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要配慮者支援計画

【危機管理室、市民協働環境部、健康福祉部、産業経済部、病院部、社会福祉協議会】

第1 基本方針

近年の都市化、高齢化、国際化等社会構造の変化、核家族化などによる家庭や地域の養育、介護 機能の低下等に伴い、災害発生時には、要配慮者が被害を受ける事例が多く見受けられる。

このため、市及び県、社会福祉協議会、医療機関、社会福祉施設、市民、自主防災組織、拠点施 設組織等は協力しながら、災害から要配慮者、とりわけ自ら避難することが困難であり避難の確保 を図るために特に支援を要する者(以下「避難行動要支援者」という。)を守るための対策を一層充 実する。

なお、飯田市には多くの外国籍市民が在住していることから、言葉の障害による要配慮者として、

これらの人を災害から守るための対策を十分考慮する。

また、近年社会福祉施設、医療施設等の要配慮者利用施設が、土砂災害や浸水被害により被災し、

多数の犠牲者が出た事例もあり、土砂災害や浸水被害が発生するおそれのある地域内に立地する要 配慮者利用施設については、避難誘導等について重点的に対策を講じる必要がある。

第2 主な取組み

1 要配慮者支援計画を策定し、支援体制計画の構築に努める。

2 在宅要配慮者の状況把握に努めるとともに、緊急通報装置等の整備、支援協力体制の確立、防 災教育・防災訓練の充実強化を図る。

3 医療機関、社会福祉施設等の防災設備、組織体制、緊急連絡体制の整備を行うとともに、支援協 力体制の確立、防災教育・防災訓練の充実強化を図る。

4 外国籍市民や外国人旅行者等の観光客等が、災害発生時に迅速かつ的確な行動がとれるよう、指 定緊急避難場所、指定避難所や避難経路標識の簡明化、多言語化などの、防災環境づくりに努め る。

5 土砂災害警戒区域等、土砂災害危険箇所等及び浸水想定区域内の要配慮者利用施設における避 難誘導等の体制強化に努めるとともに、これらの施設に対する連絡・通報体制の強化を図る。

第3 計画の内容

1 要配慮者支援計画の作成

(1)現状及び課題

災害時の要配慮者に対する避難支援等の強化は急務であり、避難支援体制の構築が望まれ る。特に、要配慮者のうち避難行動要支援者については、市町村に名簿作成が義務付けられ ており、平常時から避難支援体制を構築しておく必要がある。

(2)実施計画

【市が実施する計画】

ア 避難行動要支援者の支援に関する計画の作成

地域における災害特性等を踏まえつつ、避難行動要支援者の避難支援についての全体的な 考えを整理し、全体計画の作成に努める。また、避難行動要支援者を適切に避難誘導し、安 否確認等を行うための措置を以下のとおりとする。

(ア)避難行動要支援者名簿に記載する者の範囲 a 要介護認定3~5を受けている者

b 身体障害者手帳1・2級(総合等級)の第1種を所持する身体障害者(心臓、じん臓 機能障害のみで該当するものは除く)

c 療育手帳Aを所持する知的障害者

d 精神障害者保健福祉手帳1・2級を所持する者で単身世帯の者 e 市の生活支援を受けている難病患者

d 上記以外で自主防災会が支援の必要を認めた者

(イ)避難行動要支援者名簿の記載事項 a 氏名

〈風水害〉 第2章 第8節 要配慮者支援計画

b 生年月日 c 性別

d 住所又は居所

e 電話番号その他の連絡先 f 避難支援等を必要とする事由

g 上記以外で避難支援等の実施に関し市長が必要と認めるもの イ 避難行動要支援者の把握と名簿の作成

飯田市地域防災計画に基づき、関係部局が連携して平常時より避難行動要支援者に関す る情報の把握に努め、避難行動要支援者名簿を作成する。また、避難行動要支援者名簿に ついては、地域における避難行動要支援者の居住状況や避難支援を必要とする事由を適切 に反映したものとなるよう、定期的な更新をするとともに、庁舎の被災等の事態が生じた 場合においても名簿の活用に支障が生じないよう、名簿情報の適切な管理に努める。

なお、居宅で人工呼吸器を日常的に用い、長時間(概ね4時間以上)の停電が生命維持 にかかわる児・者については、平時から非常用電源の確保、災害時の安否確認の体制整備、

医療機関等との連携体制の整備に努めるものとする。

ウ 避難行動要支援者名簿の提供

避難支援等に携わる関係者として飯田市地域防災計画に定めた消防機関、警察機関、民 生委員・児童委員、社会福祉協議会、自主防災組織等に対し、避難行動要支援者本人の同 意を得ることにより、または、当該市の条例の定めにより、あらかじめ避難行動要支援者 名簿を提供するとともに、多様な主体の協力を得ながら、避難行動要支援者に対する情報 伝達体制の整備、避難支援・安否確認体制の整備、避難訓練の実施等の促進を図る。

エ 要配慮者支援計画の作成

地域における災害特性等を踏まえ地域住民と連携を図りながら災害時住民支え合いマ ップ等により要配慮者支援計画を作成するとともに、避難行動要支援者以外の要配慮者に ついても、避難支援についての計画の作成に努める。

オ 避難行動要支援者の移送計画作成

安全が確保された後に、避難行動要支援者を円滑に避難場所から指定避難所へ移送する ため、運送事業者等の協力を得ながら、移送先及び移送方法についてあらかじめ定めるよ うに努める。

