演
題
( 口
演 )
‑ 般演題
r
、 町 口 演 )
5月1日(火)15:25‑16:25 第2会場(小ホ Jレ)
一般演題(口演) 妊娠期ケア③ I
座 長 高 橋 真 理 (北里大学看護学部)
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晩産化妊婦の冷え 症 と分娩l 時 異常との関係性
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中 村 幸 代1) 場内成子2)1)慶慮義塾大学
2 )
聖路加看護大学I 緒言
近年、出産年齢の高齢化が増加しており、今後も出産の高齢化(=晩産化)が加速し、分娩時のリスクが 問題視されることが推測できる。一方、研究者は妊婦の冷え症と分娩時異常について、冷え症が分娩時異常 のリスク因子であると論究した。そこで本研究は、冷え症と出産年齢の高齢化が分娩時異常にどのように影 響を与えているか、その関連性に焦点をあてて分析する。
E 方法
調査J~j 聞は、 2009年 10月 19 日から 2010年 10月 8 日までであり、調査場所と対象者は、首都圏の病院6箇所に 入院している分娩後の女性2810名である。調査は、質問紙調査であり、回収率は608%であった。また、質 問紙への記入は自由意思によるものであり、質問紙の回答の提出をもって同意の承認を得たものとした。な お、本研究は聖路加看護大学の倫理器査委員会で承認 (2009年9月24日 09‑057)を受け実施した。
E 結果
分析の対象は、 2810名の女性である。対象の年齢は、35歳未満の適齢妊婦は1783名 (635%)、35歳‑39 歳までの高齢妊婦は870名 (3l.0%)、40歳以上の超高齢妊婦は157名 (56%)であった。妊娠後半の冷え症 の有無を年齢別にみると、適齢妊婦では、 7621円(427%)、高齢妊婦では346名 (39.8%)、超高齢妊婦では 60名 (382%)が冷え症であり年齢別における冷え症の割合に大きな差はなかった。
L通商令妊婦の冷え症の有無での比較
適齢妊婦1783名のうち、冷え症762名、冷え症でない1021名における、冷え症の有無での比較を行った。 その結糸、有意差がみられた主な項目は分娩所~時間 (t(13064) =42. pく0∞1)、分娩時出血丞 (t(1187.1)
=6.5, p<O∞1)、陣痛促進薬の有無OR: l.47 (95%CI : 1.18‑L83)、早産OR: 35 (95%CI : 2.01‑609)、前期 破 水OR2.1O(95%CI: 1.69‑2.62)、微弱陣痛OR: 2.69 (95%CI: 1.96‑3.68)、選延分娩OR: 2.89 (95%CI 1.88‑443)、弛緩出血OR: 2.31 (95%CI: 1.84‑290)であった。
2. l.:~齢妊婦の冷え症の有無での比較
高齢妊婦870名のうち、冷え症346名、冷え症ではない524名における冷え症の有無での比較を行った。そ の結果7項目に有意差がみられた。分娩所要時間 (t(5091) =3.3. p<OOOI)、陣痛促進楽の有無OR: 1.48
(95%CI : 1.08‑203)、早産OR: 3.79 (95%CI : 1.85‑778)、微弱陣痛OR: 326 (95%CI : 2∞‑5.30)、避延分娩 OR : 3.33 (95%CI : 1.73‑6.40)、弛緩出血OR: 1.66 (95%CI : 1.17‑2.34)であった。
3 .
