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2 被災自治体の行政運営支援

今回の対応実績

◎ 状況に応じた異なるスキームでの県職員の派遣

● 災害時緊急派遣チーム (7月6日~12日:計10人)

発災翌日の6日に、平成28年熊本地震を契機に設置した「災害時緊急派遣チーム」の 職員を避難所運営支援のため、東峰村に派遣した。 (人事課)

● 短期派遣 7月6日~ (平成29年11月1日現在: 2,200人以上)

県は、朝倉市及び東峰村からの応援要請に基づき、主に避難所運営、物資仕分、行政窓口、罹 災証明現地調査などの業務支援のため、職員を短期派遣(出張対応)した。

また、派遣にあたっては、要請内容に応じて、人事課が全庁的に動員を行うものと各部で専門 性を生かし対応してもらうものを仕分けした。 (人事課)

● 長期派遣 9月1日~ (平成29年11月1日現在: 22人)

本格的な復旧・復興の段階に入り、朝倉市、東峰村、添田町からの長期派遣要請に基づき、9 月1日から土木職等の技術職を中心に長期派遣を行った。 (人事課)

◎ 災害救助法による応急救助及び被災者の生活支援に係る受付窓口業務の支援

● 円滑に救助を実施できるよう、早期に内閣府担当者による災害救助法に係る説明会を開催し た。(朝倉市・添田町:7月12日、東峰村:7月13日) (福祉総務課)

● 被災者生活再建支援金の受付を早期に実施するため、被災者生活再建支援法人担当者による 説明会を開催した。(朝倉市・東峰村:7月21日) (福祉総務課)

● 東峰村には、7月21日から7月25日までの5日間、朝倉市には、8月1日から9月30日 までの2か月間、福祉労働部職員を派遣し、被災者の生活支援に係る受付窓口業務の支援を実施。

(福祉総務課)

◎ 衆議院議員選挙における期日前投票所への県職員の派遣

● 朝倉市から、災害査定業務により期日前投票に従事する市職員の人員確保が難しく、投票者が 増える10月14日以降について県職員の派遣要請があったため、職員を派遣した。

① 業 務 期日前投票所における受付事務

② 派遣期間 10月14日~10月21日 8日間

③ 人 数 4名(期日前投票所3カ所に配置)

朝倉市本庁 2名

(1)行政機関等による支援

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43 朝倉支所 1名

杷木支所 1名

※ 東峰村は、村職員で対応可能であるため派遣要請なし (市町村支援課)

◎ 住家の被害認定業務の支援

● 7月11日 朝倉市及び東峰村において、住家の被害認定調査、罹災証明書の発行に係る協 議を実施。

7月13日 朝倉市及び東峰村において、内閣府担当者を招き、市町村及び県職員を対象と した住家の被害認定業務に係る研修会を開催。

7月15日~ 東峰村の罹災証明調査業務(住家被害認定業務)を支援するため、県職員(税 務課職員及び県税事務所職員)を派遣。(朝倉市の罹災証明調査業務の支援と しては、市長会を通じて各市職員を派遣)

※ 住家の被害認定調査実施状況について、随時進捗を把握

(防災企画課)

◎ 被災市町村教育委員会への職員の派遣 ● 県教育事務所の指導主事を被災市町村教育委員会へ派遣(7月10日~12月21日)、被災

状況の把握や被災学校等のニーズの把握を行い、被災市町村教育委員会や県教育委員会への報 告を実施した。また、被災者支援に関する制度の確認など、県教育委員会との窓口となり連絡調

整を行った。 (教育庁総務課)

※ 指導主事:教育委員会に設置される、学校における教育課程、学習指導その他学校教育に関する専門的事項 の指導に関する事務に従事する職員

● 被災学校は、多くが避難所となっており、被災学校の情報収集をするとともに避難所業務補助 にも携わった。また、被災学校では土砂の流入等の被害があったため、土砂の撤去作業などにも

従事した。 (教育庁総務課)

