Commission Regulation (EU) No 1178/2011において、乗組員(Aircrew)に関する規定が置 かれており、その中で操縦者免許(Pilot Licensing)に関する規則(Implementing Rules)が置 かれている。
他方で、SC VTOL-01において機体に関して規定されているような技術標準については、空⾶ぶクルマ
(eVTOL)に特化した操縦者免許の標準は未策定の状況である。
今後、SC VTOL-01のように、この分野においても空⾶ぶクルマに特化してSpecial Condition等が策定 されるか否か、その必要性も含めて注視する必要がある。
欧州(EASA)における検討状況
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FAA における操縦者免許は、大別して 14 CFR Part 61 が規定する⼀般航空機に関する操縦者免許と、 14 CFR Part 107 が規定する⼩型 UAS に関する操縦者免許に分類される。
当該文書における規定内容
14 CFR Part 107 14 CFR Part 61
規則の概要
• Part 61においては、各種航空機の操縦者は、操縦者免許や身体検査証明書等を有している 必要があるとされ、必要な試験(筆記・実技)に合格するしていることが求められる。
規則の対象となる主な免許の種類
• 学⽣操縦者免許(14 CFR Part 61 Subpart C)
• 再発⾏操縦者免許(14 CFR Part 61 Subpart D)
• 個人用操縦者免許(14 CFR Part 61 Subpart E)
• 商用操縦者免許(14 CFR Part 61 Subpart F)
• 航空輸送操縦者免許(14 CFR Part 61 Subpart G)
• スポーツ用操縦者免許(14 CFR Part 61 Subpart J)
規則の概要
• ⼩型ドローンを⾶⾏させるオペレータは、FAAの遠隔操縦に関する操縦者免許を受けている必要が ある(または、その免許を有する人間の直接的な管理下に置かれている必要がある)。
• Part 61のパイロットは、⼀時的な操縦者免許を受けることが可能である。
• ⼩型ドローンは、目視⾒通し内で運用しなければならない。
対象となる機体
• ⼩型ドローンは、25kg(55ポンド)以下でなければならない。
⼀般航空機
⼩型 UAS
1.3 ⽶国・欧州における空飛ぶクルマ関連の制度化動向に関する情報収集
(2) 操縦者免許
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内容
14 CFR Part 103 の規定内容
14 CFR Part 103は、操縦者免許等が求められない超軽量航空機に関して規定している。
超軽量航空機 の適用範囲 CFR Part 103.1
超軽量航空機の CFR Part 103.7 認証等
超軽量航空機としては、下記の要素を持つ航空機が該当するとされている。
•
⼀人乗りの有人⾶⾏に用いられる航空機であること•
レクリエーションやスポーツのみを目的としていること•
⽶国⼜は外国の耐空証明を受けていないこと•
動⼒がない場合は、約70kg(155ポンド)以下の重量であること•
動⼒がある場合は、•
空虚重量で約115kg(254ポンド)以下の重量であること(安全装置等、潜在的に起こり得る 壊滅的な状況を想定して積載される機材を除く)•
燃料のキャパシティは、約18.9L(5ガロン)を超えないこと•
最高速度として、時速約101km(55ノット)以上の速度を出すことが出来ないこと•
失速速度として時速約44km(24ノット)以上の速度を超えないこと•
超軽量航空機は、航空機に関する耐空証明基準に適合していることを求めらない他、耐空証明を受けてい る機体であることを求められない。•
超軽量航空機のオペレーターは、航空工学の知⾒、年齢、実績を求められないほか、操縦者免許や身体検 査証明も求められない。•
超軽量航空機は、登録を求められない。超軽量航空機( Ultralight )に関しては、操縦者免許が要求されておらず、 VTOL 機としては Opener 社の BlackFly 等がその⼀例として挙げられる。
超軽量航空機の 具体的事例 Opener社 BlackFly
Opener
社のBlackFly
写真出所)https://www.opener.aero/press/
BlackFlyの事例•
Opener社は、⼀人乗りのVTOL機であるBlackFlyを、⽶国(Ultralight)やカナダ(Basic Ultralight)で運用出来る分類として開発している。
•
BlackFlyは、超軽量航空機であるため、⾶⾏に際して操縦者免許を求められることはない。•
他方で、Opener社としては、BlackFlyの所有者が、FAAにおけるPrivate Pilotの筆記試験 に合格するとともに、会社が求めるレベルでの機体の理解と必要なオペレータートレーニングコー スを完了することを求めるとしている(あくまで⾃主的な取り組みとして)。出所)Opener, “https://www.opener.aero/press/opener-unveils-first-usa-qualified-ultralight-all-electric-personal-vtol-aircraft/”を参考にMRI作成
1.3 ⽶国・欧州における空飛ぶクルマ関連の制度化動向に関する情報収集
(2) 操縦者免許
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※ NASA, “Urban Air Mobility (UAM) Market Study”, p.39
を参考にMRI
作成現在開発中の空⾶ぶクルマ( eVTOL )に⼀般的に適用されるような操縦者免許に係る制度は存在しない。
eVTOL の操縦者免許に関する制度の実装状況 ※
制度実装の必要性
実装状況
• 現状では、 eVTOL (遠隔操縦型)の遠隔操縦者として操縦者免許を規定する制 度は存在しない。
• 遠隔操縦による eVTOL の運用を含むユースケース次第では、 eVTOL を特に対象とし た操縦者免許に関する制度が必要とされる。
• 実際に操縦者免許の要件としてどのような内容が求められるか否かは、当該機体の⾃
律化の程度による。
1.3 ⽶国・欧州における空飛ぶクルマ関連の制度化動向に関する情報収集
(2) 操縦者免許
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EASA では、乗組員に関する規則である Regulation (EU) No 1178/2011 に操縦者免許に関連する規則として Part FCL が存在するが、空⾶ぶクルマに特化した SC 等は未策定である。
1.3 ⽶国・欧州における空飛ぶクルマ関連の制度化動向に関する情報収集
(2) 操縦者免許
EASA における既存の乗組員( Aircrew )に関する規則である Regulation (EU) No 1178/2011 の附属書 I Part FCL では、操縦者免許の発⾏に関する 要件等が規定されている。下記はその中で扱われている免許の種類である。
• Subpart B – Light Aircraft Pilot Licence (LAPL)
• Subpart C – Private Pilot Licence (PPL), Sailplane Pilot Licence (SPL) and Balloon Pilot Licence (BPL)
• Subpart D – Commercial Pilot Licence (CPL)
• Subpart E – Multi-Crew Pilot Licence (MPL)
• Subpart F – Airline Transport Pilot Licence (ATPL)
• Subpart G – Instrument Rating (IR)
• Subpart H – Class and Type Ratings
• Subpart I – Additional Ratings
• Subpart J – Instructors
• Subpart K – Examiners
EASA
のSC VTOL-01
はあくまで機体に関するSpecial Condition
であり、運航に関するSpecial Condition
ではない点に注意が必要となる。FAA での議論と同様、空⾶ぶクルマの特性等を加味して それに特化した Special Conditions は現時点で策定されておらず、
今後の議論を注視する必要がある ※ 。
Regulation (EU) No 1178/2011
出所︓”https://www.easa.europa.eu/sites/default/files/dfu/Easy_Access_Rules_for_Aircrew.pdf”