(1) 機体認証
3. 航空物品の承認に関する手続要件14 CFR Part 21の概要
14 CFR Part 21.17の規定内容(Subpart)
14 CFR Part 21.17は、Certification Basisを検討するフレームワークを示している。
Part 21.17(a)
既存の型式証明が該当する製品に関しては、申請者は、製品ごとに適用される基準(各種型式証明の基準や特別条件等)を満たしている ことを証明しなければならない。
Part 21.17(b)
既存の型式証明が該当しない特別クラスの製品に関しては、上記パートの要素から適用される基準を組み合わせて基準が決められる(FAA のアドバイザリーサーキュラーとして策定される)。
下記のカテゴリーに該当する製品につき、各Partに記載の条件を満たすことを示さなければならない。
•
通常区分︓Part 23(固定翼)、Part 27(回転翼)•
輸送区分︓Part 25(固定翼)、Part 29(回転翼)•
その他︓Part 31(有人⾃由気球)、Part 33(航空機エンジン)、Part 35(プロペラ)等下記の製品については、特別クラスとして各パートの要素を必要に応じて組み合わせて基準が策定され、それがアドバイザリーサー キュラーとしてFAAにより発出されている。
•
Glider(グライダー)︓AC 21.17-2Aが発出•
Airship(⾶空艇)︓AC 21.17-1Aが発出•
Very Light Airplanes (超⼩型⾶⾏機)︓21.17-3が発出14 CFR Part 21では、製品及び航空物品に関する認証手続が規定されており、特にPart 21.17は Certification Basisを検討するフレームワークとして機能している。
出典︓14 CFR Part 21、Part 21.17(a)及び(b)の規定を参考にMRIが整理
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1.3 ⽶国・欧州における空飛ぶクルマ関連の制度化動向に関する情報収集
(1) 機体認証
FAAにおける型式証明の各種要件は、機体の形態(固定翼または回転翼)、乗客席数、最大重量⼜は最大 承認離陸重量等で適用が区別されている。
動⼒付き固定翼航空機 回転翼航空機
普 通 輸 送
14 CFR Part 23の適用対象
14 CFR Part 25の適用対象
14 CFR Part 27の適用対象
14 CFR Part 29の適用対象
適用対象の機体•
19名以下の乗客席数かつ最大承認離陸重量が8,618kg(19,000ポンド)以下の動⼒(エンジン)付き固定翼航空機
想定される運用形態等•
基本的には、比較的⼩型の固定翼機で個人での移動等を念頭に 置いた運用を⾏う機体が想定されている。•
乗客席数による承認のレベル分けや、スピード等の性能に応じた他 レベル分けなどが⾏われていることが特徴
国交省航空局耐空性審査要領との対応︓第II部と対応
適用対象の機体•
19名より多くの乗客隻数または最大承認離陸重量が8,618kg(19,000ポンド)以上の動⼒(エンジン)付き固定翼航空機
想定される運用形態等•
基本的には、普通区分の機体と比べて、より多くの乗客や貨物を 輸送する際に使用される機体が想定されている。
国交省航空局耐空性審査要領との対応︓第III部と対応
適用対象の機体•
19名以下の乗客席数かつ最大承認離陸重量が3,175kg(7,000ポンド)以下の普通回転翼航空機
想定される運用形態等•
基本的には、比較的⼩型の回転翼機で個人での移動等を念頭に 置いた運用を⾏う機体が想定されている。
国交省航空局耐空性審査要領との対応︓第IV部と対応
適用対象の機体•
カテゴリーA︓10名より多くの乗客席数かつ最大重量が9,071kg(20,000ポンド)以上の輸送回転翼工航空機
•
カテゴリーB①︓9名以下の乗客席数かつ最大重量が9,071kg(20,000ポンド)以上の輸送回転翼航空機
•
カテゴリーB②︓10名以上の乗客席数であるが最大重量が 9,071kg(20,000ポンド)以上の輸送回転翼航空機※カテゴリーB①と②は適用される規定が⼀部異なる。
想定される運用形態等•
基本的には、普通区分の回転翼機と比べて、より多くの乗客や貨 物を輸送する際に使用される機体が想定されている。
国交省航空局耐空性審査要領との対応︓第V部と対応出典︓14 CFR Part 23.2005;FAA, “https://www.faa.gov/aircraft/air_cert/design_approvals/transport/” ; 14 CFR Part 27.1; 14 CFR Part 29.1を参考にMRIが整理
︓ 空⾶ぶクルマは用途や乗客数の面から⾚枠内の基準に近い形態が比較的多い。
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1.3 ⽶国・欧州における空飛ぶクルマ関連の制度化動向に関する情報収集
(1) 機体認証
結論としては、現在検討中の空⾶ぶクルマの機体コンセプトは機体メーカーによって多岐に渡っており、⼀概に適 用基準は指定出来ないため、検討される機体毎に下記の観点から適用基準が判断されると想定される。
次世代航空機にどのFAAの基準が適用されるかはあくまでコンセプト次第のケースバイケース検討になるが、下記 のような方向で検討が進められることが想定される。
機体認証の制度検討の方向性
その他アプローチ︓14CFR Part21.17(b)のプロセスを通じて、特別クラスとし て新要件をアドバイザリーサーキュラー等の形式で策定する。
既存の規定を適用するアプローチ
その他のアプローチ
既存の規定に適用するアプローチ︓14CFR Part23若しくは14CFR Part27
を適用する。(⼀部機体の構成によっては14CFR Part25⼜は14CFR
Part29)
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1.3 ⽶国・欧州における空飛ぶクルマ関連の制度化動向に関する情報収集
(1) 機体認証
EASAは、⼩型のVTOL機に特化して適用される規則として、”SC-VTOL-01”を2019年7月に策定しており、
他の標準化組織でその具体的基準を示した文書が策定作業中である。
策定背景
• EASAは、従来の固定翼機や回転翼機とは異なるVTOL型の航空機に関して、そうした新たな市場に参入することを狙 う様々な組織から型式証明の要望を受けていた。
• ただ、これらのVTOL機のような新たな種類の機体を、固定翼機や回転翼機に適用される従来型の基準に落とし込ん で分類を⾏うことが困難であった。
• そのため、今回のSpecial Condition(SC)を策定し、乗客を乗せた垂直離着陸機の中でも、⼩型に分類される機 体型式証明書の発⾏及び変更を⾏うことが出来る耐空性基準の文書を作成するに至った。
基本的な考え方
• 当該SCは、EASAのCS-23 Amendment 5(FAA Part 23に類似した制度)をベースとしつつ、CS-27の諸 要素と統合する形で作成している。
• VTOL機の形式等にバリエーションがあることに鑑み、目的ベースでの認証要件を活用し、共通的な認証要件と技術・
設計ごとにフレキシブルに適用する要件をそれぞれ規定する制度とした。
• 機体の種類をその目的や特性に応じて、BasicカテゴリーとEnhancedカテゴリーに分類し、適用される基準を分け ることとした。
• リスクアセスメントに基づく適用基準の調整を⾏う仕組みを導入した。
当該基準の適用対象 VTOL.2005(a)
当該SCは、乗客の座席構成が9名以下で、最大離陸重量が3,175 kg(7000ポンド)以下の航空機に適用される。
(CS-23 amendment 5がベース)
出所︓EASA, “Special Condition for small-category VTOL aircraft (SC-VTOL-01)”を参考に MRI作成