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般演題

( 口 演

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5月1日(火)16:20‑17:20  第3会場(206会議室)

│一般演題 (口演) 出 産 期 ケ ア ・ 助 産 管 理

│ 

座長 岸田 佐智 (徳島大学大学院ヘルスパイオサイ工ンス研究部看護学講座)

0 ‑ 2 0  

分娩時の外陰部洗浄方法による母子の感染予防効果 一 塩化ベンザルコニウム液と水道水の比較 一

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飯 泉 梓 加 藤 明 美 井 上 久 美 子 中 根 直 子 日本赤十字社医療センター

I 緒 言

2007年に行われた調査によると、 92.5%の分娩施設において分娩時に消毒液を用いた外陰部消毒が行われ ている。外陰部消誌の目的は、新生児への感染予防および母体の子宮内や皮膚粘膜裂傷に対する感染予防で あると青われているが、しかし、消蒜液を用いて外陰部消訪を行うことが母子の感染予防に有益であるとい う明確なエピデンスは存在しない。さらに、近年創傷ケア領域において、不適切な消毒液の使用は生理的な 創傷治癒過程を妨げることが明らかになっており、分娩時の消毒液使用についてもその必:民性を確認する必 要があるといえる。

分 娩l時の外陰部洗浄に関する研究はわが国では散見されるのみであり、また、施設の特性に影響を受けや すい指標での評価が行われている傾向がある しかし 周産 j~J ケア領域で先駆的な英国では 1990 年代から被 数の研究がなされ、 2

7年には 分 娩l侍の外陰部洗浄は不可欠なものではなく、汚染時のみ水道水を使用す るjというガイドラインが出されている。

当院では、 2011年3月より分娩i時の外陰部洗浄を0.025%塩化ベンザルコニウム液から水道水へ変更した。 そこで、使用する溶液の追いにより、母子の感染予防効果に違いがあるのかを調査することにした。効果を 比 較 評価することで、安全で快適な分娩l時ケアにつながると期待できる。

E 方法

外陰部洗浄に関する先行研究は非常に少ないため、研究方法について、先行研究を参考にすると共に、 当 院の助産師、産婦人科新生児科の医師およひlCTナースと検討した。

対象ケースは、正期庭、自然分娩、単胎の生児を待た分娩とし、早産、吸引分娩、針子分娩、帝王切開、

死産、多胎、水中分娩を除外条件とした。

条件に合致し、当院で2010年5‑6月に分娩したケースを塩化ベンザルコニウム液使用群 (以下、 VC群)、 2011年5‑6月に分娩したケースを水道水使用群 (以下、水道水群)とした。感染の有鑑の評価には、母体は 創部離倒 産縛熱の発生、新生児は燐感染・限の!感染 ・敗血症の発生を指標とし、発症の有舞程度を対象 者のカルテから調査した。なお、本研究の趣旨および方法について明記したポスターを院内に掲示すると共 に、院内研究倫理脊査委貝会の承認を待た。

E  結果

VC群は269件、水道水群は306件だった。感染指標の結果は表lの通りである。すべての指標において、両 群に有意差はなかった。

表1 母子の感染指標

~

JI剖雌関 母体 袴熱 桝感染 III新生児i!感染 敗血症

v c

群 4 (1.48%)  。例 。例 。伊l 。例 水道J水i作 5例(1.63%)  l (0.32%) 。例 。例 01

N  考察

使用する溶液の遠いにより、母子の感染予防効果には違いはなかった。このことから、伺様の感染予防効 巣を得られるならば、ほぼ費用のかからない水道水を使用するほうが費用対効果としては望ましいと示唆さ れた。

V  結 論

分娩時の外陰部洗浄には水道水の使用が有用であり、安価で入手方法も簡便であることから分娩時の外陰 部洗浄に使用する溶液として水道水は適しているといえる。

74  日本助産学会誌 253(2012)

5月1日(火)16:20‑17:20  第3会場(206会議室)

