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計 2 1 6 (100)

小学校 中学校 高等学校

5 9 (27)

5 6 (26)

5 2 (24)

4 9 (23)

なし   41(19)

1〜19年 154(71)

20年以上  21(10)

2 1 6 (100)

2 1 6 (100)

26

2.援助行動評定尺度の作成

 (1)援助行動を構成するの因子の構造

 本調査で得られた回答に1〜4点(「まったくあてはまらない」1点,

「あまりあてはまらない」2点, 「ややあてはまる」3点, 「よくあてはま る」4点)の得点を与え、216名の標本全体を主因子法による因子分析を 行い、学校不適応児に対する教師の援助行動の因子の構造を検討した。

1)登校拒否傾向児A子への援助行動の因子分析

 主因子法による因子分析の後、 Varimax回転させたところ、解釈可能な4 因子が抽出された。第1因子は、 「A子が話せる時間や場所を見つけようと する」、 「A子の興味・関心のあることをA子と一緒にする」など、登校拒 否児に対して受容的、保護的にかかわろうとする項目で構成されているので、

「相談の因子(8項目、寄与率13.98%)」と解釈される。第2因子は、 「あと少し頑 張るようにA子を励ます」、 「どうして教室に来れないの?とA子に尋ねる」

など、切断的、権威的にかかわろうとする項目で構成されているので、 「指 導の因子(7項目、寄与率12.68%)」と解釈される。第3因子は、 「A子の思いや気 持ちの変化を知る手がかりになる情報を集める」、 「専門機関で診断しても

らい、A子へのかかわり方について指導を受ける」など、家庭や他の教職員、

専門機関などと連携しながら、援助をすすめていこうとする項目で構成され ているので「連携の因子(5項目、寄与率10.49%)」と解釈される。また、第4因子 は、 「神経症的な登校拒否の子どもは教育では対応できないから、基本的に は専門機関に任せる」、 「自分がA子を担任している間だけは、A子との関 係が悪くならないようにする」など、登校拒否児への援助を他の人に任せて

しまったり、逃げ腰で援助したり、無関心であったり、放任したりする項目

で構成されているので、 「拒否の因子(5項目、寄与率8.18%)」と解釈される。

 各質問項目の因子負荷量をTable12,項目内容と平均値及び標準偏差をTa−

ble13−1〜13−4に示す。

27

Table12

登校拒否傾向児A子への援助行動得点の因子分析結果

(N=216,Varimax回転後の因子:負荷量行列)

質問項目 因子1 因子2 因子3 因子4

124 126 125 120 128 119 115 112 130 109 101 103 104 129 105 111 127 116 123 102 131 121 113 108 122

O.740 0.708 0.684 0.560 0.557 0.539 0.456

−O. 420

0.050 0.049

−O.051

−O.095

0.162 0.315 0.204

−O.022

−O.205

0.029

−O.017

−O.275

−O.018

−O.322

−O.182

−O.169

0.033

一〇.024

0.158 0.177

−O.366

−O.358

−O.130

−O.068

0.165

−O.795

−O.784

−O.779

−O.753

−O.536

−O.507 0. 467

0.126 0.199 0.202 0.116 0.114 0.061

−O.091

−O.306

−O.015

0.327

一〇.016

−O.302

−O.235

−O.171

−O.029

−O. 3 70

−O.192

−O.048

−O.030

−O.093

−O.057

−O.019

−O.073

−O.366

−O.151

−O.757

−O.675

−O一. 665

−O.602

−O.538 0.185

−O.058

−O.020

−O.351

−O.075

O.052

−O.024

−O.101

0.207 0.039

−O.007 0.222 0.281 0.145 0.059

0. Oll

O.026 0.351

−O.101

0.160 0.084

−O.085

−O.186

−O.121

0.279 0.778 0.548

0. 531 0. 476 0. 461

因子負荷量の2乗和

因子の寄与率(%)

累積寄与率(%)

