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2.「

は じめ よ うお べ ん と う作 り (メ ニ ュー 作 り編)」 の活 用 法 家 庭 科・ 食 育担 当 の先 生 ヘ

豊中市教育委員会では、「は じめよ うおべん とうづ くり」の冊子を毎年配布 しています。 しか し、「は じめよ うおべん とうづ くり」が発行 され

29年

経過 し、この冊子が児童、生徒に とつて使いやすい内容 となっているのかを検証 した ところ、 この冊子だけではメニューを決め られない児童・ 生徒が多いこと がわか りま した。お弁 当のメニュー作 りが しやすいよ うに作成 したのが、食育副読本 「は じめよ うおベ ん とうづ くり (メニュー作 り編)」 です。 この冊子のね らい と活用の仕方を以下にまとめま した。授業で 使用 していただ くときの参考に していただければと思います。

1)メ ニュー作 りでの使い方

 

メニュー作 りのルールをまず、主食 を決めよ う。次に主菜を決めよ う。その次に扇1菜2品を決 めよ う。 と提案 してあ ります。 このルールに沿つてメニューを決めるためのメニューシー ト

3頁

、ワークシ ー トが

5頁

に綴 じこんであ ります。

 

料理を選びやすいよ うに出来上が りのカラー写真を見なが ら、メニューを決めることができるよ う になっています。

2)調

理実習での使い方

 

児童の調理技術の実態を踏 まえ、まちがいやすい点、失敗 しやすい点をコツや コメン トをポイン ト として表示 しています。

 

切 り方については、従来版 「は じめよ うおべん とうづ くり」にイ ラス トで掲載 していますので、併 せて使 つて くだ さい。

 

火加減はできるだけ作 り方に表示 しま したが、児童に とつては難点の一つです。 こまめに、火の調 節の指導をお願い します。

3)家

庭科での応用

 

揚げ物は小学校では行わない調理法ですが、揚げ物のメニューはフライパ ンに油を少 し多めに入れ て、焼 く調理方法で代用 して ください。

 

生の肉、魚は使用 しないことになつていますので、肉の場合はハム、ベー コンに変 えて使用 して く だ さい。魚の場合は缶詰を使 うことも可能です。

4)「

は じめよ うおべん とうづ くり (メニュー作 り編)」 を使つた授業の提案

 

題材は

 

「お弁当づ くりに

 

チャレンジ」

3ペ

ージのメニューシー トを使つて、バ ランスの とれたお弁当のメニューを決める。

(1時

間)

05ペ

ージのワークシー トを使 つて、決めたメニューの設計図を描いてみ よう。

(1時

間)

 

調理実習

・ メニューを班 ごとに決める場合は材料の準備や調理の手順、作 り方の数が多 く煩雑 にな りますが、子 どもたちの意欲が実習では発揮 され、積極的に活動できることにつなが ります。また、

TlT2の

補助があ ればより調理指導が行き届 くと思われます。

・全班 とも同 じメニューにす る場合はこのメニュー作 り編 を使 つて各児童がメニューを決めた中か ら、

クラス全員が作 りたい と思 うメニューを多数決で決 めることもできます。 このメニュー作 り編はルール に沿つてメニューを決めてい くと、バ ランスよく1食分のお弁当が作れ るよ うになつています。

児 童 の み な さん ヘ

夏 、冬 休 み に家 で お 弁 当 を作 る時 の使 い方

中学校に行 くと、学校給食はな くな り、昼食はお弁 当を持つて行 くことにな ります。

お弁当は誰が作るのかな。 もし、家の人が作れない時、自分で作ることができた ら、素晴 らしいことで すね。小学校 の5・

6年

の家庭科で学んだことを活か し、お弁当が作れ るよ うなテキス トを作 りま した。

今までのテキス トも参考に しなが ら、この新 しい 「メニュー作 り編」を使つて、 自分でお弁当を作つて みませんか。一歩大人に近づいたみなさん、まず、夏休み、冬休みにチャレンジ してみて くだ さい。

