定理
5。3.8∫,g:(R3,0)→
(R,0)を∫
(・ ,ν,Z)=ノ ーν9+Zp+9,g(■
,ν,Z)=ノ ーν 9+ノ
191dで定義される多項式関数 とする。このとき、 91>pl≧ 2,r≧
p191αなら ば、
AK(∫ )≠ス
K(θ)だがス
K(∫)=ス
K(ク)で ある。
次に、π≧4の 場合を考える。
定理
5.3。9K=Rま たは Cと し、3変 数多項式関数 A,gl:(K3,0)→
(K,0)を
定理
5.3.3または定理
5.3.8の仮定を満たすものとする。
次に、∫
,g:(Kれ,0)→ (K,0),η≧
4を∫
(■1,″ 2,π3,・…
,πη )=A(π
l,32,π3)g(■1,″ 2,■3,・ … ,αη)=gl(πl,π 2,α3)
と定義すると、ス
K(∫)≠ス
K(θ)だが、ス
K(∫)=ス K(g)で ある。
証 明
ス
lK(∫)=AK(■
)≠ス K(gl)=ス
K(g)菰
(∫)=ス
K(■)=AK(gl)=ス
K(g)□
よ り明 らかで あ る。
第
5章
福井不変量 とそれ を含 む最小の半群注意
5。3.10定 理
5.3.9の∫
,gは 0∈ Kηで孤立特異点を持たない。孤立 特異点を持つようにするためには、定理
5.3.3、定理
5.3.8の証明か らわか
るように
∫
(″1,″ 2,π3,・…
,πれ
)=A(・
1,π 2,″3)十π:4+… 。十π矛
g(πl,Z2,■3,・
…
,αれ
)=gl(ωl,″2,″3)十
π肝十・…
+″孵
としヽ
S4,…・
,Sη,r4,…°
,しを
P,9に対 して十分大きなものを取ればよい ことがわかる。
η≧ 3の 場合には福井不変量のほうがそれで生成される半群 より多 く の解析関数または解析的特異点を区別できるので、より秀れていること がわかった。したがって、2変 数の場合が問題になる。次節ではその問題 を扱 う。
5.4 2変
数の実関数の場合 における主問題 に対す る否定的命題2015年
12月 にシ ドニー大学のL.Paunescu氏
が兵庫教育大学 に滞在 し てい る とき、次 に紹介す る例 が主問題 に対す る反例 にな っているのでは ないか とい うア ドバ イスを頂 いた。例 5。
4.1(L.Pttnescu)K=Rま
たはCで
、多項式関数∫
,θ :(K2,ο)→
(K,0)を
∫
(″ ,ν)=π 3+ν
4,θ(″ ,υ
)="3+π
2ν ttν
4とする。このとき、ノ
,gの福井不変量は次のように計算される。
AK(∫)={3,4,6,8,9,12,13,…
・
}∪ {∞}ス
K(g)={3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,…・
}∪ {∞}4K(∫)は
定義より、または定理
3.2.3、定理
3.2.4(1)を用いることにより 求まる。また、ス
K(∫)⊂ス
K(g)となることも容易にわかる。■
K(ノ)∋7は 解析弧π
(ι)=一
t2+ι3,ν(ι)=―
t2で与えられる。ス
K(∫)∋10は 、解析
67
第 5章 福井不変量 とそれを含む最小の半群 68
弧 ″
(ι)=― ι
2,ν(t)=― ι
3+ι4で 与えられ、また、
4K(∫)∋11は 、解析 弧
z(ι)=一
t4,ν(ι)=ι3で与えられる。
しかし、ス
K(ノ)∋ 5を与える解析弧を見つけるのは、それほど容易でな い。実際、5は解析弧
″(ι
)=一
ι一 ι2+ι3,υ(ι)=ιで与えられる。以上より、∫
,θの福井不変量が求まり、ス
K(ノ)≠ス
K(g)であることが従 う。
次に、それぞれの福井不変量を含む最小の半群について考える。
AK(∫)={3,4,6,7,8,9,10,…
。
}
41K(g)={3,4,5,6,7,8,9,10,…
・
}である。したがって、 5/ス
K(∫)で 5∈ス
K(g)より、ス