│一般演題(口演) 出 産 期 ケ ア 助 産 管 理

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座 長 岸 田 佐智(徳島大学大学院ヘルスパイオサイエンス研究部看護学講座) 0‑21 

分娩の間接介助を行う助産師の動き

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奥 山 葉 子 高 田 昌 代 神 戸 市 看 護 大 学 助 産 学 専 攻 科

I  緒 言

産婦の安全や快適性を確保するために間接介助者が必要であるが、そのi!iJJきは明らかにされていない。そ こで、本研究は、分娩の間接介助を行う助産仰がどのように動いているのかを明らかにすることを目的とす る。

E  方法

2009年8月‑2010ilolQ月に助産仰の経験年数15年以上で評価の高い出産施設の助産r.ilill名に協力を得、非 構造的面接法にて行った。面接内容は全て逐語録に起こし、質的記述的方法にて分析した。分析結果の信頼 性や妥当性を確保するために、助産学の研究者のスーパーパイズを受け、研究協力者に確認してもらった。 本研究は所属大学倫理委貝会の承認を得た後、研究協力者に調査内容は匿名性が守られること、また調査協 力は協力者の!守山意思によるものであることを口頭及び文牲にて説明した。

E  結果

結果、

3

カテゴリーと

1 4

のサプカテゴリーが摘出された。カテゴリーを [ ]、サプカテゴリーを ( )で 表した。

間接介助者は、自分の存在を消して動いているかのように直接介助者の [もうlつの手と眼 (になる)]の ような動きをしていた。間接介助者は、 (直接介助者が独りよがりにならないための第2の限とな(る))り、 直接介助者のケアを尊重しながらも、

i

主う考えを持つ即JIsE師として関わっていた。また、間接介助者は 〈直 接介助者が目を離せない時に、代わりに見 (る))て、 〈直接介助者の手の届かないl時に第3の手とな (る))

り、さらには、直接介助者の (療いところへ手が届くように動 (く))いていた。間接介助者は、 〈直接介助 者の声にシンクロするように産婦に声をかけ (る))て、 l時には 〈直接介助者の声を代弁して、産婦に声を かける〉こともあった。このように、間接介助者は直接介助者とく二人で一人となる〉ような動きと同時に

〈重なって同じことをしない〉ようにしていた。

直接介助者の休憩時や分娩が重なったl時、!日

i

接介助者は [直接介助者の代わりにな (る)っ く直接介助者 の代わりに産婦のケアを (する)し)]ていた。

IUJ按介助者は、産婦の小さな変化や直接介助者の卸Jきに合わせて、分娩が 〈異常になるや否や、動き出 す〉ような絶妙な邸Jきをしていた。さらに、全ての場面で直接介助者に合わせて(かけ合いのような動きを (する))していた。また、その場の (気配を読み取り、[lIJ(く))き、〈直接介助者の一声で通じ (る))てい た。これは、間接介助者が 〈直接介助者と息が合 (う))っている、つまり [直接介助者と阿件のl呼吸でケ アする]から為されることであった。

U  考察

間接介助者は産婦や直接介助者の状況を見て、!日

1

接 介

W J

者自ら判断し、臨機応変に対応していた。また、

直接介助の経験があるため、全ての状況を即座に読み取り、直接介助者と述動してケアしていた。 V  結論

分娩の間接介助を行う助産師の動きは、直接介助者のもうIつの手と

l

恨になり、直接介助者の代わりにも なり、直接介助手守と阿l件の│呼吸でケアすることであり、直接介助者のrrOJきに連動していた。

jpn. Acad. MidwiL VoL 25. No. 32012  75 

般演題

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演 )

般演題

( 口 演 )

5月1日(火)16:20‑17:20  第3会場(206会議室)

│一 般 演 題 (口演) 出産期ケア・劫産管理

座 長 岸 田 佐智(徳島大学大学院ヘルスパイオサイエンス研究部看護学講座) 0‑22 

カンガルーケアに対する助産師の意識に影響する要因の検討

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高橋はるか。 鈴木和代21 入山茂美2)