3ペ

ージのワークシー トを使 つて

① 主食 を決める。エネルギーになる食品

(黄

)が

ごはん、パ ン、めんにな ります。

② 主菜を決める。体をつ くるもとになる食品

(赤

)が

主のおかずにな ります。

③ 副菜を2品決める。体の調子を整 える食品

(緑

)が

主のおかずにな ります。

写真 を見なが ら、メニューを決め、

5ペ

ージのワークシー トにお弁当の設計図を描いてみま しょう。

そ して、出来上がったお弁当は写真やイラス トをは り付けてお くと、記録にもな ります し、次のお弁 当 作 りの参考にな ります。

次のポイ ン トに注意 しなが らお弁 当作 りを始 めま しょ う。

・調理 を始める時は、み じた くを整 えてか ら、きれいに手を洗いま しょう。

・油で揚げた りす るメニューはお家の人に聞いてか ら、行いま しょう。

・硬いかばちややいも類な どを切 るときは、お家の人に聞きなが ら切 るように しま しょう。

・ 味付 けは必ず味見を し、味を決めま しょう。

・ 味付けは少 し濃いめに します。

・ お弁当の色取 りは栄養のバ ランスにつなが ります。

・ 汁が出ないようなメニューを決めます。

・ 料理は冷めてか ら、すき間なくつめます。

保 護 者 の み な さま へ

家庭科 の授業で学 んだ調理技術 を活 か し、「食 の 自立」を 目標 にバ ランスの とれ た一食 分 の献立 を考 える とい う取 り組み を行 つています。児童 がお弁 当のメニュー作 りが容易 にできるよ う、新 しいテ キス ト「は じめ よ う

 

おべん と うづ く り (メニ ュー作 り編)」 を作 りま した。

児童 がお弁 当作 りをす るにあた り、保護者 のみな さまに補 つていただ きたい こ とが あ ります。

メニ ュー を決 め、調理 し、お弁 当箱 に詰 め、後片付 けまで、で きるだ け一人で させ ていただ き、最後 ま でや りきることを見守 っていただけた らと思います。ただ し、包丁の扱い方、切 り方、特 に大 きさを揃 えて切 ることが難 しい傾 向があ ります。 また、火加減や熱の通 り具合 な ど、難 しい よ うです。

このテ キス トだけでは解 りに くい と問いてきた り、また、間違 えた り、危 ない ことを しそ うになつた り した時 にはア ドバイ スをお願 い します。

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食育副読本 「は じめよ うおべん とうづ くリメニュー作 り編」の作成 と評価 一調理技術の現状調査0考察に基づいて―

1.研究の背景

休 日の昼食で主食・主菜・副菜がそろつている小中学生の割合は3割程度 と報告 されてお り

(香

川県 2010)、

食事バランスに問題のある家庭は多い。学校給食はこのような家庭での食事の問題を補 う役割 も持つが、学 校給食未実施の場合、菓子パ ン、おにぎ り、コンビニ弁当な どの昼食になる生徒 もお り、食事バ ランスの維 持が困難 となる。保護者だけではなく、児童生徒 自身が食事バ ランスについて理解 し、一食分の食事は自ら が用意できるよ うになることが必要 と考えられる。

豊中市は中学校給食が未実施であ り、教育委員会が市立小学校

6年

生児童に食育副読本 「は じめようおベ ん とうづ くり」の冊子を配布 している。本冊子には、主に基本的な調理法・ レシピが記載 され、家庭科を中 心 とした食育の授業に用い られ ること、そ して、最終的には児童が家庭で 自分の弁当をつ くる時に活用 され ることを目的 として作成 された。 しか し、この冊子が家庭科等の授業や家庭で活用 されているのかは不明で あ り、「バ ランスの とれた一食分の食事を作 る」ために適 した内容 となつているのかも検証 されていない。

2.研

究の 目的

1.使

用状況調査等を踏まえ、児童が一人で食事バ ランスが とれたお弁当を作ることができる内容をもつた、

食育副読本 「は じめよ う

 

おべん とうづ くり (以下 「従来版」 と略記)」 改訂版 を作成・ 評価す る。評価結 果をもとに更なる改変を試み、同時に 「副読本の活用法」をま とめる。

2.改

訂版作成の過程で得 られた、児童による副読本の評価、家庭科教諭への質問紙調査等を通 して、児童 の調理技術の実態を明 らかにす る。

3.改

訂版の作成・ 評価・ 改訂のプロセス

①従来版の使用状況等

(教

員対象)、 お よび、小学

6年

生の調理技術 (児童対象

)に

ついての質問紙調査 を 実施 した。

②従来版を使用 した家庭科授業の参与観察の結果(メニューが決められない児童が多 く、1番の問題点であ ることが分かつた。そこで、改訂版 としては、メニュー作 りを行いやすい「はじめようおべん とうづ くリメ ニュー作 り編 (以下 「メニュー作 り編」 とす る)」 を作成す ることとし、は じめにそのサンプル を作成 した

(「サンプルテキス ト1」 「サンプルテキス ト2」)。 その上で、

2)に

示 したモニター調査の結果等を取 り入 れ完成 させ、また、「メニュー作 り編」の活用法を別に作成 した。

「メニュー作 り編」の特徴は次の通 りである。a.先ず主食を決め、次に主菜、その次に副菜

2種

類 を決め

るとい うメニューの決め方のルールを作つた。b.料理の出来上が りが一 日でわかるよ うに、料理や材料をカ ラー写真で掲載 した。c。 手早 く手際よくおい しくできるポイン トを記載 した。

