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0 歳代交際男女の相互作用の特徴

‑圃

性的予防行動における 2 0 歳代交際男女の相互作用の特徴

0

芝崎恵1) 岸田佐智2)

1)高知県立大学看護学部

2 )

徳島大学大学院看護学講座

I 緒 言

20歳代前後の性感染症催患者数や人工妊娠中絶は、全年齢層と比べ突出して多い(厚生労働省 感染症発 生動向調査2

8、保健 衛生行政業務報告別05)。避妊や性感染症予防を目的とした行動(以下性的予防行 動とする)が不確実であると、男女共に心身に多大な影響を与える。

本研究は、性的予防行動における交際男女の相互作用の特徴を明らかにすることを日的として行った。

E  方法

対象 20歳代の交際男女。方法 研究者の連絡用メールアドレスを記載した研究説明文訟を、スノーボー ルサンプリング方式により配布し、研究協力を募った。研究同意を得た交際カップルに、 11時間

‑2

時間半に 渡り、 1‑2匝lの半構成的面接調査を実施し、許可を得て録音 ・逐語録にした。分析 性的予防行動において 男女が相互作用しながらお互いに意味づけや解釈している語りの部分を抽出し、各カァプル像を作成した。

そして、j]jj出した語りや相互作用の特徴に日I1して、類似した内容を集めカテゴリー化を行った。 倫理的配 慮 メールにて、研究趣旨や面接により二人の関係性が変化する可能性を説明 同意を待た上で、面接希望 日時や場所を決定した。プライパシ一保護のため個室を準備し、実施前には再度、研究の趣旨 方法、対象 者の権利の保障について説明し同意を得た。本研究は、 A病院臨床研究倫理審査委員会の承認を得て実施し た。

E  結果

而接は平成22年4月‑11月に笑施し、 7カップルの協力が得られた。男女共に年齢は20‑26歳(平均22.9 歳)、交際期間は13‑77ヶ月 (平均43ヶ月)であった。社会的状況は、学生同士2カップJレ、社会人 ・学生が 2カップル、社会人同士が3カップJレであった。

性的予防行動の方法は、全力ップルが男性別コ 表1 性的予防行動における交際男友の相互作用の3つ ンドームであり、 4カップJレがコンドームなし の局面と特徴

の性交経験があった。

性的予防行動における交際男女の相互作用 は、交際初めの互いに窺い合う関係 〈交際初め の性的予防行動の相互作用〉から、交際を重ね 互いの信頼関係が深まることにより性的予防行 動を緩めあったり 〈交際を重ね性的予防行動が 緩む相互作用〉、反対にお互いを律し合う相互 作用 〈性的予防行動が維持される相互作用〉が あった (表1)。

予防行動の主な目的は避妊が多く語られ、性 感染症に関してはパートナーへの信頼感から [性感染症は疑わない]傾向があった。 U  考 察

交際を重ねる中で [性的予防行動を緩めあう][彼に流される]状況が生じ、コンドームなしの性交へと傾 いていた。その背景には、社会的自立や互いの結婚意識の高まり、愛情関係を重視する女性側の要因による 一瞬の予防行動の緩みがあることが明らかとなった。一方で [プレーキをかけあう]ことでお互いを律し合 いながら性的予防行動を維持する特徴も見られた。

V  結論

性的予防行動における20歳代交際男女の相互作用には、 M緩む。と共に維持される。相互作用も明らかとな った。

(本研究は平成21‑22年度科学研究費補助金(若手研究B)の助成による研究の一部である。)

日本山j産学会肱 253号(2012)

〈宝庫相めの 〈宜置をE 性的予臨軒圃が 性的予防行圃の相互〉 性的予防行薗が圃む相互作用〉 睡持される相E

I障の肉にわかり晶う] [予防方量や性買軽腫に惇う

[ブレをかけあう]

予前置圃の聾らぎ]

[

置の世鈎予院行動への車

[性的予防行動を圃めあう1 111可量世や世畠量症を体E 量情や量重さを圃El ζtで性的予防行勘を強化しあう]

[性瞳量産lil牢い1 [置に草される] [ート圃揮を量持l

[性畢量症の有量豊 [ドーしの性宜方量豊

[女の月桂のt¥置をうかがう]

か机吻う] 工夫して量旺Hの予酌量をとる]