1)名古屋大学大学院医学系研究科博士前期課程 2)名古屋大学大学院医学系研究科

I 緒宵

親と子が抱っこあるいは肌と肌の触れ合いを過して相互作用をはかるケアの一つにカンガルーケアがあ る。近年このカンガルーケアによる新生児の事故例が報告されており、このような状況下、医療者特に助産 師の意p抽は今後のカンガルーケアの動向に影響するものと考える。本研究では、カンガルーケアに対する助 産仰の意識に影響する要因を検討しIYJらかにすることを目的とした。

E  方法

201111'6月‑8月に、A県内で分娩を扱っている総合病院42施設に調査依頼をし、承諾の得られた33施設の 助産的459名を対象に、無記名自記式質問紙調査を実施した。調査内容は、属性・カンガJレーケアに対する 助産師の意識 (3項目)ー日本語版Senseof Coherence (以下SOCと表記する)尺度縮小版(13項目)ー勤務 施設の現状等から構成した。ここで本研究において、カンガルーケアに対する助産師の意織とは、「カンガル ーケアに対する認識とカンガルーケア笑施に対する意欲

J

と定義し、独自に作成した項目得点が高いほど意 識が高いこととした。Cronbachのα係数(以下α係数と表記する)は0.876であり、内的整合性は確認され た。SOC尺度については、近年看護職者のストレスに関する研究において多く用いられており、カンガルー

ケアのTJ~ 放の見聞により助産仰が 11 灯製失や疑問視等のストレスを抱いている可能性が考えられたため、

SOCに治11し要因検討をすすめた。SOC尺度得点が百回目し、ほど、ストレス対処能力が

r

1いと評価される。本研 究におけるSOC尺度のα係数は0.802であり内的援合性は確認された。分析方法は、カンガルーケアに対す る助産問iの意識項目を得点化し2群に分け、それぞれの要因との群間比較を行うために、t検定、 Mann‑Whitney のU検定、

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検定を実施し、多重ロジスティック回帰分析を行った。なお、すべての統計解析にはSPSS ver.16.0 for Windowsを使用し、いずれの検定においても有意水準は5%未満とした。倫理的自己忠として、本 研究は名占屋大学大学院医学系研究科生命倫理委只会保健学部会から承認を待た。SOCの尺度使用は、│摘発 者から使用許可を得た。

E 結果 ・考察

質問紙の阿収数は402部(回収率876%)、有効回答数は390部(有効回答率97.0%)であった。カンガlレー ケアに対する助産師の意識得点については平均値の12.0点で分割し、低得点群は9.90101.5点 (range3‑11.占、 n=124)、日得点鮮は13.00101.2点 (range12‑15点、 n=266)とした。 その群1m比較で有意差がみられた要肉 は、 [年齢](p=O∞4) [助産師経験年数](p=0.013) [SOC] (p=0.015) [子どもの有無](p=0023) [カンガ ルーケア実施の有無](p0∞1)[カンガルーケア実施可能な環境の有無](p0∞1)[産科医師の意向]

(p<O∞1)[小児科医師の意向](p0∞1)[病棟内の看護職者の意向](p0∞1)[カンガルーケアに関する 勉強会実施の有無](p=0042)であった。さらに多量ロジスティック回帰分析では、 [ii'I練ljの看護職者の意 向](p0.001. OR=3.664 . 95%CI : 1.886‑7.120)、[SOC](p=0004・OR=2.275. 95%CI : 1.308‑3.957)、[小児 科医師の意向](p=0.046. OR=1.792 . 95%CI : 1.011‑3177)がカンガルーケアに対する助産師の意識得点に 影響を号えていた。カンガJレーケアに関する事故の見聞によって、カンガルーケアに対してさまざまな意識 を持つ助産師が存在していることが明らかとなった。そのためまずは、各施設内でのカンガルーケアに対す る助産仰の意識を統一する必要があると考える。カンガルーケ7に対する助産師の意識を統一するために は、石議験者だけでなく産婦人科医師 小児科医仰をも含めた、カンガルーケアに[却する多職種合同カンフ アレンス等の話し合いを実施することや、lJjJ産師のニーズに沿ったカンガルーケアに関する勉強会を実施す ることも必要なのではないかということが考えられた。

