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 FAAの規則上、航空機使用事業・航空輸送事業の場合には、14 CFR Part 121または14 CFR Part135が適用され、特に、空⾶ぶクルマ(eVTOL)を活用した事業にはPart 135が適用されることが 想定される。

 FAAの手続では、⻑期間に及ぶ審査期間が必要であるとされている。また、現状のPart 135はあくまで既 存の機体を想定した制度で、空⾶ぶクルマ(eVTOL)の性質を踏まえると内容に変更が求められる部分 も存在する。

 今後は、空⾶ぶクルマ(eVTOL)の性質を加味した規定の内容にするようFAAにおいて検討が進められ ることが想定される。

⽶国(FAA)における検討状況

1.3 ⽶国・欧州における空飛ぶクルマ関連の制度化動向に関する情報収集

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チャーター運航︓

Non-Scheduled Operations

のうち、出発時間、出発地及び到着地について、顧客またはその代理人との明確な交渉により⾏う旅客運送

14 CFR Part 91 General operating

and flight rules

14 CFR Part 121 Rules for scheduled

air carriers

14 CFR Part 135 Rules for commuter

and on-demand operations

各パートの適用基準概要 空⾶ぶクルマ事業への適用

 適用対象

• Part 91

は、航空機のサイズにかかわらず、⺠間の非営利事業⼜は完全な個人用の

運用に対して適用される基準である。

 適用対象(下記に適用)

• Domestic Operation

︓ジェット機⼜は大型のプロペラ機による⽶国内の

2

地点間の 定期便の運航

• Flag Operation

︓ジェット機⼜は大型のプロペラ機による⽶国内の地点及び⽶国外

の地点間の輸送並びに⽶国外の

2

地点間の定期便の運航

• Supplemental Operation

︓大型⾶⾏機(客席数が

30

席を超える⼜はペイロードが

3.4t

を超える⾶⾏機)⼜は定期便にも用いられる⾶⾏機によるチャーター運航

 適用対象(下記に適用)

• Commuter Operation

︓⼩型のプロペラ⾶⾏機(客席数が

9

席以下且つペイロード が

3.4t

以下)の定期便の運航

• On-demand Operation

︓⼩型⾶⾏機(客席数が

30

席以下且つペイロードが

3.4t

以 下)のチャーター運航

現在開発されている空⾶ぶクルマの 各機体の乗員数・重量等を踏まえ ると、

Part135

が現時点では適用の

候補として検討される

Part 91

の対象は⺠間非営利事業

or

個人利用のため、空⾶ぶクルマを 活用した事業には適用されない(た だし法人内での運用では適用の可能性が

ある)

FAA の規則上、航空機使用事業・航空輸送事業の場合には、 Part 121 または Part 135 が適用され、特に、空⾶

ぶクルマ( eVTOL )を活用した事業には Part 135 が適用される。

Part121

が想定するのは、空⾶ぶク ルマよりも乗客数や重量の大きな機

体の運用であるため、空⾶ぶクルマ の事業に対して適用されることは想

定しにくい

出所︓国⼟交通省,”https://www.mlit.go.jp/common/000206948.pdf”を参考にMRIが作成

1.3 ⽶国・欧州における空飛ぶクルマ関連の制度化動向に関する情報収集

(3)航空機使用事業、航空機輸送事業

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出所)FAA, “https://www.faa.gov/licenses_certificates/airline_certification/135_certification/cert_process/”を参考にMRIが作成

事業者は、 Part 135 に基づいて、下記のプロセスで証明を受ける必要があるが、 Part 135 のプロセスで証明を受け るのに通常では 2 年程度かかるとされる。

事前申請

正式な申請

設計評価

性能評価

管理的事項

申請者は、

FAA Form 8400-6 Pre-application Statement of Intent (PASI)

を使って事前申請を⾏う。

• FAA

がこの申請を受理してから、オフィスのマネージャーは証明書発⾏に向けた検討プロセスを開始する。

申請者は、事前申請ミーティングに参加し、証明書の検討プロジェクトにアサインされる。

当該プロセスは全体と して通常では 2 年程度

かかるとされている

必要な事項を含めた申請(正式な申請レター、イベントスケジュール、コンプライアンスステートメント、調達・契約・

リースの文書、訓練のカリキュラム、フライトアテンダントの文書)を作成する。

正式申請ミーティングを通じて、

FAA

と申請者の間での質疑応答等、申請内容の検討が進められる。

申請者のマニュアルやその他の文書を詳細にレビューしていく段階。この段階では、適用される規則に対して遵守 出来るかといった点や、安全な運航を実施することが出来るかといった点からレビューが⾏われる。