[に対する開女聞のずれ]

5月2日(水)11 :25‑12:1 0 第2会場(小ホーJレ)

│一般演題 (口演) 虐待・ DV

座長須藤桃代(天使大学看護栄養学部看護学科) 0‑35 

乳児虐待予防に向けた愛着形成と 信頼感との関連の検討

0

羽 持 寛 子l) 高 田 谷 久 美 子2)

1)浜松医科大学助産学専攻科

2 )

山梨大学大学院

I 緒言

児童虐待が社会問題となり久しい。この閥、児童虐待防止法の制定 改正と続き、また各自治体での取り 組みの強化が求められてきているが、未だ十分とはいえない。主な虐待リスク要因の中で、乳幼児虐待にお いては愛着関係の障害が指摘されている。また、養育者の社会的孤立も虐待の要因のーっとなっていること から、対人関係の持ち方が適切に機能していないことが関連している。しかし、養育者の持つ対人関係のど のような質的特徴が愛着形成、特に虐待と関連があるかは明らかにされていない。そこで本研究では、産後 lか月までの子どもを持つ母親の対人関係の質的特徴を 「信頼感」の点からとらえ、児への愛着形成、及び 虐待リスクとの関係を検討する。

E 方法

2

97月から11月に研究対象病院で出産し、産後2日日及び1か月健診を受診した乳児を持つ母親148名を 対象に、産後2[111及びlか月健診l時の2回、自記式質問紙を配布し調査を実施した。調査項目は、1)基本属 性、 2)愛着形成 ボンデイング質問票 (山下ら.2

3)3)対人関係

1

1"1分への信頼」、「他人への信頼」、

「不信」の下位尺度からなる信頼感尺度(天貝 1995:1997)、4)虐待リスク 日本語版子ども虐待ポテンシ ヤル調査察 (河村ら

2 ∞ 5 )

である。データ分析は、統計解析ソフト

S P S S

11.

5 1  

for Windowsを月]いて行っ た。なお、本研究は山梨大学医学部倫理委員会の承認を受けて実施した。

E 結果

凶収数143(回収率966%)、有効回答122(有効回答率853%)であった。ボンディング質問票の得点にお いて、産後2日日と産後1か月健診時では比較的強い正の相│剥がみられた。虐待ポテンシャル調査察から虐待 尺IJ!:得点を計勿しcut‑o例直で分類すると、可能性の高い者は7名 (57%)であった (以下虐待高リスク群)。 付税の属性と虐待リスクの問Jiiliでは、「経済的不安がある」方が虐待尺度得点は向く、また虐待尺度得点から ロリスク群の方に「経済的不安がある」者が多かった。

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Tf者の持つ対人関係の質的特徴を信頼感とし、愛 着形成との関連をみたところ、産後2日目とlか月健診時の両方ともに「自分への信頼」、「他人への信頼」と ボンデイング質問票において弱い負の相関が認められた。また、信頼感尺度と虐待尺度では、「不信」のみ有 意な正の相関が認められた。虐待尺度得布、ではcut‑off値で分類した2群比較においても「不信」のみ、低リ スク鮮に比し高リスク群の方が有意に高い結呆が得られた。

N  考察

Bff後早期における児への愛着形成が、その後の愛着形成にも影響することが示唆され、出産後早期のみな らず妊娠早期から児への愛着形成の安定化を図ることが重要となる。ことに、 1か刀健診時の愛着形成は虐 待リスクと有意な正の相関を示していたことからも、産後1か月の母親は子ともを受け入れつつも育児に対 する否定的な側面を持っており、我が子を受け入れることができるような附わりや、 出産後の母親が自信を もって育児ができるよう母親の育児を認めるなどの支援者の関わりが、母親が育児を

1 1

定的に受け止め、児 に対する安定した愛着を形成する上で重要であると考える。また、自分と他人への信頼は、わずかではある が愛消形成と関連していることが明らかとなったことから、自分や他人を信じられないほど虐待リスクが高

くなると考えられ、不信感を持ち信頼感を持てないことが彪待要因となり得ると考えられる。

V 結論

自分および他人を信頼できないものほど、児に対する否定的な感情が強くなることを示しており、自分と 他人への信頼は、わずかではあるが愛着形成と関連していることが明らかとなった。また、自分や他人を信

