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ま ず 、 第 2章 の 次 の よ う な 結 果 は 、 お も に 「河 川 環 境 の 評 価 の イ メ ー ジ の 時 間 的 な 構 造 化 の プ ロ セ ス の 解 明 」 に 含 ま れ る で あ ろ う 。

( 1 ) 子 供 の と き ( 過 去 ) と 現 在 の 河 川 環 境 に 対 す る 住 民 の 通 時 的 な 評 価 の イ メ ー ジ の 構 造 は 、 ① 「 過 去 肯 定 一現 状 否 定」型 、 ② 「過 去 否 定 一現 状 肯 定 」 型 、 ③ 「 過 去 肯 定 一 現 状 肯 定 」 型 、 お よ び ④ 「 過 去 否 定 一 現 状 否 定 」 型 の 4種 類 の 評 価 の 「 型

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に 分 類 さ れ る 。

( 2 ) 高 度 経 済 成 長 期 以 前 か ら 現 在 に 至 る ま で の 水 質 の 変 動 が 大 き な 河 川 環 境 に お い て は 、 住 民 の 評 価 構 造 が ① の 「 過 去 肯 定 一現 状 否 定 」 型 と ② の

「 過 去 否 定 一 現 状 肯 定 」 型 に 2分 さ れ 、 と く に ① の 割 合 が 大 き い 。

( 3 ) 水 質 変 動 が 小 さ く 、 か っ 現 在 も 良 好 な 水 質 を 保 っ て い る 河 川 環 境 で は 、 住 民 の 評 価 構 造 が ③ の 「 過 去 肯 定 一現 状 肯 定 」 型 と ④ の 「 過 去 否 定 一 現 状 否 定 」 型 に 2分 さ れ 、 と く に ③ の 割 合 が 大 き い 。

( 4 ) 以 上 の よ う な 河 川 の 環 境 ・ 景 観 に 対 す る 住 民 の 通 時 的 な 評 価 構 造 を 、 a ) 幼 少 期 の 河 川 環 境 の イ メ ー ジ 、 b ) 現 在 身 近 に あ る 河 川 の 近 く に 住 み 始 め た 時 期 に お け る イ メ ー ジ 、 お よ び c) 現 在 の 身 近 に あ る 河 川 に 対 す る

イ メ ー ジ の 3 つ の イ メ ー ジ の 相 に よ っ て 説 明 す る こ と が で き る 。

( 5 )まず、 a ) ① 幼 少 期 の 河 川 環 境 の イ メ ー ジ と ③ 現 在 の 身 近 に あ る 河 川 に 対 す る イ メ ー ジ の 比 較 に よ っ て 基 礎 的 な 評 価 構 造 が 形 作 ら れ る 。 b )  つ ぎ に ② 現 在 身 近 に あ る 河 川 に 対 し て 、 そ の 近 く に 住 み 始 め た 時 期 に お け

る イ メ ー ジ が 影 響 を 与 え 、 現 在 の 評 価 が 決 定 さ れ る 。 もちろん、 a )と b)  は 時 間 的 に は 同 時 に 行 わ れ て い る 。

( 6 ) 環 境 の 変 化 は 人 間 の 抱 く 環 境 イ メ ー ジ に 克 明 に 刻 ま れ る 。 と く に 急 激 な 河 川 水 質 の 変 化 を 経 験 し た 都 市 住 民 の 場 合 、 そ の 変 化 が 評 価 の イ メ ー

ジ 構 造 に お い て 顕 著 に 現 れ る 。

ま た 、 第 2 ‑‑4章 の 次 の よ う な 結 果 は 、 「 子 供 の 環 境 認 知 の 作 用 の 解 明 j に 含 ま れ る で あ ろ う 。