超高併妊婦の冷え症の有無での比較超高齢妊婦157名のうち、冷え症60名、冷え症ではない97名における、冷え症の有鉦での比較を行った。 その結果、有意差がみられたのは、分娩所要時間 (t(81.5) =34, p=OOOI)、陣痛促進楽の有担OR: 2.93 (95%CI : 1.41‑606)、早産OR: 4.14 (95%CI : 1.03‑16.68)、微弱陣痛OR: 5.06 (95%CI : 1.84‑1391)、選延分 娩OR: 5.53 (95%CI : 1.43‑2134)、弛緩出血OR: 3.3 (95%CI: 1.34 ‑812)であり、いずれも適齢妊婦と比 較すると発生率が高かった。
N 考察および結論
高齢妊婦が冷え症であることは、早産、微弱│陣痛、遷延分娩、弛緩出血を引き起こすリスクフアクターと
なる。 またそのリスクを年齢群 ~IJ でみると、超高齢妊婦はリスクが顕著に表れる。
62 日本助産学会誌 25巷3号(2012)
5月1日(火)15:25‑16:25 第2会場(小ホール)
!一般演題 (口演) 妊 娠 期 ケ ア③
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座 長 高 橋 真理 (北里大学看護学部)
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女性の主体性を引き出す妊娠期の 支援プ ログラムの 笑践報告
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武 田 順 子 服 部 律 子 岐 阜 県 立 看 護 大 学I 緒言
厚生労働省は、 「健やか親子
2
1Jの主要課題のーっとして 妊娠、出産にl
測する安全性と快適さの確保と不 妊への支援"を挙げ、 2014年までの口襟として、妊娠 出産に対して満足している者の割合を100%と設定 し、国民個々の具体的な取り組みの方策のひとつに6パースプランの活用等により、主体的な出産のための 努力することを拘げている。多くの先行研究により、妊産婦自らが主体的に行動することが肯定的な出産 体験や育児への内信につながるといわれていることからも、女性とその家族が白らのもつ力を十分に発悔 し、主体的に出産 ・育児に取り組めるように支援を行っていく必要がある。そこで、地域紛J産師とともに、r
T:性の主体性を引き出す妊娠邦lの支援プログラム」を企画し、実践したので報告する。 E 実践内容rl~前に行った地域JtlJ産目前および助産所出産体験者を対象とした調査の結来より、 k性の主体性を引き出す
ために地域で必要とされている支援内容として明らかになった、 11赤ちゃんをイメージする②出産に向けて セルフケアができる③出産 ・育児への
1 1 7
主的なイメージをもっ④家族の支援が待られる⑤イ中間づくりができ る、の5
つを基盤に「女性の主体性を守│き山す妊娠郷l
の支援プログラムJ
(以下、支媛プログラムとする)を 考案した。2010年2月‑8月、 A市およびその近郊で活動する地域防J産自市6名を中心に、保育士および保健師 の協力を仰ながら、支援プログラムを展開した。子育て支媛センターを会場とし、妊娠期3回、 産後lInlのシ リーズで行った。各国終了時には、参加者および専門職への質問紙調査を行った。また、支援プログラム全 体の評価は、継続参加者、地域助産師、保健師および保育上への面接調査にて行った。面接調査の内容をデ ータとして逐語録を作成し、意味のある内容を文脈単位で抜き出した。意味内容をm
なわないよう抽象度をあげて簡潔に表現しカテゴリー化した。倫理的配慮として、対象者には研究の主旨、自由意思での参加、匿 名性の確保、等について文舎および口頭にて説明を行い、省国にて同意を待た。なお本研究は岐阜県立看護 大学大学院看護学研究科倫理審査部会の水認 (21・A
∞
3‑1)を得て笑施した。E 結果
参加者は各自12‑14名であった。支援プログラム全体の評価として行った面接調貨の結果を示す。継続参
加者は出産に1"1 かう気持ちに前向きな変化を感じており、仲間や地域助産師との関係性の rl~'で、 M 自分にも
できそうという自信を高めるとともに、自分の出産について考え、行動を選ぶという主体性を発邸してい た。 また、仲間1 や地域防~ilìt 師と出会えたことによる心強き、身近な地域で支援が受けられることによる安心 を感じていた。地域防J産開iや保健師 ・保育士からは、地域で女性が出産について考える機会は他にはなく、 その後の子育て支援にもつながる取り組みであるため、地域で継続していけると良いという評価を待た。
N 考 察
地域JtlJ
i l i t
Oiliの}jを活かした支援プログラムにより、妊娠rl'から赤ちャんを感じる"ことや自分の産む力、 赤ちゃんの生まれてくる力を信じて出産に向けての心と身体の準備をすることは、女性が出産に向かう気持 ちに変化をもたらし、女性の力を引き出すことが明らかとなった。また、女性は支援プログラムに参加lした ことによって、セJレフ エンパワメン卜、ビ7・ェンパワメントされ、出産 目育児に主体的に取り組むこと ができていた。さらに今後も参加者の関係性が続いていくと考えるとコミュニテイ エンパワメントへと発 展していく可能似のある取り組みであると考えられる。V 今後の課題
保健伺iや他職位と連携した 「地域で産みず
