全体O印のソートー・覧(図24)からわかるが、全体は大きく3に分
けられる。ピンク〜黄土色(100% ・一 70%)、あずき色〜セルリアンブルー
(59%〜40%)、ぞうげ色〜マゼンタ(39%〜O%)の3グループである。そして、
ピンク〜黄土色(100%・一70%)、31色を数字上、90%を境にまた二つ に分けた。そのため全体66色を、4グループに分け分析した。
第1グループ 20色
全体の○印回答率!00%
ピンク、赤、オレンジ、はだ色、茶色、黄色、緑、青、白、黒
全体のO印回答率99%〜95%
水色、紫、はい色、黄緑、こげ茶色、レモン色
全体の○印回答率94%〜90%
深緑、ねずみ色、エメラルドグリー一m.ン、やまぶき色
これら20色は、生徒が幼児期や小学校低学年より使っている、クレ ヨンや水彩絵具の色名がほとんどである。色相差やトーン(8}差がはっき りとしており、区別しやすい色である。
第2グループ 11色 ・
全体の○印回答率89%〜80%
あい色、青紫、赤紫、紺色、青緑、クリーム色、ぐんじょう色、
一71一
全体の○印回答率79%〜70%
朱色、ピリジヤン、空色、黄土色
この第2グループの特徴は次のようである。クレヨン・水彩絵具に使 用される色以外に、12色相環の色名が登場する。青紫、赤紫、青緑、
である。ただ、黄土色が70%台であったのは意外である。本来はクレ ヨン等で使用されている色なので、高い回答率が期待された。耳から認 識した「お一どいろ」と、漢字で目にする「黄土色」の違いがあるのか もしれない。
第3グループ 6色
全体の○印回答率59%〜50%
あずき色、レンガ色、ベージュ、すみれ色、草色
全体のO印回答率49%〜40%
セルリアンブルー
この第3グループの、あずき色、レンガ色、すみれ色、草色は具体的 な物体色であり、想像しやすい色である。しかし回答率が50%台であ る事は、それだけ色名として、知られておらず、使われていない事を意 味している。
第4グループ 29色
全体の○印回答率39%以下
ぞうげ色、ワインレッド、うぐいす色、えんじ色、コバ胚グリーン、藤色、
あさぎ色、なまり色、あかね色、ローズピンク、ラベンダ・ 一 Nサーモンピ ンク、アイボリー、モスグリーン、なす紺、えびちゃ色、ター一一 =イズ、
ベビーピンク、納戸色、サックスブルー、青磁緑色、きなり色、セピア、
カーキー色、常盤緑色、もえぎ色、チヤコーJ>グレイ、オールドローズ、
マゼンタ
この第4グループ29色は、全体66色の44%にあたる。半分に近
い数である。このグループの申には、前章の国語の教科書に記載されて いた色も多い。うぐいす色、えんじ色、なまり色、あかね色などである。色名認識率に限定しても、低い回答率である。実際の色からの色名認識 はさらに低い事が予想される。
上記の色名が生徒の中で認識率が低いのは、以下の理由と思われる。
・家庭内で日常使われない色名である。親もそれらの色名を認識してい ない可能性がある。
・TVなどで、直接的に色を伝達する機会が多く、特定の色名が使われ ることが少なくなった。
・生徒の使用する絵の具など色材に配列されていない。
・新たな色名を知る手だてや環境が、整っていない。
学校教育の現場からみれば、教師そのものも、色名に関心を持ち、第4 グループの色名を授業の申で積極的に使用するべきだと思う。
q)斉藤 「色名の理蟹とその適切な使用」『デザイン教育大事典』 Pユ04
(2)兵贋教育大学附属中学校、兵庫県加東郡 全9学級
(3) 大阪府南河内郡美原町立さつき野中学校 全12学級
(4)青森県弘前市立第二中学校 全25学級
く5)昭和26年団体発足 事務所 東京 機関誌 カラー ti 一一クルなど
(6) 濫修代蓑著者真鍋一男 『色彩 造形の楽しさ』 日本色研事業株式会社 P24
(7) シムリー通販 平成4年忌4月
(8> 1964年日本色調配色体系、別名PCCI3 このシズテムの特色は、色相とトーーンの二つの要素で示
している。トーンは明度と彩度の複合的概念である。
一73一
2節色に対しての命名調査
(1)色の命名調査
① 調査の目的
2章の1節では、色名に対しての認識について述べた。ここでは、
色に対しての、命名のしかたについて述べる。前節は色名から色の イメージであり、この節は色から色名のイメージである。
一66色名に対して、 「聞いただけでイメージできる色」の平均は3 5.8個と、およそ半数であった。では、色に対しての命名は、実 際どうであろうか。色名は言葉として認識していても、実際の色に 対してどのような色名を使うかを調べたい。
② 調査の方法
日本色彩研究所監修の、B6版48色色紙「トーナルカラー」を
使用。
48の色を無関係に配列した。理由は以下である。
配列が色相順や同じトーンの場合、前後に付けた色名を意識する 可能性がある。そのため、できるだけ前後左右の色を色相・トーン とも離した。 (図27、図27。1は色紙の実際の色名)
調査は各学校の美術教師に依頼した。時間は10分前後 対象 中学二年
附属中学 男子 20各 女子 20名 計40名
弘前二熱学 男子33名女子37名計70名・
計 男子 53名 女子 57名 計110名
③ 調査結果
表13 色紙の順番における命名種と数及び割合 表14 命名率の高い色名から低い色名の数と割合
図28 赤〜黒までの48色に対しての命名の一覧グラフ
図27 色名の命名アンケート用紙
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