3.552 12.686 12.686

3. 916 13. 986

26.672

2.939 10.498 37.170

2.292 8.185 45.355

因子相関は、1−2間が一〇.23, 1−3間が一〇.49, 1−4間が0.06 2−3間が0.25, 2−4間が一〇.33, 3−4月目一〇.31であった。

28

Table13−1

第1因子(鰍の因子)の質問項目と項目ごとの平均値・標準偏差

項目 項目内容

M SD

124学習内容を材料にしてA子と話   せるから、A子との課外学習の   設定をA子にもちかける

126A子が話せる場所や時間を見つ   けようとする

125A子に対するいじめの実態がな   いか、学級の子どもから様子を   探る

120A子が学校や担任に対して思っ   ていることを母親から聴く

128「先生はA子のことが好きだな   あ」とA子にも学級の子どもに   も思わせる

119A子の興味・関心のあることを   A子と一緒にする

115A子のことについて、緊急に学   年会や校務分掌などで相談して   もらおうとする

112「先生はいつも私のことを思っ   てくれている」とA子が感じら   れるようにする

2.72

3.62

3. 57

3.36

2. 86

3. 09

2. 79

3.33

O.85

O.53

O. 58

O.68

O. 89

O.80

O. 88

O. 70

29

Table13 2

第2因子(指導の因子)の質問項目と項目ごとの平均値・標準偏差

項目 項目内容

M SD

130A子が周りの子どもたちに認め   られることをすることができる   ようにA子を励ます

109「学校にA子を連れてきてもら   うのは、大変だったでしょうね」

. と母親に言う

101「どうして教室に来れないの?」

  とA子に尋ねる

103あと少し頑張るようにA子を励   ます

104とりあえず手を引いてA子を教   室に連れていく

129学校や担任、家庭に対して、A   子が今、どんな気持ちでいるの   かA子に聴く

105A子の仲の良さそうな子どもに   「A子の様子をみて来て」と頼む

2.97

2. 48

2.31

2.56

1. 83

3.30

2.84

O.88

1. 08

1. 01

O. 93

O. 86

O. 73

O. 90

30

Table13−3

第3因子(醗の因子)の質問項目と項目ごとの平均値・標準偏差

項目 項目内容

M SD

127A子の思いや気持ちの変化を知   る手がかりになる情報を集める 116父親にも面談に同席してもらえ   るように言う

123専門機関で診断してもらい、A   子へのかかわり方について指導   を受ける

102 「お母さん、今が大事なときで   すから一緒に良い方法を考えて   いきましょう」と言う

3. 61

3. 01

2. 91

3. 06

O.54

O.85

O. 80

O. 87

Table13−4

第4因子(拒否の因子)の質問項目と項目ごとの平均値・標準偏差

項目 項目内容

M SD

131神経症的な登校拒否の子どもは   「教育」では対応できないから、

  基本的には専門機関に任せる 121A子が集団になじめない様子を   具体的に母親に伝える

113A子のことについて他の教師に   は、できるだけ言わないように   する

108朝、教室に入れないようなら、

  保健室や相談室に移動するよう   にA子に言う

122自分がA子の担任をしている間   だけは、A子との関係が悪くな   らないようにする

2.11

3.08

1. 44

3. 04

2.30

O.78

O. 82

O. 63

O. 87

O.96

31

2)非行傾向児B男への援助行動の因子分析

 主因子法による因子分析後、 Varimax回転させたところ、解釈可能な4因 子が抽出された。第1因子は、 「B男に言いたいように、まず言わせる」、

「B男の興味・関心のあることをB男と一緒にする」など、非行傾向児に対 して受容的、保護的にかかわろうとする項目で構成されているので、 「相談 の因子(11項目、寄与率19.33%)」と解釈される。第2因子は、 「先生になんか文 句あるのか?とB男に尋ねる」、 「いけないことはいけないということがき

ちんとB男に伝わるまで注意を与えるjなど、非行傾向児に対して、切断的、

権威的にかかわろうとする項目で構成されているので、 「指導の因子」と解 釈される。第3因子は、 「父親にも面談に同席してもらえるように言う」、

「とにかく辛抱強く家庭訪問を続ける」など、家庭や他の教職員と連携しな がら、援助をすすめていこうとする項目で構成されているので「連携の因子

(4項目、寄与率8.73%)」と解釈される。また、第4因子は、 「担任では対応しき れないので、生徒指導や教育相談の担当に基本的に任せる」、 「この次にB 男が問題を起こしたとき、注意を与える」など、非行傾向児への援助を他の 人に任せてしまったり、逃げ腰で援助したり、無関心であったり、放任した りする項目で構成されているので、 「拒否の因子(5項目、寄与率7.20%)」と解釈 される。

 各質問項目の因子負荷量をTable9,項目内容と平均値及び標準偏差をTa−

ble10−1〜10−4に示す。

32

Tablell

非行傾向児B男への援助行動得点の因子分析結果

(N=216,Varimax回転後の因子:負荷量行列)

質問項目 因子1 因子2 因子3 因子4

209 219 220 229 228 223 211 213 218 231 224 202 203 204 201 210 221 222 226 227 216 215 214 205 206

