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第 3 章 事業計画書

3.4 事業展開上の課題及び対応方策

3.4.1 総論

事業展開上の課題及び対応方策を表 3.4.1に示す。

3.4.1 事業展開上の課題及び対応方策 顧客 採用

可能 性(仮

説)

サービス SPVの収益構

造 顧客のメリット 実現・収益増に向けた

課題 調査における確認結果

カテゴリ ー

顧客の 例

発電会 社

(GENC O)

風力発 電会社 太陽光 発電会 社

◎ ①カ ー テ イ ル メ ン ト 対 応 ( 蓄 電サービ ス提供)

・ 配 電 会 社

( DISCOM ) が 発 電 会 社

(GENCO) に 電 力 料 金 を 支払う(これま でカーテイル されていた分 も 売 電 で き 、 増収)。

・ 配 電 会 社 は SPV に 蓄 電 サービスの利 用料を支払う

・カーテイルされて い た 電 力 の 販 売による増収

・顧客にとっての導入の コストメリットの増大

⇒PPAの増額

・PPAの増額に関する今後の見通し。

 タミル・ナドゥ州のPPAについて、時間別買電 料金は設定されているものはない。PPA は、

民間事業者(注:TANGEDCOは2010年に民 営化)間の自由な契約であり、時間別買電料 金は設定についても当事者が判断する。

 事業シミュレーションでは、電気料金のエスカ レーションを年7%に設定している>概ね妥当 だと考える。(TANGEDCO)

・電力小売料金に関する今後の見通し(PPA の価 格推移を考える上での参考にする)

 石炭、天然ガスの価格に依存する。ただし、何 処の州でも補助金(subsidy)によってタリフを 低く抑えている。補助金は長期的には削減し てゆく方針だが、政治的な問題もあり簡単に は行かない。(TNERC)

・増収分のうち、サービ ス料として SPV に支 払っても良い額の比 率の増加

(現在はSPVが 100%

徴収)

・増収分のうち、サービスとして SPV に支払う比率 の確認

 ケースバイケースで判断(総額が出たりしない と判断できない)

・十分な顧客の確保 ・Tata powerのデータを用いた分析結果に基づき、

顧客 採用 可能 性(仮

説)

サービス SPVの収益構

造 顧客のメリット 実現・収益増に向けた

課題 調査における確認結果

カテゴリ ー

顧客の 例

体には関心を示したが、どうしても、電力量と コストとの単純比較になる。

 特に、産業需要家(Industrial consumers)に対 するピーク時の電力供給にESSを活用するこ とに関心を持った模様。

・グリッドレベルへの展開可能性について確認

 州政府関係者は、ESSをグリッドに展開するに は、他の技術と比較して、明確なメリットが見え ないと導入しようとは思わない模様。まずは揚 水システムの活用を考えている。

 グリッドレベルの展開はかなり厳しいという認 識。

⇒系統安定化については、州公社関係者は、不安 定になれば、風力発電からの給電をとめればよ いという立場。これに対して、風力発電協会は州 政府がもっと系統安定化の努力をすべきと主 張。

結局は、風量発電の最大発電能力を高めるか、

実際の給電量を増やすかという、再生可能エネ ルギーの推進に関する考え方について、TN 州 内の関係者の見解が異なっている点が問題。

◎ ②タ イ ム シ フト Arbitrage

(Time-shi ft)

・ 配 電 会 社

( DISCOM ) が 発 電 会 社

(GENCO) に 電 力 料 金 を 支払う(ピーク 時 販 売 増 加 による増収)。

・ ピーク時価格で 電力を販売する ことによる増収

・顧客にとって導入のコ ストメリットの増大。

→ピーク時のPPAの額 はコストメリットを成り 立たせるだけの額に なるか

・ピーク・オフピーク別に PPA 料金を変えて販売す ることができるのか。

 タミル・ナドゥ州のPPAについて、時間別 買電料金は設定されているものはない。

PPA は、民間事業者(注:TANGEDCO は 2010 年に民営化)間の自由な契約で あり、時間別買電料金は設定についても 当事者が判断する。(TANGEDCO)