2 在宅者対策

(1)現状及び課題

在宅の要配慮者については、その所在や個々の態様に応じた援護の状況把握に努めるとと もに、浸水被害、土砂災害等の災害発生に備え、安全を確保するための緊急通報装置や自動 消火器、警報装置等の整備をはじめ、災害時の安否確認、避難誘導、情報提供、救護・救済 対策等支援協力体制の確立、要配慮者が自らの対応力を高めるための防災教育や防災訓練の 充実強化など、防災の様々な場面において要配慮者に配慮したきめ細やかな施策を、他の保 健福祉施設等との連携の下に行う必要がある。

(2)実施計画

【市が実施する計画】

ア 指定避難所の整備

災害発生時において避難所となる公共施設について、安全性の向上、段差の解消、スロ ープや身体障がい者用トイレの設置、避難経路標識等の簡明化、多言語化等要配慮者に配 慮した施設整備の推進、必要な物資等の備蓄に努める。

イ 防災教育・防災訓練の実施

要配慮者が自らの対応能力を高めるため、要配慮者の個々の態様に合わせた防災教育や 防災訓練の充実強化を図る。

ウ 応援体制及び受援体制の整備

他の地方公共団体において災害が発生し、応援要請がある場合に備え、派遣可能な職員

(社会福祉主事、保健師、看護師、介護職員、通訳者手話通訳者等) 、車両( 移動入浴 車、小型リフト付車両等) 、資機材( 車椅子、ストレッチャー等)等、速やかに応援出 動等の対応ができる体制を整備するとともに、必要な物資、資機材等の確保に努める。

〈風水害〉 第2章 第8節 要配慮者支援計画

滑かつ効果的に応援を受けられる体制の整備に努める。

エ 緊急通報装置等の整備

要配慮者の安全を確保するため、要配慮者の対応能力を考慮した緊急通報装置や自動消 火器、警報装置等の整備を推進する。

オ 避難所における要配慮者支援体制の整備

災害発生時において高齢者、障がい者等の要配慮者を支援するため、避難所において、

福祉的支援を行う災害派遣福祉チームの派遣に備え、保健医療関係者との連携、活動内容 についての周知、チーム員の研修を実施するなど体制を整備するものとする。

カ 避難行動要支援者以外の要配慮者の状況把握

民生・児童委員、社会福祉協議会、まちづくり委員会、自主防災組織、NPO・ボラン ティア等の協力や、地域の支えあい等の協力を得て、プライバシーの保護に十分配慮しつ つ、避難行動要支援者以外の要配慮者の状況についても所在及び災害時における保健福祉 サービスの要否等、在宅の避難行動支援者以外の要配慮者の状況把握に努める。

キ 避難行動要支援者以外の要配慮者名簿の整備

災害の発生に備え、必要に応じて、避難行動要支援者以外の要配慮者についても名簿を 整備し、災害発生時に効果的に利用することで、要配慮者に対する援護が適切に行われる ように努める。

ク 災害発生時等の支援協力体制の整備

福祉事務所、保健所、社会福祉施設、医療機関、社会福祉協議会、民生・児童委員、地 区市民(組長・班長)、NPO・ボランティア等との連携の下に、災害時の安否確認、避 難誘導、情報提供、救護・救済対策、緊急受入れ等地域ぐるみの支援協力体制の確立に努 める。

3 要配慮者利用施設対策

(1)現状及び課題

飯田市の高齢者や障がい者等の要配慮者が利用する社会福祉施設等においては、施設の利 用者の安全の確保に十分配慮し、施設そのものの安全性を高めるための防災設備等の整備、

災害時における迅速かつ的確な対応を行うための職員等による組織体制の確立、防災教育・

防災訓練の充実強化など、施設利用者の対応に応じたきめ細やかな災害予防対策を講ずる必 要がある。

入院患者を有する医療機関が被災した場合、既入院患者に対する優先的な安全確保が必要 である。このため、医療機関における防災体制の強化を図るとともに、重症者の状況の把握、

患者の移送先、移送手段等について事前に関係機関と十分に検討することが必要である。

(2)実施計画

ア【市が実施する計画】

(ア)防災設備等の整備

要配慮者利用施設等の管理者に対し、施設の災害に対する安全性を高めるため、施設の 耐震診断、耐震改修、防災設備の整備等に努めるとともに、災害に備え、施設利用者の最 低限度の生活維持に必要な食料、飲料水、医療品その他の生活必需品の備蓄を行うよう指 導する。

(イ)組織体制の整備

要配慮者利用施設等の管理者に対し、災害の予防や災害時において迅速かつ的確な対応 を行うため、あらかじめ自主防災組織を整備し、緊急連絡体制、非常招集体制等の確立に 努めるとともに、地区市民やボランティア団体、近隣施設等との連携を図りながら、施設 利用者の態様に応じた支援協力体制の確立に努めるよう指導する。

(ウ)防災教育・防災訓練の実施

要配慮者利用施設等の管理者に対し、職員や施設利用者の災害に関する基礎的な知識や 災害時に取るべき行動等について理解と関心を深めるとともに、施設利用者が自らの対応 能力を高めるため、防災教育や、防災訓練の充実強化を図るよう指導する。

(エ)応援体制及び受援体制の整備

要配慮者利用施設等の管理者に対し、他の要配慮者利用施設等において災害が発生し、

応援要請がある場合に備えて、派遣可能な職員(看護師、介護職員、生活指導員等)、車 両(移動入浴車、小型リフト付車両等)、資機材(車椅子、ストレッチャー等)等、速や