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てることのできる取り組み」の定着、孤立化を予防する積極的 な対応、多様化するニーズに合った支援プログラムの検討であると考える。J Jpn~ Acad. Midwif.. Vo .l25. No. 3. 2012 63
‑ 般演題
/"局、
口
演 )
‑ 般演題
,...町、
口 演 )
5月1日(火)15:25‑1 6:25 第2会場(小ホ ル)
一 般 演 題 (口 演) 妊 娠 期 ケ ア③
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座 長 高 橋 真 理 (北里大学看護学部) 0‑10
夫婦の認 i 抜から捉えた 「 妊娠期の妥への夫の関わり満足度尺度 j の信頼性 ・ 妥当性の検討
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中島久美子J) 常 盤 洋 子2)1)群 馬 パ ー ス 大 学 保 健 科 学 部 2)群 馬 大 学 大 学 院 保 健 学研 究 科
I 緒言
妊娠期の妥が満足と感じる夫の関わりに対する夫婦の認識の差異を夫婦が互いに理解せずに妊娠J~I を過ご すことは妥の精神的健康を阻害するだけでなく、出産 ー育児期の夫婦関係に影響を及ぼす可能性がある。そ こで、妊娠期の姿が満足と感じる夫の関わりに対する妥の満足度を夫婦の認識から検討するため夫婦の認識 から捉えた妊娠期の妥への夫の関わり満足度尺度を作成した(中島 ・常盤, 2011)。本研究の目的は、妊A長 期の妻への夫のl拘わり満足度尺J
1 r
の信頼性 妥当性を検討することである。E 方 法
夫婦 800組に対し無記名自記式質問l 紙;al~J 査を実施した。 別抗 JVIIHI は平成 22年6月~平成 23年 l 月。 測査内符 は属性及び「妊娠j倒の姿への夫のI拘わり満足度尺度J(斐
J H
の尺度及び夫!日の尺度。 Cronbach'sα=78‑92)である。 評価は5段階評評定で得点が高いほど夫の関わりに対する妻の満足度が~いと姿あるいは夫が認識 していることを示す。また、妥当性の検討のため rQMIJ(夫婦関係満足尺度 夫婦関係の安定、強園、幸 福感を測定)、rSUBIJ(心的健康感尺度 心の健康度を示す陽性感情を測定)を実施した。調査は群馬大学臨 床研究倫理審査委貝会の承認を得て実施した (承認番号9‑6)。分析は統計ソフトSPSS17,OJfor Windowsを 用いた。
E 結果
l 対象 夫婦397組 (496%)から阿符が得られ、有効同答数は376組 (470%)であり、分析対象は不妊 治療後の夫品ii}54組を除く自然妊娠後の夫婦316組 (395%)であった。2 肉子分析 夫婦各々で悶子分析 (主因子法、 プロマックス回転)を行った。妻用の尺度は、初期3因子11項目、 'N~13因子 12項目、末期2因子 16項目、夫用の尺度は、初期2因子12項目、中期3因子14項目、末期2因子10項目が抽出された。姿用の尺度、
夫用の尺度の妊娠各期のいずれかに「姿の健康と情動への気づかい
J r
家事労働J r
子どもが生まれることに 関する夫婦のコミュニケーション」が抽出された。3
内的笠合性による信頼性の検討 委用の尺度、夫用 の尺度のそれぞれの下位尺度のCronbach'sα を算出した結来、すべての下位尺度においてα=,75‑おのおい 信頼性が得られた。4 併存妥当性の検討 1) QMIとの相│刻 妊娠矧の褒への夫の│拘わり満足度尺度と QMIとの相関では姿用の尺度の下位尺度と夫用の尺度の初期 ・中期の「家事労働」を除く5つの下位尺度と の 悶 に 正 の 相 関 心=.20‑.65,p<,01‑,05)が示された。2)SUBIとの棺1刻。妻用の尺度の下位尺度とSUBIの 陽性感情との相関については、中期の「家事労働」を除く7つの下位尺度とのIHJに正の相関 (r=.20‑52 p<,01‑,05)が示された。N 考察
信頼性の検討では、妊娠各 J~I の姿 m の尺度、夫用の尺度のすべての下位尺度において Cronbach'sα
=,75-86あり、高い内的整合性による信頼性が確認されたことから、本尺度は妊娠
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の1 i
への夫の関わりに対する 姿の満足度を夫婦の認識から測定できる安定した尺度であると考えられた。また、併存妥当性の検討では、妻用の尺度の全ての下位尺度および失Jljの尺度の一部を除く5つの下位kJ
1 r
とQMIとの問に正の相闘が示さ れたことから、本尺度は夫婦関係の連帯性や毅密性といった'L、理的な結びつきを測定する尺度と問機の概念 であると考えられた。また、姿の認識尺度の一部を除く7つの下位尺度とSUBIの陽性感情とのfHJに正の相関 が示されたことから、本尺度は姿の満足感などの心の健康を測定する尺度と同様の概念であることが示唆さ れた。このことから本尺度の併存妥当性が確認された。V 結 論
夫婦の認識から捉えた妊娠期の安への夫の関わり満足度尺度の信頼性・妥当性が確認され、姿への夫のl拘 わりに対する妥の満足l立を夫婦の認識からアセスメン卜するツールとなり得ることが示唆された。
64 日広助産学会世 25巻3号(2012)