N  結論

カンガJレーケアに対する助産師の意識には、 [病棟内の看護験者の意向][SOC] [小児科医師の意向]の3 つの要因が影響していた。今後は医師 ・母親等の意識も調査し、より多面的に考察する必要がある。

76  日本助産学会誌 253(2012)

5月1日(火)15:15‑16:00  第4会場(204会議室)

│一般演題 (口演) 助 産 師 教 育

│ 

座長 島田真理恵(上智大学総合人間科学部看護学科)

0‑23 

専門職大学院におけ る助産教育の評価

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大石時子1) 平 山 恵 美 子2) 高 橋 弘 子2) 本 宿 美 砂 子2) 今 崎 裕 子2) 津 田 万 寿 美2) 宮 本 涼 子2) 園 生 陽 子2) 1)東京医療保健大学東が丘校 2)天 使 大 学 大 学 院 助 産 研 究 科

I 緒言

2004年、初めて天使大学専門職大学院での助産教育が認可されて以来、 2010年第5回生まで修了生は120名 を超えた。 2

9年、日本助産評価機構の評価を受け、その教育は質を認定されたが、修了生自身が臨床現場 でどのように受けてきた教育を評価し、生かしているかについては評価してこなかった。

本研究は、比IJilH耳究科専門職課程の教育目標の達成度合い及び教育内容を修了生の助産実践から評価する ことを目的に実施した。

E 方法

調査期

l

聞は、2010年9月‑10月で当大学の研究倫理委封会の承認を待て行った。無記名白己記入式質問

1

紙 調査を、 WJilf師有資格者である修了生(1‑5回生)121名を対象に郵送し、同封した封筒にて返送してもら った。質問内容は、属性の他、専門職大学院での授業と実習評価、助産師としての行動 態度について、お よび当大学院の教育目標達成度合いの自己評価を5段階リカートスケールで聞いた。

E 結果

配布した質問紙は120菜、回収63禁(回収率 52.5%)、有効回答62票であった。

回答者の助産研究科修了後の年数と助産師経験年数の平均は、各々2.84:t:1.22年と3.00:t:2.33年であった (入学前に助産師経験があった者6名を含む)。

修了後は、 88.7%が助産師として就職していただけでなく、転勤や休職した後でも85.5%が助産師として働 いていた。調査l時の休戦は

6

人のみであった。

講義 ・実習の中で修了生が最も役立つたと評価したのは助産院実習、次いで病院実習であり、講義よりも 高かった。助産師としての行動 態度については「助産師としてやっていく覚悟

J

(431)が最も高かった。

全体的に修了生の受けた教育への評価は高〈、 5段階評価で3占以下は2項目のみであった。最も平均の低か った項目は、教育目標の、変化エージェントとしての役割

l t

(2.79)や母子保健の政策化への関心 (294)で あった。

N  考察

専門職大学院の修了生は離職率が低く、助産師としての覚悟を強く持っており、WJilf師のアイデンテイテ イが育っていると考えられた。修了生が講義よりも実習を高く評価した点は、専門職大学院の実践を重視す る教育が臨床に出ても役立つものであったと評価できる。一方、到達度が低めの教育目標は、現状を変化さ せるリーダーシップの教育については課題を残していることを示した。また、就業年数が浅いために評価で

きにくい項目であるとも考える。

V  結論

専門職大学院の教育は実習を中心にして修了生に高く評価された。しかし、回答しなかった約半数の修了 生の評価は含まれていない点や、修了後経験年数が浅く評価が難しい点もあるため、今後も継続して、他大 学院や他の助産教育課程との比較を視野に入れ、教育評価を実施する必要がある。

J. jpn. Acad. Midwif.. Vo .l25. No. 3.  2012  77 

般演題

( 口

演 )

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