第二章 :新規オキシコドン製剤(即放錠及び徐放錠)の日本人健康成人における体内動態
4. 結果(DS-5058b 即放錠試験)
4.1 被験者背景
被験者の平均年齢は約24歳、平均体重は約62 kg、BMIの平均値は約21であった(表 4.1-1)。
表4.1-1 被験者背景
IR-A IR-B All
N = 12 N = 12 N = 24
Age (years)
mean 24.0 24.8 24.4
SD 2.30 2.89 2.59
min 20 21 20
median 25.0 24.5 25.0
max 27 29 29
Weight (kg)
mean 58.90 64.29 61.60
SD 4.610 6.544 6.183
min 53.3 56.1 53.3
median 58.25 63.10 61.40
max 69.2 77.5 77.5
BMI (kg/m2)
mean 20.38 22.23 21.30
SD 1.078 1.535 1.602
min 18.9 19.2 18.9
median 20.30 22.15 21.25
max 22.2 24.6 24.6
IR:即放錠
4.2 薬物動態
4.2.1 血漿中オキシコドン濃度推移
平均血漿中オキシコドン濃度推移を図4.2.1-1及び図4.2.1-2に、血漿中オキシコドンの 薬物動態パラメータの要約統計量を表4.2.1-1に示す。
DS-5058b即放錠投与後の血漿中オキシコドンのTmaxの中央値は0.88時間、標準製剤投
与後は1.00時間であり、投与24時間後にはほぼ定量下限まで低下した。DS-5058b即放錠 と標準製剤の血漿中オキシコドン濃度推移に明らかな違いは認められなかった。
59
図4.2.1-1 平均血漿中オキシコドン濃度推移(Linear軸)
---: 定量下限(0.05 ng/mL)
OXINORM:オキノーム散(標準製剤)
図4.2.1-2 平均血漿中オキシコドン濃度推移(Semi-log軸)
---: 定量下限(0.05 ng/mL)
OXINORM:オキノーム散(標準製剤)
Plasma Concentration (ng/mL)
0 5 10 15 20
Nominal Time (h)
Mean ± SD
DS-5058b N=24 OXINORM N=24
0 2 4 6 9 12 24
Plasma Concentration (ng/mL)
0.01 0.10 1.00 10.00 100.00
Nominal Time (h)
Mean ± SD
DS-5058b N=24 OXINORM N=24
0 2 4 6 9 12 24
60
表4.2.1-1 オキシコドンの薬物動態パラメータ
標準製剤 DS-5058b即放錠
評価被験者数(名) 24 24
Cmax
(ng/mL)
算術平均値(SD) 12.4 (3.66) 13.8 (4.26)
幾何平均値(幾何CV%) 11.8 (34.9) 13.1 (34.3)
AUCt
(ng∙h/mL)
算術平均値(SD) 61.8 (17.1) 60.9 (17.7)
幾何平均値(幾何CV%) 59.5 (28.7) 58.6 (28.5)
Tmax
(h)
算術平均値(SD) 1.02 (0.47) 0.92 (0.34)
中央値(最小値, 最大値) 1.00 (0.50, 3.00) 0.88 (0.50, 2.00)
AUCinf
(ng∙h/mL)
算術平均値(SD) 62.6 (17.6) 61.8 (18.3)
幾何平均値(幾何CV%) 60.3 (29.0) 59.4 (28.9)
T1/2
(h)
算術平均値(SD) 3.79 (0.333) 3.80 (0.360)
幾何平均値(幾何CV%) 3.77 (8.4) 3.78 (9.3)
4.2.2 生物学的同等性の検討
分散分析の結果を表4.2.2-1に示す。
生物学的同等性評価パラメータについて、DS-5058bのCmax及びAUCtの標準製剤に対 する幾何平均値の比(90%信頼区間)は、それぞれ1.108(1.026~1.197)及び0.985
(0.950~1.021)であった。
Cmax及びAUCtの幾何平均値の比の両側90%信頼区間は、生物学的同等性の判定基準
である0.80~1.25の範囲内であった。
表4.2.2-1 分散分析結果
比a 90%CI P値
生物学的同等性評価パラメータ
Cmax 1.108 1.026, 1.197 0.032
AUCt 0.985 0.950, 1.021 0.469
a: 標準製剤に対するDS-5058bの幾何平均値(幾何最小二乗平均値)の比
(DS-5058b/標準製剤)
61
4.3 安全性
本治験では、死亡及びその他の重篤な有害事象、重度の有害事象、並びに有害事象によ る中止は認められなかった。被験者全体の有害事象発現状況を表4.3-1に示す。
有害事象の発現割合はDS-5058b 投与で37.5%(9/24)、標準製剤投与で25.0%(6/24)
に発現した。主な有害事象(いずれかの製剤で2名以上に発現)は悪心(DS-5058b 3名、
標準製剤1名、以下同順)、異常感(2名、2名)、及び傾眠(2名、1名)であり、すべて 治験薬と因果関係ありと判断された。製剤間での主な有害事象の発現傾向に明らかな違い は認められなかった。
表4.3-1 有害事象発現被験者数
標準製剤 DS-5058b即放錠 SOC
PT
N = 24 n (%)
N = 24 n (%) 発現被験者数 6 (25.0) 9 (37.5) 感染症および寄生虫症 0 (0.0) 2 (8.3)
インフルエンザ 0 (0.0) 1 (4.2) 鼻咽頭炎 0 (0.0) 1 (4.2) 神経系障害 2 (8.3) 2 (8.3)
頭痛 1 (4.2) 0 (0.0)
傾眠 1 (4.2) 2 (8.3)
胃腸障害 2 (8.3) 3 (12.5)
便秘 1 (4.2) 0 (0.0)
悪心 1 (4.2) 3 (12.5)
一般・全身障害および投与部位の状態 3 (12.5) 3 (12.5)
異常感 2 (8.3) 2 (8.3)
熱感 0 (0.0) 1 (4.2)
倦怠感 1 (4.2) 0 (0.0)
臨床検査 0 (0.0) 1 (4.2)
C-反応性蛋白増加 0 (0.0) 1 (4.2)
n(%)
MedDRA/J Version 16.1
62