ればならない」とされており、「科研費を不正に使用した場合には、当該科研費の返還を命じられ、一定期 間科研費が交付されないこと」及び「研究活動における不正行為があったと認定された場合には、交付決定 が取り消され、一定期間科研費が交付されないこと」を周知してください。
また、「不正使用、不正受給又は不正行為の概要(研究機関等における調査結果の概要、関与した者の氏 名、制度名、所属機関、研究課題、予算額、研究年度、不正の内容、講じられた措置の内容等)が原則公表 されること」 、「刑事罰の対象となる可能性があること」も併せて周知してください。
研究 代表者 研究機関 日本 学術振興会
②交付決定通知書の伝達
①交付決定通知書の送付
〔参考〕 交付しない期間の扱いについて
【不正使用等】
不正使用及び不正受給に係る
交付制限の対象 不正使用の程度 交付しない期間
Ⅰ.不正使用を行った研究者
及びそれに共謀した研究者 1.個人の利益を得るための私的流用 10年
Ⅱ.不正使用を行った研究者 及びそれに共謀した研究者
2.「1.個人の利益を 得るための私的流用」以 外
①社会への影響が大きく、行為の
悪質性も高いと判断されるもの 5年
②①及び③以外のもの 2~4年
③社会への影響が小さく、行為の
悪質性も低いと判断されるもの 1年
Ⅲ.偽りその他不正な手段に より科研費を受給した研究者 及びそれに共謀した研究者
- 5年
Ⅳ.不正使用に直接関与して いないが善管注意義務に違反 した研究者
-
不正使用を行った研究者の交 付制限期間の半分(上限2年、
下限1年、端数切り捨て)
なお、以下に該当する者に対しては、「厳重注意」の措置を講ずる。
1. 上記Ⅱ.のうち、社会への影響が小さく、行為の悪質性も低いと判断され、かつ不正使用額が少額な場合の研究者 2. 上記Ⅳ.のうち、社会への影響が小さく、行為の悪質性も低いと判断された補助事業に対して、善管注意義務に違反した
と認められる研究者
【不正行為】
不正行為への関与に係る分類 学術的・社会的影響度、行為の悪質度 制限期間
不正行為に関与した者
ア) 研究の当初から不正行為を行うことを意図していた場合など、特に悪質な者 10年
イ) 不正行 為があった 研究に係る 論文等の著 者(上記
「ア)」を除 く)
当該論文等の責任著者(監修責 任者、代表執筆者またはこれら の者と同等の責任を負うと認 定された者)
当該分野の学術の進展への影響や社会的影響が大
きい、若しくは行為の悪質度が高いと判断されるもの 5~7年
当該分野の学術の進展への影響や社会的影響、若し
くは行為の悪質度が小さいと判断されるもの 3~5年 当該論文等の責任著者以外の
者 2~3年
ウ) 不正行為があった研究に係る論文等の
著者ではない者(上記「ア)」を除く) 2~3年
不正行為に関与していないものの、不正行為があっ た研究に係る論文等の責任著者(監修責任者、代表 執筆者またはこれらの者と同等の責任を負うと認定 された者)
当該分野の学術の進展への影響や社会的影響が大
きい、若しくは行為の悪質度が高いと判断されるもの 2~3年
当該分野の学術の進展への影響や社会的影響、若し
くは行為の悪質度が小さいと判断されるもの 1~2年
※ 論文の取り下げがあった場合など、個別に考慮すべき事情がある場合には、事情に応じて適宜期間を軽減することがで きるものとする。
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〔参考〕 科研費を不正に使用したため、応募資格が停止された実例
実 例 返還した補助金の額
応募資格の 停止期間
応募資格の 停止人数
善管注意義務違反
(応募資格停止期間)
研究代表者が連携研究者に科研費の一部の執行 管理を任せ、連携研究者が業者に納品実態の無い 請求書類を作成させ、大学から補助金を支出させて いた。
(平成19年度~20年度)
190万円 4年 1人 1人
(2年)
虚偽の請求書類を作成させて、大学から補助金を 支出させ、預け金とし、別の物品を納品させていた。
(平成15年度~16年度)
75万円 2年 1人 0人
出張に際して、実際は自家用車を使用していたが、
申請は鉄道で行い、本人及び同行者の差額をプー ル金として管理していた。
(平成19年度~22年度)
33万円 2年 1人 0人
別の研究者の名義で応募し、交付を受けていた。
(平成22年度~24年度) 455万円 5年 1人 0人
学生に虚偽の出勤簿を作成させ、大学に謝金の架 空請求を行い、架空請求に係る謝金を回収しプール 金として管理していた。
(平成19年度、平成21~22年度)
132万円 4年 1人 0人
<参照>
「(補助金分)機関使用ルール」
【応募・交付申請に係る手続】
3-19 次の手続を行うこと。
⑤日本学術振興会からの交付決定通知書の受理及び研究者への伝達 「(基金分)機関使用ルール」
【応募・交付申請に係る手続】
3-14 次の手続を行うこと。
⑤日本学術振興会からの交付決定通知書の受理及び研究者への伝達 「(一部基金分)機関使用ルール」
【応募・交付申請に係る手続】
3-17 次の手続を行うこと。
⑤日本学術振興会からの交付決定通知書の受理及び研究者への伝達
8 科研費の受領
<事務の流れ>
<注意事項>