( 1 ) ① 「 過 去 肯 定 一 現 状 否 定」型 、 ② 「過 去 否 定 一現 状 肯 定」型 、 ③

「 過 去 肯 定 一 現 状 肯 定 」 型 、 お よ び ④ 「過 去 否 定 一現 状 否 定 」 型 の 4種 類

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の 河 川 の 環 境 イ メ ー ジ の 評 価 の 「型」のうち、 ① と② の よ う な 幼 少 期 と 現 在の 評 価 が 異 な る 「型」の 形 成 には 幼 少 期 の 水辺 と の 関わ りの密 接 さ が 関 与 している。 一方 、 ③ と ④ の よ う な 幼 少 期 と 現 在の評価 が一致す る 評 価 の

「型 」 の 形 成 に は 、 と く に 幼 少 期 の 利 用 頻 度 の 高 低 が 大 き く 関与 してい る ( 2章〉。

( 2 ) 子 供 の 方 が 成 人 に 比 べ 、 「水面」 や 「ごみ」な ど の 特 定 の対 象 に 撮 影 が 集 中 す る 傾 向 が あ る。 と く に そ の 集 中 は 対 象 に 対 す る 評 価 が明確に 行 わ れ て い る と き に 強 ま る (3章 )。

( 3 ) 子 供 の 方 が 成 人 に 比 べ て 対 象 と の 位 置 関 係 や 対 象 河 川 の ス ケ ー ル の 変 化 に よ っ て 評 価 が 大 き く 変 わ る。 ま た 、 空 間形態 の 類 型 化 に よ って、 子 供 の 撮 影 頻 度 に よ る 環 境 認 識 の 特 徴 を 把 握 す る こ と が で き る (3章)。

( 4 ) 水 辺 と の か か わ り が 密 接 な 地 域 で は 、 子 供 と 成 人 の 環 境 の 認 識 と 評 価 の 仕 方 に 大 き な 差 異 が み ら れ な し1。 こ の よ う な 地 域 で は 水 面 の 広 が り が 身 近 に 感 じ ら れ る ほ ど 評 価 が高い。 そ れ に 比 べ て 、 水 辺 と の か か わ り が 希 薄 な 地 域 で は 、 子 供 と 成 人 の 環 境 の 認 識 と 評 価 の 仕 方 に 大 き な 差 異 が み ら れ る 。 そ の 差 異 は 、 子 供 が 「 発 見 」 型 の 認 識 で あ る の に 対 し て 、 成 人 は 過 去 の 体 験 の 「 再 認 識」型 で あ る た め に 生 じ る。 そ の た め 子 供 の 方 が 環 境 の 悪 化 に 対 し て 成 人 よ り も 仮 借 が な い (3章 )。

( 5 ) 子 供 の 方 が 成 人 よ り 河 川 空 間 の 移 動 距 離 が 短 い 。 ま た 、 河 川 環 境 の 認 識 に お い て 重 点 が お か れ た 地 点 の 個 人 差 が 成 人 よ り も 小 さ い (4章 )。 ( 6) 

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写 真 投 影 法 」 の 撮 影 行 程 の 追 跡 調 査 に よ れ ば 、 子 供 の 日 常 的 な 遊 び の 空 間 と し て の 河 川 環 境 の 範囲と そ の 拠 点 を 確 認 す る こ と が 、 成 人 の 場 合 よ り も 容 易 で あ る (4章 )。

最 後 に 4章 の 「 評 価 の イ メ ー ジ の 構 造 化 プ ロ セ ス に お け る 行 動 の 位 置 づ け 」 の 成 果 を 再 記 す る と 以 下 の と お り で あ る 。

( 1 ) 住 民 に と っ て 、 現 在 身 近 に あ る 河 川 の 清 掃 活 動 へ の 参 加 体 験 と 、 子 供 の と き に 水 辺 を 頻 繁 に 利 用 し た 体 験 は 、 各 河 川 の 現 在 の 利 用 頻 度 を 高 く す る 上 で 重 要 な 要 因 で あ る。 この 2つ の 体 験 要 因 が 住 民 の 河 川 の 利用行 動