K(∫)≠AK(g)で あ る。以上より、ス
K(ノ)≠ス
K(g)かつ■
K(∫)≠ス
K(g)となり、主問題の反 例でないことがわかる。
L.Paunescu氏
の考 えた例 は上でみた ように主問題の反例 とはなってい なか った。 これ は 5∈ 五K(g)を 見 るのが容易でなかった ことによる。実際、 5/ス
K(g)ならば、ス
K(∫)=ス
K(g)となり、主問題の反例になって
い ′3。
一 方、多 くの
2変
数 関数 の福 井 不変 量 の計算 よ り、複 素 の場 合 よ り実 の場 合 に主 問題 の反例 を構 成 す るの が容 易で はないか とい う印象 を持 つ よ うにな り、次 の例 を考 えてみた。例 5.4.2K=Rま た は
Cで
、 多項 式関数∫
,9:(K2,ο)→
(K,0)を、
∫
(″ ,ν)=π 6+ν
8,g(″,ν)=π 6+″
4ν2+ν
8と定義する。
(1)K=Rの
場合
:∫の福井不変量は定理
3.2.4(2)より、
ス
R(∫)=6N∪ 8N∪
{∞}第
5章
福井不変量 とそれ を含 む最小の半群 69と求 まる。一方、クの福井不変量 を特異点解消ツ リーを用いて求めるため に、特異点解消 プロセスを書 くと、
g(・,υ
)=π 6+π
4ν2+ν
8θ
l(X,y)=θ (XК
y)=y6(x6+x4+y2)θ
2(X,y)=σ
l(X,Xy)=X8y6(x4+X2+y2)G3(X,y)=σ
2(X,Xy)=X16y6(x2+1+y2)とな る。 したが って、
gの
福 井不変量 の特 異点解消 ツ リー は、以 下 の よ う にな る。(E2:8)
(El:6)
(島 :16) (図
5.1)
これ よ り、
ス
R(g)=6N∪ 8N∪
16N∪(6N+16N)∪ (8N+16N)∪
{oO}=6N∪ 8N∪ (6N+16N)∪
{oO}となる。従って、
22∈AR(g)だ が
22グス
R(∫)であることより、ス
K(∫)≠4K(θ)が言 える。
ここで22∈ スR(θ)は ヽ解析弧 λ(t)=(ι4,t3)で与 え られ る。
また、ス
R(∫),■R(g)は、
ス
R(∫)=ス R(g)=6N∪ 8N∪ (6N+8N)
となる。
第
5章
福井不変量 とそれ を含 む最小の半群 70以上 よ り、 この例 は実関数の場合の主問題 に対す る反例 になっている。
(2)K=Cの場合:
∫の福井不変量は定理3.2.3よ り、
gの
福井不変量 については、g(■,ν)=″4(.2+ν2)+ν8ょ り、計算 テクニ ック(または特異点解消 ツ リー)を用 い て、次 の ように求 まる。
Ac(∫
)=6N∪ 8N∪
N≧24∪ {OO}Ac(g)=6N∪ 8N∪ (6N+16N)∪ (8N+16N)∪
(6N tt N)∪ {OO}=N≧
6∪ {∞}である。従って、
7∈ス
c(g)だが
7グス
c(∫)であることより、
Ac(∫)≠スc(g)が言える。
また スc(∫),スc(g)は 、
スc(∫
)=6N∪ 8N∪ (6N+8N)∪ (24N+N)
=6N∪ 8N∪ (6N+8N)∪
N≧24Ac(g)=N≧
6とな り、
7∈ス
c(g)だが
7グス
c(∫)であることより、ス
c(∫)≠ス
c(θ)である。
従って、複素関数の場合は、主問題に対する反例になっていない。
例
5.4.2(1)を一般化 して、2変 数実関数の場合における主問題に対する 否定的命題を次のように定式化 した。
定理
5。4.3ノ,g:侭 2,0)→
(R,0)をノ
(″ ,ν)=・
2p+ν2●+1),g(″,ν)=α η十″
2●‑1)ν2+ν
2(p+1)(p∈N≧2)
で定義された多項式関数 とする。このとき、ス
R(∫)≠ ス
R(g)であるが
ス
R(∫)=ス
R(g)である。
ドキュメント内
解析的特異点の福井ブロー解析不変量に現れる整数論的性質
(ページ 67-71)