顧客 採用 可能 性(仮

説)

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課題 調査における確認結果

カテゴリ ー

顧客の 例

・ 発 電 会 社 は SPV に 蓄 電 サービスの利 用料を支払う

・今後、ピーク時とオフピークとの差はどの程度にな るのか(PPA事例)。

 PPA に大幅な時間別買電料金を設定す るのは困難(入札になるため)

・PPAの増額に関する今後の見通し。

 石炭、天然ガスの価格に依存する。ただ し、何処の州でも補助金(subsidy)によっ てタリフを低く抑えている。補助金は長期 的には削減してゆく方針だが、政治的な 問題もあり簡単には行かない。(TNERC)

・ピーク/オフピーク別電力小売料金に関する今 後の見通し(PPA の価格推移を考える上での参 考にする)

 需要変動に対しては、需要側のピークシフトを 図ることで対応している。TN の電力需要ピー クは、朝 6-10 時に集中する。そこで、産業需 要家(Industrial consumers)に対しては、時間 帯 で キ ャ ッ プ を 設 け 、 オ フ ピ ー ク に は 100 KVA、ピーク時間帯(朝6-10時)には10 KVA のキャップを設け、これを超える電力量につい て は 料 金 を 10%増 し に し て い る 。

(TANGEDCO)

⇒PPA と い う 形 で な く 、 産 業 需 要 家 (Industrial consumers)に対する高い値段で電力供給という スキームについては、政府関係者からも風力発

顧客 採用 可能 性(仮

説)

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課題 調査における確認結果

カテゴリ ー

顧客の 例

他の顧客を確保できるか検討

 インド風力発電協会及び会員企業は、ESS 自 体 に は 関 心 を 示 し た 。 特 に 、 産 業 需 要 家

(Industrial consumers)に対するピーク時の電 力供給にESSを活用することに関心を持った 模様。

・グリッドレベルへの展開可能性について確認

 州政府関係者は、ESSをグリッドに展開するに は、他の技術と比較して、明確なメリットが見え ないと導入しようとは思わない模様。まずは揚 水システムの活用を考えている。

 グリッドレベルの展開はかなり厳しいという認 識。

【改良版】

・太陽光発電の併設に よ る オ フ ピ ー ク 時 の 蓄電量の増大

・太陽光発電の組み合わせによる補助金・その他イ ンセンティブ等の活用可能性

 100 kW 以下の屋根置きまたはオフグリッド型

のプロジェクトに対し、プロモーターの自己資 本(エクイティー)が20%以上であることを条件 に、キャピタルコストの 30%までを国が補助す る制度(注:MNRE capital subsidy scheme)が ある。

◎ ③周波数毎 に設定され る調整料金

(UI) 制 度 への対応

・ 発 電 会 社

(GENCO) の UI Penalty支 払 額 が 減 少 する

・ 発 電 会 社 は

SPVにオペレ

ーショ ン サー

・罰金支払額削減

(コスト削減)

・TN 州 に お け る UI penalty の 制 度 の 導 入。

・TN州におけるUI penaltyの制度の導入可能性

 風力を含む RE を対象として、UI に代わる規 制を導入する予定である。現時点でその内容 を明らかにすることはできないが、2~3週間 後に草案を公開してパブリックコメントに付す ので、CERC のウェブサイトを参照されたい。

(CERC)