を 頻 繁 に す る 作 用 は 、 と く に比 較的高 度 に 都市化 さ れ た 地 域 に お い て 顕 著 で あ る。

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( 2 ) 将 来 の 期 待 と し て の 親 水 行 動 の 内 容 は 、 幼 少 期 の 親 水 体 験 と 類 似 し て お り、 水 lこ 直 接 触 れ て 楽 し む 親 水 行 動 が 望 ま れ る 頻 度 が 高 い 。 一方 、 現 状 の 親 水 行 動 の ほ と ん ど は 「 散 歩 」 に 限 定 さ れ て い る 。 親 水 行 動 に 関 す る 評 価 の イ メ ー ジ は 、 現 状 に か か わ り な く 、 幼 少 期 の 体 験 に 基 づ い て 意 識 さ れ 形 成 さ れ る こ と が 示 唆 さ れ る 。

( 3 ) 子 供 の と き の 親 水 行 動 の 頻 度 が 減 少 し た り 、 親 水 体 験 体 験 が 失 わ れ た 場 合 に 、 そ の 後 に ど の よ う な イ メ ー ジ が 形 成 さ れ 、 親 水 行 動 が 行 わ れ る か を 推 測 す る こ と は 容 易 で な し1。 し か し 少 な く と も 、 そ の 影 響 は 無 視 で き な い と い え る 。

( 4 ) 河 川 空 間 の 利 用 主 体 を 子 供 と し た 場 合 の 空 間 整 備 に お い て 、 「写真 投 影 法」と そ の 追 跡 調 査 に よ る イ メ ー ジ の 空 間 構 造 の 把 握 は 、 有 効 な 調 査 法 と な り 得 る 。

第 2節 今 後 の 課 題 と 展 望

最 後 に 河 川 の 環 境 イ メ ー ジ 研 究 の 今 後 の 課 題 と 将 来 の 展 望 を 略 記 し て 、 研 究 の 締 め く く り と し た い 。

ま ず 、 本 研 究 で は 河 川 の 環 境 イ メ ー ジ を 、 ① 幼 少 期 の 河 川 環 境 の イ メ ー ジ 、 ② 現 在 身 近 に あ る 河 川 に 対 し て 、 そ の 近 く に 住 み 始 め た 時 期 に お け る イ メ ー ジ 、 お よ び ③ 現 在 の 身 近 に あ る 河 川 に 対 す る イ メ ー ジ 、 の 3 つ の 相 に よ っ て 説 明 し 、 相 互 の 作 用 に つ い て 仮 説 を 提 案 し た 。 そ の う え で 、 ① の 幼 少 期 の 河 川 環 境 の イ メ ー ジ の 役 割 を 重 視 し 、 そ の イ メ ー ジ の 実 体 を 「写 真 投 影 法 」 に よ っ て 明 ら か に し よ う と 試 み た が 、 統 計 的 な 扱 い が 主 で あ っ た た め 、 数 に は 現 れ な い が 地 域 に お い て 重 要 な 意 味 を も っ 事 物 の イ メ ー ジ 上 の 役 割 に 触 れ る こ と は で き な か った。 こ の よ う な 事 物 の 「パ ブリ ック ・ イ メ ー ジ 」 に 対 す る 作 用 の 解 明 に は 、 記 号 論 や 意 味 論 を 含 ん だ 解 釈 学 の ア プ ロ ー チ が 必 要 で あ り 、 今 後 の 第 1の 課 題 と な ろ う 。

ま た 、 評 価 の イ メ ー ジ の 構 造 化 プ ロ セ ス の 把 握 に お い て 主 に 「遡 及 調 査」 を 適 用 し た が 、 こ れ と パ ー ソ ナ ル ・ コ ン ス ト ラ ク ト 理 論 の 併 用 が 、 よ り 効 果 的 で あ る こ と は 明 ら か で あ り 、 そ の た め の 新 た な 調 査 法 の 開 発 が 必 要 と 思 わ れ る 。 こ の よ う な 方 法 の 適 用 が あ れ ば 、 評 価 の イ メ ー ジ の 構 造 化 プ ロ