証明書の検討チームは、申請者の提案した手順並びに訓練及び人員への指導に関するプログラムが、性能面で 効果的であるかどうかという点から判断を⾏う。

当該フェーズでは、

FAA

は証明書及び運航仕様(

Operations Specifications

)を申請者に対して発⾏する。

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※ MRI

としての想定

しかし、 Part 135 の証明の要件は、 eVTOL の性質を加味した内容とはなっていないため、下記の事項については、

今後 FAA において検討が⾏われることが想定される。

14 CFR Part 135 の規定内容

メンテナンスの在り方、トレーニングの内容、バッテリーに適用される燃料に関す る要件、乗組員の資格、機体に備え付けられるべき装備品、事業にかけられ る保険等の項目に関して、空⾶ぶクルマ( eVTOL )の性質を加味した内容

にアップデートしていくための検討が進められることが想定される 。 現時点では、 Part 135 の内容は、あくまで既存の機体を想定した 要件であり、空⾶ぶクルマ( eVTOL )の性質を踏まえると内容に

変更が求められる部分も存在する

 Part 135 における認証の⼀般的な要件

• 会社の所有権、運航の主要な拠点、運航の要求に最低限応える機体、メンテナンスの要 件、保険、管理を⾏う人員、マニュアル、トレーニングのプログラム、薬物・アルコールに関する 要件、最低限備えるべき装備品等が定められている。

出所)FAA “https://www.faa.gov/licenses_certificates/airline_certification/135_certification/” を参考にMRI作成

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(3)航空機使用事業、航空機輸送事業

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EASA

SC VTOL-01

はあくまで機体に関する

Special Condition

であり、運航に関する

Special Condition

ではない点に注意が必要となる。

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(3)航空機使用事業、航空機輸送事業

EASA における既存の運航( Air Operations )に関して、下記のタイプの運 航形態が規定されており、中でも航空機使用事業・航空輸送事業に関連す る CAT が重要である。

Commercial Air Transport (CAT) operations

Non-Commercial operations with Complex motor-powered aircraft (NCC)

Non-Commercial operations with Other-than complex motor-powered aircraft (NCO)

SPecialised Operations (e.g. aerial work), both commercial and non-commercial (SPO)

Regulation (EU) No 965/2012

FAA での議論と同様、空⾶ぶクルマの特性等を加味して それに特化した Special Conditions は現時点で策定されておらず、

今後の議論を注視する必要がある ※ 。

EASA では、運航に関する規則である Regulation (EU) No 965/2012 で航空機使用事業・航空輸送事業に関連 する CAT の規則が存在するが、空⾶ぶクルマに特化した SC 等は未策定である。

出所︓”https://www.easa.europa.eu/sites/default/files/dfu/EasyAccessRules_for_AirOperations-Oct2019.pdf”

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⽶国(FAA)における検討状況

 Vertiportに関する古い標準規格として”AC 150/5390-3(Vertiport Design)”が策定されていたが、

2010年に廃止とされた。

 その後策定されたAC 150/5390-2C(Heliport Design)がVertiportの概念も含めた⼀定の基準を 示す既存の文書となるが、VTOLに特化した形での標準化までは至っていない。

 VTOL用の新たな制度を策定するために、2019年にFAAとしてRFIを実施し、現在その情報を踏まえた新 たな規則検討が進められていると想定される。

 Commission Regulation (EU) No 139/2014において、⾶⾏場(Aerodromes)に関する規定 が置かれており、その中で⾶⾏場の認証要件等が定められている。

 また、Certification Specificationsとして、VFRヘリ用のヘリポートの設計に関する認証規格である”CS-HPT-DSN”と、⾶⾏場(Aerodrome)の設計に関する認証規格である”CS-ADR-DSN”が存在する。

 ただし、EASAでは、空⾶ぶクルマで活用されることが想定されるVertiportに特化した基準は策定されてい ない。将来的には、現状の認証規格に制度変更も含めて落とし込んでいくか、機体と同様にVTOLに特化 した制度を策定するかという方向性で議論が⾏われることが想定される。

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