◎ 子ども預かり所の運営支援

● 被災市町村教育委員会により学校施設内に設置された子ども預かり所の運営支援のため、本 県の社会教育主事等を7月27日から8月18日にかけて計画的に派遣した。

今回の派遣先の自治体には、放課後児童クラブ(学童保育)がもともと設置されていなかった ため、夏季休業期間に、就学児童が安心して過ごすことのできる居場所として設置されたもので ある。 (社会教育課)

※ 社会教育主事:教育委員会に設置される、社会教育を行う者に専門的、技術的な助言と指導を与える職員

◎ 災害支援寄附金代行受付の実施

● 平成29年7月12日~平成30年2月28日

大きな被害を受けた自治体のうち、東峰村は民間ポータルサイトによるふるさと寄附金の受

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付を行っていないことから、県を経由して寄附者が東峰村に寄附できるよう代行受付を実施し た。

【代行受付スキーム】

民間ポータルサイト「ふるさとチョイス」の災害支援寄附受付フォームを活用し県が寄附の 受付、収納、領収書の発行を行い、集まった寄附金は全額東峰村へ送金する。

【実績】

717件 1,407万円 (税務課)

◎ 被災自治体への県内市町村職員の派遣

● 朝倉市・東峰村からの派遣要請に基づき、福岡県市長会・町村会と連携し、県内市町村職員の 派遣調整を行った。

① 短期派遣

朝倉市 (7月7日~10月3日) 市長会・町村会 対応

避難所運営・物資仕分け・災害ゴミ搬入受付・罹災証明発行事務 等 東峰村 (8月2日~10月31日) 町村会対応

災害対策本部事務・災害復旧等受付相談対応事務・税務減免事務・各種相談対応・避難所 運営 等

※ 東峰村は、当初県職員で対応していたが、町村会からの申し出により8月から町村職員 の派遣を開始

② 長期派遣

8月 4日 市長会・町村会へ派遣可能人数照会

8月10日 市長会から派遣可能人数回答 (町村会該当なし)

※ 不足数については、以下のとおり九州地方知事会、総務省を通 じて全国へ派遣要請を行った

8月10日 九州地方知事会事務局(代行長崎県)に依頼 8月28日 九州地方知事会から九州内市町村の派遣可能人回答 9月 6日 不足数について九州地方知事会から全国知事会へ依頼

9月 8日 総務省から、全国への派遣要請については、全国知事会を経由せず、総務省 が窓口となり、全国市長会・町村会へ要請するスキームで進めるよう指示あり 9月11日 本県から総務省(全国への派遣要請)等へ依頼

寄附者 被災自治体

東峰村

代理受付自治体 福岡県

②領収証(寄附金 受領証明書)送付

③寄附金の送金

①寄附

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9月12日 総務省から全国市長会・町村会を通じて全国へ派遣要請 9月27日 総務省から全国市町村の派遣可能人数回答

10月上旬 不足数について、県内各市町村へ電話、訪問により直接追加派遣を要請 10月25日 副市町村長会議にて、追加派遣を要請

10月31日 不足数について、総務省へ全国市町村への派遣依頼(2回目)

九州地方知事会において、知事から九州・山口各県職員の派遣を要請 11月 2日 九州地方知事会へ九州・山口各県職員の派遣依頼

12月 6日 九州地方知事会から九州・山口各県の派遣可能人数回答

※ 同時進行で、30年度の職員派遣についても要請

(市町村支援課)

◎ 被災自治体への他県自治体職員の派遣 8月 4日 市長会・町村会へ派遣可能人数照会

8月10日 市長会から派遣可能人数回答 (町村会該当なし)

不足数について九州地方知事会事務局(代行長崎県)に依頼 8月28日 九州地方知事会から九州内市町村の派遣可能人回答

9月 6日 不足数について九州地方知事会から全国知事会へ依頼

9月 8日 総務省から、全国への派遣要請については、全国知事会を経由せず、総務省 が窓口となり、全国市長会・町村会へ要請するスキームで進めるよう指示あり 9月11日 本県から総務省(全国への派遣要請)等へ依頼