じられないことが、虐待リスクを高め、虐待傾向と関連することが示唆された。

j .

 jpn. Acad. MidwiL Vo .l25. No. 3. 2012  89 

般演題

r

、 司 口

演 )

‑圃

般演題

( 口 演 )

5月2日(水)11 :25~ 12: 1 0 第2会場(小ホール) 一般演題(口演) 虐 待

Dv 

座長 須藤 桃代(天使大学看護栄築学部看護学科)

0‑36 

学童保育指導員を対象にした子どもへの暴力発見要因

0

鈴井江三子1) 谷野宏美2) 薪藤雅子J) 飯尾祐加J) 1)兵庫医療大学

2 )

新 見 公 立 大 学

I 緒言

厚生労働省の報告によれば、平成21年度中に全国201か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件 数は44.211件であり、加害者は実母62.8%、実父22.0%、実父以外の父6.5%であった。一方、児童虐待の多 くは小学生の子どもが親から身体的暴力を受けているのがわかる。このうち性虐待は児童虐待の中で僅か 3.1 %と報告されているが、実際はもっと多いことが指摘されている。著者らの調査では子どもへの性暴力 は子ともが暮らす身近な場所で起こっているが、 子どもへの口止めが影響し性被害の長期化と深刻化を招い ていたのである。他方、被害を早期に発見する者は親や教只または指導貝等、被害児童の身近な存在である ことも分かった。

本研究では学童保育施設における指導員を対象に、子どもへの暴力を発見した際の要因を明らかにし、今 後の教育プログラムを構築するー資料とすることを目的とした。

E  方法 (または実践内容)

l 調査対象施設の選定 A県学童保育連絡協議会 (以下協議会)の協力を待て、同協議会に加盟し、研究 協力の問意が得られた学童保育施設を調査対象施設とした。

2.  ,調査対象者研究協力の同意が得られた学童保育施設に勤務する常勤、非常勤指導員、アル川イト (大 学生や向校生等の学生)で、通常'の保育業務を提供している者とした。

3 調査内容 調査票!は、 ① 「子どもへの暴力発見要因質問紙京」、② 「指導者の属性に│刻する質問紙禁」、

2

種類であった。

本研究は、新見県立大学倫理委員会の承認を得て実施した。 E 結果

調査対象施設はA以内の学童保育連絡協議会に加盟している284施設とし、そこで勤務する指導員1.420名 を対象に構成的質問紙業を用いた調査を実施した。データの回収数は676併であり回収率は47%であった。

王因子法ノミリマ クス回転による因子分析の結果、 5 因子 24~買日が抽出され、第 I 因子 「性行動問題J 6項 目、第2因子「身体的問題

J

8項目、第3因子「益Tf問題

J

3項目、第4因子 「発育 。発達問題

J

3項目、第5因 子

1

,'7;.潔│問題

J

3項目であった。α係数は第1因子0.9∞、第2因子0.883、第3因子0.743、第4因子0.768、第5因 子0.907であり、累積寄与率は55.533%であった。なお、プロマックス回転においても、戸l械の5因子がtJll出 された。これらの5因子に含まれる観察項目が、子ともへの性暴力や虐待を発見する要因になることが示唆 された。なかでも第5閃子は、虐待を発見した人は、そうでない人に比して有意に高い値 (p<0.05)を示L f

N  考察

指導員の属性によって子どもへの占非力の発見には有意差のあることが分かつた。つまり指導員が常勤で教 員免許をもち学童保育の経験年数が長いと、子ともと過ごす期間や時間が長いために子どもの変化に気づき やすく、子どもへの暴力の発見につながるのではないかと考えられる。また、教員や養護教諭はそれらの免 許取得の教育課程の巾で、子どもへの暴力に関する知識を待ているために、問題意識の高いことも影響して いると考えらえる。

V  結論

子どもへの暴力発見姿因は 「性行動問題

H

身体的問題

H

養育問題

H

発育 発達問題

H

清潔問題

J

の5悶 子構造の解釈が妥当であることが示唆された。なかでも

l i

青潔問題」は、子どもへの暴力を発見するうえで 重要な要因であることが示唆された。

なお本研究は、平成21年度から平成23年までの科学研究費挑戦的萌芽研究助成により行った。

90 日本助産学会誌 253号(2012)

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