2 . 3 . 1 復 元 措 置 の 実 施
[配慮事項11]:実施段階における配慮
藻場の復元措置の実施に当たっては、実施場所及びその周囲に著しい 影響を及ぼさないこと。
【解説】
<周囲に著しい影響を及ぼさない>
① [配慮事項 7]に示したように、藻場の復元措置の実施に当たっては、実 施場所及びその周囲に著しい影響を与えていないことを確認する。例え ば、生育基盤の整備において濁りを発生する土木工事を行う際に、汚濁 拡 散 防 止 膜 を 展 張 す る な ど 、 周 囲 の 環 境 へ の 影 響 に つ い て 配 慮 す る。
(⇒考え方①)
【考え方】
<周囲に著しい影響を及ぼさない>
① 藻場の復元措置は、周囲の環境に少なからず影響を及ぼす可能性があ る取組であることから、復元措置に伴う環境への影響についても可能な 限り小さくするよう努める必要がある。そのため、藻場の復元措置に伴 う著しい影響が確認された場合には、順応的管理の考え方([配慮事項 9]
参照)を基にその対応を検討し、実施することが重要である。
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-2 . 3 . -2 モ ニ タ リ ン グ 及 び 維 持 管 理 の 実 施
[配慮事項12]:モニタリング・維持管理の実施
藻場の復元に係る計画に沿って、目標の達成までモニタリングが実施 され、その結果に応じ維持管理が実施されること。
【解説】
<モニタリングの実施>
① [配慮事項 9]で計画した内容に沿って、モニタリングを実施する。目標 の達成を確認した後も、必要に応じてモニタリングを継続する。(⇒考 え方①・②)
<維持管理の実施>
② [配慮事項 9]で示した順応的管理の考え方に基づき、モニタリング結果 において、海草の生育に影響がみられる場合には、その結果に応じた維 持管理が必要となる。
復元措置を行った藻場に影響がみられ、その原因が他者に起因する場 合(例えば、底引網などの漁業行為による草体の流出、周辺海域の水質 の悪化など)には、関係する事業者・団体、地方公共団体、関係機関な どの協議・調整が必要となる。(⇒[配慮事項9]・考え方③参照)
【考え方】
<モニタリングの実施>
① モニタリングは、藻場の復元に係る目標の達成を評価するだけでなく、
措置を行った藻場が目標の達成に向けて順調に推移しているかどうかを 確認するために必要な取組である。そのため、藻場の状態が把握できる よう適切な計画が事前に策定され([配慮事項 9]参照)、その計画に沿っ てモニタリングは実施されるべきである。
② モニタリングは、その目的から、復元措置の開始時点から目標が達成 されるまで、実施する必要がある(図 2-6:A)。ただし、復元措置の実 施後、短期間のうちに目標達成に係る評価基準を満足したとしても、長 期的には評価基準を満たさない場合も考えられる。そのため、藻場の動 態(繁殖状況や現存量の年変動など)を考慮して、長期的な観点から目
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-標達成を評価することが重要であり、少なくとも[配慮事項 6]で設定した 評価年次まではモニタリングを行う必要がある。
③ 復元措置は、それを実施して形成された藻場が長期間持続することを 目指すものである。その観点から、評価年次に目標達成が確認された後 も、復元した藻場が長期的に持続していることを確認するために、モニ タリングを継続することが望まれる(図2-6:B)。
、
基盤整備 移植・播種 などの復元措置の
完了時点
モニタリング 復元措置
の開始時点
目標達成 の確認
A B
少なくとも目標達成が確認 できるまでモニタリングを実施
目標達成後も藻場の持続を 把握するために モニタリングを実施
図 2-6 モニタリング期間の考え方
<維持管理の実施>
④ 復元措置を行った藻場が事前に計画又は予測した状態とならない場合 もある。そのため、順応的管理の考え方に基づいて、モニタリングによ って把握される藻場の状況に応じて、維持管理を行うといった対応を図 る必要がある。
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