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自己分析手法の分析プロセス

ドキュメント内 JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/ (ページ 76-80)

5. 知識抽出:原因分析手法

5.3 自己分析手法

5.3.3 自己分析手法の分析プロセス

図 5.12 自己分析手法の概念モデル

1. 議論範囲(スコープ/フェーズ)を決定:

プロジェクトにおいて議論する範囲を決める。分析の参加者が多い場合や議論する範 囲が多い場合は複数グループに分けて分担しても良い。

2. 付箋紙への事実情報の記載:

参加者全員で事実情報を”誰が”“いつ”“何をしたか”の観点に分け整理する。それぞれの 事実情報について1枚の付箋紙に記載する。なお、付箋紙の記載レベルを統一するこ とが望ましいが、本Stepではプロジェクト経緯の抜け漏れを防ぐことを主眼に置くた め無理に統一する必要はない。

3. 付箋紙の時系列整理:

付箋紙の”誰が”“いつ”の情報をもとに、模造紙などに人物軸・時間軸を書き、付箋紙を 並べる。

4. 参加者全員でプロジェクト経緯を確認:

プロジェクト経緯を読み、プロジェクトの全体像を共有し認識を合わせる。

5. 重要ポイントの洗い出し:

プロジェクトの失敗などの観点から重要だと思うポイント(事実情報)を洗い出す。

プロジェクト経緯の整理イメージを図 5.15に示す。

図 5.13プロジェクト経緯の整理イメージ

手順1~5を行ったのち洗い出した重要ポイント(いくつでも可)毎にStep2を行う。

Step 2)原因分析

分析手順を図5.16に示す。なお、図5.16中の丸数字は図5.14の概念モデルと対応して いる。

図 5.14 自己分析手法の分析手順

原因分析では、まず図5.16の概念モデルに基づいて各項目の情報を整理する。ここで、

各項目の情報を記載する際には、「なぜ、なぜ」と分析的な思考に基づき整理することが 重要である。

上記の分析手順にもとづき、分析ワークシート上での質問文に回答する形で分析を進め る。分析ワークシートの例を表5.19に示す。

表 5.19 分析ワークシート例

(Step 3)分析結果の検証

分析概念モデルにおける原因分析思考とリスク対策思考を用い、分析結果に矛盾がない かを検証する。

原因分析時の思考過程(原因分析思考)は図5.16の手順に示すように

「②→③→④→⑤→⑥→(⑦→⑧)」の順で検討する。一方、プロジェクト推進中の思考

(リスク対策思考)は図5.14の矢印の流れのように「③→⑤→⑥→(⑦→⑧)→④→②」

の順で検討する。つまり、原因分析思考は「A(結果)となったのはB(原因)の理由で ある」、リスク対策思考は「B(原因)の理由によりA(結果)となった」という因果関 係が成り立つ。原因分析思考ではロジックが繋がっていても、リスク対策思考でロジック が繋がっていない場合は、分析内容に矛盾があるといえる。

そこで、原因分析思考で整理した表1のワークシートの記述内容を図3の分析概念モデル に照らし合わせ、リスク対策思考でも矛盾がないかを確認する。矛盾がある場合、矛盾箇 所を踏まえて再度分析ワークシートを整理する。

表5.19の原因分析思考の整理結果についてリスク対策思考の概念モデルを用いた検証 例を図5.17に示す。

図 5.15 概念モデルを用いた検証例76

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