所を選ばずに実施できることから,利用範囲 が広がったと言える.また,無線LAN環境の構築に必要な手続きも電源を入れ,タブレッ ト端末から無線LANの設定を行い,あとはブラウザを使ってedutabのURLを表示する だけで行えるので,利用するための障害も少ない.
サーバのCPU負荷はオペレータとパネラ5人の接続を行っても最大で32%の使用率で あり,メモリも12%であったことからある程度の余裕を持って運用できていたと言える.
ネットワークトラフィックにおいても送信時の最大が650Kbpsであることから現在の構成 で十分であると考えられる.3回目の議論の前に無線LANに接続できなくなるトラブルが あったが,サーバのログから無線LANの再接続が発生していることがわかった.今回の 無線LANはUSBの小型アダプタを使ったために人が間に入ってしった際に電波強度の問 題があったと考えられる.
6.5 おわりに
場所に依存しないタブレット端末の特性を活かして,電源が確保できるところであれば,
どこでも議論形式の授業や講演が実施できる授業モデルを提案した.この提案に基づき,
edutab boxおよびedutab discussionの実装を行った.実装したシステムを実際のパネル ディスカッションで利用し,利用状況を評価した.測定した結果から,パネラが5名程度 のパネルディスカッションであればまったく問題のない速度で議論を行うことができるこ とを確認することができた.
本システムを利用して構築した独自ネットワークはスマートフォンやモバイルWi-Fi装 置を用いて他のネットワークに接続することも可能である.この手法を用いることにより,
帯域やネットワーク品質がさほど要求されない地域内においては充分に利用することがで きる.
今後の課題として,さらに台数を増やして実施した場合や広い空間での利用状況につい てサーバの処理能力や無線LANの電波強度等についてさらに検討する必要がある.