・UI penaltyの料金は事 ・UI penaltyの料金(単価)の見通し

顧客 採用 可能 性(仮

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顧客の 例

ビス料を支払 う

業を成り立たせるだ けの十分な高さがあ るか。

 新しいスキームが出ないと、見通しが立てにく い。

・【追加的付加価値】グ リッドオペレーション

(部分的)への SPV の参加

・グリッドオペレーション(部分的)への SPV の参加 可否、態様。

 天候予測システム等も含めてニーズはあって も、ライセンスの取得が難しいと思われる。

・十分な顧客の確保。 ・Tata powerのデータに基づき、他の顧客を確保で きるか検討

 UIに代わる新しいスキーム次第。

 ただし、UI は系統安定化のためのスキーム で、ビジネスのためのスキームではないという のが中央政府・州政府の考えであり、ESSビジ ネスが成り立つように制度を変えて欲しいとい うのはインド側では受け入れにくいのではない か。

送/配 電会社

(TRAN SCO / DISCO M)

TANTR ANSCO TANGE DCO Pvt.

DISCO M

× タイムシフト ・最終消費者は ピーク時電力 料 金 を 配 電 会 社 に 支 払 う。

・ 配 電 会 社 は 、 蓄電サービス の 利 用 料 を SPV に 支 払 う。

・ ピーク時料金で 電力を販売する ことによる増収

・計画停電(rolling blackouts, brownouts ) 減 少による増収

・ピーク時/オフピーク 時の電力価格差が、

事業を成り立たせる だけの十分な差にな るか。

・TN州におけるピーク時/オフピーク時の価格差

・ 配 電 会 社 は 、 ・運用及び資源の ・DR 導入のインセンテ ・TN州における 導入可能性、時期、態様

顧客 採用 可能 性(仮

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造 顧客のメリット 実現・収益増に向けた

課題 調査における確認結果

カテゴリ ー

顧客の 例

( 蓄 電 & オ ペ レ ー シ ョン)

を SPV に支 払う。

(DISCOM)。

× 送/配電イ ン フ ラ 増 強 の 後 ろ 倒 し

( 蓄 電 & オ ペ レ ー シ ョ ン)

・送/配電会社 の 資 本 コ ス ト が 削 減 さ れ る。

・送/配電会社 は、オペレー シ ョ ン サ ー ビ ス料をSPVに 支払う。

・ イ ン フ ラ 投 資 の 時 期 の 最 適 化

(コスト削減)

・送/配電会社の投資 計画との整合性。

・送/配電インフラ増強に係る方針、計画

 州の計画はすでに存在し、予算がついてい る。また、JICAのプロジェクト(注:Tamil Nadu Transmission System Improvement Project, L/A 2012年9月、607.40億円)が実施されて いる。さらに、ドイツの協力で、Green Energy Corridor(注:2013 年9月17日、250百万ユ ーロ )プロジェクトが進められている。電力増 強計画については、JICA の資料を参考にす ると良い。(TANTRANSCO)

 TTC の問題は州も認識しており、これに対応 するため、送電線の増強を積極的に進めてい る。(TNERC)

 再生可能エネルギー発電を連係した系統の 安定化は州間送電網(inter-state grid system)

で は 問 題 と な る が 、 州 内 送 電 網 (intra-state GS)ではそれほど大きな問題ではない。(TN エネルギー局)

最終消 費者

(Consu mer)

産業セク ターの 電力需 要者 商業セク ターの 電力需 要者

◎ ④高品質の 電力供給

・ 最 終 消 費 者 は、オペレー シ ョ ン サ ー ビ ス料をSPVに 支払う。

・高品質(安定した 周波数、停電し ない等)の電力 提供による収益 増

・バックアップ電源 燃料費削減

・産業からの電力料金 の直接徴収。

・TN州における産業用電力販売の制度

⇒産業需要家(Industrial consumers)に対するピー ク時の電力供給に ESS を活用することに関心を 持った模様。

・電力料金は事業を成 り立たせるだけの十 分な高さがあるか。

・TN州において、産業用に直接売電した際の価格 http://www.tangedco.gov.in/linkpdf/Revtariff-new.p

df

⇒産業需要家(Industrial consumers)向けは高めに

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