③児童の実態を把握す るために家庭科教論 に対 して指導のポイン ト等について質問紙調査を行 つた。

④ 「メニュー作 り編」サンプルテキス ト

102に

ついては、児童 と保護者対象のモニター調査 (2回

)お

4.調

査 の方法 と結果 1)事前調査

(1)従来版 の使用状況等

(教

員対象

):豊

中市立小 学校 の家庭科教論・

6年

生担任・栄養教論等 を対象 にア ンケー ト調査 を した。

(2)小学

6年

生の調理技術 の実態調査 (児童対象

):豊

中市立小学校

4校

6年

生 192人に対 し、「お弁 当づ く り実習」 を終 えた平成25年 1月 〜2月 に調理技術 について調査 した。

(3)家庭科授業の参与観察 :豊 中市立小

4校

・ 神戸市立小学校 1校で、参観お よび実習補助 として授業に参 画 し、児童 の様子 を観 察 した。

(4)家庭科教論 への質 問紙調査 :小 学校8人中学校6人に調理技術 の指導のポイ ン トについて 自由記述調査 を した。

(1)の

使用状況調査 では、「授業で使用」

26人

、「子 ども向けテ キス トが ある とよい」

33人

であつた。 ま た、簡単に作れ る内容 とし、意欲 を高 め るイ ラス トや写真 の掲載の要望があつた。(2)では、児童 の調理技 術 の調 査 では 「栄養 のバ ランス を考 えて、一食分 の献 立てがで きる」 と答 えた児童 は

25%で

、卵焼 き作 る 82%で あつた。(3)参与観察ではメニュー を考 える時、何 を、 どの よ うに選んで、 どの よ うに詰 めるのか決 め られ ないでい る児童 が多 く見 られ た。(4)では、家庭科指導のポイ ン トとして包丁の扱 い方や切 り方

11人

、 後片付 けはシ ンクもきれ いに7人、事前 に作 り方 の確認

6人

、泥汚れ を しつか り洗 う

6人

、色 ど りよく5人、 鍋 よ り火 が大 き くな らない4人、の結果 を得 た。 また、失敗 しやす い点 と して火加減 に関す ることが多 く記 載 され ていた。

2)モ

ニター調査 と授業実践後の調査

(1)サンプルテ キス ト1のモニ ター調査 (小学生6名中学生8名大学院生 1名 、計 15名) (2)サンプルテ キス ト2のモニ ター調査

(小

学校

6年

生 31名)

(3)サンプルテ キス ト2を使 つた授業実践 (小学校6年生2クラス)

(1)では、テキス トはわか りやすい とし、理 由 としてポイ ン トが書いてある、カ ラー写真で分 りやすい等 が 挙 げ られ た。15人中 14人は、主食、主菜、副菜

2種

類 が揃 つた弁 当を完成 させ 、全員 が うま くで きた と回 答 した。計量 スプー ンに よる表記 、加熱 時間の 目安 、料理 の難易度 の記載等 の要望があつた。(2)では、

87%

が メニ ュー はす ぐに決 まつた と回答 し、バ ランスの とれたお弁 当になっているか分析 を行 つた ところ、主食 、 主菜 、副菜

2種

類以上揃 つてい る児童 は 78%で 、非 常に完成度 が高か つた。また、75%が 「写真 は参考 になっ た」と回答 した。

(3)の

実践後 の調査で 「お弁 当がお い しくで きた」とした児童 は

87%で

あつた。

78%が

「火 加 減 、 ゆで る、炒 め る、煮 るも うま くで きた」 と回答 し、「色 ど りよ く隙間 な く詰 め られ ま したか」 に対 し ては

75%が

うま くで きた と答 えていた。 また、「これ か らも作 りたい と思います か」 に

82%が

「はい」 と答 えた。「中学生になった ら、 自分でお弁 当を作 りたい」な ど感想 があつた。

5。 食 育副読本 メニ ュー作 り編 の評価

上記

2)の

モニ ター調査の結果か ら、児童が困難 とされたメニ ュー作 りと「バ ランスの取れたお弁 当を作 る」

こ とがで きる使 いやすい食育副読本 を作成す ることができ、カ ラー写真やポイ ン トの記載 も効果的であつた とい える。また、授業実践 を依頼 した家庭科教諭 か らも写真 が分か りやす い、主食、主菜、副菜別 に分類 さ れ てい るので、 メニ ューが決 めやすい と評価 を得 た。

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