O.741 0.740 0.724 0.712 0.699 0.696 0.647 0.555

0. 551

0.503 0.377

−O.335

−O.072 0.049 0.187 0.127 0.125 0.114 0.204 0.356

−O.043

−O.081

0.062 0.152 0.308

一〇.084

0. 085 0. 281

0.228 0.242 0.178 0.059 0.124 0.152 0.203 0.290

0. 665 0. 636 0. 636 0. 494

0.481

0. 033

0.093 0.117

0. 057

0.191 0.106

−O.007

−O.113

−O.088

一〇. 015

−O.133 0.020

−O.085 0.048

−O.085 0.126

−O.068 0.107 0.342 0.126 0.161 0.283

−O.115 0.123 0.126

0. 871

0.734 0.726

 0. 619

−O.216  0.054

 0. 097

 0.336  0.248

O. 016

−O.061

−O.026 0.002 0.027 0.074

0. 061 0. 037

0.102 0.129

−O.067

−O. 013

−O.035 0.069

−O.269 0.380 0.076 0.050

−O.047  0.021  0.643  0.603  0.556  0.442  0.433

因子負荷量の2乗和  5.026 因子の寄与率(%) 19.329 累積寄与率(%)  19.329

2. 270 8. 731

28.060

2.884 11.092 39.152

1.871 7.198 46.350

因子相関は、1−2間が0.06, 1−3間が 0.43, 1−4間が0.17 2−3間が0.24, 2−4間が0,17, 3−4間が0.10で.あった。

33

Table12−1

第1因子(相談の因子)の質問項目と項目ごとの平均値・標準偏差

項目 項目内容

M SD

209 「あとでいっぱい雑談しよう」

  と言って、B男が話せる機会を   つくる

219B男の好きなスポーツやゲーム   を一緒にする

220B男が周りの子どもたちに認め   られる場をつくる

229B男の興味・関心のあることを   B男と一緒にする

228 「先生はB男のことが好きだな   あ」とB男にも学級の子どもに   も思わせる

一223教科担任の先生たちに、B男の   良さをできるだけ伝える

211 「どうした?なんか嫌なことが   あったのか?」とB男に尋ねる

213B男に言いたいように、まず言   わせる

218学習内容を材料にしてB男と話   せるから、B男との課外学習の   設定をB男に持ちかける

231 「本当の自分を隠そうとしてい   る」ことをB男に気づかせる

224「自分はどうありたいのか」をB   男に問う

2.53

2. 61

3.17

2. 88

2. 63

2. 88

2. 77

2. 63

2. 45

2.75

3. 20

1. 01

O. 97

O. 81

O.85

O.94

O.82

O.90

1. 05

O.86

O. 83

O.74

34

Table12 2

第2因子(指導の因子)の質問項目と項目ごとの平均値・標準偏差

項目 項目内容

M SD

202思わず「私語をやめなさい」と   怒鳴る

203 「いけないことはいけない」と   いうことがB男に伝わるまで注   意を与える

204 「先生になんか文句があるのか   ?」とB男に尋ねる

201B男ととっくみあいをしてでも   とことんまでB男とつき合う 210学級の世論によってB男の間違   いをきちんと指摘する

2.71

3.03

2. 05

2.46

2.00

O. 91

O.83

0.90

0.88

0.86

Table12−3

第3因子(連携の因子)の質問項目と項目ごとの平均値・標準偏差

項目 項目内容

M SD

221B男が反抗的である事実をきち   んと親に伝えるために家庭訪問   をする

222父親にも面談に同席してもらえ   るように言う

226とにかく辛抱強く家庭訪問を続   ける

227B男が学校や担任に対して思っ   ていることを母親から聴く

2. 81

2.76

2. 48

3.00

O. 90

0.99

0.90

0. 81

35

Table12−4

第4因子(拒否の因子)の質問項目と項目ごとの平均値・標準偏差

項目 項目内容

M SD

216担任では対応しきれないので、

  生徒指導や教育相談の担当に基   本的に任せる

215自分がB男の担任をしている間   だけは、B男との関係が悪くな   らないようにする

214この次にB男が問題を起こした   とき、注意を与える

205 「静かにしてくれよ」とB男に   言う

206 「しゃべるのはあとにしよう」

  とB男に言う

1.86

2.28

2.34

2.36

2. 73

O.70

O.88

O.98

O.93

O.94

(2)援助行動評定尺度項目の選定

1)登校拒否傾向児A子への援助行動項目の選定

 主因子法による因子分析の結果、固有値の変動をみながら、Kaiserの基準 により解釈可能な4因子を抽出し、同一項目で、因子負荷量が0.390以 上で1他の因子負荷量との差が、0.10以上であることを基準に各因子ご との項目を選定した。その結果、どの因子にも高い負荷量を示さなかった項 目であり、かっ、他の因子負荷量との差が0.10以上の項目は、  107

「そう、お腹が痛いんやね、しんどいね」とA子に伝える   117 休み時 間や放課後、A子が自分に話しかけてくるのを待つ   118 とにかく辛抱 強く家庭訪問を続ける   132 学級の子どもがA子のところに行って雑談

したりできるようにする の4項目であった。そこで、この4項目を除いた       36

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