9月12日 総務省から全国市長会・町村会を通じて全国へ派遣要請 9月27日 総務省から全国市町村の派遣可能人数回答

10月上旬 不足数について、県内各市町村へ電話、訪問により直接追加派遣を要請 10月25日 副市町村長会議にて、追加派遣を要請

10月31日 不足数について、総務省へ全国市町村への派遣依頼(2回目)

九州地方知事会において、知事から九州・山口各県職員の派遣を要請 11月 2日 九州地方知事会へ九州・山口各県職員の派遣依頼

12月 6日 九州地方知事会から九州・山口各県の派遣可能人数回答

※ 同時進行で、30年度の職員派遣についても要請

(市町村支援課)

◎ 県内小中学校教職員の派遣 ● 8月21日~ ※ 朝倉市、東峰村の小中学校8月21日から2学期開始

県内市町村教育委員会に対し、小中学校等に勤務する教職員の被災地派遣を依頼し、67人の 支援者を得た。

2学期の開始から県内の中学校で勤務する教職員を被災地域の中学校に派遣し、児童生徒の 学習支援や心のケア等に緊急的に対応できるよう支援した。

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46 派遣期間 8月21日~12月15日

朝倉市 延べ19人 東峰村 延べ29人 (教職員課)

◎ 災害廃棄物の広域処理

● 朝倉市、東峰村等において、被災家屋等から、大量の家具、畳等の災害廃棄物が発生した。こ のため、本県の調整により、北九州市、福岡市、久留米市、飯塚市、筑紫野・小郡・基山清掃施 設組合が、朝倉市及び東峰村の災害廃棄物(家具、畳等)の受入れを行った。

北九州市:最大50t/日、福岡市:最大100t/日 久留米市:最大16t/日、飯塚市:最大6t/日 筑紫野・小郡・基山清掃施設組合:最大50t/日

(廃棄物対策課)

● 災害廃棄物処理協定に基づき、(公社)福岡県産業廃棄物協会が朝倉市及び東峰村の災害廃棄 物仮置場の管理を行うとともに、北九州市、福岡市等の焼却施設へ災害廃棄物の運搬を実施した。

また、福岡県環境整備事業協同組合連合会が東峰村のし尿の収集運搬の支援を行った。

(廃棄物対策課)

◎ 災害により発生した流木の処理

● 大量の流木の処理推進のため、県では、災害後、速やかに庁内関係部局で構成する「流木等災 害廃棄物処理に関する対策会議」を設置した(11月10日に、「流木・土砂対策会議」に拡大)。 この対策会議のもと、流木撤去のための1次仮置場として、朝倉市、東峰村及び近隣市町に

25か所、約133,000㎡の土地を確保するとともに、流木の破砕処理等を行う2次仮置場 として、筑後市の県矢部川浄化センター敷地内を整備し、10月13日に流木の受入れ、11月 2日には破砕処理、11月6日にはチップの搬出を開始した。

流木の活用・処理については、県内外の企業や市町村等と協議を進め、火力発電・バイオマス ボイラー施設の燃料及び製紙用チップ、セメント燃料・原料などとして活用するとともに、一部 を焼却処理し、平成30年度末までの処理完了を目標としている。

※ 平成29年12月末までに約20万㎥の流木を撤去

(廃棄物対策課)

◎ 施設敷地の提供

● 7月10日~

あまぎ水の文化村は、県が管理する区域と、朝倉市が管理する区域があるが、朝倉市が管理す る区域について、朝倉市が、以下の対応を行った。

① 災害による廃棄物の仮置場に係る対応

7月10日から、あまぎ水の文化村の朝倉市管理地内にある第1駐車場、第2駐車場及びグ リーンスポーツゾーン臨時駐車場並びにグラウンドを、災害廃棄物の仮置場として提供して いる。