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セ ス が 、 水 質 の 変 動 と 対 応 し て い な い 場 合 に そ の 原 因 を 追 究 す る こ と が で き る で あ ろ う し 、 都 市 近 郊 や 農 村 地 域 の 「 環 境 イ メ ー ジ」の 複 雑 な 構 造 化 プ ロ セ ス を 探 る こ と も で き る で あ ろ う 。

最 後 に 、 環 境 イ メ ー ジ 研 究 が 扱 っ た 「 パ ブ リ ッ ク ・ イ メ ー ジ 」 と 、 実 際 に 環 境 デ ザ イ ン を 行 う 設 計 者 の 個 性 と の 関 係 に つ い て も 考 え る 必 要 が あ る だ ろ う 。 本 研 究 で は こ の 点 に つ い て 議 論 し て い な い が 、 地 域 住 民 か ら 得 ら れ た 「 環 境 イ メ ー ジ 」 が 活 か さ れ る た め に は 、 こ の 関 係 の 計 画 論 と し て の 位 置 づ け が 必 要 で あ る と い え よ う 。

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村 許

制洲

本 研 究 の 遂 行 に あ た り 、 多 く の 方 々 か ら の 御 指 導 と 御 援 助 を い た だ い た。

ま ず 、 九 州 大 学 工 学 部 平 野 宗 夫 教 授 の 終 始 温 か い 御 指 導 と 御 鞭 援 が あ っ た こ と を こ こ に 述 べ 、 深 甚 な る 感 謝 の 意 を 表 し た し1。 同 教 授 か ら 河 川 工 学

・ 河 川 環 境 に 関 す る 現 代 的 課 題 の 数 々 を 御 教 示 い た だ い た こ と は 、 本 研 究 の 遂 行 に お け る 最 も 貴 重 な 経 験 の 一 つ で あ っ た 。 問 機 に 、 九 州 大 学 工 学 部 楠 田 哲 也 教 授 、 な ら び に 荻 島 哲 教 授 に は 、 本 論 文 を ま と め る に あ た り 、 幅 広 い 視 野 か ら 多 く の 有 益 な 御 助 言 を い た だ い た 。 こ こ に 、 衷 心 よ り 感 謝 の 意 を 表 す る 。 ま た 、 九 州 大 学 工 学 部 坂 本 紘 二 助 手 に は 、 公 私 に わ た り 温 か い 御 指 導 と 御 激 励 を い た だ く と と も に 、 様 々 な 研 究 分 野 の 方 々 と の 貴

重 な 出 逢 い の 場 を 与 え て い た だ い た 。 心 か ら 感 謝 の 意 を 表 し た い 。

九 州 大 学 工 学 部 水 工 土 木 学 科 河 川 工 学 研 究 室 の 各 位 に は 、 調 査 や 計 算 の 遂 行 に 関 し て 多 く の 御 協 力 と 御 助 力 を い た だ い た 。 現 在 建 設 省 の 元 永 秀

氏 な ら び に 佐 賀 県 の 田 中 繁 之 氏 は 、 研 究 の 発 展 に 直 接 貢 献 し て 下 さ っ た 。 ま た 、 同 研 究 室 の 元 技 官 天 本 豊 子 氏 に は 、 調 査 を 円 滑 に 実 施 す る た め の 御 助 力 を 含 め 、 研 究 当 初 の お ぼ つ か な い 時 期 か ら 、 終 始 変 わ ら ぬ 御 激 励 を

い た だ い た 。 こ こ に 深 く 感 謝 の 意 を 表 す 次 第 で あ る 。

本 論 文 中 の 図 表 の 作 成 に 御 助 力 い た だ い た 九 州 産 業 大 学 職 員 福 田 郷 子 氏 や 、 調 査 に 参 加 し て 下 さ っ た 沿 川 の 子 供 た ち ・ 住 民 の 方 々 に も 感 謝 し た い 。 最 後 に 、 妻 恭 子 の 少 な か ら ぬ 協 力 に 対 し て も お 礼 を 申 し 述 べ さ せ て し¥1:こだき fこし¥

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ドキュメント内 都市河川の環境イメージに関する基礎的研究 (ページ 131-138)

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